113 / 165
第113話 交合
しおりを挟む
ナイムは俺の後孔に、いきり立った肉棒を押し当ててきた。
「あっ、んくっ、はあっ、ぐっ……!! ああっ!!」
そこはすでに十分に蕩けきってはいたが、想像以上の重量の侵入に、俺は低く呻いた。
「くっ、はっ、はあっ……」
ナイムは俺の膝裏を押して更に脚を開かせると、苦しげに息をはきながら俺の中に少しずつ入っていった。
「ああっ、ナイムっ……! すごいっ……!」
ナイムの男根が、俺の中にめり込むと、俺の内部は悦んできゅうきゅうと締め付けていく。
「ジュールっ、様っ……、くっ、もう少しっ、力をっ……」
ナイムは、肩で息をしていた。
「ああああっ、ナイムっ、もっと、もっと中に来て!」
俺はナイムにすがりつくように背中に手を回し、胸をぴったりとその体にくっつけた。その分また、挿入が深くなる。
「ぐっ、あ、あ……、ジュールっ、様っ……」
ナイムが悩ましげな吐息を漏らす。
ーーナイムも俺で感じているのだ……。
なにか嗜虐心にも似た仄暗い感情が、俺の心の中に沸き起こってくる。
「ナイムっ、動いて……」
耳元で囁くと、ナイムの身体がビクリと反応した。
「くっ、うっ……」
「ナイム……、動いて……、俺の中、めちゃくちゃにかき回していいよっ……」
ナイムの首にかじりついて、その首筋にキスをする。
はあはあと野獣のような荒い息使いが、俺の身体の上から聞こえてくる。
「ナイム……、早く……っ、わあっ!!」
次の瞬間、ナイムは俺と繋がったまま、俺の両肩を強く寝台に押さえつけ、ギラギラとした目で俺を睨みつけていた。
「くっ……、ジュール、様っ、せっかく、俺がっ、どれだけっ……、クソッ……、わかりましたっ、あなたが、そういう、つもりならっ……、もう、俺も……っ、遠慮なんて、しませんからっ……っ!」
そのまま噛みつくように、唇にキスされた。
「んんっ、あ、あ、あ、あああああっ!!!!」
激しく唇を合わせながら、ナイムは容赦なく俺を突き上げていく。
「やっ、ま、待って……、ナイムっ、ごめんっ、もうちょっと、ゆっくりっ、あ、あ、ああああっ、んくっ、うあ、あ、ああああっ!!!!」
もちろん俺の懇願など聞き入れてくれるはずもなく、ナイムはめちゃくちゃに腰を進めて俺を容赦なく蹂躙していった。
「や、あ、あっ、そこっ、駄目っ! ひあっ、あ、きゃぅ、うあああ!」
ナイムは俺の腰を浮かせて脚を開かせて固定すると、そのまま覆いかぶさるようにして俺を一気に貫いてくる。
「くっ、っ……」
「あっ、うあ、あああっ! ヒィっ、あ、駄目、当たる、そんなに深くしたらっ、ああっ、駄目、やだっ、もうっ!
ナイムっ、お願いっ、ひああああっ!!」
上からずぼずぼと出し入れされると、あっという間に入ってはいけない場所までナイム自身が到達してしまう。
「ひっ、ああっ、あ、あ、あ、おね、お願いっ、許してっ、もうちょっと、あ、あ、ああああっ!!」
俺の声が、どんどん上ずって高くなっていく。
ナイムは息遣い以外はほとんど声を出すこともなく、ガツガツと俺をひたすらに貪った。
腰を打ち付ける音と、俺の喘ぎ声が部屋の中にずっと響いている。
「ナイム、ナイム、ナイムっ、もうっ、許して、許して、あっ、ヒィッ、ああ、あああああっ!」
ナイムは俺をしっかりと羽交い締めにするかのような体制で拘束し、ひたすら俺の中を行き交った。俺の叫び声を塞ぐためか、途中からずっとキスをしてきたので、俺はナイムに咥内すらも侵され続けた。
「んっ、んくっ、あ、あ、あ……」
「……っ、出しますよ……」
激しい快感に、息も絶え絶えになったころ、ナイムが耳元で言った。
「あ、あ、あああああああっ!」
俺の中に、熱い飛沫が放たれる。
「あ、ああっ、ナイムっ……」
俺は全身でナイムの精を受け止めた。とても満ち足りた気分だった。
だが……。
「すぐに果ててしまって申し訳ありません。次は、もっと長くもたせますから」
繋がったまま、ナイムは俺に告げた。
「へ?」
さきほどの交合は決して「すぐ」などではなかった。むしろ……。
「ひゃっ、あ、え? 何でっ? ナイムっ、ちょっと!!」
まだ俺の中にあるナイム自身は、なぜかもうすでにに硬さを取り戻しており……、
「まだ全然足りない……、ですよね?」
囁きとともに、ナイムは早速律動を再開していた。
「あっ、ひっ、あ、嘘っ!? いやっ、ダメッ、抜いてっ、抜いてっ、ナイムっ!」
「嫌です」
ナイムにしっかりと全身を固定されたまま、俺は再びナイムに激しく貪られることになったのだった……。
「あっ、んくっ、はあっ、ぐっ……!! ああっ!!」
そこはすでに十分に蕩けきってはいたが、想像以上の重量の侵入に、俺は低く呻いた。
「くっ、はっ、はあっ……」
ナイムは俺の膝裏を押して更に脚を開かせると、苦しげに息をはきながら俺の中に少しずつ入っていった。
「ああっ、ナイムっ……! すごいっ……!」
ナイムの男根が、俺の中にめり込むと、俺の内部は悦んできゅうきゅうと締め付けていく。
「ジュールっ、様っ……、くっ、もう少しっ、力をっ……」
ナイムは、肩で息をしていた。
「ああああっ、ナイムっ、もっと、もっと中に来て!」
俺はナイムにすがりつくように背中に手を回し、胸をぴったりとその体にくっつけた。その分また、挿入が深くなる。
「ぐっ、あ、あ……、ジュールっ、様っ……」
ナイムが悩ましげな吐息を漏らす。
ーーナイムも俺で感じているのだ……。
なにか嗜虐心にも似た仄暗い感情が、俺の心の中に沸き起こってくる。
「ナイムっ、動いて……」
耳元で囁くと、ナイムの身体がビクリと反応した。
「くっ、うっ……」
「ナイム……、動いて……、俺の中、めちゃくちゃにかき回していいよっ……」
ナイムの首にかじりついて、その首筋にキスをする。
はあはあと野獣のような荒い息使いが、俺の身体の上から聞こえてくる。
「ナイム……、早く……っ、わあっ!!」
次の瞬間、ナイムは俺と繋がったまま、俺の両肩を強く寝台に押さえつけ、ギラギラとした目で俺を睨みつけていた。
「くっ……、ジュール、様っ、せっかく、俺がっ、どれだけっ……、クソッ……、わかりましたっ、あなたが、そういう、つもりならっ……、もう、俺も……っ、遠慮なんて、しませんからっ……っ!」
そのまま噛みつくように、唇にキスされた。
「んんっ、あ、あ、あ、あああああっ!!!!」
激しく唇を合わせながら、ナイムは容赦なく俺を突き上げていく。
「やっ、ま、待って……、ナイムっ、ごめんっ、もうちょっと、ゆっくりっ、あ、あ、ああああっ、んくっ、うあ、あ、ああああっ!!!!」
もちろん俺の懇願など聞き入れてくれるはずもなく、ナイムはめちゃくちゃに腰を進めて俺を容赦なく蹂躙していった。
「や、あ、あっ、そこっ、駄目っ! ひあっ、あ、きゃぅ、うあああ!」
ナイムは俺の腰を浮かせて脚を開かせて固定すると、そのまま覆いかぶさるようにして俺を一気に貫いてくる。
「くっ、っ……」
「あっ、うあ、あああっ! ヒィっ、あ、駄目、当たる、そんなに深くしたらっ、ああっ、駄目、やだっ、もうっ!
ナイムっ、お願いっ、ひああああっ!!」
上からずぼずぼと出し入れされると、あっという間に入ってはいけない場所までナイム自身が到達してしまう。
「ひっ、ああっ、あ、あ、あ、おね、お願いっ、許してっ、もうちょっと、あ、あ、ああああっ!!」
俺の声が、どんどん上ずって高くなっていく。
ナイムは息遣い以外はほとんど声を出すこともなく、ガツガツと俺をひたすらに貪った。
腰を打ち付ける音と、俺の喘ぎ声が部屋の中にずっと響いている。
「ナイム、ナイム、ナイムっ、もうっ、許して、許して、あっ、ヒィッ、ああ、あああああっ!」
ナイムは俺をしっかりと羽交い締めにするかのような体制で拘束し、ひたすら俺の中を行き交った。俺の叫び声を塞ぐためか、途中からずっとキスをしてきたので、俺はナイムに咥内すらも侵され続けた。
「んっ、んくっ、あ、あ、あ……」
「……っ、出しますよ……」
激しい快感に、息も絶え絶えになったころ、ナイムが耳元で言った。
「あ、あ、あああああああっ!」
俺の中に、熱い飛沫が放たれる。
「あ、ああっ、ナイムっ……」
俺は全身でナイムの精を受け止めた。とても満ち足りた気分だった。
だが……。
「すぐに果ててしまって申し訳ありません。次は、もっと長くもたせますから」
繋がったまま、ナイムは俺に告げた。
「へ?」
さきほどの交合は決して「すぐ」などではなかった。むしろ……。
「ひゃっ、あ、え? 何でっ? ナイムっ、ちょっと!!」
まだ俺の中にあるナイム自身は、なぜかもうすでにに硬さを取り戻しており……、
「まだ全然足りない……、ですよね?」
囁きとともに、ナイムは早速律動を再開していた。
「あっ、ひっ、あ、嘘っ!? いやっ、ダメッ、抜いてっ、抜いてっ、ナイムっ!」
「嫌です」
ナイムにしっかりと全身を固定されたまま、俺は再びナイムに激しく貪られることになったのだった……。
121
お気に入りに追加
1,462
あなたにおすすめの小説
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
イケメンに惚れられた俺の話
モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。
こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。
そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。
どんなやつかと思い、会ってみると……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる