54 / 74
【番外編】
The bridal night 5(終)
しおりを挟む
「やっ、あ、あああっ、アスランっ、アスランっ」
俺は頭のてっぺんからつま先まで、快感に支配されていた。
いくら薬と使ったとはいえ、こんなところで感じるなんて……、昨日までの俺に、そんなこと想像できただろうか?
「可愛いよ……、ここもトロトロに溶けてきた……」
うっとりとした調子で、アスランは俺にかがみ込むと、俺自身の先端にキスをした。
「やっ、駄目っ! アスランっ!」
「いっぱい、気持ちよく、してあげる……」
どこかかすれたようなアスランの声。
そのままアスランは、俺自身をその口腔にすっぽりと包み込んでしまった。
「ひゃ、あ、あああああっ!!!!」
自分じゃないみたいな甲高い叫び声。
アスランは頭を動かして、俺に舌を絡ませ、そのまま吸い上げる。
「あっ、やあっ、んっ、はっ……、ああああんっ!!」
一方で、その長い指は、すでに俺の中に三本埋め込まれ、俺の内部をうねうねと広げ続けている。
「駄目っ、アスラン、アスランっ!! 俺もうっ、出るっ、出ちゃうっ!! お願いっ!!」
俺はアスランの髪を掴んで引っ張る……が、アスランはびくともしない。
ーークソっ、初めてのくせに、なんでこんなに上手いんだっ!!??
アスランの超絶テクに、俺はもう、昇天寸前……!!!!
そんな俺をどこまでも翻弄するアスランは、ようやく俺から口を離すと、その濡れた唇を手の甲で拭った。
ーーその凄まじい色気といったら……!!
「じゃあ、もう、いいかな? ククリ……、力を抜いて、
ゆっくり、深呼吸だよ……」
起き上がったアスランが、俺の太ももを撫でる。
「……っ!」
アスランのいきり立った雄が、俺の後孔にあてがわれた。
「アスランっ!」
俺はアスランの腕をぐっと掴んだ。
「ククリ、俺の目を見て」
俺をじっと見つめる紫の瞳。
「アスラン……」
「俺を、信じて。……愛してる、ククリ」
俺はアスランの言葉に、心から安心して……、
そして、
ーーアスランとこうなれることに、心から幸せを感じていた……。
「俺も、愛してる……、アスラン……、
いいよ、来て……」
俺が力を抜くと、アスランがぐっと腰を進めた。
「んっ……、くっ……」
やはりその衝撃と重量は想像以上で、俺は圧迫感に思わずくぐもったうめき声をあげた。
「ククリ……、ククリの中、キツくて、熱くて……、たまらない……」
アスランの吐息が俺の唇にかかる。
「アスランっ、キスして!」
俺の言葉にアスランは微笑むと、奪い尽くすような口づけで俺をとろけさせた。
「ん……、あ……」
「はっ、ククリっ、ちょっと、だけ、力、抜いて……」
眉根を寄せるアスランの顔が悩ましげで、俺はしばし見とれた。
でも……、
「うわっ、あ、ああああ!」
アスランが俺の肩をつかみ、更に中へと進むと、俺の背は反り、やり場のない感覚に襲われた。
「ククリ、大丈夫? つらくない?」
「大丈夫っ、だから……っ」
俺は、アスランの背中に手を回す。
「俺に、アスランを、全部、頂戴っ……!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あっ、ああっ、んっ、あ、ああああ!」
アスランに揺さぶられている。
最初は圧迫感しかなかったはずなのに、ゆっくりと中をこすられると、俺の身体は次第に快感を拾い始めた。
「気持ち、いい……、アスラン……!」
「ああっ、ククリっ、ククリっ……!」
俺の頬の上に、熱いしずくが落ちる。
「アス、ラン……?」
目を開けると、俺の上でアスランは、
ーー泣いていた……。
「ククリ、ありがとう。俺を受け入れてくれて……、ありがとう……、俺を、好きになってくれて……」
「アスラン……っ」
繋がったまま、俺はアスランの頬を拭う。
「ククリ……」
「アスラン、アスランをもっと、俺に、ちょうだい!
アスランで、俺をいっぱいにして!」
アスランを抱き寄せ、今度は俺からアスランにキスをした。
それから、それから……、
アスランは本当に、そのあと俺を、もう嫌っていうくらいアスランでいっぱいにして……、
ーー俺たちが船を降りたのは、結局それから一週間経ったあとだった……。
ーーこれが、俺とアスランの初夜のお話。
(了)
※次回からは、アスランsideのストーリーです!
俺は頭のてっぺんからつま先まで、快感に支配されていた。
いくら薬と使ったとはいえ、こんなところで感じるなんて……、昨日までの俺に、そんなこと想像できただろうか?
「可愛いよ……、ここもトロトロに溶けてきた……」
うっとりとした調子で、アスランは俺にかがみ込むと、俺自身の先端にキスをした。
「やっ、駄目っ! アスランっ!」
「いっぱい、気持ちよく、してあげる……」
どこかかすれたようなアスランの声。
そのままアスランは、俺自身をその口腔にすっぽりと包み込んでしまった。
「ひゃ、あ、あああああっ!!!!」
自分じゃないみたいな甲高い叫び声。
アスランは頭を動かして、俺に舌を絡ませ、そのまま吸い上げる。
「あっ、やあっ、んっ、はっ……、ああああんっ!!」
一方で、その長い指は、すでに俺の中に三本埋め込まれ、俺の内部をうねうねと広げ続けている。
「駄目っ、アスラン、アスランっ!! 俺もうっ、出るっ、出ちゃうっ!! お願いっ!!」
俺はアスランの髪を掴んで引っ張る……が、アスランはびくともしない。
ーークソっ、初めてのくせに、なんでこんなに上手いんだっ!!??
アスランの超絶テクに、俺はもう、昇天寸前……!!!!
そんな俺をどこまでも翻弄するアスランは、ようやく俺から口を離すと、その濡れた唇を手の甲で拭った。
ーーその凄まじい色気といったら……!!
「じゃあ、もう、いいかな? ククリ……、力を抜いて、
ゆっくり、深呼吸だよ……」
起き上がったアスランが、俺の太ももを撫でる。
「……っ!」
アスランのいきり立った雄が、俺の後孔にあてがわれた。
「アスランっ!」
俺はアスランの腕をぐっと掴んだ。
「ククリ、俺の目を見て」
俺をじっと見つめる紫の瞳。
「アスラン……」
「俺を、信じて。……愛してる、ククリ」
俺はアスランの言葉に、心から安心して……、
そして、
ーーアスランとこうなれることに、心から幸せを感じていた……。
「俺も、愛してる……、アスラン……、
いいよ、来て……」
俺が力を抜くと、アスランがぐっと腰を進めた。
「んっ……、くっ……」
やはりその衝撃と重量は想像以上で、俺は圧迫感に思わずくぐもったうめき声をあげた。
「ククリ……、ククリの中、キツくて、熱くて……、たまらない……」
アスランの吐息が俺の唇にかかる。
「アスランっ、キスして!」
俺の言葉にアスランは微笑むと、奪い尽くすような口づけで俺をとろけさせた。
「ん……、あ……」
「はっ、ククリっ、ちょっと、だけ、力、抜いて……」
眉根を寄せるアスランの顔が悩ましげで、俺はしばし見とれた。
でも……、
「うわっ、あ、ああああ!」
アスランが俺の肩をつかみ、更に中へと進むと、俺の背は反り、やり場のない感覚に襲われた。
「ククリ、大丈夫? つらくない?」
「大丈夫っ、だから……っ」
俺は、アスランの背中に手を回す。
「俺に、アスランを、全部、頂戴っ……!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あっ、ああっ、んっ、あ、ああああ!」
アスランに揺さぶられている。
最初は圧迫感しかなかったはずなのに、ゆっくりと中をこすられると、俺の身体は次第に快感を拾い始めた。
「気持ち、いい……、アスラン……!」
「ああっ、ククリっ、ククリっ……!」
俺の頬の上に、熱いしずくが落ちる。
「アス、ラン……?」
目を開けると、俺の上でアスランは、
ーー泣いていた……。
「ククリ、ありがとう。俺を受け入れてくれて……、ありがとう……、俺を、好きになってくれて……」
「アスラン……っ」
繋がったまま、俺はアスランの頬を拭う。
「ククリ……」
「アスラン、アスランをもっと、俺に、ちょうだい!
アスランで、俺をいっぱいにして!」
アスランを抱き寄せ、今度は俺からアスランにキスをした。
それから、それから……、
アスランは本当に、そのあと俺を、もう嫌っていうくらいアスランでいっぱいにして……、
ーー俺たちが船を降りたのは、結局それから一週間経ったあとだった……。
ーーこれが、俺とアスランの初夜のお話。
(了)
※次回からは、アスランsideのストーリーです!
1,497
お気に入りに追加
3,518
あなたにおすすめの小説
無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~
紫鶴
BL
早く退職させられたい!!
俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない!
はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!!
なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。
「ベルちゃん、大好き」
「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」
でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。
ーーー
ムーンライトノベルズでも連載中。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
やめて抱っこしないで!過保護なメンズに囲まれる!?〜異世界転生した俺は死にそうな最弱プリンスだけど最強冒険者〜
ゆきぶた
BL
異世界転生したからハーレムだ!と、思ったら男のハーレムが出来上がるBLです。主人公総受ですがエロなしのギャグ寄りです。
短編用に登場人物紹介を追加します。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
あらすじ
前世を思い出した第5王子のイルレイン(通称イル)はある日、謎の呪いで倒れてしまう。
20歳までに死ぬと言われたイルは禁呪に手を出し、呪いを解く素材を集めるため、セイと名乗り冒険者になる。
そして気がつけば、最強の冒険者の一人になっていた。
普段は病弱ながらも執事(スライム)に甘やかされ、冒険者として仲間達に甘やかされ、たまに兄達にも甘やかされる。
そして思ったハーレムとは違うハーレムを作りつつも、最強冒険者なのにいつも抱っこされてしまうイルは、自分の呪いを解くことが出来るのか??
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
お相手は人外(人型スライム)、冒険者(鍛冶屋)、錬金術師、兄王子達など。なにより皆、過保護です。
前半はギャグ多め、後半は恋愛思考が始まりラストはシリアスになります。
文章能力が低いので読みにくかったらすみません。
※一瞬でもhotランキング10位まで行けたのは皆様のおかげでございます。お気に入り1000嬉しいです。ありがとうございました!
本編は完結しましたが、暫く不定期ですがオマケを更新します!
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
溺愛アルファの完璧なる巣作り
夕凪
BL
【本編完結済】(番外編SSを追加中です)
ユリウスはその日、騎士団の任務のために赴いた異国の山中で、死にかけの子どもを拾った。
抱き上げて、すぐに気づいた。
これは僕のオメガだ、と。
ユリウスはその子どもを大事に大事に世話した。
やがてようやく死の淵から脱した子どもは、ユリウスの下で成長していくが、その子にはある特殊な事情があって……。
こんなに愛してるのにすれ違うことなんてある?というほどに溺愛するアルファと、愛されていることに気づかない薄幸オメガのお話。(になる予定)
※この作品は完全なるフィクションです。登場する人物名や国名、団体名、宗教等はすべて架空のものであり、実在のものと一切の関係はありません。
話の内容上、宗教的な描写も登場するかと思いますが、繰り返しますがフィクションです。特定の宗教に対して批判や肯定をしているわけではありません。
クラウス×エミールのスピンオフあります。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/504363362/542779091
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる