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【番外編】
総帥の一日 〜終業後・前編〜
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~終業後~
俺はデスクの上の書類を見て、頭を抱えていた。
「レオン、君はっ、どれだけ扉を壊せば気がすむんだっ!?
ついに第6騎士団から『もうこれ以上の修繕は請け負いません』って連絡がきたんだぞ」
もう何枚目になるかわからないレオンの始末書を、俺はレオンにつき返した。
「修繕担当者が言うように、いっそのこと総帥と私の部屋の間にある扉は失くしてしまいましょう。
そうすれば壊れる心配もなくなります。一石二鳥です」
レオンは涼しい顔だ。
「何が一石二鳥だよ! 俺は、せめてこの騎士団の総帥室だけは、俺だけの空間にしたいんだっ!」
「そんなことより、総帥……」
レオンは意味ありげな視線を向けてくる。
「な、なん、だよ……」
「昼休みの約束、もちろん覚えていらっしゃいますよね?」
「約束……」
もうすでに嫌な予感しかしない。
「俺の言うこと、なんでも聞いてくれるって……。
俺、総帥にお願いしたいことが、あるんですよね」
レオンは座っている俺の後ろに立つと、俺の両肩に手を置いた。
「なに? 私的なことだったら、終業後に……」
「もう終業時間です。あと、お願い事は、私的なことと、公的なことと、半分半分といったところかな?」
「半分半分……、何それ……っ、んっ?」
顔を上げたところを、突然のキス。
「総帥……、口を開けてください」
「ちょ、やめっ……、こんなところでっ……、んっ……」
もちろん口づけは止まることなく、俺は簡単にレオンに唇をこじ開けられた。
「はあっ……、ほら、もっと舌を、絡めて……」
「レオンっ、……ぁ、駄目っ、誰か、来たら……っ!」
「総帥……、俺のお願い、聞いてください。俺、ここで総帥とヤりたいんです!!!」
――いま、なんと!?
「なんでも、お願い、聞いてくれるんでしたよね? 総帥。
俺ずっと、ここで、総帥の貴方とヤるのが夢だったんですよね!
だから、いまから、ここで貴方を犯します」
――ちょっと待て!!!!
焦る俺など気にせず、レオンの手が、手際よく騎士団の制服のボタンをはずしていく。
「ちょ、ちょっと待って! 本当に誰か来たら!!!」
「もう就業時間は終わりです。誰も来ませんよ……」
レオンははだけた胸元から手を入れ、繊細な指先で俺の乳首をなぞった。
「や…‥、触るなっ……」
「ねえ、総帥…‥。
総帥は、今まで騎士団の本部でヤったことは、ありますか?」
レオンは椅子に座る俺の前にまわりこみ、ひざまずいた。
「はっ、あるわけ、ないっ…‥! ちょっ、どこ触って……」
俺の両脚を開かせると、レオンはその中に自分の身体を入れて、両太ももに手を置いた。
「うれしいな。俺が総帥の、初めての相手ってことですよね」
「はぁっ!? ちょ、ちょっと、なに、するっ!!!??」
レオンは俺のズボンの前をくつろげると、当たり前のように俺自身をぱくりと咥えてしまった。
「レオンっ!!! ちょ、待って、やめろ! 頭大丈夫かっ!? こら、口離せっ!!!!」
「ふふ、緊張してるんですね。可愛い……。大丈夫、すぐに気持ちよくしてあげますね」
「やぁっ、咥えたまま、喋るなっ! んくっ、あ、あ……」
レオンの巧みな口淫に、俺の息は上がる。
「ほら、総帥のここ、ピクピクしてる。先っぽから蜜が出ていますよ」
ジュル、と吸われ、俺はレオンの黒髪をぎゅっと握り締めた。
「レオン、駄目、もう、イっちゃうっ……」
「いいよ、いっぱい出して……」
「あっ、くぅっ……!!!」
と、その時、俺の部屋の扉をノックする音があった。
「!!!!!!!!」
俺はレオンを足でゲシゲシと蹴ってどけようとするが、レオンは全く動かず、逆に俺の腰をしっかりとホールドした。
「レオン、早くどけっ!」
「嫌です!」
もう一度ノックの音がして、ついに扉が開いた。
「あれ、総帥、いたんですね」
「……、あ、すみません。ちょっと取り込んでいて、気が付かず……っ、んっ!!!!!」
デスクの下に身を隠したレオン。
俺は椅子に座ったままなので、おそらく来訪者の第2騎士団長には気づかれていない……、いないのだがっ!
「デュポン総帥、どうしました、顔が、赤いようですが…‥、あと……、服も……」
「いやっ、ちょ、ちょっと暑くて、す、すみません! だらしなくて、ははっ、んっ、くっ……」
俺は慌てて上着を整え、俺の股間に顔をうずめているレオンの髪をひっぱった。
レオンは微動だにせず、あろうことか、俺自身を長い舌でレロレロと舐め始めた!!!
「前話していた、団長会議のあとの打ち上げ、今度こそデュポン総帥にも参加してもらいますよ!」
「えっ、ああ、はい、ぜひ、必ずっ……、うっ……」
「総帥、大丈夫ですか? なんか、苦しそう……な」
近づいて来ようとする第2騎士団長を、俺は慌てて手で制した。
「いえいえいえいえ!!!大丈夫、大丈夫っ、です、ちょっとこの、書類が……、もう、すぐっ……ん」
『おいっ!!!!』
俺がデスクの下のレオンを睨みつけると、レオンが顔を上げ、にやりと笑う。
そして、レオンは口を開けると、一気に喉奥まで俺を飲み込んだ。
「んっ、ぐっ……!!!」
「もしかして、腹痛ですか?」
「いえ、大丈夫っ、大丈夫ですのでっ!!」
「そうですか……、お大事にしてくださいね。じゃあ、また詳細が決まりましたらご連絡しますので」
第2騎士団長は何かいぶかしむ様子ではあったが、扉を閉めた。
「レーオーンっ!!!!!!!」
俺はデスクの上の書類を見て、頭を抱えていた。
「レオン、君はっ、どれだけ扉を壊せば気がすむんだっ!?
ついに第6騎士団から『もうこれ以上の修繕は請け負いません』って連絡がきたんだぞ」
もう何枚目になるかわからないレオンの始末書を、俺はレオンにつき返した。
「修繕担当者が言うように、いっそのこと総帥と私の部屋の間にある扉は失くしてしまいましょう。
そうすれば壊れる心配もなくなります。一石二鳥です」
レオンは涼しい顔だ。
「何が一石二鳥だよ! 俺は、せめてこの騎士団の総帥室だけは、俺だけの空間にしたいんだっ!」
「そんなことより、総帥……」
レオンは意味ありげな視線を向けてくる。
「な、なん、だよ……」
「昼休みの約束、もちろん覚えていらっしゃいますよね?」
「約束……」
もうすでに嫌な予感しかしない。
「俺の言うこと、なんでも聞いてくれるって……。
俺、総帥にお願いしたいことが、あるんですよね」
レオンは座っている俺の後ろに立つと、俺の両肩に手を置いた。
「なに? 私的なことだったら、終業後に……」
「もう終業時間です。あと、お願い事は、私的なことと、公的なことと、半分半分といったところかな?」
「半分半分……、何それ……っ、んっ?」
顔を上げたところを、突然のキス。
「総帥……、口を開けてください」
「ちょ、やめっ……、こんなところでっ……、んっ……」
もちろん口づけは止まることなく、俺は簡単にレオンに唇をこじ開けられた。
「はあっ……、ほら、もっと舌を、絡めて……」
「レオンっ、……ぁ、駄目っ、誰か、来たら……っ!」
「総帥……、俺のお願い、聞いてください。俺、ここで総帥とヤりたいんです!!!」
――いま、なんと!?
「なんでも、お願い、聞いてくれるんでしたよね? 総帥。
俺ずっと、ここで、総帥の貴方とヤるのが夢だったんですよね!
だから、いまから、ここで貴方を犯します」
――ちょっと待て!!!!
焦る俺など気にせず、レオンの手が、手際よく騎士団の制服のボタンをはずしていく。
「ちょ、ちょっと待って! 本当に誰か来たら!!!」
「もう就業時間は終わりです。誰も来ませんよ……」
レオンははだけた胸元から手を入れ、繊細な指先で俺の乳首をなぞった。
「や…‥、触るなっ……」
「ねえ、総帥…‥。
総帥は、今まで騎士団の本部でヤったことは、ありますか?」
レオンは椅子に座る俺の前にまわりこみ、ひざまずいた。
「はっ、あるわけ、ないっ…‥! ちょっ、どこ触って……」
俺の両脚を開かせると、レオンはその中に自分の身体を入れて、両太ももに手を置いた。
「うれしいな。俺が総帥の、初めての相手ってことですよね」
「はぁっ!? ちょ、ちょっと、なに、するっ!!!??」
レオンは俺のズボンの前をくつろげると、当たり前のように俺自身をぱくりと咥えてしまった。
「レオンっ!!! ちょ、待って、やめろ! 頭大丈夫かっ!? こら、口離せっ!!!!」
「ふふ、緊張してるんですね。可愛い……。大丈夫、すぐに気持ちよくしてあげますね」
「やぁっ、咥えたまま、喋るなっ! んくっ、あ、あ……」
レオンの巧みな口淫に、俺の息は上がる。
「ほら、総帥のここ、ピクピクしてる。先っぽから蜜が出ていますよ」
ジュル、と吸われ、俺はレオンの黒髪をぎゅっと握り締めた。
「レオン、駄目、もう、イっちゃうっ……」
「いいよ、いっぱい出して……」
「あっ、くぅっ……!!!」
と、その時、俺の部屋の扉をノックする音があった。
「!!!!!!!!」
俺はレオンを足でゲシゲシと蹴ってどけようとするが、レオンは全く動かず、逆に俺の腰をしっかりとホールドした。
「レオン、早くどけっ!」
「嫌です!」
もう一度ノックの音がして、ついに扉が開いた。
「あれ、総帥、いたんですね」
「……、あ、すみません。ちょっと取り込んでいて、気が付かず……っ、んっ!!!!!」
デスクの下に身を隠したレオン。
俺は椅子に座ったままなので、おそらく来訪者の第2騎士団長には気づかれていない……、いないのだがっ!
「デュポン総帥、どうしました、顔が、赤いようですが…‥、あと……、服も……」
「いやっ、ちょ、ちょっと暑くて、す、すみません! だらしなくて、ははっ、んっ、くっ……」
俺は慌てて上着を整え、俺の股間に顔をうずめているレオンの髪をひっぱった。
レオンは微動だにせず、あろうことか、俺自身を長い舌でレロレロと舐め始めた!!!
「前話していた、団長会議のあとの打ち上げ、今度こそデュポン総帥にも参加してもらいますよ!」
「えっ、ああ、はい、ぜひ、必ずっ……、うっ……」
「総帥、大丈夫ですか? なんか、苦しそう……な」
近づいて来ようとする第2騎士団長を、俺は慌てて手で制した。
「いえいえいえいえ!!!大丈夫、大丈夫っ、です、ちょっとこの、書類が……、もう、すぐっ……ん」
『おいっ!!!!』
俺がデスクの下のレオンを睨みつけると、レオンが顔を上げ、にやりと笑う。
そして、レオンは口を開けると、一気に喉奥まで俺を飲み込んだ。
「んっ、ぐっ……!!!」
「もしかして、腹痛ですか?」
「いえ、大丈夫っ、大丈夫ですのでっ!!」
「そうですか……、お大事にしてくださいね。じゃあ、また詳細が決まりましたらご連絡しますので」
第2騎士団長は何かいぶかしむ様子ではあったが、扉を閉めた。
「レーオーンっ!!!!!!!」
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