イケメン高校生と出会った

かれは

文字の大きさ
上 下
1 / 2

イケメン高校生と出会い

しおりを挟む
とある高校生の1日

僕は毎朝同じ時間の電車に乗るのだけど、今日は起きるのが遅くなって、一本後の電車になってしまった。
だけど大丈夫。いつも余裕を持って行っているから一本遅れたところで授業には全然間に合う。
ついでに言うとこの日は雨が降っていたので気持ち的にはブルーだった。 
いつも乗る時間よりは少し混んでいた。混むのが嫌だからそこし早い時間の電車に乗っているというのもある。
何とか座れた。
ふう。
この時間には同じ高校の学生も、違う学校の学生もとても多かった。いつもはこの半分くらいかな。
一本でこうも違うとは。
さすが田舎である。
僕は少し当たりを見渡した時見たことがある顔が目に止まった。
あれは、あの見るからにすごいイケメンオーラを放っているあの人は、同じ学校の高橋くんだった。
その子は僕の隣のクラスで、バスケ部で女子にとてつもない人気があった。
それだけではなく、男子からも人気。
僕も見るたびに癒されていた。
イケメンは男が見ても女が見ても目の保養になる。
ましてや、イケメン2人が連んでいるシーンを見ると、とても得した気分になる。
これはみんなだと思っている。
別に彼と付き合いたいとか思っているわけじゃなく、とりあえずイケメンは正義だと言うことだ。

その時、高橋くんがこっちを見た。
しまった、あからさまに見過ぎだか。
僕は慌てて目を逸らした。
しかし、彼は立ち上がってこちらに向かって歩いてくる。

えっ、もしかして不審者だと思われてる。
そ、そうだよね。僕が彼を知っているのは彼がとてつもない人気者だからだし、彼は僕のことを知らないはずだ。
彼からしたら、何だよこいつってなるよね。ごめんなさい。ごめんなさい。

〇〇くん、だよね。
それは僕の名前だった。高橋くんは僕のことを知っていたようだ。

「そっ、そうだよ。」

出来るだけ取り乱さないように冷静に、冷静に。

「今日はいつもより遅いんだね。」

「ははっ、ちょっと起きるが遅くなって」

って何でそんなこと知ってるんだ。
僕はよく分からなかった。

「高橋くんはいつもこの時間?」

「そうだね、だいたいは」

「高橋くん、隣のクラスだよね。何で僕のこと知ってるの?」

彼はキョトンとした顔をしていた。

「隣のクラスの子ぐらい知ってるよ」
彼は笑った。
かっこいい、、。

「そうだよね、ははっ、僕も高橋くんのこと知ってるもんね、そうだよね。」

気づいたら彼は僕の隣に座っていた。
なぜかドキドキしている。
落ち着け落ち着け。

「どうしたの、ついたよ。」

「あっ、ごめん」

もう少し話したかったけど、それはまた今度。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

生意気な少年は男の遊び道具にされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

自称チンタクロースという変態

ミクリ21
BL
チンタク……? サンタクじゃなくて……チンタク……? 変態に注意!

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

処理中です...