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第45話
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ピンクのハートがちりばめられた果実酒(媚薬)のラベル。可愛いもの好きのお母様が好みそうなデザインだ。
最近、細かい文字が読みづらいとこぼしていたお母様……。
――言えないっ! 老眼の進んだお母様が、果実酒と間違えて媚薬を買ってしまっていたなんて!!!!
「ダン兄様っ! 目を覚まして! ダン兄様は媚薬を飲んでおかしくなってるんだ!!」
俺は必死でダンに訴えかける。……が、
「そんなの関係ない! アントン様っ、いい加減覚悟を決めてください!
何を言われようと、俺は、今日ここで思いを遂げますっ!」
そしてダンは、俺の首筋に噛みついた。
「痛ぁっ!!!!!!!」
あまりの痛みに、目に涙がにじむ。
――こいつ、俺を本気で食う気か!?
ますます身の危険を感じる俺だが、魔道具で身体を制御されているため、まったく動くことができない。
「アントン様は俺のものだっ……、アントン様っ、アントン様っ!!」
「やっ、あっ……」
ダンは俺の首筋を舐め始める。
ぺろぺろと舌が這いまわっていたかと思うと、今度は同じところを強く吸われる。
「んっ、っ!!!」
「アントン様、全部俺が舐めてあげますからねっ」
ダンの唇が、どんどん下に降りてくる。
「嫌だあああっ!」
もちろん俺の言葉などまったく耳を貸さないダンは、俺の全身を執拗に舐め始める。
「はあっ、おいしい……、おいしいです」
「やめて、そこっ、嫌っ!」
乳首を舐められると、身体に電気が流れるみたいな刺激を感じた。
「ここがいいんですね……」
ダンは嬉しそうに、舌と唇で俺の乳首を弄ぶ。
「やっ、んっ、だめっ…‥!」
俺がそれに快感を拾い始めたその時……、
「痛いっ!!」
ダンは乳首を強く吸ったかと思うと、そのままそこに噛みついてきた。
「はあっ、アントン様、かわいい、かわいい……」
「ダンっ、痛いよ! やめて!」
涙ぐむ俺に、ダンは愉悦の表情を浮かべる。
「ああっ、なんて理想的なんだ! 嫌がるアントン様も、たまらないっ!」
――この、ド変態がァっ!!!!!!!
ひたすら舐めて、吸って、噛まれる……。
このまま本当に食われてしまうのではないかと俺が恐怖におののいていると、
ダンは俺の両膝を割って、そこに顔をうずめてきた。
「やあっ!!!!」
「アントン様、おびえているんですか? お可哀想に……」
恐怖に縮こまっている俺自身に手を伸ばすと、ダンはにっこりとほほ笑みかけてくる。
――怖い、怖い、怖いっ!!
「そんなに怖がらないで、アントン様、俺がちゃんとおっきくしてあげますから」
ためらうこともせず、ダンは俺自身を口に含み、強い力で吸い上げてくる。
「やっ、やっ、あああああっ!」
強い刺激に俺の腰がはねる。
「ああっ、やばい、俺も限界ですっ、早くアントン様の中に入りたいっ……」
ダンは口を離すと、今度は俺の後ろの窄まりに舌を這わせてきた。
「嫌だああああああああっ!!!」
「ここもとろかせてあげますね……」
固くした舌が、差し込まれる。
「んっ、あっ、駄目ッ!!!!」
浅い部分を出し入れされると、恐怖と不快感に全身に鳥肌が立った。
「ほら、ここに俺のおっきいのが入るんですよ。しっかり慣らしてあげましょうねっ!」
「いやっ、助けて、助けて、アルベルトっ!!!」
「なんでこんな時にアイツの名前を呼ぶんですかっ!?」
ダンは激高すると、さらに俺の脚を大きく開かせ、舌を深いところまで差し込んできた。
「あああああああっ!!」
「こんなきつくては、入りませんよっ、ほら、もっと力を抜いて!」
「やあっ、アルベルトっ、アルベルトっ!」
「どんなに呼んだって、アイツは来ません。悪い子にはお仕置きですよ」
ダンは昏い目になると、俺の脚を高く掲げ、そこに己の剛直をあてがってきた。
「いや、いや、いやっ!」
「さあ、力を抜いて……、俺と一つになりましょう……。
アントン様、俺と赤ちゃんつくりましょうね!!」
「嫌だあっ! 助けてっ! アルベルト!!!!!」
――その時、轟然たる雷鳴が鳴り響いた。
そして、目もくらむような閃光にあたりが包まれる――。
「俺の兄さんになんてことをっ!!
――貴様っ、その命をもって償え!!!!!!」
「アルベルトっ!!!!」
そこには、もはや鬼神と化したアルベルトが、怒りに髪を逆立てて立っていた。
最近、細かい文字が読みづらいとこぼしていたお母様……。
――言えないっ! 老眼の進んだお母様が、果実酒と間違えて媚薬を買ってしまっていたなんて!!!!
「ダン兄様っ! 目を覚まして! ダン兄様は媚薬を飲んでおかしくなってるんだ!!」
俺は必死でダンに訴えかける。……が、
「そんなの関係ない! アントン様っ、いい加減覚悟を決めてください!
何を言われようと、俺は、今日ここで思いを遂げますっ!」
そしてダンは、俺の首筋に噛みついた。
「痛ぁっ!!!!!!!」
あまりの痛みに、目に涙がにじむ。
――こいつ、俺を本気で食う気か!?
ますます身の危険を感じる俺だが、魔道具で身体を制御されているため、まったく動くことができない。
「アントン様は俺のものだっ……、アントン様っ、アントン様っ!!」
「やっ、あっ……」
ダンは俺の首筋を舐め始める。
ぺろぺろと舌が這いまわっていたかと思うと、今度は同じところを強く吸われる。
「んっ、っ!!!」
「アントン様、全部俺が舐めてあげますからねっ」
ダンの唇が、どんどん下に降りてくる。
「嫌だあああっ!」
もちろん俺の言葉などまったく耳を貸さないダンは、俺の全身を執拗に舐め始める。
「はあっ、おいしい……、おいしいです」
「やめて、そこっ、嫌っ!」
乳首を舐められると、身体に電気が流れるみたいな刺激を感じた。
「ここがいいんですね……」
ダンは嬉しそうに、舌と唇で俺の乳首を弄ぶ。
「やっ、んっ、だめっ…‥!」
俺がそれに快感を拾い始めたその時……、
「痛いっ!!」
ダンは乳首を強く吸ったかと思うと、そのままそこに噛みついてきた。
「はあっ、アントン様、かわいい、かわいい……」
「ダンっ、痛いよ! やめて!」
涙ぐむ俺に、ダンは愉悦の表情を浮かべる。
「ああっ、なんて理想的なんだ! 嫌がるアントン様も、たまらないっ!」
――この、ド変態がァっ!!!!!!!
ひたすら舐めて、吸って、噛まれる……。
このまま本当に食われてしまうのではないかと俺が恐怖におののいていると、
ダンは俺の両膝を割って、そこに顔をうずめてきた。
「やあっ!!!!」
「アントン様、おびえているんですか? お可哀想に……」
恐怖に縮こまっている俺自身に手を伸ばすと、ダンはにっこりとほほ笑みかけてくる。
――怖い、怖い、怖いっ!!
「そんなに怖がらないで、アントン様、俺がちゃんとおっきくしてあげますから」
ためらうこともせず、ダンは俺自身を口に含み、強い力で吸い上げてくる。
「やっ、やっ、あああああっ!」
強い刺激に俺の腰がはねる。
「ああっ、やばい、俺も限界ですっ、早くアントン様の中に入りたいっ……」
ダンは口を離すと、今度は俺の後ろの窄まりに舌を這わせてきた。
「嫌だああああああああっ!!!」
「ここもとろかせてあげますね……」
固くした舌が、差し込まれる。
「んっ、あっ、駄目ッ!!!!」
浅い部分を出し入れされると、恐怖と不快感に全身に鳥肌が立った。
「ほら、ここに俺のおっきいのが入るんですよ。しっかり慣らしてあげましょうねっ!」
「いやっ、助けて、助けて、アルベルトっ!!!」
「なんでこんな時にアイツの名前を呼ぶんですかっ!?」
ダンは激高すると、さらに俺の脚を大きく開かせ、舌を深いところまで差し込んできた。
「あああああああっ!!」
「こんなきつくては、入りませんよっ、ほら、もっと力を抜いて!」
「やあっ、アルベルトっ、アルベルトっ!」
「どんなに呼んだって、アイツは来ません。悪い子にはお仕置きですよ」
ダンは昏い目になると、俺の脚を高く掲げ、そこに己の剛直をあてがってきた。
「いや、いや、いやっ!」
「さあ、力を抜いて……、俺と一つになりましょう……。
アントン様、俺と赤ちゃんつくりましょうね!!」
「嫌だあっ! 助けてっ! アルベルト!!!!!」
――その時、轟然たる雷鳴が鳴り響いた。
そして、目もくらむような閃光にあたりが包まれる――。
「俺の兄さんになんてことをっ!!
――貴様っ、その命をもって償え!!!!!!」
「アルベルトっ!!!!」
そこには、もはや鬼神と化したアルベルトが、怒りに髪を逆立てて立っていた。
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