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第29話 〜エリアスside〜
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~エリアスside~
エリアスは、目の前のアントンを恍惚とした表情で見つめていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あっ、ふぅっ、んっ……」
「ほら、いっぱい頬張るんだよ、手も使って」
「あっ、んっ、くっ……」
全裸で両膝をつき、目にいっぱい涙をためたアントンが、エリアスを見上げてくる。
その嗜虐心をくすぐる表情に、エリアスの男根はさらに重量を増した。
「下手くそだなあ、ほら、喉の奥も使って」
エリアスはアントンの頭を掴むと、強引に自分の方に引き寄せた。
「んっ、んぐっ!!」
飲み込まされた陰茎が喉の奥につまり、アントンは苦しげに顔を歪める。
アントンの足首にはめられた銀の鎖が、シャラシャラと音を立てる。
強力な魔力が込められており、逆らえば容赦ない制裁が発動されるものだ。
それになにより……、
アントンの下腹部に浮き上がる紅い淫紋を見て、エリアスは邪悪な笑みを浮かべる。
「アントン、いったいどれだけ時間をかけるつもり? こんなことしてたら、いつになったら入れてあげられるかわからないよ。
ほら、もっと強く吸って!
欲しいんでしょう? 僕の……」
――巨根
エリアスのエメラルドの瞳が光る。
「ああっ、欲しいっ、です」
アントンの陰茎は魔道具により根元で拘束され、自分自身では果てることができないようにされている。
はち切れそうなそこは、すでにだらだらと蜜を漏らしている。
「じゃあ、もっとがんばるんだよ。がんばったら、ご褒美にいっぱい奥を突いてあげるからね!」
「ああ……、エリアス……」
アントンは悩ましげに腰を揺らした。
エリアスはアントンの頬をゆっくりと撫でる。
「アントン、何度言ったらわかるのかな? エリアスじゃないでしょ? 僕のことはなんて呼ぶんだっけ?」
「……ご主人様……」
アントンが怯えるような視線を向けてくる。
「そうだよ、アントン、君はもう僕のものなんだ。
僕だけの可愛い性奴隷なんだからね……」
性奴隷に堕としたときに刻んだ紅い淫紋が、アントンの下腹部に光っている。
「ご主人様っ、もうっ……」
――ああ、なんて可愛いんだ。
――一生、飼い慣らしてかわいがってあげるからね……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……アス、エリアス!? どうした?」
はっと気がつくと、目の前のアントンが不思議そうな顔をしてエリアスを見つめている。
「あっ、ごめん、ちょっと考え事してた」
「ずうっとぼけーっとしてたけど?」
「ははっ、最近ちょっと疲れ気味でね~」
――月曜日の昼休み。
アデラが先に席をたったあと、エリアスはアントンに特製のクリームパンを差し出した。
硬い生地の間には、白いクリームがたっぷりと詰まっている。
そして、そのパンの大きさはだいたいエリアス自身と同じくらいに、作らせた。
それを夢中で頬張るアントンを見ていたら……、
願望の多分に入った白昼夢を見てしまったようだ。
「アントン、口の周りにクリーム付いてるよ」
エリアスはアントンの唇を指で拭うと、そのままそれを自身の口に入れた。
「あっ……、自分で拭くのにっ」
アントンは赤くなる。
そんな表情も、エリアスの欲望をダイレクトに刺激した。
「ん、おいしっ!
アントン、たくさん頬張ってたね。白いクリームも口にいっぱいつけて。
……そんなに美味しかった?」
「うん、クリームがいっぱい入ってて美味しかったよ」
「白いクリームがそんなに好きなの? アントンは欲張りさんだね。
今度はもっといっぱい食べさせてあげようか?」
エリアスが、テーブルの上のアントンの指に自分のそれを絡める。
「いや、パンの生地も美味しかったけど……。あの俺、そろそろ……」
アントンは口元を拭くと、そそくさと席を立とうとする。
「待って、アントン。木曜日、待ってるからね?」
エリアスの言葉に、アントンは一歩後ずさった。
「いや、俺、今週は、ちょっと……」
――警戒されているな。
エリアスは内心舌打ちする。
確かに最近、過剰に触りすぎていたかもしれない。
前回、乳首を揉みしだいたのだ良くなかったのか……。
そろそろ、次の段階に進もうかと思っていたのだが、このままでは初めからやり直しになってしまう。
こうなったら有無を言わせず……。
「あの、エリアス?」
アントンが首を傾げてエリアスを見ている。
エリアスはにっこり微笑んだ。
「いいよ。もし都合が付くようだったら来てね。用意だけはしておくから」
「うん、わかった」
あからさまにホッとした表情になったアントンは、そのまま教室に戻っていった。
――このままではいけない。
何よりの気がかりは、アントンの血の繋がらない弟、アルベルトの存在だ。
アルベルトは、次の学期からこの学園に入学してくる。
あの超絶過保護で、「兄さん命」の弟のことだ。もし、アントンとエリアスが風呂場で裸の付き合いをしていると知ったら、ただではすまないだろう。
あの魔力で本気で攻撃されれば、さすがのエリアスもひとたまりもない。
――黒焦げにされる前に、なんとしてもアントンをヤッておかなくっちゃ!!!
淫紋を刻んでしまえば、もうこっちのものだ。
あとは、口八丁手八丁で周りを言いくるめて、アントンを愛人という名の性奴隷にしてしまえばいい。
――待っててね、アントン。必ず僕だけのものにして、一生僕の巨根で喘がせてあげるからね!!
エリアスは舌なめずりして、これからのことを綿密に計画し始めた。
エリアスは、目の前のアントンを恍惚とした表情で見つめていた。
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「あっ、ふぅっ、んっ……」
「ほら、いっぱい頬張るんだよ、手も使って」
「あっ、んっ、くっ……」
全裸で両膝をつき、目にいっぱい涙をためたアントンが、エリアスを見上げてくる。
その嗜虐心をくすぐる表情に、エリアスの男根はさらに重量を増した。
「下手くそだなあ、ほら、喉の奥も使って」
エリアスはアントンの頭を掴むと、強引に自分の方に引き寄せた。
「んっ、んぐっ!!」
飲み込まされた陰茎が喉の奥につまり、アントンは苦しげに顔を歪める。
アントンの足首にはめられた銀の鎖が、シャラシャラと音を立てる。
強力な魔力が込められており、逆らえば容赦ない制裁が発動されるものだ。
それになにより……、
アントンの下腹部に浮き上がる紅い淫紋を見て、エリアスは邪悪な笑みを浮かべる。
「アントン、いったいどれだけ時間をかけるつもり? こんなことしてたら、いつになったら入れてあげられるかわからないよ。
ほら、もっと強く吸って!
欲しいんでしょう? 僕の……」
――巨根
エリアスのエメラルドの瞳が光る。
「ああっ、欲しいっ、です」
アントンの陰茎は魔道具により根元で拘束され、自分自身では果てることができないようにされている。
はち切れそうなそこは、すでにだらだらと蜜を漏らしている。
「じゃあ、もっとがんばるんだよ。がんばったら、ご褒美にいっぱい奥を突いてあげるからね!」
「ああ……、エリアス……」
アントンは悩ましげに腰を揺らした。
エリアスはアントンの頬をゆっくりと撫でる。
「アントン、何度言ったらわかるのかな? エリアスじゃないでしょ? 僕のことはなんて呼ぶんだっけ?」
「……ご主人様……」
アントンが怯えるような視線を向けてくる。
「そうだよ、アントン、君はもう僕のものなんだ。
僕だけの可愛い性奴隷なんだからね……」
性奴隷に堕としたときに刻んだ紅い淫紋が、アントンの下腹部に光っている。
「ご主人様っ、もうっ……」
――ああ、なんて可愛いんだ。
――一生、飼い慣らしてかわいがってあげるからね……。
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「……アス、エリアス!? どうした?」
はっと気がつくと、目の前のアントンが不思議そうな顔をしてエリアスを見つめている。
「あっ、ごめん、ちょっと考え事してた」
「ずうっとぼけーっとしてたけど?」
「ははっ、最近ちょっと疲れ気味でね~」
――月曜日の昼休み。
アデラが先に席をたったあと、エリアスはアントンに特製のクリームパンを差し出した。
硬い生地の間には、白いクリームがたっぷりと詰まっている。
そして、そのパンの大きさはだいたいエリアス自身と同じくらいに、作らせた。
それを夢中で頬張るアントンを見ていたら……、
願望の多分に入った白昼夢を見てしまったようだ。
「アントン、口の周りにクリーム付いてるよ」
エリアスはアントンの唇を指で拭うと、そのままそれを自身の口に入れた。
「あっ……、自分で拭くのにっ」
アントンは赤くなる。
そんな表情も、エリアスの欲望をダイレクトに刺激した。
「ん、おいしっ!
アントン、たくさん頬張ってたね。白いクリームも口にいっぱいつけて。
……そんなに美味しかった?」
「うん、クリームがいっぱい入ってて美味しかったよ」
「白いクリームがそんなに好きなの? アントンは欲張りさんだね。
今度はもっといっぱい食べさせてあげようか?」
エリアスが、テーブルの上のアントンの指に自分のそれを絡める。
「いや、パンの生地も美味しかったけど……。あの俺、そろそろ……」
アントンは口元を拭くと、そそくさと席を立とうとする。
「待って、アントン。木曜日、待ってるからね?」
エリアスの言葉に、アントンは一歩後ずさった。
「いや、俺、今週は、ちょっと……」
――警戒されているな。
エリアスは内心舌打ちする。
確かに最近、過剰に触りすぎていたかもしれない。
前回、乳首を揉みしだいたのだ良くなかったのか……。
そろそろ、次の段階に進もうかと思っていたのだが、このままでは初めからやり直しになってしまう。
こうなったら有無を言わせず……。
「あの、エリアス?」
アントンが首を傾げてエリアスを見ている。
エリアスはにっこり微笑んだ。
「いいよ。もし都合が付くようだったら来てね。用意だけはしておくから」
「うん、わかった」
あからさまにホッとした表情になったアントンは、そのまま教室に戻っていった。
――このままではいけない。
何よりの気がかりは、アントンの血の繋がらない弟、アルベルトの存在だ。
アルベルトは、次の学期からこの学園に入学してくる。
あの超絶過保護で、「兄さん命」の弟のことだ。もし、アントンとエリアスが風呂場で裸の付き合いをしていると知ったら、ただではすまないだろう。
あの魔力で本気で攻撃されれば、さすがのエリアスもひとたまりもない。
――黒焦げにされる前に、なんとしてもアントンをヤッておかなくっちゃ!!!
淫紋を刻んでしまえば、もうこっちのものだ。
あとは、口八丁手八丁で周りを言いくるめて、アントンを愛人という名の性奴隷にしてしまえばいい。
――待っててね、アントン。必ず僕だけのものにして、一生僕の巨根で喘がせてあげるからね!!
エリアスは舌なめずりして、これからのことを綿密に計画し始めた。
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