【完結】究極のざまぁのために、俺を捨てた男の息子を育てています!

.mizutama.

文字の大きさ
上 下
44 / 165

第44話  理事長の責務

しおりを挟む
 ズブズブと俺の後孔が、エリオットの指を飲み込んでいく。

「はあ……、あ……、月に、一回……、男の、精を、身体の、中に……」

「そうか、ここに、たっぷりと出してもらうわけだな……。おそらく、男の精液はこの淫紋の餌だ」


 感じる場所を突かれると、身体が悦びに跳ねた。


「ひゃあっ、あ、あ、エリオット先輩っ……、奥っ、気持ちいい……っ!」

 俺は抱きつくように、エリオットの首に手を回した。


「ここだけでこんなに感じるとは……。 いやらしいことなど何も知らないような顔をして、こんなに淫乱な姿に変えられていたのか……。シャンタルさんは、いったい何をしていたんだっ!」

「ああっ、お姉様はなにも悪くないっ! 俺が、俺が至らないせいで、こんなことに……っ!」



「殊勝なことだ……、では教えてもらおう。今、お前を抱いているのは、一体誰だ? 婚約も破棄し、恋人もいないと聞いている。ジュール、お前はいったい誰にその身を任せているんだ?」

 エリオットは俺の反応を確かめるように、俺の中に入れた指を上下させる。


「やっ、はっ、んっ……、そんなのっ、エリオット先輩には、関係な……、あっ!」


 指を増やされて、ズブズブと中を抜き差しされると、どうしようもなく、身体がうずいてしまう。


「いい顔だな……、だが、そんな顔を一体誰に見せているんだ!? 教えろ!」


 クン、と中で指を曲げられると、射精したいということ以外、俺は何も考えられなくなってしまう。


「やだっ、イキたいっ、エリオット先輩! その手、離して……」

 エリオットは、鈴口から蜜を垂らして震えている俺のペニスに唇を近づけてきた。


「ジュール、教えてくれ。教えてくれたら、もっと気持ちいいことをしてやろう。しかし、言わなければいつまでもこのままだぞ!」

 ペニスに息を吹きかけられるように言われ、俺はぎゅっと目を閉じた。


「……そ、そういう、プロの方に、頼んで……っ」

「はぁっ!?」

「だから、お姉様の紹介でっ、そういうことをする専門の方に頼んで抱いてもらってるんですってば! 淫紋の影響でお互いに執着しないためにも、何人かの人に輪番制でっ!!」


「プロ!? 輪番制、だとっ!?」

 当然、手を緩めてイカせてもらえるとばかり思っていた俺だったが、エリオットにますます根元を締め付けられてしまい、低く呻いた。


「んっ、答えましたよっ、エリオット先輩、早く……っ」

「駄目だ!」


「ええっ!?」

 なんなの、この羞恥&焦らしプレイはっ!?


「ジュール! なんというふしだらなっ! けしからんっ! 俺は許さないぞっ!」

 エリオットが声を荒げる。


 ーー人のペニスを根元から掴んで、アナルに指を入れて言うセリフかっ!?



 だが、エリオットは冷酷にも、俺の中に入れた指を更に増やしてきた。


「だって、この淫紋がっ、ああっ……、先輩、もうっ……、許して……」


「駄目だ、放っておくわけにはいかない!」


 ーーそれならまず、この俺の状態をなんとかしてほしいのだがっ!!


「ジュール、お前は現在、この伝統ある学園の保護者として、理事長の俺が到底見過ごせない状況にある!」


 ーー伝統ある学園の保護者と、こういうコトしている理事長は見過ごされるんですかっ!?


「も、う、やめてくださいっ! も、う、わかったでしょう? エリオット先輩のっ、お手を煩わせるようなことはっ、あっ、は、あああっ!」

 しかし、イキたくておかしくなりかけている俺をあざ笑うかのように、エリオットは、俺のペニスの先をぺろりと舐めてきた。

「んくっ、あ、はぁっ!!」


「だがジュール、安心しろ。これからは俺が、すべて引き受けてやる」

 亀頭を咥えると、エリオットは俺の陰茎をいましめていた指を外した。そして、俺の後孔に入れていた指で奥深くを容赦なく突き立ててきた。


「だめっ、エリオット先輩っ! はっ、あ、あ、あああああ!!!!」


 俺はひとたまりもなく、エリオットの口内に白濁をまき散らしていた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しおりを挟む
感想 62

あなたにおすすめの小説

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました

楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。 ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。 喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。   「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」 契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。 エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。

【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜

ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。 そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。 幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。 もう二度と同じ轍は踏まない。 そう決心したアリスの戦いが始まる。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています

ぽんちゃん
BL
 病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。  謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。  五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。  剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。  加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。  そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。  次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。  一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。  妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。  我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。  こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。  同性婚が当たり前の世界。  女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?

桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。 前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。 ほんの少しの間お付き合い下さい。

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる

風見鶏ーKazamidoriー
BL
 秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。  ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。 ※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

処理中です...