兄×妹♥

黒猫

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学校

23,大罪【かおり】

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 真っ暗だ……。
 此処、どこ?
 太陽は……。いない?
 ん?
 とことこと誰かが近づいてくる。
 ……誰?
 !!!
 ママ……!!!

 「マ──」
 
 ママに声ををかけようとした。
 でも、ママの鋭い声で遮られた。

 『あんたなんか産むんじゃなかった!!!』

 『このクソビッチ!!!』
  
 !?!?
 急に息が苦しくなる。
 やめて、やめて、やめてやめてやめて。
 そんなこと言わないでよ…っっ!
 
 ばっ!!!
 布団をめくった。
   
 ……。ゆ、め…?
 ……………はぁ。
 ゆめだ、けどゆめじゃない。
 何気なく隣を見てみる。 
 寝てる~。
 かわいい…。
 意味もなく辺りを見回す。
 いい……よねっ。
 寝ている人のほっぺに唇をつけた。
 起きてないよ…ね?
 太陽を見てみる。
 気持ち良さそうに寝ている。
 あ、良かった。
 やった側でも恥ずかしいな…。
 はぁ、なんか飲み物の飲みに行こう。
 こつこつと階段を上っていく。

 よしっ。なんかないかな。
 冷蔵庫を開ける。
 うわぁぁぁ!。
 私は中身を見た瞬間感動した。
 だって、いろんなものが入っているのだ。
 種類豊富!私はジャスミンティーを手に取った。
 それを、口に含む。
 んー!!おいしー!!!
 んーと今何時?
 寝てたから結構時間がたってると思う。
 ちらりと時計を見る。
 デジタル時計に18:00と表示されている。
 おぉ。思ってたより時間たってた。
 夜ご飯の準備しよ。
 少し時間が経つと太陽が降りてきた。
 
 「もう起きてたんだ」

 と言いながら目を擦っている。
 寝癖もついててかわいい…!

 「そーだよ~」

 「なに作ってるの?」

 「ん~とね、アスパラガスとベーコンを炒めたのと卵焼きとオニオンスープとご飯」
 
 「へ~。料理できるの?」

 「まぁ、ほどほどには」

 「あ、もうできるから箸とか準備してほしいな」

 「はーい」
 
 お皿を次々と置いていく。
 太陽もそれにあわせて箸やお茶を出してくれる。
 
 「ありがと」

 「んー、こちらこそ」

 かたりと椅子に座る。

 「「いただきます」」

 そう言いながら私たちは手を合わせた。
 黙々とご飯を食べ進めていく。
 元々私は独りでご飯を食べていたので孤独は感じない。
 それに、太陽も前にいるし。
 太陽もしゃべる気配はないし。
 この空間が落ち着く。   
 
 ガチャりと玄関のドアの開く音が聞こえた。
 どっちかが帰ってきたのだろう。
 
 ガチャりとドアが開いた。

 その瞬間 「「ただいま~!」」 と言う二人の声が聞こえた。
 二人一緒に帰ってきたのか。
 
 「おかえりなさい」
 
 と私が言うとそれに続けて太陽も続けて

 「おかえりなさい」

 と言った。
   
 「あらぁ~二人仲良くご飯食べてたのねぇ~」
  
 「はい。そうですね」

 「誰が作ったんだ?上手いな」

 「かおりちゃんが、作ってくれたんだ」

 チラリとママをみた。
 案の定私をおもいっきり睨んでる。
  
 「ありがとうございます。でも、ママの方が上手いですよ。」

 「この年でここまでできるのは凄いぞ!」

 「……。あはは。ありがとうございます」
 
 「父さんたちは食べてきたの?」

 太陽が話を変えた。
 
 「えぇ!食べてきたわよ~」

 「あ、そうなんですね!」

 「ところで。話があるのよぉ~」

 と言いながらママとお義父さんが椅子に腰を掛けた。
 なんだろう。
 そんな大切なお話なのだろうか。 
  
 「私たちね~実は~」

 二人が顔を見合わせた。
 そしてこういった。
     
 「旅行に行ってくるわぁ~!新婚旅行みたいな感じよぉ~!」

 ん?
 旅行?
    
 「おぉ!良かったですね!」
  
 「うふふ、ありがとう❤ちなみに明日朝早くからいくから早く寝てね🎵」
  
 おーおーおー。展開が速いですねぇ。
 
 「ご馳走さま」

 急げと言われたらなるべく早くしないと。
 あとで、なに言われるか分かったもんじゃない。
 めんどくさいし。
  
 「ご馳走さま」

 私に続いて太陽も食べ終わった。
 太陽も急いだ方がよいと思ったのかもしれない。
 元々ご飯食べるの早そうだし。  

 「ね、私は食器洗ってくるからお風呂溜めてきてくれないですか?」
  
 「うん、分かったよ」

 と言いお風呂を溜めに行ってくれた。
 本当にありがたい限りだ。
 
 そして、私達は同じくらいに終わった。
 そうするとお義父さんがとんでもない提案をしてきた。
 お風呂を一緒に入ればいいじゃないかと。 
 理由は時間短縮できるし仲良くなれると思うからだそう。
 こうして強制的にでお風呂に入ることとなった。
 嫌じゃないんだけどさ…。
 義兄妹と言えども異性ですからね?!
 そこ考えてほしかったです…。
 しかも、太陽彼女いそうだし…。
 それ考えたら私は大罪を犯してしまった……。
 ほ、ほっぺにきっ、キッスとかねぇ……。
 はぁぁぁ。
 そんなことを思いながらお風呂に入れと急かされた。
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