【完結】「俺、男の娘やめる!!」前世を思い出したワガママ公爵令息は、完璧夫の超絶美形騎士と円満離婚したい!!

.mizutama.

文字の大きさ
上 下
53 / 74
【番外編】

The bridal night 4

しおりを挟む
 アスランの長い手指が、俺自身を優しく包み込んだ。

「う、あっ……」

 握って擦られると、激しい快感に高い声が漏れた。


「ククリ……、きもち、いい?」

 耳たぶを舐められ、俺の身体はビクンと震えた。



「んっ、あ、アスラン……、すごく……、気持ちいいっ」

 俺は思わず、アスランの背にしがみつく。


「ククリの感じてる顏、すごく、可愛い」

 顔をほころばせたアスランに、頬っぺたを舐められる。



「あ、んあっ……、ダメっ、アスラン……、もう、出ちゃう……っ!」

 初めての刺激に、俺はすでにもう持ちそうになかった。


 俺の言葉に、アスランは握っていた手を離す。


「あ……」

 もっと刺激が欲しくて、俺は思わず不満げな声を漏らしてしまった。



「ククリ……、ちょっとだけ、我慢、ね?
先にイっちゃったら、ククリの身体がつらくなっちゃうから……」

 そう言うとアスランは、また俺を抱きしめると、また俺の身体をゆっくりと撫でまわし始めた。

 お互いにひどく反応しているのがわかり、その部分がこすれ合うだけで、感じている声が出てしまう。




「ああ……、こうしてるだけで、俺もヤバい……」

 アスランの吐息に、俺は鼻先をアスランの首元にこすりつけた。


「ねえ、アスラン、俺も……、アスランの、触りたい」


「え、いいの……?」

 びっくりしたような顏のアスラン。


 俺はそっと手を伸ばすと、さきほどから激しく主張している、アスランの雄を握った。



 ――うん、凄い! いろいろな意味で!!!!



「あ……、ククリ……っ、気持ちいいっ」


 やり方もよくわからなくて、少し動かしただけなのに、アスランは頬を上気させて、艶めかしく呻いた。



「アスラン……っ」

 ――アスランも、感じてくれているんだ。


「このままだと、俺も、もたない……っ、ククリ、次に進んでも、いい?」

 耳元にアスランが熱い息を吹き込む。


 次、の意味なんて分からなかったけど、俺は頷いていた。


「いいよっ、アスラン……っ」


「じゃあ、ククリ、ちょっと待っててね」

 アスランは俺から身体を離すと、小さな小瓶を取り出して……、



「ククリ、初めてだから、痛くないように、ちょっとだけお薬、使おうね」


「え……?」


 返事をする前から、アスランは俺の膝を割り開くと、奥のすぼまりを指で辿った。


「あっ、ちょっと、待っ……、ああっ!」

 クリームのようなものを塗った指が、ツプリと差し入れられた。


「ひぅっ……」


 やっぱり、やっぱり!
 そう来るのはわかってたんだけど、いざそうなってしまうと、やっぱり俺は複雑な気分だった。


 いまから、あのアスランを、ここに……。



 俺の怯えを感じ取ったのか、アスランはなだめるように俺の頬にキスをした。



「ククリはこんなところまで可愛いんだね。
でも、ちょっと狭すぎるから、ゆっくり慣らそうね。
怖くないから、力抜いてて……」


「や、あ……」


 クリームのせいで痛みはないが、違和感が半端ない!



 それにそれに、足を広げて、全てをさらけ出したこの格好が……、



 恥ずかしすぎる!!!!



 でも、アスランはそんな俺にはお構い無しで……!

 
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~

綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」  洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。 子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。  人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。 「僕ね、セティのこと大好きだよ」   【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印) 【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ 【完結】2021/9/13 ※2020/11/01  エブリスタ BLカテゴリー6位 ※2021/09/09  エブリスタ、BLカテゴリー2位

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる

風見鶏ーKazamidoriー
BL
 秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。  ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。 ※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜

N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。 表紙絵 ⇨元素 様 X(@10loveeeyy) ※独自設定、ご都合主義です。 ※ハーレム要素を予定しています。

鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?

桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。 前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。 ほんの少しの間お付き合い下さい。

僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました

楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。 ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。 喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。   「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」 契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。 エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした

和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。 そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。 * 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵 * 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください

処理中です...