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学校
19,救い【かおり】
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私は太陽の胸のなかでしばらく泣いた。
「おっ…ち、ついたぁ…ヒッグ」
「そう?そんな風には見えないよ…?」
そう言いながら私をギューーっと抱き締めてきた。
温かい……。これが人の温もりか…。
私もギューーっとしかえす。
「泣きすぎて涙が枯れちゃった…笑笑」
私ははにかんだ笑顔を見せて言った。
「そっか…!そんなに泣けてよかったね。泣くことはストレス発散になるらしいよ!それに、俺の前ではいくらでも泣いていいんだからねっ!」
……。正直ビックリした。
こんなことをいってくれるなんて。
嬉しい。心が温まる。
ポカポカする。
ふぅぅー。それはそうと切り替えないと。
「たしか次が私が質問するんだよね?」
「あぁ。そうだよ!」
「じゃあ言うよ?」
「いつでも、何でもいいよ」
「何でも……か。なら──」
「──太陽は私の敵?それとも見方?」
ジーーと彼の目をみた。
とてもきれいだ。
私はあいつらの目は嫌い。黒く薄汚れてる。
まるで、心の黒さを表しているようだからだ。
でも太陽は綺麗だ。
驚くほどに。
この人は大丈夫……?
「なんだ!!そんなこと!!」
と言いケタケタ笑いだした。
?!なに?何がおかしかったの?
え????
太陽はこう続け。
「敵なら助けるわけないだろ?それに、俺の大切な『妹』を裏切るわけないだろ?」
妹。そう聴いたしゅんかんに心がじんわり温かくなった。
あぁ。私には仲間がいる。私を思ってくれる仲間がいる。
こんなに嬉しいことはあるだろうか。
いや、無いだろう。
「ありがとう……!」
「俺を信じてほしいな」
「うん…!」
「家族なんだから!」
!!!
家族...。
この言葉を聴いた瞬間涙がポロポロと流れた。
「えっっ...俺そんな酷いこと言った??」
嫌違う。むしろ逆だ。
太陽...いいや兄さん。
私を救ってくれてありがとう...
「いって...ないい...」
言ってないと言おうと思ってたのにうまく呂律が回らない。
「そう?ならよかった!」
「うん」
私が返事をする。
「今後なにかあったら俺に言うんだぞ?」
「うん!」
ああ、心がいっぱいだ。
こんなに心がいっぱいになったことがなかった。
今、この瞬間まで。
「おっ…ち、ついたぁ…ヒッグ」
「そう?そんな風には見えないよ…?」
そう言いながら私をギューーっと抱き締めてきた。
温かい……。これが人の温もりか…。
私もギューーっとしかえす。
「泣きすぎて涙が枯れちゃった…笑笑」
私ははにかんだ笑顔を見せて言った。
「そっか…!そんなに泣けてよかったね。泣くことはストレス発散になるらしいよ!それに、俺の前ではいくらでも泣いていいんだからねっ!」
……。正直ビックリした。
こんなことをいってくれるなんて。
嬉しい。心が温まる。
ポカポカする。
ふぅぅー。それはそうと切り替えないと。
「たしか次が私が質問するんだよね?」
「あぁ。そうだよ!」
「じゃあ言うよ?」
「いつでも、何でもいいよ」
「何でも……か。なら──」
「──太陽は私の敵?それとも見方?」
ジーーと彼の目をみた。
とてもきれいだ。
私はあいつらの目は嫌い。黒く薄汚れてる。
まるで、心の黒さを表しているようだからだ。
でも太陽は綺麗だ。
驚くほどに。
この人は大丈夫……?
「なんだ!!そんなこと!!」
と言いケタケタ笑いだした。
?!なに?何がおかしかったの?
え????
太陽はこう続け。
「敵なら助けるわけないだろ?それに、俺の大切な『妹』を裏切るわけないだろ?」
妹。そう聴いたしゅんかんに心がじんわり温かくなった。
あぁ。私には仲間がいる。私を思ってくれる仲間がいる。
こんなに嬉しいことはあるだろうか。
いや、無いだろう。
「ありがとう……!」
「俺を信じてほしいな」
「うん…!」
「家族なんだから!」
!!!
家族...。
この言葉を聴いた瞬間涙がポロポロと流れた。
「えっっ...俺そんな酷いこと言った??」
嫌違う。むしろ逆だ。
太陽...いいや兄さん。
私を救ってくれてありがとう...
「いって...ないい...」
言ってないと言おうと思ってたのにうまく呂律が回らない。
「そう?ならよかった!」
「うん」
私が返事をする。
「今後なにかあったら俺に言うんだぞ?」
「うん!」
ああ、心がいっぱいだ。
こんなに心がいっぱいになったことがなかった。
今、この瞬間まで。
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