兄×妹♥

黒猫

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新しく

40,トラブル

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   俺も支度をするためにまた後でと言って自分の部屋に戻った。
  あーーーーーーーーーーーーー。
   めっっっちゃ緊張した!!!!
   ほんっっっっっとに緊張した。
   でも良かった~!!!!
   成功してよかった~~~~~。
   成功してなかったらほんとにやばかった。
   何がやばかったって家族なのに気まずくなるのはやばい。
   親ふたりはあんまり俺たちに関心がないのでこれから先2人になる事が多くなるだろう。
   そんな中嫌な雰囲気になりたくない。
   かおりちゃんそろそろ終わったかな?
   かおりちゃんが見られたくなかったら困るのでドアをトントンと叩く。

  「かおりちゃーん?終わったー?」

    ドアを叩くだけでは気づかないかもしれないのでいちよう声掛けもする。

   「う、うん。おわったよ~」

   そう生返事を言って部屋を出てきた 。
   かっ、かわいいっ!!!
   おもわずジーッとかおりちゃんを見つめてしまう。

   
   「どったの?」

   「えっ?あぁ、かわいいなぁと思って!」

   「あっ、ありがとう!」

   「あのさ、太陽……」

    深刻な顔だ。   
    どうしたんだろう?

   「んー?どした?」

   「えっと…おかね…ない………」

    そんなことww
  
  「やっ、俺がだすよ?最初っからそのつもりだよーw」

    かおりちゃんに奢らせる訳にはいかない!
    男としてのプライドが許さない!

  「なんか…ごめん」

  「謝んならないで!大体中2に奢らせる高2がいるかよ!」

    と言って頭をくしゃくしゃと撫でた。

  「行こっか!」
    
    明るい雰囲気にすべくそう言った。

  「うん!」

     かおりちゃんはとても嬉しそうだ。

 「どこに行くの?」

 「うまい焼肉屋!」

 「……それ。名前…?笑」

 「えっ…?さっ、さあ?」

  焼肉屋の名前なんて覚えてないw
  この焼肉屋はよく行く焼肉屋だ。
  ほんとに美味しいので行きつけの店になっていた。
 
  「らぁっしゃいませぇ!」

 という、元気のいい声が聞こえてきた。
 今日もいるなー。いつもいるバイトの男の子だ。
 元気がいいので俺は好きだ。
 かおりちゃんはとってもビックリしている。
 そして興味津々のようだ。
 良かった~。
  
 
   「何名様ですかぁ!」

   「2名です」 

   「こちらの席どうぞぉ!」

  かおりちゃんはあんまり慣れてないようなので俺が受け答えして、席に案内された。
   個室になっておりなかなか広い。
   注文はタブレットだ。俺も初めて見た時はとってもびっくりした。最近は化学が進歩してんるんだなぁと思った。
  
   
  「何飲む~?」

  「見せてー」
  
   「これ、これ飲みたい!」

  そう言って辛口ジンジャエールを指した。
  大人だな~。心の中で感心する。誰目線だろw

  「何これ?!えっ、壊したかも?!?!」

    辛口ジンジャーエールを押して注文画面が出てビックリているようだ。

  「あぁ、大丈夫だよ。これは注文ってとこ押したらいいんだよ」

  と言いながら思わず笑ってしまう。
  

  「いま、小馬鹿にしたでしょ」

  「いっ、いや~?ププッ。おっ、面白いなぁと思っただけ~フフッ」

  「絶対小馬鹿にしてる!笑ってるもん!」

  「ごめんごめん笑」

  「いーよーっだ!」

  不思議と笑みがこぼれた。
  

  「お待たせしましたぁ!」

  と、次々お高そうなお肉が運ばれてきた。
  
   「いただきます」

   「いただきます」

  かおりちゃんと俺は手を合わせて言った。
  俺はお肉を焼いてかおりちゃんは取り皿にタレを入れてくれる。
 そして焼けた肉を次々とタレの中に入れていく。
  
  「あっ、ありがとうー!」

  「どんどん食べて~!」
 
  「ちゃんと自分のとこにも置かないの?」
     
   かおりちゃんが心配してくれる。

  「置くよー!」

   かおりちゃんが、美味しそうに食べてくれる。
   美味しそうでなによりだ。
  ひと段落ついたのでお肉を食べ始める。
 
  「太陽!これすっごく美味しい!焼いてくれてありがとう!」

  「かおりが喜んでくれて良かった」

  「えへへ~」

    あっという間に食べ終わった。
    かおりちゃんは満足そうだ。

  「ふぅ…ごちそーさまー」

  「ご馳走様でした」

  タブレットっでお会計のボタンを押した。
  するとタブレットにレジに行ってくださいと出たので行くことにした。

  「ちょっと……御手洗いってくるー」

   「はーい。お会計しとくね~」

    俺はお会計をしに言った。
    
    「あの女の子はカノジョさんすか?」

    お会計はあの元気のいい男がやっていた。

     「カノジョ…なのか?」

     「なんすかそれ笑」

      「まぁ、お幸せに!笑」

     「ありがとうございますw」

     そして会計がおわった。
     かおりちゃんまだかな?
    なかなか来ないので心配で御手洗に見に行くことにした。
     すると「は?お前兄なんていたっけ?それに兄に言うとかマジ最悪!」という声がきこえてきた。

     なになに??揉め事か?

  「うざ~。あーイラついてきた。」

  「兄に言ってない!」

   あーやなよかん。

  「うるせーんだよ!」

  すると、かおりちゃんを叩こうとしている様子を目撃してしまった。
   パシッと殴ろうとしていた人の手を掴んだ。
  
  「ちょっと!あんただれよ!」

   喚いている。
   あー…やだ。やだ。

  「えっ…?なんでここに?」

  「遅かったから様子を見に来たんだ。そしたらこんなことになってたからさ。んで、どういうこと?」

  「はっ…?だれだよ……」

  「あっ、はじめまして。かおりの兄です。ところで…………いまさ、うちの妹を叩こうとしたよね?」  

  「えっ、えと………」

   「かおり、帰るよ。」

  ギュッとかおりの手を握って焼肉屋を出た。
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