【完結】優秀すぎる部下の副団長が、どうやら騎士団長の俺を下剋上しようとしているらしいのだが?!

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第23話 上司の知らない部下の顔

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 目が覚めると見たこともない豪華な天蓋付きベッドの上に、俺はいた。

 部屋の調度品からいって、かなりの資産のある貴族の家、もしくは裕福な商家……?

 だが俺は決して、誰かの親切でここに寝かされているわけではない、ということはわかる。

 俺の両腕は頭の上で一つにまとめられ、ベッドのどこかにしっかりと括りつけられていた。
 自由になる両足を蹴ってなんとか身体をよじるが、綺麗な織の敷布がめくれただけで何の解決にもならなかった。

 そして俺は、靴と上着は脱がされていたが、騎士団の制服のままだった。
 
 部屋は薄暗く、あたりはしんとしている。人の気配はない。


「レオン、だよな。レオンしかいない……」

 俺はため息をつく。

 まんまとレオンに確保されてしまった俺。ここはいったいどこなんだろう?

 あのときの団員たちの会話が脳裏によぎる。

『絶対誰にも見つかれないような場所に監禁されて……』
『骨までしゃぶりつくされて……』
『灰すらも残さないくらいに食い尽くして……』

 俺は身震いする。
 この豪華な寝台は少しイメージとは違うが、レオンが俺をここに拘束してなにかよからぬことをしようとしている……ということだけは伝わってくる。

『ゲームオーバーです』

 レオンに言われた言葉。その通り、俺にはもうどこにも逃げ場がない。
 命乞いをすれば、レオンは助けてくれるだろうか。いやもう、きっと何もかも手遅れなのだろう。
 いまさらじたばたしても仕方がない!
 もうここまでくれば俺も開き直るしかない。

 ――それに、俺にはレオンに伝えなければならないことがあった。

 卑怯な俺は、このまま何も言わずにレオンの前から消える予定だった。だが、そんなズルは神様が見逃してくれなかったんだろう。
 こうしてレオンにつかまったことで俺も腹をくくった。
 きっと、こうなったのも神の思し召し。
 今後の俺がどうなるにせよ、俺はレオンに伝えよう……。それがレオンの心に届かなくても、自己満足だと嫌悪されても、俺は……。


 ――そういえば、昨晩は緊張でほとんど眠れなかったんだっけ……。

 もともとずぶとすぎるのか、はたまた心臓に毛が生えているのか……、目を閉じた俺はそのまま眠りへ落ちてしまったのだった。



・・・・・・・・・・・・・・・・



 生温かい何かに、俺は包まれていた。
 いや、包まれているのは全身ではない。俺のとある一部分だ。

 ぬるぬるとうねるように這われると、腰のあたりがしびれたようにじんじんする。

 夢にしてはあまりにもリアルで、あまりにも淫靡なこの感覚。

「あっ……んっ……」

 じゅるっと吸われて、俺はぱっと目を開けた。

 そして……、

 眼下には信じられない光景が広がっていた。



「お目覚めですか? 団長?」

 悩ましい上目遣いで俺を見てくるのは……、

「レオンっ、な、なんで、お前ッ、そんなっ、あっ……、んっ、んあっ……」

 レオンは俺の一物に舌を這わす。レオンのまっすぐな黒髪が、俺の腰のあたりをさらさらと撫でた。

 制服のズボンの前を開けられ、レオンに恥部をさらけ出している俺。
 戸惑う俺を見てレオンはにやりと笑うと、根元からパクリとくわえこんでしまった。

「やっ、あ、あ、あっ……!」

「我慢しなくて、いい、ですよッ、ほらっ、こんなに、いやらしい蜜が、たくさんっ」

 指で俺をしごきながら、その鈴口をちゅっと吸い取られる。

「やっ、はっ、あっ、ああっ、ンっ、駄目、出ちゃう、出ちゃうから! レオン!」

「全部出して。ソラル……、声、可愛い。感じてる声、もっと聞かせて!」

「やあ、あっ、吸うなっ、駄目ッ、そんなに強くっ、ああ、あああああああ!」

 強い刺激に抗うこともできず、俺はあっという間に果ててしまった。


「ごめん、レオン、俺っ……、ちょっ、お前、何を……っ」

 レオンは止める間もなく、口の中に吐き出された精を全部飲み込んでしまった。

「これが、ソラルの……、味……。たまらないな……」

 色気のある口元をぐいとぬぐうと、あろうことかまた俺の下腹部に顔をうずめる。

「ひゃっ、まっ、待って! 待って、レオンっ、俺、出たばっかり、だから……っ、やっ、あっ、駄目っ!!!」

 足で何度もレオンの頭を蹴るが、微動だにしない。


 さっきよりさらにしつこい舌使いで、俺はあっという間に追い詰められる。

「もっとちょうだい。ソラルの……、全部……、全部飲み干してあげる」

「やっ、あっ、ほんと無理、もう出ないっ! もう無理、無理だからっ!」

 縛られた身体をよじるが、レオンは全く動じず、さらに俺をじゅるじゅると吸い上げた。

「やっ、はっ、あああああんっ!」


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