【完結】前世の記憶が転生先で全く役に立たないのだが?! ~逆チートの俺が異世界で生き延びる方法~

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第49話

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「やあっ、ダメっ、ダメっ、アルベルトっ!!あんっ!」

「こんな風にされて、こんな可愛い声を聞かせたんですかっ!?
さぞかしあの男は喜んだでことしょうねっ!!」

「やっ、あっ、ああ……」

 アルベルトの大きな手で俺自身を擦られ、俺はもう爆発寸前だった。


「さあ、それからどうされたんです? 嘘やごまかしは許しませんよ。
ちゃんと答えてくれるまで、終われませんからね!」

「あっ、あっ、あっ……」

 快感に俺の目に涙が滲む。




 有言実行のアルベルト。

 風呂場で嫌がる俺を一通り洗い終えたあと、転移魔法で寝室へと移動。

 さきほどのダンとのやりとりをすべて再現するとの言葉通り、俺は今朝からの出来事を一つずつアルベルトに聞き出され……。


 ――で、今俺は、裸にアルベルトのシャツ一枚を着せられ、後ろからアルベルトに覆いかぶさられている。


 まさに先程の丸太小屋の出来事そのまま!!

 でも、俺がアルベルトのシャツまで着る必要ある!?



「はあっ、兄さん……、それから、どうなったの?」

 アルベルトの熱い息が耳元にかかり、俺はピクンと身体を震わせる。

「教えて……、兄さんっ……」

 アルベルトが、俺を擦る手を早める。


「あんっ! それから、乳首っ、触られて……っ」

「こんなふうに?」

 アルベルトのもう片方の手が、シャツの裾から入ってくる。

「ああああっ!」

「ああ、固くなっていますよ。あの男に触られたときも、こんな風に触られましたか?」

 アルベルトが固くなった乳首をつまんでくる。


「……っあ!」

「さあ、それから……?」

 アルベルトの甘い声に、俺は息を呑む。

「あっ、それからっ、俺が嫌だって言って逃げ出そうとしたら……っ、魔道具で……っ」

「どこまでも小癪なやつだ……」

「それからっ、こんなっ、ふうにっ……」

 俺はアルベルトに向き合うと、その首に両手を回した。



 ダンのときは、魔道具で無理やりにさせられたことだが、今は違う。

 俺は自分の意思で、アルベルトに抱きついた。


「兄さんっ……」


 アルベルトも俺の腰に手をまわしてくる。


「その格好……、たまらない……、あの男がこれからどうしたか、手にとるようにしてわかるようだ……」


 アルベルトは苦悩するかのように、眉根を寄せた。


「俺が嫌だっていったら、シャツのボタンを全部、外されて……」


 実際は引きちぎられたボタン。だが俺は、アルベルトの前でボタンを一つ一つ外していった。



 ――まるでアルベルトに見せつけるように……。



「……兄さんっ!?」

 アルベルトが焦ったような声を出す。だが俺は、誘うようにシャツの前を開くと、アルベルトを見た。


「見て、アルベルト……。ダン兄様は俺を見てきたよ、まるで、舐めるみたいに……」


「……兄さんっ……」

「アルベルトっ……!」

 俺はたじろぐアルベルトの首にもう一度両手を回すと、そのまま口づけた。


「んっ、兄さんっ……」

「アルベルトっ、アルベルトっ!」


 もう我慢できなかった。

 俺はアルベルトの舌に、夢中で自分の舌を絡めていた。

 ぺちゃぺちゃと卑猥な音をたてながら、
 俺は口づけをやめることができない。


 たぶん、媚薬のせいだけじゃない。



「アルベルトっ、アルベルトっ、好きっ!」


 ――だって、これは俺の本心。


 ――俺は、アルベルトが好き。

 ――弟としてじゃない、一人の男として……。



「俺も、兄さんが好きですよ」


 アルベルトは優しい声で言うと、俺にキスを返してくれる。



 ――でも違う。

 ――アルベルトの好きと、俺の好きは違う……。


 でも、俺はわかっていてアルベルトの優しさを利用する。

 俺は、アルベルトが兄の俺を決して拒めないことを知っていて、アルベルトの優しさにつけこむ浅ましい人間だ。



「ああんっ、アルベルトっ、もっと……」

 これ以上なく固く反応した自分自身を、いやらしくアルベルトの身体にすりつける。


「兄さんっ、あっ……」

 バスローブを着たアルベルトの股間を触ると、アルベルトもまた固く反応しているのがわかった。


「ねえ、ベッドに行こ?
 ダン兄様は、キスしたあと、俺をベンチの上に……っ」


「兄さんっ!!!! もう我慢できないっ!!!!!」


 アルベルトは俺を抱き上げると、俺をそのままベッドに沈めた。

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