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第68話

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 俺は、セファーの雄と自分のそれをひとまとめにすると、二つ一緒に捌き上げた。


「ああああっ、ヨータっ!」

 セファーが苦し気に息を漏らす。


「一緒だと、気持ちいい……、でしょ?」

 俺はぺろりと舌なめずりする。


「あ、あ……、ヨータっ、ダメだ、そんな……」

 ピクピクとセファーの亀頭部が反応するのが、可愛すぎる。


「セファーと一緒、気持ちいい……っ」

 手に力を込めると、さらにその上からセファーの手が重ねられた。


 ――今更だけど、セファーの手、大きい……。


 セファーの手は熱く、さらに力を込めて擦られると、俺の意識も飛びそうになる。


「ああっ、セファーの手、凄い……っ」

「ヨータっ、出すぞっ……」


「あ、あああああっ!!」


 ほぼ同時に果てた俺とセファー。


 はあはあと荒い息を吐く俺。

 セファーは色っぽい笑みを浮かべると、果てたばかりの俺のペニスをぱくりと咥えてしまった。


「駄目っ、イッたばっかり……っ!」

「お返し、だ」

 ――何のお返し?
 と突っ込む間もなく、熱い咥内に包まれた俺は、また我を忘れてよがってしまう。


「やだっ、もう、出ないっ……よおっ……」

 激しい快感に、涙目になる俺。


「気にしなくていい」

 セファーは優しく俺の太ももを撫でる。


「セファーっ、お願いっ、俺の中に、来て!」

 俺は誘うように、大きく脚を開いた。


「……っ!」


「ねえ、ヒクついてるの、わかる……?
セファーが、欲しくて、ずっと待ってるんだよ……」


 俺の言葉に、セファーはその長い指を差し入れてきた。


「んんっ……」

 ――でも、指じゃ、足りない!



「セファー、挿れて……、セファーと、一つになりたい……!」

「神子の中に入ることは、俺には許されない……」

 低く、呻くように言う、セファー。


「どうして? ナセルは俺といっぱいしたよ?
めちゃくちゃにかき回して、いつも、俺の中でいっぱい出して……!」

「やめろ……っ!!」

 セファーが俺の口を手のひらでふさぐ。


「だから……、だから、俺はアンタを……!
それなのに、俺はあの王子と同じことをアンタにしようとしてる!!
俺はっ、最低だっ! 俺は……っ!」


 悲鳴のようなセファーの声。


「セファー……」

「俺は、救いようのない、罪人だ……」


 俺は起き上がると、うなだれるセファーをあやすように抱きしめた。



「いいんだよ……」

「ヨータ?」


「今は、俺に何をしても大丈夫。だって……」


 ――これは、夢なんだから……。



「ヨータ……」

「セファー、泣いてるの?」



 俺は、涙の伝うセファーのまなじりにキスをした。




 ――泣かなくても、大丈夫……。



「来て、セファー、俺が、慰めてあげる……」





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