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【番外編】〜その後のアントンとアルベルトを中心に〜
アントンとアルベルトのドキドキクッキング 〜前編〜
しおりを挟む「アルベルトっ、アルベルトっ……、もうっ」
「兄さんっ、すごくいいよっ、締まるっ……」
俺はアルベルトと向い合わせになって膝に乗せられ、下から容赦なく突き上げられていた。
いわゆる、座位というやつで……。
だが、すでにこの時点で、本日もう6回目! 朝目覚めてからノンストップの快楽責め!
このままじゃ死ぬ……、誰か助けて!!!
でもアルベルトの体力と精力はとどまるところを知らず……。
「兄さんっ、兄さんっ、ああっ、最高だっ……」
「アルベルトっ、ダメッ、深いっ、深すぎっ、ああああああああああ!!!!!」
俺の腰を持ち上げて、そのまま容赦なく下へ落とすとともに、自らも下から激しく突き上げる。
「ああ……、このままじゃ入っちゃだめなところまで、入りそうだよ……、兄さん……」
アルベルトが色っぽく呻く。
「やだあっ、もう許して……、アルベルトっ……」
「駄目だよ、まだ全然足りない、全然……、だって……」
更にアルベルトは俺の中を奥深くまで突いた。
「ああああああああああっ、イクっ、イッちゃう、またイッちゃうっ!!!!」
俺の足の爪先がピンと伸びる。
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「まだまだ頑張れるよね? 兄さん……」
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もちろんお母様の逆鱗に触れたアルベルトは学園の入学式まで自室に監禁され、予定していた寮生活は取りやめとなり、二人ともソールバルグの屋敷から学園へ通うこととなった。
馬車では時間がかかりすぎるため、行き帰りともアルベルトの転移魔法を利用することになり……。
これは、俺的にいろいろとかなり問題がある方法ではあったが、毎日自宅から通うことになった俺は、意外に快適な生活をそれなりに気に入っていたのだが……、俺との夢の(?)寮での同室生活を思い描いていたアルベルトには、もちろん不満でしかなく……。
屋敷ではお母様とお父様が常に目を光らせており、学園では学年が違うためランチタイムや放課後以外は顔を合わせることも難しく、アルベルトは迂闊に俺に手をだせなくなり、俺の尻の安全は保証されたように思われた。
だが、お父様が「さすがに婚約者同士なのだから、週末くらいは二人で過ごさせては?」という謎の仏心を出したおかげで、俺は毎週末アルベルトに監禁……、ではなく毎週末アルベルトと二人であの例の屋敷でしっぽりと過ごすハメになっていたのだった。
――お母様とお父様は全然わかっていない!!! 一週間俺にお預けを食らったアルベルトが、どれほどえげつない性欲を溜め込んでいるかなど!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「もうやだ、もうできない、もう死ぬ……」
ようやくアルベルトの責めから開放されたかに思われた俺……。ベッドにうつ伏せになり、もう指一本動かせる気がしない。
そんな俺の背中を、アルベルトが優しく撫でる。
「もうちょっと休んだら、もう一回しようね!」
――お前は本当に人間なの!? もしかしたら性獣の化身かなにか???
「アルベルト、俺、お腹空いて動けない……」
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「そういえば、昨日の夜から何も食べてないね。気が付かなかった」
「……」
こいつには性欲しかないのか……。
「近くの森で、果物と……、なにか獣を狩ってこようか?」
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――なんでそんな王子様然としていて、発想が原始人なの!!??
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