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第41話
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「今日、ロロと話したのか?」
俺を寝台の上に押し倒しながら、ナセルは俺に聞いてきた。
今や、ナセルとロロは、二人で一組。ロロに起こった出来事は、当然なんでも知っているのだろう。
「別に……」
わかりやすくロロにディスられた俺は当然おもしろくないわけで、俺はぷいっとナセルから顔をそらせた。
「ふっ……、妬いているのか?」
ナセルのにやけ顔に、俺は奥歯を噛み締めた。
「そんなわけ、あるはずないだろ!? なんで俺がっ……」
「お前にロロのほんの少しでも可愛げにあったら、もう少し優しくしてやれるものを……」
含み笑いを漏らしながら、ナセルは俺のネグリジェをはぎ取る。
「そんなにロロがいいなら、ロロを抱けばいいだろっ!」
売り言葉に買い言葉で、俺はナセルをなじった。
そんな俺に、なぜかナセルは嬉しそうに唇のはじを吊り上げた。
「ヨータ、安心しろ。私が抱くのは、神子であるお前だけだ」
唇が、重なる。
濃厚な深いキス。
ナセルは、俺の髪をかき回し、優しく俺の耳たぶを撫でる。
「ん……っ」
話している内容と、俺への扱いが矛盾していて、俺は混乱する。
「ヨータ、お前もロロのように、私にもっと愛情を示してくれてもいいのだぞ?」
愛撫の間のからかうような口調に、俺はカッとなった。
「お互い愛してもいないのに、どうやって愛情を示せって言うんだ!?」
俺の言葉に、ナセルの顔は青白く凍り付いた。
「……なるほど」
表情を失くした顏で、ナセルは咎めるように俺の両の乳首をつまむ。
「んっ……!」
こねるように乳首を刺激されると、俺の身体は嫌でも反応してしまう。
「まるで男を誘うようにこんなところを尖らせて……、私なくして、いったい誰にこの昂りを抑えてもらうつもりだ?
……もうすっかり、私がいなければ生きていけない身体になっているというのに!」
俺の足首をつかみ、大きく開かせると、あらわになった秘部に、媚薬を塗りこめれる。
「や、ああっ……」
「ああ、こんなにヒクつかせて……、すぐにでも欲しいといっているようだ。身体はこんなに素直だというのに……。
ヨータ、お前も意地を張らず、私に可愛らしくねだって見せろ!」
「誰がっ、あ、ああああ!!」
しかし、ナセルに内部を指でかき回されると、俺の身体は悦びに跳ねた。
「ああ、こんなに、感じて、乱れて……、お前の身体は、こんなにも私を望んでくれているぞ?
ヨータ、お前はどうなんだ? お前もまた、心から私を欲しているのだろう?」
「んっ、あ!」
もっと刺激してほしいのに、わざとポイントをずらして、焦らされる。
もう俺のすべてを知り尽くしているナセル。
そんなナセルに、俺は唇を噛み締めた。
「俺はっ、好きでお前に抱かれてるわけじゃない! 俺だって、代われるもんならロロに代わってやりたいよ!
……っ、だって、そう、だろっ!? ナセル、お前だって、本当はロロを抱きたいくせに!
わかってるんだ、いつも、俺を嫌々……」
俺の言葉に、ナセルはその薄緑色の瞳をすっと細めた。
「お前がそういう態度なら、わかった。
もう私はお前に一切期待しないっ!」
そしてナセルは、まるで俺に罰を与えるみたいに、怒張したペニスを、一気にズブリと根元まで入れた。
「ああああああっ!!!!」
奥まで入れ込むと、間髪入れずに抽挿を繰り返す。
「ほら、言ってみろ、ヨータ、私が欲しいと!
そうしたら、もっといいところを突いてやる」
「ぐっ、あ、だ、誰がっ、言うかっ!」
だがそんな言葉はただの強がりだと、俺自身が一番よく知っていた。
ナセルの言う通り、俺はすでに、ナセルとの交合でどうしようもない快感を覚えていた。
ナセルにかき回され、俺の身体はもっともっとと、ナセルを飲みこんでいく。
「ほら、ヨータ、強がるな!
言うんだ、私が欲しいと、私を、
ーー愛している、と……」
ナセルが俺に容赦なく腰を打ち付けてくる。
「ひあっ、あ、あああっ、んっ、イイっ、あ、深いっ、ナセル、もっと、深く……、
もっと、もっと、もっと……!!!!」
そして快感の沼に沈み込まされた俺は、やがて意識を手放し、すべてをナセルに委ねた……。
「今日、ロロと話したのか?」
俺を寝台の上に押し倒しながら、ナセルは俺に聞いてきた。
今や、ナセルとロロは、二人で一組。ロロに起こった出来事は、当然なんでも知っているのだろう。
「別に……」
わかりやすくロロにディスられた俺は当然おもしろくないわけで、俺はぷいっとナセルから顔をそらせた。
「ふっ……、妬いているのか?」
ナセルのにやけ顔に、俺は奥歯を噛み締めた。
「そんなわけ、あるはずないだろ!? なんで俺がっ……」
「お前にロロのほんの少しでも可愛げにあったら、もう少し優しくしてやれるものを……」
含み笑いを漏らしながら、ナセルは俺のネグリジェをはぎ取る。
「そんなにロロがいいなら、ロロを抱けばいいだろっ!」
売り言葉に買い言葉で、俺はナセルをなじった。
そんな俺に、なぜかナセルは嬉しそうに唇のはじを吊り上げた。
「ヨータ、安心しろ。私が抱くのは、神子であるお前だけだ」
唇が、重なる。
濃厚な深いキス。
ナセルは、俺の髪をかき回し、優しく俺の耳たぶを撫でる。
「ん……っ」
話している内容と、俺への扱いが矛盾していて、俺は混乱する。
「ヨータ、お前もロロのように、私にもっと愛情を示してくれてもいいのだぞ?」
愛撫の間のからかうような口調に、俺はカッとなった。
「お互い愛してもいないのに、どうやって愛情を示せって言うんだ!?」
俺の言葉に、ナセルの顔は青白く凍り付いた。
「……なるほど」
表情を失くした顏で、ナセルは咎めるように俺の両の乳首をつまむ。
「んっ……!」
こねるように乳首を刺激されると、俺の身体は嫌でも反応してしまう。
「まるで男を誘うようにこんなところを尖らせて……、私なくして、いったい誰にこの昂りを抑えてもらうつもりだ?
……もうすっかり、私がいなければ生きていけない身体になっているというのに!」
俺の足首をつかみ、大きく開かせると、あらわになった秘部に、媚薬を塗りこめれる。
「や、ああっ……」
「ああ、こんなにヒクつかせて……、すぐにでも欲しいといっているようだ。身体はこんなに素直だというのに……。
ヨータ、お前も意地を張らず、私に可愛らしくねだって見せろ!」
「誰がっ、あ、ああああ!!」
しかし、ナセルに内部を指でかき回されると、俺の身体は悦びに跳ねた。
「ああ、こんなに、感じて、乱れて……、お前の身体は、こんなにも私を望んでくれているぞ?
ヨータ、お前はどうなんだ? お前もまた、心から私を欲しているのだろう?」
「んっ、あ!」
もっと刺激してほしいのに、わざとポイントをずらして、焦らされる。
もう俺のすべてを知り尽くしているナセル。
そんなナセルに、俺は唇を噛み締めた。
「俺はっ、好きでお前に抱かれてるわけじゃない! 俺だって、代われるもんならロロに代わってやりたいよ!
……っ、だって、そう、だろっ!? ナセル、お前だって、本当はロロを抱きたいくせに!
わかってるんだ、いつも、俺を嫌々……」
俺の言葉に、ナセルはその薄緑色の瞳をすっと細めた。
「お前がそういう態度なら、わかった。
もう私はお前に一切期待しないっ!」
そしてナセルは、まるで俺に罰を与えるみたいに、怒張したペニスを、一気にズブリと根元まで入れた。
「ああああああっ!!!!」
奥まで入れ込むと、間髪入れずに抽挿を繰り返す。
「ほら、言ってみろ、ヨータ、私が欲しいと!
そうしたら、もっといいところを突いてやる」
「ぐっ、あ、だ、誰がっ、言うかっ!」
だがそんな言葉はただの強がりだと、俺自身が一番よく知っていた。
ナセルの言う通り、俺はすでに、ナセルとの交合でどうしようもない快感を覚えていた。
ナセルにかき回され、俺の身体はもっともっとと、ナセルを飲みこんでいく。
「ほら、ヨータ、強がるな!
言うんだ、私が欲しいと、私を、
ーー愛している、と……」
ナセルが俺に容赦なく腰を打ち付けてくる。
「ひあっ、あ、あああっ、んっ、イイっ、あ、深いっ、ナセル、もっと、深く……、
もっと、もっと、もっと……!!!!」
そして快感の沼に沈み込まされた俺は、やがて意識を手放し、すべてをナセルに委ねた……。
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