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第75話 代わりの人間
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帰り道の馬車の中。
うなだれる俺の手を、アンドレはずっと握っていてくれていた。
クロエの涙とエリオットとの別れ、そしてマリユスですら淫紋を解呪することはできないと告げられたこと……。
――いろいろなことが、ぐるぐると俺の頭の中で回っていく。
なにかに押しつぶされそうになるような感覚……。
「よくがんばりましたね、立派でしたよ、ジュール様」
アンドレの優しい声に、俺は顔を上げた。
「全然がんばれてないし、立派でもないよ! だって、エリオット先輩は何もかもお見通しだったし、俺のこと……」
「エリオット様もおつらかったのでしょう。ジュール様に本気だったからなおのこと」
アンドレが俺の頭を撫でる。
「エリオット先輩は俺のこと、きっと責任を取ろうとしてくれていたんだ。そういう真面目な人だから……」
――あの藍色の瞳を思い出すと、なぜか胸が締め付けられるような気がした。
心が、痛い。
「すこし、妬けますね。お二人の間には、きっと特別な何かがあったのでしょうね」
アンドレは俺の手を引き、俺を抱き込んだ。
「アンドレ……」
「今日は、私がお慰めしましょうか?」
アンドレが俺の耳元で囁く。俺はピクリと身体を震わせた。
「…‥ダメ。アンドレは婚約したって聞いた」
俺の言葉に、アンドレはくすっと笑った。
「私のこと、一応、気に留めてくださっていたんですね」
「婚約者がいる人とは、セックスしない」
アンドレは、俺の首筋にキスをした。
「彼女は……、ビジネスパートナーです。もちろん、私とジュール様とのことも話しています。
もし私が今日貴方と過ごしたとしても、彼女は怒ったりはしませんよ」
「……それでも、ダメ」
「ふふっ、手ごわいな……。すごく残念ですが、今日は諦めます」
言うと、アンドレは俺の頬にキスを落とす。
「唇にキスしても? 今日の報酬はそれにします。さすがに、ダメとは言わせませんよ」
「アンドレ……っ、ん……、あ……」
俺の返事を待たずに、重なる唇……。
アンドレのキスはすごく優しくて、俺はそれで少しだけ救われた気がした……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンドレには、また組織の人間に、定期的に屋敷に来てもらうように依頼した。アンドレ自身は絶対に来ないように念押しして……。
暗くした部屋で、誰ともわからない男に抱かれる……、解呪できない淫紋を持った自分のさだめとはいえ、俺の心は晴れなかった。
過去を悔やんでも仕方がない。だが、なぜ俺はこう何度も過ちを繰り返すのか……。
俺の下腹部に刻まれた淫紋は、マリユスからの俺自身への戒めだったのだろうか?
屋敷に戻るともうすでに夕刻になっていた。
「叔父様……」
薄暗くなってきた廊下に、テオドールが立っていた。
「ああ、テオ、今戻ったよ。今日は、早いね。剣術部の練習はなかったの?」
「叔父様のことが心配で、ずっと、待っていました……」
夕日が当たったテオドールの顔は、半分陰になっていて、表情がよく見えない。
「俺のことが? いったい何を心配するんだよ? ちょっと王都に出ていただけで、特に何も……っ!」
「叔父様っ!」
テオドールが突然俺に抱き着いてきた。
「テオ? どうしたの? なにか……」
「叔父様からまた、あの男の匂いがします……」
俺の首筋にテオドールは顔を押し付けてくる。
「あの男……?」
「魔導士の男ですっ!」
言うなり、テオドールは俺の首筋を強く吸った。
「……っ! テオ、痛い!」
「また、あの男が来るのですか?」
詰るような声。
「いやっ、その……っ、こない、わけじゃないけど、テオの言っている人は、たぶん、来ない、から……」
「……どういう意味ですか?」
背にまわったテオドールの手が、下へと降りていく。
「ちょ……っ、そこ、触らないで、テオ。……っ、だからね、エリオット先輩は結婚準備やらなにやらでこれから忙しくなるみたいだから、俺に構っている時間はもうないみたいで……。
そういうわけで、呪いの対処はまた魔導士の先生にお願いすることになったんだよ。でも、テオの言っている人じゃない人がくるはずだから、
だから……、あっ、駄目だって!」
テオドールの手が、俺の臀部をまさぐる。
俺はその手を掴んでさせまいとするが、逆にテオドールに両手をひとまとめにされて、身体を壁に押さえつけられてしまった。
「…‥っ、テオ、お願いだからふざけるのはもうやめて」
「あの男じゃなくても、別の男が来るんですよね? ――嫌だ!」
テオドールの黒い瞳に底知れないぎらぎらとした光が宿っている。
「叔父様……、俺は嫌です。叔父様の呪いの対処は、これからは俺にさせてください!」
「何言ってるんだ? そんなこと、させられるわけ……っ、んっ!」
強引に、テオドールに唇を塞がれた。
「叔父さまっ……!」
「んっ、あ……、や、あ……」
身体を拘束されたまま、唇をテオドールの舌でこじ開けられた。
――いつからだろう、テオドールに力では全くかなわなくなってしまったのは……。
身長もいつの間にかあっという間に抜き去られ、今では頭半分以上テオドールの方が背が高い。
そんな圧倒的な力の差に、俺はなすすべもなかった。
「はっ……、叔父様、もっと口を、開けてください……」
テオドールに顎をつかまれ、上向きにさせられる。
熱い舌が絡みつき、俺の身体の奥には得体のしれない熱がこもる。
「んっ、や、やめ、テオ…‥、んんっ……!」
「ああ……、叔父様……、もっと……っ! 俺のこと、見て……、もっと感じて……」
テオドールの熱い手のひらが俺の臀部をつかむ。
「駄目だっ!」
それから逃れようと身をくねらせた俺に、テオドールが身体を押し付けてくる。
ゴリ、と固いものが俺の腰骨に当たり、俺は蒼白になった。
「駄目だっ、テオドールっ!」
なおも俺の舌を絡めとろうとするテオドールの舌を、俺は思わず噛んだ。
「……ッ!」
「離れなさいっ!!」
俺の剣幕に気圧されたのか、テオドールの腕から力が抜けた。
俺はテオドールの身体を両手で強く押して、テオドールから距離を取った。
「いいかっ、こんなことはもう二度としちゃだめだ! こんなことは、間違っている!」
「叔父様……、俺は叔父様がっ、好きなんですっ!」
テオドールの悲鳴のような声。
俺は袖で口元をぬぐった。
「テオドール、俺と君は家族だ。家族は……、こんなこと、しちゃいけない」
「叔父様は、俺のことが嫌いなんですかっ!?」
食って掛かるテオドールに俺は首を振る。
「好きだよ。好きに決まってる! でも俺の好きは、こういうことをする好き、じゃない」
俺の言葉に、テオドールの顔は憤怒でどす黒くなった。
「叔父様はずるい! あの時、叔父様からキスしてくれましたよね!?
なのに、どうして……!」
テオドールは両手を壁につき、その中に俺を閉じ込めるようにした。
「……ごめん。俺が、浅はかだった。テオドールは悪くない。
俺が、しっかりしていなかったから、だから……」
「謝罪の言葉なんて、聞きたくありません! 叔父様っ」
テオドールはその整った顔を俺にぐっと近づける。
「叔父様を、俺に、ください。
誰かの代わりでも、俺は構いません」
真剣な瞳。
「テオドール……」
「俺は、叔父様じゃなきゃ、駄目なんです」
触れそうに近づく唇を、俺は顔を背けてかわした。
「……ごめん、……ごめんね、テオドール」
俺の頬には涙が伝っていた。
「君を、誰かの代わりになんて、できない……。だから、ごめん……」
「クソッ!!」
ダンっと激しい音がする。見るとテオドールの拳が、俺の顔のすぐ横の壁にめり込んでいた。
「……っ!」
「叔父様はずるいっ! 自分の都合が悪くなると、そうやって俺から逃げようとする。
俺の気持ちを知っているくせに、いつまでも俺を子ども扱いして、自分の見たくないことからは目を背けているんだ!」
「テオ! 血が……っ」
壁から引き抜かれたテオドールの拳からは鮮血が流れ落ちていた。
「俺は、諦めませんから! 絶対にっ!」
テオドールは踵を返すと、もう二度と振り向かなかった。
うなだれる俺の手を、アンドレはずっと握っていてくれていた。
クロエの涙とエリオットとの別れ、そしてマリユスですら淫紋を解呪することはできないと告げられたこと……。
――いろいろなことが、ぐるぐると俺の頭の中で回っていく。
なにかに押しつぶされそうになるような感覚……。
「よくがんばりましたね、立派でしたよ、ジュール様」
アンドレの優しい声に、俺は顔を上げた。
「全然がんばれてないし、立派でもないよ! だって、エリオット先輩は何もかもお見通しだったし、俺のこと……」
「エリオット様もおつらかったのでしょう。ジュール様に本気だったからなおのこと」
アンドレが俺の頭を撫でる。
「エリオット先輩は俺のこと、きっと責任を取ろうとしてくれていたんだ。そういう真面目な人だから……」
――あの藍色の瞳を思い出すと、なぜか胸が締め付けられるような気がした。
心が、痛い。
「すこし、妬けますね。お二人の間には、きっと特別な何かがあったのでしょうね」
アンドレは俺の手を引き、俺を抱き込んだ。
「アンドレ……」
「今日は、私がお慰めしましょうか?」
アンドレが俺の耳元で囁く。俺はピクリと身体を震わせた。
「…‥ダメ。アンドレは婚約したって聞いた」
俺の言葉に、アンドレはくすっと笑った。
「私のこと、一応、気に留めてくださっていたんですね」
「婚約者がいる人とは、セックスしない」
アンドレは、俺の首筋にキスをした。
「彼女は……、ビジネスパートナーです。もちろん、私とジュール様とのことも話しています。
もし私が今日貴方と過ごしたとしても、彼女は怒ったりはしませんよ」
「……それでも、ダメ」
「ふふっ、手ごわいな……。すごく残念ですが、今日は諦めます」
言うと、アンドレは俺の頬にキスを落とす。
「唇にキスしても? 今日の報酬はそれにします。さすがに、ダメとは言わせませんよ」
「アンドレ……っ、ん……、あ……」
俺の返事を待たずに、重なる唇……。
アンドレのキスはすごく優しくて、俺はそれで少しだけ救われた気がした……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンドレには、また組織の人間に、定期的に屋敷に来てもらうように依頼した。アンドレ自身は絶対に来ないように念押しして……。
暗くした部屋で、誰ともわからない男に抱かれる……、解呪できない淫紋を持った自分のさだめとはいえ、俺の心は晴れなかった。
過去を悔やんでも仕方がない。だが、なぜ俺はこう何度も過ちを繰り返すのか……。
俺の下腹部に刻まれた淫紋は、マリユスからの俺自身への戒めだったのだろうか?
屋敷に戻るともうすでに夕刻になっていた。
「叔父様……」
薄暗くなってきた廊下に、テオドールが立っていた。
「ああ、テオ、今戻ったよ。今日は、早いね。剣術部の練習はなかったの?」
「叔父様のことが心配で、ずっと、待っていました……」
夕日が当たったテオドールの顔は、半分陰になっていて、表情がよく見えない。
「俺のことが? いったい何を心配するんだよ? ちょっと王都に出ていただけで、特に何も……っ!」
「叔父様っ!」
テオドールが突然俺に抱き着いてきた。
「テオ? どうしたの? なにか……」
「叔父様からまた、あの男の匂いがします……」
俺の首筋にテオドールは顔を押し付けてくる。
「あの男……?」
「魔導士の男ですっ!」
言うなり、テオドールは俺の首筋を強く吸った。
「……っ! テオ、痛い!」
「また、あの男が来るのですか?」
詰るような声。
「いやっ、その……っ、こない、わけじゃないけど、テオの言っている人は、たぶん、来ない、から……」
「……どういう意味ですか?」
背にまわったテオドールの手が、下へと降りていく。
「ちょ……っ、そこ、触らないで、テオ。……っ、だからね、エリオット先輩は結婚準備やらなにやらでこれから忙しくなるみたいだから、俺に構っている時間はもうないみたいで……。
そういうわけで、呪いの対処はまた魔導士の先生にお願いすることになったんだよ。でも、テオの言っている人じゃない人がくるはずだから、
だから……、あっ、駄目だって!」
テオドールの手が、俺の臀部をまさぐる。
俺はその手を掴んでさせまいとするが、逆にテオドールに両手をひとまとめにされて、身体を壁に押さえつけられてしまった。
「…‥っ、テオ、お願いだからふざけるのはもうやめて」
「あの男じゃなくても、別の男が来るんですよね? ――嫌だ!」
テオドールの黒い瞳に底知れないぎらぎらとした光が宿っている。
「叔父様……、俺は嫌です。叔父様の呪いの対処は、これからは俺にさせてください!」
「何言ってるんだ? そんなこと、させられるわけ……っ、んっ!」
強引に、テオドールに唇を塞がれた。
「叔父さまっ……!」
「んっ、あ……、や、あ……」
身体を拘束されたまま、唇をテオドールの舌でこじ開けられた。
――いつからだろう、テオドールに力では全くかなわなくなってしまったのは……。
身長もいつの間にかあっという間に抜き去られ、今では頭半分以上テオドールの方が背が高い。
そんな圧倒的な力の差に、俺はなすすべもなかった。
「はっ……、叔父様、もっと口を、開けてください……」
テオドールに顎をつかまれ、上向きにさせられる。
熱い舌が絡みつき、俺の身体の奥には得体のしれない熱がこもる。
「んっ、や、やめ、テオ…‥、んんっ……!」
「ああ……、叔父様……、もっと……っ! 俺のこと、見て……、もっと感じて……」
テオドールの熱い手のひらが俺の臀部をつかむ。
「駄目だっ!」
それから逃れようと身をくねらせた俺に、テオドールが身体を押し付けてくる。
ゴリ、と固いものが俺の腰骨に当たり、俺は蒼白になった。
「駄目だっ、テオドールっ!」
なおも俺の舌を絡めとろうとするテオドールの舌を、俺は思わず噛んだ。
「……ッ!」
「離れなさいっ!!」
俺の剣幕に気圧されたのか、テオドールの腕から力が抜けた。
俺はテオドールの身体を両手で強く押して、テオドールから距離を取った。
「いいかっ、こんなことはもう二度としちゃだめだ! こんなことは、間違っている!」
「叔父様……、俺は叔父様がっ、好きなんですっ!」
テオドールの悲鳴のような声。
俺は袖で口元をぬぐった。
「テオドール、俺と君は家族だ。家族は……、こんなこと、しちゃいけない」
「叔父様は、俺のことが嫌いなんですかっ!?」
食って掛かるテオドールに俺は首を振る。
「好きだよ。好きに決まってる! でも俺の好きは、こういうことをする好き、じゃない」
俺の言葉に、テオドールの顔は憤怒でどす黒くなった。
「叔父様はずるい! あの時、叔父様からキスしてくれましたよね!?
なのに、どうして……!」
テオドールは両手を壁につき、その中に俺を閉じ込めるようにした。
「……ごめん。俺が、浅はかだった。テオドールは悪くない。
俺が、しっかりしていなかったから、だから……」
「謝罪の言葉なんて、聞きたくありません! 叔父様っ」
テオドールはその整った顔を俺にぐっと近づける。
「叔父様を、俺に、ください。
誰かの代わりでも、俺は構いません」
真剣な瞳。
「テオドール……」
「俺は、叔父様じゃなきゃ、駄目なんです」
触れそうに近づく唇を、俺は顔を背けてかわした。
「……ごめん、……ごめんね、テオドール」
俺の頬には涙が伝っていた。
「君を、誰かの代わりになんて、できない……。だから、ごめん……」
「クソッ!!」
ダンっと激しい音がする。見るとテオドールの拳が、俺の顔のすぐ横の壁にめり込んでいた。
「……っ!」
「叔父様はずるいっ! 自分の都合が悪くなると、そうやって俺から逃げようとする。
俺の気持ちを知っているくせに、いつまでも俺を子ども扱いして、自分の見たくないことからは目を背けているんだ!」
「テオ! 血が……っ」
壁から引き抜かれたテオドールの拳からは鮮血が流れ落ちていた。
「俺は、諦めませんから! 絶対にっ!」
テオドールは踵を返すと、もう二度と振り向かなかった。
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