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第三章〜Another end〜
深夜の密談 ① side シリウス
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ソドムの話を聞いた後、すぐ出版社へ例の初版本の在庫を問い合わせるよう指示していた。
しかし、『在庫は無い』という心ない返答が出版社から届いてしまったため、改めて古書店を巡ってでも探し出すよう再度お願いをさせてみたところ…
つい先程、ようやく[黒騎士の誓い]の初版本が届いた。
「………?」
軽く流し読みしただけだが…
正直、全く理解出来なかった。
おそらく出版社の指示で改訂したファンタジー要素というのは、黒騎士が見た予知夢のくだりなのだろう。
黒騎士は姫と通じ合った後から不思議な夢を見るようになり、その予知夢で見た危険を避け、愛しの姫が困難に遭わないよう上手く立ち回るというロマンス小説というよりは冒険譚寄りのストーリー展開だった。
騎士の見た夢が予知夢だとどうして分かったのかという根拠は書かれておらず、突然こっちに進んではいけないと無理やりルート変更する騎士に姫は振り回され…
更には予知夢の内容が正しいと信じて突き進んだ結果、夢と違う危険に遭遇してしまっているシーンもあり…
書かれている黒騎士の心情にも全く共感できなかった。
予知夢と判断したのかという根拠が書かれていなかったのはまぁ見逃してやるとして…
何故手に入れた情報を生かして対策をしようとしないんだ…?
てっきり僕と似たような経験をしたのかと思っていたのだが…
単に文章力の問題なのか、変なファンタジー設定をソドムが作っただけなのか…
いくらなんでもソドムが無能すぎで、今更死なせてしまったことが悔やまれる。
「これは……改訂されるだろうな…」
興味が失せた僕は、本を閉じると執務机の上に投げ捨てる。
[黒騎士の誓い]はアイリスと同じ紫の瞳のお姫様がヒロインというところが気に入り、シャダーリンで流行る前に僕も読み込んでいた本だった。
そもそも初版と第二版の内容が違いすぎる。
むしろ別の作家が書いたものだと言われた方が納得できるレベルだ。
そう考えてソドムの言葉に引っかかりを覚える。
「………第二版が出版されてしばらく経って注文が殺到した?」
そういえばかつて《私》がこの本を読んだのは十二歳になる前だった。
その時点で改訂されていたのだから、改訂後程なく注文が殺到したのなら注文した書店にはこの本が積み上げられていたはずだ。
だが、僕が改めてこの本を買いに行った時…
この本はむしろ無名作家のマイナーな作品でまだ知らない人の方が多かった。
念の為、初版本の発刊日を確認すると七年前の八月と書かれていた。
「………」
無意識に机を指で叩いてしまう。
改訂されて三年も経っていたのなら『第二版が出てしばらくして…』と表現することが有り得るのだろうか…?
そう考えて、ソドムの初版に書かれていた稚拙な文を思い出して自然とため息が出てしまう。
一度出版社に直接話を聞きに行ったほうが早いか…?
まぁ、初版本はアイリスも欲しがっていたとリュークが言っていたので、アイリスならば何か分かるかもしれないが…
もしくは僕らを回帰させた不思議な力についても、アイリスは既に何か知っているのだろうか?
リュークにしても使える駒が増えたのはいいが、余計な口約束をさせられてしまった。
こいつさえ反対していなければ、さっさとリュークを始末してやれたものを…
そうすればソドムという貴重な情報源を失うこともなかったはずだ。
いや…
リュークが居なければそもそもアイリスの外出許可は下りなかっただろう。
どの道ソドムと会う機会を失っていた可能性の方が高いか…?
はぁ…まぁ、過ぎたことを今さら悔やんでも仕方ないか。
「………どうやらご希望の情報は書かれていなかったようですね?」
「あぁ、稚拙な文だということしか分からなかったよ…」
「ふふっ、それは残念でしたね」
本筋から脱線して思案していた僕に声をかけてきたのは、この本を出版社から持ち帰ってくれた《黒狼》だ。
今はソファーに座ってくつろぎながら、任務完了と言わんばかりに高級チョコレートを頬張っている。
とっくに日付が変わっている時刻だが、本人曰く仕事のご褒美に時間は関係ないらしい。
《黒狼》とは、ヘリオが《影》と呼んでいる諜報員を真似て創った組織名だ。
士官学校に通う間はどうしてもアイリスから離れなければならなかったので思いつきで準備しておいたのだが、これがなかなか役に立ってくれている。
士官学校にいる間のフローへの指示や、ダリアへの嫌がらせを継続することが出来たのは邸宅内で《黒狼》が暗躍してくれたお陰だった。
今は伯爵として身軽には動けない僕の手足となって様々な裏工作もこなしてくれている。
こいつを筆頭に何故か癖が強い人物ばかりで扱いづらい…という欠点を除けば、僕のことをよく理解してくれているし、まぁ優秀ではある。
「君はアイリスから…彼女の両親について何か聞いたことはないのか?」
「ん~そうですねぇ…伯爵邸にいらした時に御両親が亡くなられたと前伯爵夫人も仰っていましたし、私から直接何かを尋ねたことはありません」
「………そうか…」
「ご主人様が望まれたので一応手に入れては来ましたが…そんな本で一体何を調べられているんです?途中、軽く読ませてもらいましたけどこれといって役立ちそうな情報はなかったかと…まぁ、予知夢と言えばご主人様が…」
「あぁ、その話はもういい。お前はこのまま領地の後片付けに行ってきてくれ」
セドリックを処理してもうすぐ三ヶ月になる。
そろそろ落とし胤がないか確認しておかなければならないだろう…
「えっ?!お前って…そんなぁ!ちょこっと昔のお話しただけじゃないですか~怒らないでくださいよっ!領地の後片付けなんて、しばらく戻って来れないお仕事なんて嫌です!ジェナからも変な目で見られるし…第一、明後日はデートの日ですよね?!私だってあの綺麗な髪を可愛く結ってあげたいもんっ!!」
普段の話し方に戻ってしまっている。
最近はようやく年相応の話し方が出来るようになったかと感心していたのだが…
「はぁ…今回アイリスが泊まる予定はない。アイリスのことはメイド長のジェナに任せて、お前は安心して領地へ行ってこい」
「シリウス様の冷血漢!私があの下着を注文する時どれだけ恥ずかしい思いをしたか分かってます?!私だってあんなの着たことないのにぃッ!!」
「…あぁ、あれはいい仕事だった。仕方ない、ボーナスを出そう」
「そこじゃないでしょう?!シリウス様がデザイナーに舞踏会のドレスのデザインを細かく依頼している裏で、急なお泊まりにも対応出来るよう同じサイズで軽装とこんなネグリジェを注文したいってアシスタントの方に頼んだら、何故か自分の下着を注文しているような目で見られたんですよ?!」
「………それは…僕には関係ないだろう?」
言いがかりにも程がある。
僕はアイリスの着替えを注文しておけとは命じたが、あんなデザインのものを頼めと指示した覚えは無い。
アシスタントにしても、こいつのこだわりが強すぎて本人の下着を注文しているんじゃないか?と思っただけだろう。
「ありますぅ!しれっと気に入ってたじゃないですか!あの日のお風呂だって、全身ケアが終わったら手伝ってくれたメイド達を追い出してまで、わ・た・し・がっ!恥ずかしがるアイリスちゃんにあのネグリジェを着させたんですからねっ?!クールなイメージのシリウス様が媚薬を使うほどのド変態だって噂が流れないように、これまで私がどれほど気を揉んできたか分かってるんですかっ?!」
「………お前にあの下着を用意するよう頼んだ記憶はないのだが…?」
「あーそうですかぁ!私の趣味だと言いたいんですね?!新婚の貴婦人に流行ってるって聞いたからわざわざ特注で頼んだのに…シリウス様には余計なお世話だったみたいですねっ?!わかりましたよ!領地に行けばいいんでしょっ!!シリウス様の鬼ッ!!酷すぎますっ!!絶ッ対いつかアイリスちゃんにチクってやるんだからぁ~!!」
「………」
イラッとして軽く睨むと、ぴっ!と訳の分からない声を出して隠し通路に逃げていく。
かつてアイリスを泣かせた僕に、面と向かって文句を言ってきた度胸を買って育てたはいいが…
「……はぁ…やはり人選を間違えたようだな…」
隠し通路を閉じながら、もう一度ため息を吐いてしまうのだった。
しかし、『在庫は無い』という心ない返答が出版社から届いてしまったため、改めて古書店を巡ってでも探し出すよう再度お願いをさせてみたところ…
つい先程、ようやく[黒騎士の誓い]の初版本が届いた。
「………?」
軽く流し読みしただけだが…
正直、全く理解出来なかった。
おそらく出版社の指示で改訂したファンタジー要素というのは、黒騎士が見た予知夢のくだりなのだろう。
黒騎士は姫と通じ合った後から不思議な夢を見るようになり、その予知夢で見た危険を避け、愛しの姫が困難に遭わないよう上手く立ち回るというロマンス小説というよりは冒険譚寄りのストーリー展開だった。
騎士の見た夢が予知夢だとどうして分かったのかという根拠は書かれておらず、突然こっちに進んではいけないと無理やりルート変更する騎士に姫は振り回され…
更には予知夢の内容が正しいと信じて突き進んだ結果、夢と違う危険に遭遇してしまっているシーンもあり…
書かれている黒騎士の心情にも全く共感できなかった。
予知夢と判断したのかという根拠が書かれていなかったのはまぁ見逃してやるとして…
何故手に入れた情報を生かして対策をしようとしないんだ…?
てっきり僕と似たような経験をしたのかと思っていたのだが…
単に文章力の問題なのか、変なファンタジー設定をソドムが作っただけなのか…
いくらなんでもソドムが無能すぎで、今更死なせてしまったことが悔やまれる。
「これは……改訂されるだろうな…」
興味が失せた僕は、本を閉じると執務机の上に投げ捨てる。
[黒騎士の誓い]はアイリスと同じ紫の瞳のお姫様がヒロインというところが気に入り、シャダーリンで流行る前に僕も読み込んでいた本だった。
そもそも初版と第二版の内容が違いすぎる。
むしろ別の作家が書いたものだと言われた方が納得できるレベルだ。
そう考えてソドムの言葉に引っかかりを覚える。
「………第二版が出版されてしばらく経って注文が殺到した?」
そういえばかつて《私》がこの本を読んだのは十二歳になる前だった。
その時点で改訂されていたのだから、改訂後程なく注文が殺到したのなら注文した書店にはこの本が積み上げられていたはずだ。
だが、僕が改めてこの本を買いに行った時…
この本はむしろ無名作家のマイナーな作品でまだ知らない人の方が多かった。
念の為、初版本の発刊日を確認すると七年前の八月と書かれていた。
「………」
無意識に机を指で叩いてしまう。
改訂されて三年も経っていたのなら『第二版が出てしばらくして…』と表現することが有り得るのだろうか…?
そう考えて、ソドムの初版に書かれていた稚拙な文を思い出して自然とため息が出てしまう。
一度出版社に直接話を聞きに行ったほうが早いか…?
まぁ、初版本はアイリスも欲しがっていたとリュークが言っていたので、アイリスならば何か分かるかもしれないが…
もしくは僕らを回帰させた不思議な力についても、アイリスは既に何か知っているのだろうか?
リュークにしても使える駒が増えたのはいいが、余計な口約束をさせられてしまった。
こいつさえ反対していなければ、さっさとリュークを始末してやれたものを…
そうすればソドムという貴重な情報源を失うこともなかったはずだ。
いや…
リュークが居なければそもそもアイリスの外出許可は下りなかっただろう。
どの道ソドムと会う機会を失っていた可能性の方が高いか…?
はぁ…まぁ、過ぎたことを今さら悔やんでも仕方ないか。
「………どうやらご希望の情報は書かれていなかったようですね?」
「あぁ、稚拙な文だということしか分からなかったよ…」
「ふふっ、それは残念でしたね」
本筋から脱線して思案していた僕に声をかけてきたのは、この本を出版社から持ち帰ってくれた《黒狼》だ。
今はソファーに座ってくつろぎながら、任務完了と言わんばかりに高級チョコレートを頬張っている。
とっくに日付が変わっている時刻だが、本人曰く仕事のご褒美に時間は関係ないらしい。
《黒狼》とは、ヘリオが《影》と呼んでいる諜報員を真似て創った組織名だ。
士官学校に通う間はどうしてもアイリスから離れなければならなかったので思いつきで準備しておいたのだが、これがなかなか役に立ってくれている。
士官学校にいる間のフローへの指示や、ダリアへの嫌がらせを継続することが出来たのは邸宅内で《黒狼》が暗躍してくれたお陰だった。
今は伯爵として身軽には動けない僕の手足となって様々な裏工作もこなしてくれている。
こいつを筆頭に何故か癖が強い人物ばかりで扱いづらい…という欠点を除けば、僕のことをよく理解してくれているし、まぁ優秀ではある。
「君はアイリスから…彼女の両親について何か聞いたことはないのか?」
「ん~そうですねぇ…伯爵邸にいらした時に御両親が亡くなられたと前伯爵夫人も仰っていましたし、私から直接何かを尋ねたことはありません」
「………そうか…」
「ご主人様が望まれたので一応手に入れては来ましたが…そんな本で一体何を調べられているんです?途中、軽く読ませてもらいましたけどこれといって役立ちそうな情報はなかったかと…まぁ、予知夢と言えばご主人様が…」
「あぁ、その話はもういい。お前はこのまま領地の後片付けに行ってきてくれ」
セドリックを処理してもうすぐ三ヶ月になる。
そろそろ落とし胤がないか確認しておかなければならないだろう…
「えっ?!お前って…そんなぁ!ちょこっと昔のお話しただけじゃないですか~怒らないでくださいよっ!領地の後片付けなんて、しばらく戻って来れないお仕事なんて嫌です!ジェナからも変な目で見られるし…第一、明後日はデートの日ですよね?!私だってあの綺麗な髪を可愛く結ってあげたいもんっ!!」
普段の話し方に戻ってしまっている。
最近はようやく年相応の話し方が出来るようになったかと感心していたのだが…
「はぁ…今回アイリスが泊まる予定はない。アイリスのことはメイド長のジェナに任せて、お前は安心して領地へ行ってこい」
「シリウス様の冷血漢!私があの下着を注文する時どれだけ恥ずかしい思いをしたか分かってます?!私だってあんなの着たことないのにぃッ!!」
「…あぁ、あれはいい仕事だった。仕方ない、ボーナスを出そう」
「そこじゃないでしょう?!シリウス様がデザイナーに舞踏会のドレスのデザインを細かく依頼している裏で、急なお泊まりにも対応出来るよう同じサイズで軽装とこんなネグリジェを注文したいってアシスタントの方に頼んだら、何故か自分の下着を注文しているような目で見られたんですよ?!」
「………それは…僕には関係ないだろう?」
言いがかりにも程がある。
僕はアイリスの着替えを注文しておけとは命じたが、あんなデザインのものを頼めと指示した覚えは無い。
アシスタントにしても、こいつのこだわりが強すぎて本人の下着を注文しているんじゃないか?と思っただけだろう。
「ありますぅ!しれっと気に入ってたじゃないですか!あの日のお風呂だって、全身ケアが終わったら手伝ってくれたメイド達を追い出してまで、わ・た・し・がっ!恥ずかしがるアイリスちゃんにあのネグリジェを着させたんですからねっ?!クールなイメージのシリウス様が媚薬を使うほどのド変態だって噂が流れないように、これまで私がどれほど気を揉んできたか分かってるんですかっ?!」
「………お前にあの下着を用意するよう頼んだ記憶はないのだが…?」
「あーそうですかぁ!私の趣味だと言いたいんですね?!新婚の貴婦人に流行ってるって聞いたからわざわざ特注で頼んだのに…シリウス様には余計なお世話だったみたいですねっ?!わかりましたよ!領地に行けばいいんでしょっ!!シリウス様の鬼ッ!!酷すぎますっ!!絶ッ対いつかアイリスちゃんにチクってやるんだからぁ~!!」
「………」
イラッとして軽く睨むと、ぴっ!と訳の分からない声を出して隠し通路に逃げていく。
かつてアイリスを泣かせた僕に、面と向かって文句を言ってきた度胸を買って育てたはいいが…
「……はぁ…やはり人選を間違えたようだな…」
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