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第72話 思いがけない訪問者
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エリオットと会ってきた日は、もれなくテオドールの機嫌が悪い。
おそらく、叔父である俺を他人にとられたくないという可愛らしい独占欲から来ているのだと思う。
だが、そのたびに濃厚なキスをねだられてはたまったものではない。
「あー、今日もテオ、ご機嫌斜めかなあ……」
馬車から降りた俺は、本日何度目としれない大きなため息をつく。
機嫌の悪いテオドールをなだめすかそうとして失敗し、不意打ちか頼み込みのどちらかでテオドールのキスを受け入れてしまってあとから後悔する……、というのが学習しない俺の最近のパターンだ。
「今日こそはびしっと言ってやらなきゃ!」
俺はぐっと拳を握り締める。そして、敷地の外に見慣れない馬車が止まっていることに気が付いた。
「ああ、やっとお帰りになった。ずっとお客様がお待ちだったんですよ!」
俺が玄関から入るとすぐに、中からエマが飛んできた。
「お客様?」
「ジュール様が戻られるまで帰らないと、それはそれは頑なで……。さ、とにかく応接室へ!」
エマに促されて応接室に入ると、見慣れない後姿があった。
長い栗色の髪はきっちりと結い上げられており、細い首すじが見えている。ピンとしたまっすぐな姿勢。美しく隙のない服装。
「すみません、お待たせしました」
「ジュール様っ! お久しぶりですわ。突然押しかけてしまって本当に申し訳ありません」
立ち上がって振り向いたその女性の瞳は、俺と同じ青灰色だった。
「もしかして、……クロエ? 久しぶりだね!」
俺の王立学園時代の同級生、クロエ・スタールだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ご迷惑だとはわかっております。ですが、どうしても、ジュール様に私の話を聞いていただきたくて。本当に、申し訳ありません」
クロエの顔は青ざめていた。俺が知っているクロエよりも、幾分痩せた印象がある。
学園では生徒会に属していたクロエ。成績優秀で品行方正。教師たちからの覚えもめでたかったクロエ。
そんなクロエが、今は所在なげに、俺の目の前で自分の水色のドレスをぎゅっと握りしめて何かに耐えていた。
「とにかく、座って、今お茶を……」
エマに目配せすると、すぐにエマはお茶の用意のために部屋から出て行った。
「実は……、お話したいことというのは、エリオット様のことなんです!」
ソファに座った途端、クロエは口を開いた。
「エリオット、先輩の……」
そして俺はすべてを思い出した。
クロエはスタール子爵の娘で、スタール子爵はエリオットの父であるヴァロア伯爵に仕えている。
エリオットとクロエはいわゆる幼馴染で、そして……、二人は婚約者同士だった。
「エリオット様から、婚約を解消したいというお申し出がありました」
クロエは喉から絞り出すような声を上げた。そしてまたドレスをぐっと握りしめる。
そうでもしていないと、きっと感情を抑えることができないのだろう。
「婚約を、解消……、どうして?」
学園時代、よく友人たちが言っていた。エリオットとクロエほどお似合いのカップルはいないと。
二人とも頭脳明晰で、堅物といえるほど真面目なところが似通っていた。そしてなにより、クロエはエリオットを心から尊敬していた。
エリオットも、そんなクロエを憎からず思っていたはずだ。
「私には、『呪いの研究』に没頭したいからだとしか……。でもわかりません、いままでもエリオット様はずっと研究を続けられていました。
私も、ずっと支えていくつもりでいました。でも突然、エリオット様は謝ってこられて……。
どうしてもやり遂げたいことがあるから、私とは結婚できない……と」
言ったとたん、クロエの目からは涙がとめどなくあふれてきた。
俺はあわててハンカチを取り出してクロエに差し出す。
俺にはそのときはっきりとわかっていた。
間違いなく、その『呪いの研究』とは、俺の淫紋の解呪のことだ!
「1年ほど前から、研究が忙しくなったとエリオット様からお誘いを受けることがほとんどなくなりました。
お忙しいのだからと、ずっと我慢していました。
でも、先日、気分転換にと叔母から誘われて芝居を見に行った時に、エリオット様と一緒にいるジュール様とお見掛けして……。
エリオット様はとても楽しそうで、私はもうずっとエリオット様のあんな笑顔を見たことはなくて……。
それに、周りの人から、エリオット様は頻繁にジュール様と観劇に来られていると聞いて、私は、いてもたってもいられなくなって……。
だから、きっとジュール様なら、婚約解消の本当の理由をご存知なのではないかと思ったんです!
ジュール様、なにか聞いていらっしゃいませんか? 私のどこが悪かったのでしょうか? エリオット様のお気に召さないところがあれば、直します。
だから、どうか、お願い、ジュール様っ……」
クロエはハンカチを握りしめる。
俺は何かで頭を殴られたかのような衝撃を受けていた。
淫紋のせいにして、俺は何度もエリオットと抱き合った。求め合い、その熱を乞うた。まるで自分がエリオットの側にいることが当然のように、エリオットを独占した……。
――エリオットには、ずっと前からクロエがいたのに!
俺にだって昔は婚約者がいた。おなじようにエリオットにも婚約者がいた。
クロエのことを俺は知っていたはずなのに、『呪いの研究』を言い訳にして、俺はエリオットに抱かれることを当然のように受け入れた。
そうすることで、誰かが傷ついているなど、俺は考えもしなかった。
これは研究の一環だから、エリオットと何度も交合しても、そこには何もないと思っていた。
――でも、それは嘘だ!
クロエからエリオットを奪おうとしているのは、ほかでもない、俺だ!
「ごめん、クロエ……」
「なぜ、ジュール様が謝られるのですか?」
クロエの青灰色の瞳が、じっと俺を見つめる。
まるで何もかも見透かされているかのようだった。
――俺は、何も変わっていなかった。俺はあの時からずっと、最低な人間のままだ!
「俺から、エリオット先輩に話してみるよ。きっと大丈夫。クロエは何も悪くないよ。
婚約も解消させない、大丈夫だから、クロエ……」
「ジュール様、ジュール様、ああ、本当でしょうか? だとしたら、私なんとジュール様にお礼を言っていいか」
クロエは立ち上がり俺の前までくると、膝をつき、俺の脚元にすがりついた。
「大丈夫、大丈夫だから、だから、立って、クロエ。エリオット先輩は、必ず君の元に戻ってくるから……」
――もう、誰も悲しませない。
あの時、俺は誓ったというのに!
おそらく、叔父である俺を他人にとられたくないという可愛らしい独占欲から来ているのだと思う。
だが、そのたびに濃厚なキスをねだられてはたまったものではない。
「あー、今日もテオ、ご機嫌斜めかなあ……」
馬車から降りた俺は、本日何度目としれない大きなため息をつく。
機嫌の悪いテオドールをなだめすかそうとして失敗し、不意打ちか頼み込みのどちらかでテオドールのキスを受け入れてしまってあとから後悔する……、というのが学習しない俺の最近のパターンだ。
「今日こそはびしっと言ってやらなきゃ!」
俺はぐっと拳を握り締める。そして、敷地の外に見慣れない馬車が止まっていることに気が付いた。
「ああ、やっとお帰りになった。ずっとお客様がお待ちだったんですよ!」
俺が玄関から入るとすぐに、中からエマが飛んできた。
「お客様?」
「ジュール様が戻られるまで帰らないと、それはそれは頑なで……。さ、とにかく応接室へ!」
エマに促されて応接室に入ると、見慣れない後姿があった。
長い栗色の髪はきっちりと結い上げられており、細い首すじが見えている。ピンとしたまっすぐな姿勢。美しく隙のない服装。
「すみません、お待たせしました」
「ジュール様っ! お久しぶりですわ。突然押しかけてしまって本当に申し訳ありません」
立ち上がって振り向いたその女性の瞳は、俺と同じ青灰色だった。
「もしかして、……クロエ? 久しぶりだね!」
俺の王立学園時代の同級生、クロエ・スタールだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ご迷惑だとはわかっております。ですが、どうしても、ジュール様に私の話を聞いていただきたくて。本当に、申し訳ありません」
クロエの顔は青ざめていた。俺が知っているクロエよりも、幾分痩せた印象がある。
学園では生徒会に属していたクロエ。成績優秀で品行方正。教師たちからの覚えもめでたかったクロエ。
そんなクロエが、今は所在なげに、俺の目の前で自分の水色のドレスをぎゅっと握りしめて何かに耐えていた。
「とにかく、座って、今お茶を……」
エマに目配せすると、すぐにエマはお茶の用意のために部屋から出て行った。
「実は……、お話したいことというのは、エリオット様のことなんです!」
ソファに座った途端、クロエは口を開いた。
「エリオット、先輩の……」
そして俺はすべてを思い出した。
クロエはスタール子爵の娘で、スタール子爵はエリオットの父であるヴァロア伯爵に仕えている。
エリオットとクロエはいわゆる幼馴染で、そして……、二人は婚約者同士だった。
「エリオット様から、婚約を解消したいというお申し出がありました」
クロエは喉から絞り出すような声を上げた。そしてまたドレスをぐっと握りしめる。
そうでもしていないと、きっと感情を抑えることができないのだろう。
「婚約を、解消……、どうして?」
学園時代、よく友人たちが言っていた。エリオットとクロエほどお似合いのカップルはいないと。
二人とも頭脳明晰で、堅物といえるほど真面目なところが似通っていた。そしてなにより、クロエはエリオットを心から尊敬していた。
エリオットも、そんなクロエを憎からず思っていたはずだ。
「私には、『呪いの研究』に没頭したいからだとしか……。でもわかりません、いままでもエリオット様はずっと研究を続けられていました。
私も、ずっと支えていくつもりでいました。でも突然、エリオット様は謝ってこられて……。
どうしてもやり遂げたいことがあるから、私とは結婚できない……と」
言ったとたん、クロエの目からは涙がとめどなくあふれてきた。
俺はあわててハンカチを取り出してクロエに差し出す。
俺にはそのときはっきりとわかっていた。
間違いなく、その『呪いの研究』とは、俺の淫紋の解呪のことだ!
「1年ほど前から、研究が忙しくなったとエリオット様からお誘いを受けることがほとんどなくなりました。
お忙しいのだからと、ずっと我慢していました。
でも、先日、気分転換にと叔母から誘われて芝居を見に行った時に、エリオット様と一緒にいるジュール様とお見掛けして……。
エリオット様はとても楽しそうで、私はもうずっとエリオット様のあんな笑顔を見たことはなくて……。
それに、周りの人から、エリオット様は頻繁にジュール様と観劇に来られていると聞いて、私は、いてもたってもいられなくなって……。
だから、きっとジュール様なら、婚約解消の本当の理由をご存知なのではないかと思ったんです!
ジュール様、なにか聞いていらっしゃいませんか? 私のどこが悪かったのでしょうか? エリオット様のお気に召さないところがあれば、直します。
だから、どうか、お願い、ジュール様っ……」
クロエはハンカチを握りしめる。
俺は何かで頭を殴られたかのような衝撃を受けていた。
淫紋のせいにして、俺は何度もエリオットと抱き合った。求め合い、その熱を乞うた。まるで自分がエリオットの側にいることが当然のように、エリオットを独占した……。
――エリオットには、ずっと前からクロエがいたのに!
俺にだって昔は婚約者がいた。おなじようにエリオットにも婚約者がいた。
クロエのことを俺は知っていたはずなのに、『呪いの研究』を言い訳にして、俺はエリオットに抱かれることを当然のように受け入れた。
そうすることで、誰かが傷ついているなど、俺は考えもしなかった。
これは研究の一環だから、エリオットと何度も交合しても、そこには何もないと思っていた。
――でも、それは嘘だ!
クロエからエリオットを奪おうとしているのは、ほかでもない、俺だ!
「ごめん、クロエ……」
「なぜ、ジュール様が謝られるのですか?」
クロエの青灰色の瞳が、じっと俺を見つめる。
まるで何もかも見透かされているかのようだった。
――俺は、何も変わっていなかった。俺はあの時からずっと、最低な人間のままだ!
「俺から、エリオット先輩に話してみるよ。きっと大丈夫。クロエは何も悪くないよ。
婚約も解消させない、大丈夫だから、クロエ……」
「ジュール様、ジュール様、ああ、本当でしょうか? だとしたら、私なんとジュール様にお礼を言っていいか」
クロエは立ち上がり俺の前までくると、膝をつき、俺の脚元にすがりついた。
「大丈夫、大丈夫だから、だから、立って、クロエ。エリオット先輩は、必ず君の元に戻ってくるから……」
――もう、誰も悲しませない。
あの時、俺は誓ったというのに!
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