【完結】優秀すぎる部下の副団長が、どうやら騎士団長の俺を下剋上しようとしているらしいのだが？！

第２６話 嵐の予感

「んあっ、あっ、はあっ、んっ、ああっ……」

　片足をレオンの肩にかけられ、斜めになった俺の身体をレオンは容赦なく突いてきた。
　突かれるたびに、とんでもない快感が俺の脳天を直撃する。

「はあっ、ソラル、すごくっ、すごくいいよっ！」

　ぐちゅ、ぐちゅとレオンの陰茎と俺の内部がこすれ合う音が響いている。


「ああっ、んっ、あっ！　レオンのがっ、俺のっ、中にっ、んんっ！　」

「そうだよっ、ソラル！　俺とソラルは、今セックスしてるんだっ」

　レオンの煌めく瞳が、俺をとらえて離さない。

「ああっ、レオンっ、中っ、すごいっ、おっきぃっ、ああ、もっと、もっと！！」

　レオンの律動にあわせるように、俺も腰をくねらせていた。

「くっ、やばい、俺、もうっ、無理っ、いいっ？　中にっ、出すよっ、ソラル！」

「ああっ、レオン、ちょうだい！　レオンのいっぱいっ、俺の中にっ！」

　ぐんっと思い切り中まで入ってきたレオンから、熱い飛沫が放出される。

　――すごい、俺の中、めちゃくちゃ、気持ちいい。

　もうすでに何度もイっていたが、俺も同時に精を吐き出していた。



「はあっ、ああっ、たまらないっ、たまらないよっ、ソラル。
今まで、あのフランドルと兄上は、こんなことを…‥クソッ」

　レオンは俺の中に入ったまま、俺の腕を縛っていた縄を解いた。

「あっ、レオンっ、もう抜いてっ、俺っ、もう……っ！　あ！」

　レオンは両腕が自由になった俺をくるりと裏返すと、後ろから俺の腰をつかんだ。

「え？　レオン……？」

「こんなんじゃ全然満足できないよ。ソラル……、まだまだがんばれるよね？　ほら、もっと腰を高くして。
そうしないと、ソラルの大好きなところまで届かないよ…‥」

「やっ、また、大きくっ、あっ、駄目、うごか、ない、で……！」

　あっという間に固さと重量を取り戻したレオンは、後ろから俺をむさぼり始めた。

「あ、あ、あ、あ、あ！！！！」

　喘ぐ俺の背中に、レオンは口づけた。

「ああ、この傷……、俺なんかをかばってついてしまったんだね。ソラル。俺のために、こんな傷を……」

　言いながらレオンは丁寧に傷跡を舐め始める。

「ああっ、舐めないで、感じちゃうからっ！
あんっ、あっ、あっ、もうだめ、も、ほんとに、俺…‥もうっ」
　
　俺はシーツに顔をこすりつける。

「さあ、ソラル、力を抜いて、奥まで入れてあげるっ、ほらっ！」

　ぐんっと引き寄せられると、俺の目の前には火花が散った。

「ぐはっ、あっ、おぉ、んんっ！！！！」

　――ヤバイ、結腸を抜かれた！！！

「ああっ、すごい、すごいよ、ソラル……。最高だ」

　くぷくぷと俺の奥の奥まで差し入れられたレオンのペニスは、俺の胎内をゆっくりとかき回した。
　


「やあっ、ああ、駄目、それ以上したら、駄目、だからあ！！　おぉっ、んんっ！！」

　――想像を絶する快感に、もう、何も考えられない……。

「さあ、ソラル、いっぱい俺の出してあげる。ちゃんと、全部飲み込むんだよ」

　レオンがさらに接合を深くする。

「ああっ、おぉんっ、うぁ、あああ、あ、あ、あ、あ、あ！！」

　亀頭をしっかりはめられ、内部にぶちまけられる。

「ああ、ソラル、ソラルの中に、俺の……っ！」

「あ、あ、あ、熱い、熱い……っ、駄目っ、クルっ、なんか、来ちゃうっ！！！！！」

　もう透明でしかない体液が、俺のペニスの先からだらだらとこぼれた。


「あっ、はあっ……、ふぅっ……」

　俺は脱力して、シーツの上に崩れ落ちる。

「ああ、ソラル、もうすっかり、俺のソラルになっちゃったね」

　まだつながったまま、レオンは俺のうなじにキスを落とした。

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　俺は後ろから、裸のままレオンに抱きかかえられている。

「ソラル……、ソラル……、俺のソラル……」

　レオンは俺の首筋に顔をうずめ、さっきからくんくんと匂いを嗅いでいる。

　そして俺はというと……、
　何度も絶頂を迎えさせられたせいで、俺の身体の中にくすぶる危うい熱はもうすっかり冷めてしまっていた。

「……」

「ソラル、こっち向いて」

「…っ…！」

　正気に戻ってしまった俺は、羞恥のあまりレオンの顔をまともにみることができない。
　いや、もうやることやってしまったんだし、お互い全裸だし、もう今更何を恥ずかしがることがあるかと言われると、そうなのだが…‥。

「ソラル、お願い！　俺っ……！」

「なんでこんなことしたんだよっ！？」

　レオンの方を見ないまま、俺は言った。

「は？」

「下剋上なら、もっと他にやり方があっただろう！？　なんで、なんで、俺に……、こんなっ…‥！」

「下剋上……？　なに、それ……？」

　レオンの言葉に、俺はレオンの腕から逃れるように身をよじった。

「こんなことされたら、俺……、俺はっ、レオンのこと、ずっと、永遠に忘れられなくなる！
俺は、お前に騎士団長の座を譲って、田舎でひっそり暮らす予定だったのに！」

「ちょっと待って、ソラル。俺、あんたが何を言ってるのか、全然……。
それに、結局あんたは俺から逃げようとしたんだろ？　俺がどんだけ外堀埋めるのに苦労したのかも知らずに！」

　レオンは俺を後ろからぎゅっと力強く抱きしめて逃がそうとしない。

「だって、お前が、俺を下剋上して、第６騎士団長になるっていうから、俺は……」

「はあッ！？　第６騎士団長に？　俺が……！？」

　驚いたようなレオンの声に、思わず俺は振り返ってしまった。

「だって、俺っ、あのとき……っ！」

「ソラル！　やっとこっち向いてくれた。大好き！」

　なぜか満面の笑みのレオンに、ちゅっと口づけられる。

「……？　んっ、あ？　ちょっと、ちょっと待っ……」

　――大好きって、何！？

　俺が疑問を口にする間もなく、レオンは体勢を変えて前から俺を抱き込むと、口づけを深くする。

「ソラル……、口、開けて……」

「ちょっ、ん、むぅ、っう、ああ……」

「ねえ、ソラル。話はちょっとあとにして、俺と、もう一回……」

　レオンの手が、俺の尻をまた妖しくまさぐり始めたその時……、

　ドォオオオン、ドォオオオンという地鳴りが、俺たちのいる部屋まで響いてきた。








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