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第25話
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初めての『七夜の儀式』。
ナセル王子の無体のせいで、その翌日、俺はまさに足腰が立たない状態となっていた。
――くぅっ、まだ身体になんか入っている感じがする……!!
しかも、腰がだるくて、ベッドから出ようとしても、足がガクガクして歩けないという状態……。
恐る恐る自分の身体を調べると、あちこちに噛み痕や吸い痕が残されており、俺は思わずヒぃと呻いた。
かくいう俺の記憶も、途中からすっぱりと抜け落ちており、いったい何がどうなってこういう状態になっているのか検討もつかない。
どうやら、用意された薬が、お互いに効きすぎてしまったようだ……。
神官長のナディアは、そんな俺に激しく責任を感じているようで、朝からずっと甲斐甲斐しく俺の世話をやいてくれている。
そして……、
ベッドに臥せったままの俺を、見舞う人物が、二人……。
「神子様っ、私は信じておりましたぞ!
しかしこんなに熱烈な『七夜の儀式』になるとは! これほどの激しい結びつきをされるとは、過去の文献にも残っておりますまい!
いやはや、やはり私の魔法の腕に間違いはなかった、ということですな!」
まさに儀式の成功は自分のお手柄とばかりに、喜びをかみしめているのは、大魔導士のじいさん……。
「神子! 大変申し訳ありません。
実は私、神子とナセルは、あまり仲がよろしくないのではないかと疑っておりました。しかし、それはどうやら大きな間違いだったようですな!
いやはや、あのナセルが……、なんともまあ! さすがは神子! きっと秘めた魅力をお持ちなのでしょう!
とにかくこれで、我が国と神子との結びつきは盤石になりました!」
ベッドに半身を起こした俺の手を取り、その甲を撫でる王様に、俺はまたぞわぞわと悪寒が走った。
「は、はあ……、なんだかよくわからないけど……、お役に立てたなら、なによりです……」
――俺は大切な何かを、昨夜失ったわけだが……。
しかし、何とか役目を終えたと一安心する俺を、さらなる悲劇が襲った。
「しかし、陛下、ナセル王子には一言いっておくべきですぞ。
七夜の儀式のたびにこうでは、神子様のお身体が持ちますまい!」
「そうだな。ナセルには少しは加減を覚えるように伝えておこう。
どんなに神子が魅惑的でも、儀式の負担でお身体を壊されては、元も子もない!」
二人の話に、俺はみるみる青ざめた。
「ちょ、ちょっと待ってください。儀式のたび……って、もしかして、あの儀式はあれで終わりでは、ないのですか?」
俺の言葉に、二人は互いに顔を見合わせた。
「何をおっしゃるのやら。『七夜の儀式』は、7日ごとに行う、神子と王子のこれ以上なく大切な神聖なる儀式ですぞ!
この儀式があるからこそ、神子様の存在意義があるといっても過言でない!
この儀式なくして、何を神子と言おうものか!」
「……!」
絶句する俺に、したり顔の王様が近づいてくる。
「神子……、大丈夫です。ナセルにはよく言ってきかせますので。
しかし、ナセルはまだ19になったばかり、やはり若さ故の暴走はしかたのないことではあると思うのです。
そのあたりは年上の神子がうまくいさめて、互いの昂りを押さえていただければ……」
――ってことは、俺、7日ごとに、ナセルとセックスしなきゃいけないって、そう言うコト!!??
初めての『七夜の儀式』。
ナセル王子の無体のせいで、その翌日、俺はまさに足腰が立たない状態となっていた。
――くぅっ、まだ身体になんか入っている感じがする……!!
しかも、腰がだるくて、ベッドから出ようとしても、足がガクガクして歩けないという状態……。
恐る恐る自分の身体を調べると、あちこちに噛み痕や吸い痕が残されており、俺は思わずヒぃと呻いた。
かくいう俺の記憶も、途中からすっぱりと抜け落ちており、いったい何がどうなってこういう状態になっているのか検討もつかない。
どうやら、用意された薬が、お互いに効きすぎてしまったようだ……。
神官長のナディアは、そんな俺に激しく責任を感じているようで、朝からずっと甲斐甲斐しく俺の世話をやいてくれている。
そして……、
ベッドに臥せったままの俺を、見舞う人物が、二人……。
「神子様っ、私は信じておりましたぞ!
しかしこんなに熱烈な『七夜の儀式』になるとは! これほどの激しい結びつきをされるとは、過去の文献にも残っておりますまい!
いやはや、やはり私の魔法の腕に間違いはなかった、ということですな!」
まさに儀式の成功は自分のお手柄とばかりに、喜びをかみしめているのは、大魔導士のじいさん……。
「神子! 大変申し訳ありません。
実は私、神子とナセルは、あまり仲がよろしくないのではないかと疑っておりました。しかし、それはどうやら大きな間違いだったようですな!
いやはや、あのナセルが……、なんともまあ! さすがは神子! きっと秘めた魅力をお持ちなのでしょう!
とにかくこれで、我が国と神子との結びつきは盤石になりました!」
ベッドに半身を起こした俺の手を取り、その甲を撫でる王様に、俺はまたぞわぞわと悪寒が走った。
「は、はあ……、なんだかよくわからないけど……、お役に立てたなら、なによりです……」
――俺は大切な何かを、昨夜失ったわけだが……。
しかし、何とか役目を終えたと一安心する俺を、さらなる悲劇が襲った。
「しかし、陛下、ナセル王子には一言いっておくべきですぞ。
七夜の儀式のたびにこうでは、神子様のお身体が持ちますまい!」
「そうだな。ナセルには少しは加減を覚えるように伝えておこう。
どんなに神子が魅惑的でも、儀式の負担でお身体を壊されては、元も子もない!」
二人の話に、俺はみるみる青ざめた。
「ちょ、ちょっと待ってください。儀式のたび……って、もしかして、あの儀式はあれで終わりでは、ないのですか?」
俺の言葉に、二人は互いに顔を見合わせた。
「何をおっしゃるのやら。『七夜の儀式』は、7日ごとに行う、神子と王子のこれ以上なく大切な神聖なる儀式ですぞ!
この儀式があるからこそ、神子様の存在意義があるといっても過言でない!
この儀式なくして、何を神子と言おうものか!」
「……!」
絶句する俺に、したり顔の王様が近づいてくる。
「神子……、大丈夫です。ナセルにはよく言ってきかせますので。
しかし、ナセルはまだ19になったばかり、やはり若さ故の暴走はしかたのないことではあると思うのです。
そのあたりは年上の神子がうまくいさめて、互いの昂りを押さえていただければ……」
――ってことは、俺、7日ごとに、ナセルとセックスしなきゃいけないって、そう言うコト!!??
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