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第46話 ラブゲームの代償
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「いいですか、叔父様は僕に話を合わせてください。ただ僕の言うことに頷いてくださればいいので、余計なことは言わないでくださいね! わかりましたか?」
連れてこられたのは学園内の中庭にあるカフェテラス。放課後なので人影はまばらだが、友人たちとお茶を楽しんでいる生徒たちのざわめきが心地良い。
懐かしい……、学園に通っていた頃はよくここで昼食をとっていたものだ。俺は特に、クラブハウスサンドがお気に入りで……。
「ちょっと、叔父様、聞いてますっ!?」
オーバンが俺の目の前でひらひらと手をふる。
「あっ、はい。聞いてるよ。大丈夫……」
俺の言葉に、オーバンはうんざりした表情になる。
「やっぱり、人選間違えたかな……」
「ところでオーバン君、君に聞きたいことがあるっ! うちのテオドールにちょっかいを出しているというのは本当なのかっ!」
オーバンの待ち人はまだここに現れないようなので、俺はこのすきにオーバンに話をすることにした。
「は? ちょっかい……? ああ、あれか……」
オーバンはやれやれとため息をつく。
「オーバン君! 君の気持ちは大変ありがたいのだが、ダンデス家としてはテオドールを将来、シャルロット王女と結婚させたいと思ってるんだ。だから、今後テオドールには……!」
「あんた、それ本気で言ってるのか?」
先程までとは打って変わったドスの利いた声で、オーバンは凄んできた。
ーーだが、そんな脅しに屈する俺ではない!
「もちろんだよ! だって、うちのテオドールは……っ」
その時、俺とオーバンの前に大きな人影が現れた。
「オーバン様……、この人は……」
顔を上げるとそこにいたのは……、
あらイケメン!!!!
背が高く、鍛え抜かれた身体の、いかにも「将来は騎士団長になりたいです!」という男子生徒が立っていた。
その男子生徒は、その整った顔を苦々しげに歪めて、俺とオーバンを見ていた。
「せっかく、ようやく……、オーバン様からお手紙をもらえたので、急いで来てみたら……、その男性はいったい誰ですか?」
「私は……」
思わず自己紹介しそうになる俺を、オーバンは止めた。
「紹介するよ。ロイク。この人はダンデス伯爵家のジュール卿だよ。まだみんなには秘密にしているんだけど、僕と彼は将来を誓い合った恋人同士なんだ」
「「なっ……!!」」
騎士志望(仮)のイケメンと俺の声が揃った。
「なんだよ、それっ!!」
男子生徒が声を荒げる。もちろん俺も激しく同意だが、オーバンから足を踏みつけられてしまったのでうめき声しか出ない。
「そういうことだから、僕のことは諦めてくれるかな。そもそも、僕が君みたいなやつを本気で相手にすると思う? 最初はシャルロット狙いだったくせに、僕にちょっと優しくされたくらいで、勘違いされてこっちも困ってるんだ。ねえ、ダーリン……」
オーバンはテーブルの上の俺の指に、自分の指を艶めかしく絡ませてきた。
「ヒィっ……」
思わず振り払いそうになる俺だったが、オーバンの力は意外に強く、離れない。
そしてその強い目ヂカラで、いらぬことはするなと無言の圧をかけてくる。
「ひどいよ……、オーバン様っ。俺っ、あなたのことっ、本気でっ……!」
イケメン男子生徒は握りしめた拳を震わせる。
「ごめんね。僕は最初から、君のことからかっただけ、だったんだ。僕の心は、最初からずっとこの人にあるんだ……。ねえ、ジュール卿……、僕にはあなただけだよ……、愛してる」
熱のこもったエメラルドの瞳で見つめられると、思わずくらっときてしまいそうになる。
「そんなのっ、信じないっ!」
ドンっ、と男子生徒の拳が、目の前のテーブルに叩きつけられた。
「この人の、どこがそんなにいいんですか? そんな……、ちょっと優しそうなだけの……っ! 俺のほうが、ずっと強いし、俺のほうが、ずっと……!」
俺はイケメン生徒に心から同情していた。
ーー確かに、この彼と俺を比べて、俺の方をチョイスする人間はほとんどいないだろう。
だが、オーバンはニヤリと笑うと、俺の手をぐっと引き寄せ、息が触れそうなくらい顔を近づけてきた。
「ロイクなんかには、わかるわけないよ。だって、この人の身体、すごくいいんだ。一度抱いたら、もう離れなくなるくらい……」
「「なっ……!」」
またもやイケメン君と俺の声が揃った。
そして、俺は確信していた。おそらく俺達は、今同じことを考えているはずだ。
ーー俺が、抱かれる側、だとーーーーー!!!!????
しかしオーバンのこの爆弾発言は、やはりそれなりの威力を発揮したようだ。
振られた男子生徒は、だらりと腕をおろした。
「そういうことだったんですね……、わかり、ました……」
騎士団長志望(仮)の彼としても、オーバンに自分がアンアン言わされる立場になることまでは、きっと考えていなかったに違いない。
「ロイク、恨まないでくれよ。そもそも、君がシャルロットに手を出そうとするから悪いんだ」
「……っ」
目に涙を浮かべた男子生徒は、くるりと踵を返す。
「さよならっ……、オーバン様っ」
「さよなら、ロイク」
片眉を上げるオーバンに、俺の頭のなかで何かがぷつりと音を立てて、切れた。
「君っ、待って!」
走り出そうとするロイクに、俺は声をかけた。
「……?」
振り返るロイクに、オーバンは舌打ちする。
「なんだよ、叔父様、せっかくうまくいったっていうのに」
「謝りなさいっ!!!!」
「へ!?」
俺はオーバンの頭を、上からむんずと掴んだ。
「彼にっ、ロイク君に、謝りなさいっ!」
「うわっ、なんだよっ、乱暴すんなっ!」
「君はっ、彼の心を弄んだんだろうっ!? 俺は、そういうことをする人間が一番嫌いだっ! オーバン君、ロイク君に謝罪しなさいっ! 今っ、すぐにっ!」
ロイクが口をあんぐり開けて、こちらを見ている。
「……んだよっ、くそっ! おっさん、離せっ!」
「謝りなさいっ!」
オーバンは、しばらく俺を睨みつけていたが、俺の手を払うと、ロイクに向き直った。
「ロイク……、ごめんなさい。僕は……、あなたの気持ちを弄びました。自分の私情で、あなたには嫌な思いをさせました。……許してください」
「オーバン様っ! 俺こそっ、しつこくつきまとったりして、申し訳ありませんでした。俺……、あなたのことはきっぱり諦めます!」
ロイクが最敬礼する。
「おっさん、これで満足かよっ」
「ちゃんと自分の非を認められて、偉いよ。オーバン君」
俺はオーバンの頭をいい子いい子してあげた。
「……っ、ガキ扱いすんなっ!」
頬を染めて睨みつけてくるその姿は、やっぱり15歳の少年だった。
ーーうん、この方が、ずっといい。
「オーバン様、ジュール卿は素敵な方ですね。先程はすみませんでした。どうか、お二人でいつまでもお幸せに!」
なにか吹っ切れたのか、ロイクが笑顔を向けてきた。
「……はい……」
真顔に戻る俺……。
一応そこは否定しないでおこう……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
連れてこられたのは学園内の中庭にあるカフェテラス。放課後なので人影はまばらだが、友人たちとお茶を楽しんでいる生徒たちのざわめきが心地良い。
懐かしい……、学園に通っていた頃はよくここで昼食をとっていたものだ。俺は特に、クラブハウスサンドがお気に入りで……。
「ちょっと、叔父様、聞いてますっ!?」
オーバンが俺の目の前でひらひらと手をふる。
「あっ、はい。聞いてるよ。大丈夫……」
俺の言葉に、オーバンはうんざりした表情になる。
「やっぱり、人選間違えたかな……」
「ところでオーバン君、君に聞きたいことがあるっ! うちのテオドールにちょっかいを出しているというのは本当なのかっ!」
オーバンの待ち人はまだここに現れないようなので、俺はこのすきにオーバンに話をすることにした。
「は? ちょっかい……? ああ、あれか……」
オーバンはやれやれとため息をつく。
「オーバン君! 君の気持ちは大変ありがたいのだが、ダンデス家としてはテオドールを将来、シャルロット王女と結婚させたいと思ってるんだ。だから、今後テオドールには……!」
「あんた、それ本気で言ってるのか?」
先程までとは打って変わったドスの利いた声で、オーバンは凄んできた。
ーーだが、そんな脅しに屈する俺ではない!
「もちろんだよ! だって、うちのテオドールは……っ」
その時、俺とオーバンの前に大きな人影が現れた。
「オーバン様……、この人は……」
顔を上げるとそこにいたのは……、
あらイケメン!!!!
背が高く、鍛え抜かれた身体の、いかにも「将来は騎士団長になりたいです!」という男子生徒が立っていた。
その男子生徒は、その整った顔を苦々しげに歪めて、俺とオーバンを見ていた。
「せっかく、ようやく……、オーバン様からお手紙をもらえたので、急いで来てみたら……、その男性はいったい誰ですか?」
「私は……」
思わず自己紹介しそうになる俺を、オーバンは止めた。
「紹介するよ。ロイク。この人はダンデス伯爵家のジュール卿だよ。まだみんなには秘密にしているんだけど、僕と彼は将来を誓い合った恋人同士なんだ」
「「なっ……!!」」
騎士志望(仮)のイケメンと俺の声が揃った。
「なんだよ、それっ!!」
男子生徒が声を荒げる。もちろん俺も激しく同意だが、オーバンから足を踏みつけられてしまったのでうめき声しか出ない。
「そういうことだから、僕のことは諦めてくれるかな。そもそも、僕が君みたいなやつを本気で相手にすると思う? 最初はシャルロット狙いだったくせに、僕にちょっと優しくされたくらいで、勘違いされてこっちも困ってるんだ。ねえ、ダーリン……」
オーバンはテーブルの上の俺の指に、自分の指を艶めかしく絡ませてきた。
「ヒィっ……」
思わず振り払いそうになる俺だったが、オーバンの力は意外に強く、離れない。
そしてその強い目ヂカラで、いらぬことはするなと無言の圧をかけてくる。
「ひどいよ……、オーバン様っ。俺っ、あなたのことっ、本気でっ……!」
イケメン男子生徒は握りしめた拳を震わせる。
「ごめんね。僕は最初から、君のことからかっただけ、だったんだ。僕の心は、最初からずっとこの人にあるんだ……。ねえ、ジュール卿……、僕にはあなただけだよ……、愛してる」
熱のこもったエメラルドの瞳で見つめられると、思わずくらっときてしまいそうになる。
「そんなのっ、信じないっ!」
ドンっ、と男子生徒の拳が、目の前のテーブルに叩きつけられた。
「この人の、どこがそんなにいいんですか? そんな……、ちょっと優しそうなだけの……っ! 俺のほうが、ずっと強いし、俺のほうが、ずっと……!」
俺はイケメン生徒に心から同情していた。
ーー確かに、この彼と俺を比べて、俺の方をチョイスする人間はほとんどいないだろう。
だが、オーバンはニヤリと笑うと、俺の手をぐっと引き寄せ、息が触れそうなくらい顔を近づけてきた。
「ロイクなんかには、わかるわけないよ。だって、この人の身体、すごくいいんだ。一度抱いたら、もう離れなくなるくらい……」
「「なっ……!」」
またもやイケメン君と俺の声が揃った。
そして、俺は確信していた。おそらく俺達は、今同じことを考えているはずだ。
ーー俺が、抱かれる側、だとーーーーー!!!!????
しかしオーバンのこの爆弾発言は、やはりそれなりの威力を発揮したようだ。
振られた男子生徒は、だらりと腕をおろした。
「そういうことだったんですね……、わかり、ました……」
騎士団長志望(仮)の彼としても、オーバンに自分がアンアン言わされる立場になることまでは、きっと考えていなかったに違いない。
「ロイク、恨まないでくれよ。そもそも、君がシャルロットに手を出そうとするから悪いんだ」
「……っ」
目に涙を浮かべた男子生徒は、くるりと踵を返す。
「さよならっ……、オーバン様っ」
「さよなら、ロイク」
片眉を上げるオーバンに、俺の頭のなかで何かがぷつりと音を立てて、切れた。
「君っ、待って!」
走り出そうとするロイクに、俺は声をかけた。
「……?」
振り返るロイクに、オーバンは舌打ちする。
「なんだよ、叔父様、せっかくうまくいったっていうのに」
「謝りなさいっ!!!!」
「へ!?」
俺はオーバンの頭を、上からむんずと掴んだ。
「彼にっ、ロイク君に、謝りなさいっ!」
「うわっ、なんだよっ、乱暴すんなっ!」
「君はっ、彼の心を弄んだんだろうっ!? 俺は、そういうことをする人間が一番嫌いだっ! オーバン君、ロイク君に謝罪しなさいっ! 今っ、すぐにっ!」
ロイクが口をあんぐり開けて、こちらを見ている。
「……んだよっ、くそっ! おっさん、離せっ!」
「謝りなさいっ!」
オーバンは、しばらく俺を睨みつけていたが、俺の手を払うと、ロイクに向き直った。
「ロイク……、ごめんなさい。僕は……、あなたの気持ちを弄びました。自分の私情で、あなたには嫌な思いをさせました。……許してください」
「オーバン様っ! 俺こそっ、しつこくつきまとったりして、申し訳ありませんでした。俺……、あなたのことはきっぱり諦めます!」
ロイクが最敬礼する。
「おっさん、これで満足かよっ」
「ちゃんと自分の非を認められて、偉いよ。オーバン君」
俺はオーバンの頭をいい子いい子してあげた。
「……っ、ガキ扱いすんなっ!」
頬を染めて睨みつけてくるその姿は、やっぱり15歳の少年だった。
ーーうん、この方が、ずっといい。
「オーバン様、ジュール卿は素敵な方ですね。先程はすみませんでした。どうか、お二人でいつまでもお幸せに!」
なにか吹っ切れたのか、ロイクが笑顔を向けてきた。
「……はい……」
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