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第14話
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「ここもほぐせるんだよ~」
「やっ、あっ! 触るなっ!!」
香油でぬめった指が、からかうように俺の乳首をはじいて、刺激する。
そしてエリアスの身体が、後ろから俺に密着している!
「あっ、あああっ! そんなのっ……」
両乳首を人差し指と親指でつままれ、いやらしい手つきで何度もこねられる。
「ほら、こってるの、わかる? ピンとして、固くなってるよ~。
ストレス解消のツボだから、もっとほぐしてあげようね……」
エリアスは、後ろから俺の肩にあごを乗せ、耳元でささやいた。
そのまま手つきは、さらにあやしく、エスカレートしていって……。
「あっ、はああっ、ああんっ、やっ、やだぁっ!!!」
「アレ? 感じちゃうの? アントンの可愛いの、ちょっと反応してる」
嬉しそうな声で言うと、さらに俺の乳首をキュッキュッとつまみ上げる。
「やっ、あっ!」
言われるでもなく、俺の一物が頭首をもたげてきている!!!!
――やばいっ、このままじゃ!!!
「お願いっ、だからっ、やめてっ! エリアスっ……、あんっ!」
「ああ、アントンっ、可愛いっ! 可愛すぎるっ!!!!」
エリアスが叫んだその時、俺の尻のあたりにじんわりと熱い何かがかけられた。
「へっ……!? エリアスっ!?」
「はあっ、あっ……、もう、最高~!!」
俺の耳に熱い息を吹きかけると、エリアスの身体は離れた。
「……!?」
「さ、すっきりしたところで、アントン、頭皮マッサージもかねて、頭も洗ってあげるね~!!」
振り返ると、いつもとかわらない様子のエリアスがほほ笑んでいる……。
すかさずチェックしたところ、もちろん、エリアスの立派な持ち物は「平常体」で……。
――ただのマッサージだよな? ツボがあるって言ってたし……。
「アントンどうしたの? ほら、これバラのにおいの石鹸だよ~。髪もサラサラになるよ~。
はい、目を閉じて下向いてね~」
「……うん」
エリアスの頭皮もみほぐしは、非常に気持ちいいものだった……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、待ちに待った週末。金曜日。
すべての授業を終えた俺は、荷物をささっとまとめると、ソールバルグ家から手配された豪華馬車に颯爽と乗り込んだ。
――あー、やっと家に帰れる。
今週も、結局めちゃくちゃな一週間だった。
もうすぐ学園祭が開かれ、貴族学校の1年が終わる。
俺が進級すれば、今度はアルベルトが新入生として入ってくるのだ。
――アルベルトが入学すればもっとましになるかな?
いや、あのアルベルトのことだ。入学しても俺とは関わりたくないとばかりに、無視を決め込むかもしれない。
――もしや、寮は同室ってことはないよな?
俺に与えられた特別室はかなり広く、二人でも、いや、3,4人でも十分生活できそうだ……。
しかし、アルベルトと同室なんて、気が休まらなさすぎる!
そうだ! アルベルトに俺が使っている特別室を使ってもらって、俺は一般学生用の部屋に引っ越そう! そうだ、そうしよう!
今後の身の振り方を考えながら、ウトウトしているとあっという間にソールバルグ家の広大な邸宅に到着した。
「ただいま帰りました」
やっぱり家が一番だよなー、とのんきに思いながら屋敷に足を踏み入れた俺だったが……、
「ヒッ!!!!」
俺の目の前には、絶対零度の凍てつく表情をした、我が弟アルベルトが仁王立ちして待ち構えていた。
「おかえりなさい。兄さん……。さっそくですが、これはなにか、説明してもらえますか?」
書簡を片手に微笑むアルベルト……。だが、その額にはくっきりと青筋が浮かんでいた……。
「やっ、あっ! 触るなっ!!」
香油でぬめった指が、からかうように俺の乳首をはじいて、刺激する。
そしてエリアスの身体が、後ろから俺に密着している!
「あっ、あああっ! そんなのっ……」
両乳首を人差し指と親指でつままれ、いやらしい手つきで何度もこねられる。
「ほら、こってるの、わかる? ピンとして、固くなってるよ~。
ストレス解消のツボだから、もっとほぐしてあげようね……」
エリアスは、後ろから俺の肩にあごを乗せ、耳元でささやいた。
そのまま手つきは、さらにあやしく、エスカレートしていって……。
「あっ、はああっ、ああんっ、やっ、やだぁっ!!!」
「アレ? 感じちゃうの? アントンの可愛いの、ちょっと反応してる」
嬉しそうな声で言うと、さらに俺の乳首をキュッキュッとつまみ上げる。
「やっ、あっ!」
言われるでもなく、俺の一物が頭首をもたげてきている!!!!
――やばいっ、このままじゃ!!!
「お願いっ、だからっ、やめてっ! エリアスっ……、あんっ!」
「ああ、アントンっ、可愛いっ! 可愛すぎるっ!!!!」
エリアスが叫んだその時、俺の尻のあたりにじんわりと熱い何かがかけられた。
「へっ……!? エリアスっ!?」
「はあっ、あっ……、もう、最高~!!」
俺の耳に熱い息を吹きかけると、エリアスの身体は離れた。
「……!?」
「さ、すっきりしたところで、アントン、頭皮マッサージもかねて、頭も洗ってあげるね~!!」
振り返ると、いつもとかわらない様子のエリアスがほほ笑んでいる……。
すかさずチェックしたところ、もちろん、エリアスの立派な持ち物は「平常体」で……。
――ただのマッサージだよな? ツボがあるって言ってたし……。
「アントンどうしたの? ほら、これバラのにおいの石鹸だよ~。髪もサラサラになるよ~。
はい、目を閉じて下向いてね~」
「……うん」
エリアスの頭皮もみほぐしは、非常に気持ちいいものだった……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、待ちに待った週末。金曜日。
すべての授業を終えた俺は、荷物をささっとまとめると、ソールバルグ家から手配された豪華馬車に颯爽と乗り込んだ。
――あー、やっと家に帰れる。
今週も、結局めちゃくちゃな一週間だった。
もうすぐ学園祭が開かれ、貴族学校の1年が終わる。
俺が進級すれば、今度はアルベルトが新入生として入ってくるのだ。
――アルベルトが入学すればもっとましになるかな?
いや、あのアルベルトのことだ。入学しても俺とは関わりたくないとばかりに、無視を決め込むかもしれない。
――もしや、寮は同室ってことはないよな?
俺に与えられた特別室はかなり広く、二人でも、いや、3,4人でも十分生活できそうだ……。
しかし、アルベルトと同室なんて、気が休まらなさすぎる!
そうだ! アルベルトに俺が使っている特別室を使ってもらって、俺は一般学生用の部屋に引っ越そう! そうだ、そうしよう!
今後の身の振り方を考えながら、ウトウトしているとあっという間にソールバルグ家の広大な邸宅に到着した。
「ただいま帰りました」
やっぱり家が一番だよなー、とのんきに思いながら屋敷に足を踏み入れた俺だったが……、
「ヒッ!!!!」
俺の目の前には、絶対零度の凍てつく表情をした、我が弟アルベルトが仁王立ちして待ち構えていた。
「おかえりなさい。兄さん……。さっそくですが、これはなにか、説明してもらえますか?」
書簡を片手に微笑むアルベルト……。だが、その額にはくっきりと青筋が浮かんでいた……。
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