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第78話 ジュールの罪
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「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
俺は叫んだ。
ーー国家反逆罪!? 何なんだそれは!?
「なにかの誤解ですっ! 俺はそんなだいそれたことは……っ!」
男は後ろから、俺の頬をそっと撫でた。
「ええ、ええ、そういう反応をされると思っていましたよ。
でもね、かくいう私も、この世界ではまあまあ長く仕事をしておりまして……。
そういうことをしそうな、いかにもな見た目の人間より、あなたのように一見目立たない、凡庸な方のほうが
実は恐ろしい……、ということは身を以て知っているんです」
ーーいや、俺は見た目通りの平凡な人間だっ!!!!
「だいたいシャルロット王女とは……っ」
若い男は俺の目の前に来ると、手にしていた灰色の革の手帳を開いて読み上げた。
「ーージュール卿は今の私の最推し! 彼の一挙一動から目が離せない。彼のおかげで私の毎日は充実し、彼のことを考えるだけで生きる原動力が湧いてくるようだわ! でも、このまま見守っているだけでは、危険だわ。知らないうちにもっともっと手強いライバルが増えてしまう!
早く手を打って、確実に将来の約束をさせなければ……。こうなったら、もういっそのこと、無理やり既成事実を作ってしまうというのも有効な方法だわーー」
「それは……、いったい」
俺は顔をあげた。
「シャルロット王女の日記の一節です。ジュール卿、あなたは本当に恐ろしい方だ。あんなうら若く可憐な乙女に、無理やり既成事実を作らせようと決心させるだなんて……」
若い男は首を振ると、パタンと手帳を閉じた。
「ありえない……、なにかの間違いだ……」
その時俺は、オーバンの言っていたことを思い出していた。
シャルロット王女に言い寄っていた学園の生徒たちが受けていたという尋問。俺もいつのまにか対象者になっていたのだろうか?
「シャルロット王女だけではありません。あなたは、王女の婚約者であるノアイユ公爵のご令息とも親密な関係にありますね? ○月○日、王都にある密会専用のレストランで、お二人は固く手を握り合い、見つめ合ってていたとか……」
「それはっ、全然ちがうっ! だってあれは……っ!」
「義理の甥であるテオドール・ダンデスの1年前の誕生日には、シャルロット王女を直々にあなたの屋敷に招いていますね。その時ですか? 王女を陥落したのは……、それとも……」
「ちがうっ! だって、そもそもシャルロット王女はっ!」
しかし俺はとっさに口を閉ざした。
ーーここでテオドールの名前を出すべきではない。
俺が否定して、シャルロット王女が本当に好きなのはテオドールだと暴露すれば、次は確実にテオドールの身に危険が降りかかる。
ーーシャルロット王女を聖女と崇め、心酔している魔法信奉者の大臣たち……。
こんな怪しげな男を雇って、俺をどこかに監禁して尋問するなど、正気の沙汰ではない。
そんな奴らに、テオドールを狙わせるわけにはいかなかった。
「ジュール卿、あなたのことはいろいろと調べさせていただきましたよ。あなたは、実に不可解な方だ。
あなたは、3年ほど前に流行病にかかり療養後、すぐに恐ろしい呪いを受け、その回復のためダンデス家の別宅に隔離されていたとされている……。
だが、その割には頻繁に王都にでかけたり、甥の通う学園も頻繁に訪れ、理事長とも親密な関係を築いている。呪いを受けたというのは、果たして事実なのだろうか?
そしてあなたは、ちょうどいい具合に、シャルロット王女と同年のテオドールを養子に迎え、別宅からもなぜか近い王立学園に入学させた。そして、あなたの先輩であるエリオット・ヴァロア理事長は「呪いの研究の第一人者」として知られていた。身に受けたという呪いを口実に、あなたは理事長に近づき、王立学園の内部にもぐりこみ、王女やその友人、ひいてはその婚約者にまで触手をのばした……。
ーーすべては、王女の心を意のままにし、次代の王位を手に入れるために!!」
「違うっ! 俺は、王位なんかっ!!」
だが、俺は気付いた。テオドールを王女と結婚させるということは、すなわち、ダンデス家が巨大な権力を手にするということでもある。
ただ、マリウスへの復讐のためにと考えついたテオドールと王女との結婚だったが、王宮の古参の大臣たちからすれば、国の権力を手に入れようと暗躍する伯爵家の一人息子の許されざる企てであるとも言えるのだ。
「シャンタル・ダンデス……」
不意に男が出した、俺のたった一人の姉の名前に、俺の身体は硬直した。
「美しい女性だ。あなたとは、あまり似ていませんね。だが、お二人はとても仲の良い姉弟だとか……?
マリユス・ロルジュの一件では、かなり心を傷められたのではないですか?
いまは成り上がりの商人と婚約したため、かなり金回りはいいようですが、もしや、あなたのお姉さまもこのことはご存知なのでしょうか?
ダンデス家の名誉回復のためと、この計画を立てたのは、もしかしてあなたではなく……」
俺はギリと、奥歯を噛み締めた。
「姉は……、関係ないっ、何もっ!!」
「お姉さまは……? では、あなたは関係がある、ということで、よろしいのでしょうか?」
「……」
「おや、黙ってしまわれましたか? 反論があればお聞きしようと思っていたのですが、なんともあっけないものですね……」
ーーきっと何を言っても、どう否定しても、無駄だ。
この男はある結論に向かって、着実に進んでいるだけだ。
ーーすなわち、俺は王女の心を弄び、国家の権力を手に入れようとした逆賊だ……と。
「閣下、卿はお認めになったようですが……」
若い男は、もうひとりの男を振り返った。
「ジュール・ダンデス……」
閣下と呼ばれた男は、重々しい足取りで俺に近づいてくる。
「名門であるダンデス家から、このような恥知らずを出すとは、なんともけしからんことだ……。
お前の父も、死んでも死にきれんだろう、……だがしかし」
俺のそばまで来ると、男は俺の顎をつかみ、上向かせた。
皺の刻まれた顔。薄灰色の瞳が俺を冷酷に見つめていた。
「ここでお前が罪を認めるなら、家の人間までは累が及ばぬようにしてやろう」
「……」
俺は何も言わず、その瞳を見つめ返した。
「その目……、なんとも、おぞましい! 貴族のくせに、ろくな魔法も使えないとは実に嘆かわしい……。
シャルロット殿下は聖女の再来であらせられるぞ!
お前のように魔力もろくにない下等種がおいそれと触れていい方ではない!
……お前のような魔法の使えない下種が闊歩する国になどしてなるものか!
殿下にはなんとしても、もう一度魔力が支配する国を統べる方になっていただくのだ!!
今こそっ、今こそ魔力の復権を!!」
ドロリとした濁った瞳に、俺の姿が写っている。
「殺せ! 生かしておくことなどできん! 殺せ!!」
ーーこの男、狂っている……!
「はじめに言ったはずです。盗みと殺しは請け負っておりません……、閣下」
穏やかに、若い男が言った。
「なら私が殺す。ナイフを渡せ」
「金貨50枚」
毅然と、若い男が言った。
「恐れながら閣下。閣下は人を殺したことは?
大量に流れた血は、簡単に痕跡を消すことはできません。この部屋には、血の匂いが長い間染み付きましょう。
衛兵に調べられたときに、言い訳はできますか?
ジュール卿が突然姿を消したとなれば、シャルロット王女はかならず血眼になって探すでしょう。
少しの手がかりも命取りとなります。閣下にはすべて隠し通せる自信はおありですか?
私ならば、賊に襲われたことにして全てを終わらせることができます。
私の信条には反しますが、乗りかかった船です。……金貨50枚の追加で請け負いましょう」
「このっ……、下種がっ!!」
「なんとでも。さあ、どうされますか? 人を殺めるのは、思ったよりも大変ですよ……」
今から人を殺そうとしているとは思えないほど、淡々とした声だった。
「くそっ、持っていけっ!」
男は金貨が入っていると思われる、重そうな袋を若い男に放った。
「確かに……、ではあとはお任せください」
若い男はそれを受け取ると、俺に向き直った。
「この指輪をいただいておきますね」
若い男はいつの間にか、後ろ手に縛られていた俺から、テオドールにもらった指輪を抜き取っていた。
「それはっ……」
「閣下、この指輪をジュール卿のご家族に。ここ最近あたりを賑わせている賊には、襲った人間の形見を一つ残しておくという特徴的なやり口がありますので」
「わかった……」
男は指輪を受け取ると、胸元にしまった。
「……殺さないで……」
震える声で、俺は言った。
「は?」
「まだ、死にたくないんだ……、お願いだ、殺さないで……」
ーー俺がここで死んだら、テオドールはどうなるんだ?
まだ仲直りだって、していない。今日もハグもしないまま、テオドールを送り出してしまった……。
「大丈夫ですよ、ジュール卿」
若い男が耳元で囁いだ。
「次にあなたが目を開いたら、もうそこは痛みも苦しみもなにも感じない世界です……」
俺は叫んだ。
ーー国家反逆罪!? 何なんだそれは!?
「なにかの誤解ですっ! 俺はそんなだいそれたことは……っ!」
男は後ろから、俺の頬をそっと撫でた。
「ええ、ええ、そういう反応をされると思っていましたよ。
でもね、かくいう私も、この世界ではまあまあ長く仕事をしておりまして……。
そういうことをしそうな、いかにもな見た目の人間より、あなたのように一見目立たない、凡庸な方のほうが
実は恐ろしい……、ということは身を以て知っているんです」
ーーいや、俺は見た目通りの平凡な人間だっ!!!!
「だいたいシャルロット王女とは……っ」
若い男は俺の目の前に来ると、手にしていた灰色の革の手帳を開いて読み上げた。
「ーージュール卿は今の私の最推し! 彼の一挙一動から目が離せない。彼のおかげで私の毎日は充実し、彼のことを考えるだけで生きる原動力が湧いてくるようだわ! でも、このまま見守っているだけでは、危険だわ。知らないうちにもっともっと手強いライバルが増えてしまう!
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「それは……、いったい」
俺は顔をあげた。
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若い男は首を振ると、パタンと手帳を閉じた。
「ありえない……、なにかの間違いだ……」
その時俺は、オーバンの言っていたことを思い出していた。
シャルロット王女に言い寄っていた学園の生徒たちが受けていたという尋問。俺もいつのまにか対象者になっていたのだろうか?
「シャルロット王女だけではありません。あなたは、王女の婚約者であるノアイユ公爵のご令息とも親密な関係にありますね? ○月○日、王都にある密会専用のレストランで、お二人は固く手を握り合い、見つめ合ってていたとか……」
「それはっ、全然ちがうっ! だってあれは……っ!」
「義理の甥であるテオドール・ダンデスの1年前の誕生日には、シャルロット王女を直々にあなたの屋敷に招いていますね。その時ですか? 王女を陥落したのは……、それとも……」
「ちがうっ! だって、そもそもシャルロット王女はっ!」
しかし俺はとっさに口を閉ざした。
ーーここでテオドールの名前を出すべきではない。
俺が否定して、シャルロット王女が本当に好きなのはテオドールだと暴露すれば、次は確実にテオドールの身に危険が降りかかる。
ーーシャルロット王女を聖女と崇め、心酔している魔法信奉者の大臣たち……。
こんな怪しげな男を雇って、俺をどこかに監禁して尋問するなど、正気の沙汰ではない。
そんな奴らに、テオドールを狙わせるわけにはいかなかった。
「ジュール卿、あなたのことはいろいろと調べさせていただきましたよ。あなたは、実に不可解な方だ。
あなたは、3年ほど前に流行病にかかり療養後、すぐに恐ろしい呪いを受け、その回復のためダンデス家の別宅に隔離されていたとされている……。
だが、その割には頻繁に王都にでかけたり、甥の通う学園も頻繁に訪れ、理事長とも親密な関係を築いている。呪いを受けたというのは、果たして事実なのだろうか?
そしてあなたは、ちょうどいい具合に、シャルロット王女と同年のテオドールを養子に迎え、別宅からもなぜか近い王立学園に入学させた。そして、あなたの先輩であるエリオット・ヴァロア理事長は「呪いの研究の第一人者」として知られていた。身に受けたという呪いを口実に、あなたは理事長に近づき、王立学園の内部にもぐりこみ、王女やその友人、ひいてはその婚約者にまで触手をのばした……。
ーーすべては、王女の心を意のままにし、次代の王位を手に入れるために!!」
「違うっ! 俺は、王位なんかっ!!」
だが、俺は気付いた。テオドールを王女と結婚させるということは、すなわち、ダンデス家が巨大な権力を手にするということでもある。
ただ、マリウスへの復讐のためにと考えついたテオドールと王女との結婚だったが、王宮の古参の大臣たちからすれば、国の権力を手に入れようと暗躍する伯爵家の一人息子の許されざる企てであるとも言えるのだ。
「シャンタル・ダンデス……」
不意に男が出した、俺のたった一人の姉の名前に、俺の身体は硬直した。
「美しい女性だ。あなたとは、あまり似ていませんね。だが、お二人はとても仲の良い姉弟だとか……?
マリユス・ロルジュの一件では、かなり心を傷められたのではないですか?
いまは成り上がりの商人と婚約したため、かなり金回りはいいようですが、もしや、あなたのお姉さまもこのことはご存知なのでしょうか?
ダンデス家の名誉回復のためと、この計画を立てたのは、もしかしてあなたではなく……」
俺はギリと、奥歯を噛み締めた。
「姉は……、関係ないっ、何もっ!!」
「お姉さまは……? では、あなたは関係がある、ということで、よろしいのでしょうか?」
「……」
「おや、黙ってしまわれましたか? 反論があればお聞きしようと思っていたのですが、なんともあっけないものですね……」
ーーきっと何を言っても、どう否定しても、無駄だ。
この男はある結論に向かって、着実に進んでいるだけだ。
ーーすなわち、俺は王女の心を弄び、国家の権力を手に入れようとした逆賊だ……と。
「閣下、卿はお認めになったようですが……」
若い男は、もうひとりの男を振り返った。
「ジュール・ダンデス……」
閣下と呼ばれた男は、重々しい足取りで俺に近づいてくる。
「名門であるダンデス家から、このような恥知らずを出すとは、なんともけしからんことだ……。
お前の父も、死んでも死にきれんだろう、……だがしかし」
俺のそばまで来ると、男は俺の顎をつかみ、上向かせた。
皺の刻まれた顔。薄灰色の瞳が俺を冷酷に見つめていた。
「ここでお前が罪を認めるなら、家の人間までは累が及ばぬようにしてやろう」
「……」
俺は何も言わず、その瞳を見つめ返した。
「その目……、なんとも、おぞましい! 貴族のくせに、ろくな魔法も使えないとは実に嘆かわしい……。
シャルロット殿下は聖女の再来であらせられるぞ!
お前のように魔力もろくにない下等種がおいそれと触れていい方ではない!
……お前のような魔法の使えない下種が闊歩する国になどしてなるものか!
殿下にはなんとしても、もう一度魔力が支配する国を統べる方になっていただくのだ!!
今こそっ、今こそ魔力の復権を!!」
ドロリとした濁った瞳に、俺の姿が写っている。
「殺せ! 生かしておくことなどできん! 殺せ!!」
ーーこの男、狂っている……!
「はじめに言ったはずです。盗みと殺しは請け負っておりません……、閣下」
穏やかに、若い男が言った。
「なら私が殺す。ナイフを渡せ」
「金貨50枚」
毅然と、若い男が言った。
「恐れながら閣下。閣下は人を殺したことは?
大量に流れた血は、簡単に痕跡を消すことはできません。この部屋には、血の匂いが長い間染み付きましょう。
衛兵に調べられたときに、言い訳はできますか?
ジュール卿が突然姿を消したとなれば、シャルロット王女はかならず血眼になって探すでしょう。
少しの手がかりも命取りとなります。閣下にはすべて隠し通せる自信はおありですか?
私ならば、賊に襲われたことにして全てを終わらせることができます。
私の信条には反しますが、乗りかかった船です。……金貨50枚の追加で請け負いましょう」
「このっ……、下種がっ!!」
「なんとでも。さあ、どうされますか? 人を殺めるのは、思ったよりも大変ですよ……」
今から人を殺そうとしているとは思えないほど、淡々とした声だった。
「くそっ、持っていけっ!」
男は金貨が入っていると思われる、重そうな袋を若い男に放った。
「確かに……、ではあとはお任せください」
若い男はそれを受け取ると、俺に向き直った。
「この指輪をいただいておきますね」
若い男はいつの間にか、後ろ手に縛られていた俺から、テオドールにもらった指輪を抜き取っていた。
「それはっ……」
「閣下、この指輪をジュール卿のご家族に。ここ最近あたりを賑わせている賊には、襲った人間の形見を一つ残しておくという特徴的なやり口がありますので」
「わかった……」
男は指輪を受け取ると、胸元にしまった。
「……殺さないで……」
震える声で、俺は言った。
「は?」
「まだ、死にたくないんだ……、お願いだ、殺さないで……」
ーー俺がここで死んだら、テオドールはどうなるんだ?
まだ仲直りだって、していない。今日もハグもしないまま、テオドールを送り出してしまった……。
「大丈夫ですよ、ジュール卿」
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「次にあなたが目を開いたら、もうそこは痛みも苦しみもなにも感じない世界です……」
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