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2部6
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それは一瞬の出来事だった。
3人の兵士はその手に持った銃をタロに向けて撃った。
その距離は近く、躱せる距離ではなかった。
パンッという音が連続した。ひみは目を閉じた。
するとトンっとひみは肩を叩かれた。
横にいたみなこだった。
ひみと目を合わせた後タロたちの方を指差した。
ひみは恐る恐るその方向に目を向けた。
倒れているのは3人の兵士。
「えっ?」
「ちゃんと見とかないと。せっかくかっこよかったのにさ。」
みなこは言った。
しかし、まだ目の前にロボットが立っていた。
3メートル近くある巨体。
表情というものがないその機械は静かに小さな少年を見下ろしている。
目となる部分がチカチカと光っているのがわかる。
タロはしゃがみ込んだ。
「よーく。見とくといい。」
みなこがそう言い終わるのと同じタイミングでタロはロボットに飛びかかる。
反動を利用して。
まるで獣のように飛びかかる。
ガシャンという音と共にその大きな機体が傾く。
しかしすぐに体制は元に戻りそのゴツゴツとした腕でタロを投げ飛ばした。
タロはかなりの距離飛ばされたが猫のようにふわりと着地する。
「これって。」
ひみはタロの違和感に気づいた。
タロの見た目。
猫耳。
それ以外にもおかしい点があった。
手も人間の手ではなかった。
「猫?」
けいが言うと。
「猫じゃない、虎だー。」
タロは急に叫んだ。
聞こえていたらしい。
タロは2人の方を見て睨んでいる。
「ごっ、ごめん確かに虎だよね。」
2人は慌てて訂正した。
うんうんと、頷くタロに2人はほっと胸を撫で下ろした。
「見とけよ。」
タロは2人を指差して言った。
そして再び飛びかかる。
しかし、それを待っていたとばかりにロボットはタロの腕を掴み地面へと叩きつけた。
「学習されたな。」
みなこはつぶやいた。
「あの機械は学習する。私たち以上のスピードでね。」
「みなこさんっ、助けないと。」
ひみは言った。
「大丈夫だ。タロを信じろ。」
タロは立ち上がらない。
ロボットはゆっくりとした足取りでタロに近づく。
そして腕についた銃口をタロに向ける。
「排除する。」
機械の音声が聞こえた。
その時。
タロは立ちあがり、ロボットの腕にしがみついた。
「ばーか。ゆっくりしすぎだっての。」
ロボットはぶんぶんと腕を振り回し、タロを振り払おうとする。
が、タロは離れない。
「残念でしたー。」
そしてタロはその腕を切り裂いた。
その一瞬けいとひみは、タロの腕に大きな虎の腕のようなものを見た。
腕を取られたロボットは急にあたふたし始めた。
その隙を逃さず、タロはそのロボットによじ登ると、顔の部分を破壊した。
ロボットは崩れ落ち動かなくなった。
「ふー。どんなもんよ。」
タロは2人の方を見て笑った。
3人の兵士はその手に持った銃をタロに向けて撃った。
その距離は近く、躱せる距離ではなかった。
パンッという音が連続した。ひみは目を閉じた。
するとトンっとひみは肩を叩かれた。
横にいたみなこだった。
ひみと目を合わせた後タロたちの方を指差した。
ひみは恐る恐るその方向に目を向けた。
倒れているのは3人の兵士。
「えっ?」
「ちゃんと見とかないと。せっかくかっこよかったのにさ。」
みなこは言った。
しかし、まだ目の前にロボットが立っていた。
3メートル近くある巨体。
表情というものがないその機械は静かに小さな少年を見下ろしている。
目となる部分がチカチカと光っているのがわかる。
タロはしゃがみ込んだ。
「よーく。見とくといい。」
みなこがそう言い終わるのと同じタイミングでタロはロボットに飛びかかる。
反動を利用して。
まるで獣のように飛びかかる。
ガシャンという音と共にその大きな機体が傾く。
しかしすぐに体制は元に戻りそのゴツゴツとした腕でタロを投げ飛ばした。
タロはかなりの距離飛ばされたが猫のようにふわりと着地する。
「これって。」
ひみはタロの違和感に気づいた。
タロの見た目。
猫耳。
それ以外にもおかしい点があった。
手も人間の手ではなかった。
「猫?」
けいが言うと。
「猫じゃない、虎だー。」
タロは急に叫んだ。
聞こえていたらしい。
タロは2人の方を見て睨んでいる。
「ごっ、ごめん確かに虎だよね。」
2人は慌てて訂正した。
うんうんと、頷くタロに2人はほっと胸を撫で下ろした。
「見とけよ。」
タロは2人を指差して言った。
そして再び飛びかかる。
しかし、それを待っていたとばかりにロボットはタロの腕を掴み地面へと叩きつけた。
「学習されたな。」
みなこはつぶやいた。
「あの機械は学習する。私たち以上のスピードでね。」
「みなこさんっ、助けないと。」
ひみは言った。
「大丈夫だ。タロを信じろ。」
タロは立ち上がらない。
ロボットはゆっくりとした足取りでタロに近づく。
そして腕についた銃口をタロに向ける。
「排除する。」
機械の音声が聞こえた。
その時。
タロは立ちあがり、ロボットの腕にしがみついた。
「ばーか。ゆっくりしすぎだっての。」
ロボットはぶんぶんと腕を振り回し、タロを振り払おうとする。
が、タロは離れない。
「残念でしたー。」
そしてタロはその腕を切り裂いた。
その一瞬けいとひみは、タロの腕に大きな虎の腕のようなものを見た。
腕を取られたロボットは急にあたふたし始めた。
その隙を逃さず、タロはそのロボットによじ登ると、顔の部分を破壊した。
ロボットは崩れ落ち動かなくなった。
「ふー。どんなもんよ。」
タロは2人の方を見て笑った。
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