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第二章~Re: start~
何故私に仰られるのかが不思議で…
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前にシリウスと二人きりで過ごした日々を思い出していた。
一緒に眠る時、必ずと言っていいほどシリウスは私を抱きしめて眠っていたから…
「…殿下!お願いですから起きてください…!!」
顔を顰めつつもゆっくりと身体を起こすコンラッド王子をキッと睨みつける。
寝ぼけているのかこんな状況でもなかなか目を開けてくれないコンラッド王子についイラッとしてしまう。
「───…っ、一体どこの所属だ…?私の起床は侍従であるヘリオが担当だったはずだ…」
「私は侍女ではありません!それにここは私の部屋です!寝ぼけていないでいい加減離してください!!」
「………アイリス?!」
ようやく目を開けてくれたコンラッド王子は、真下で寝ている私に気づいて慌てて飛び退いてくれたもののそのままベッドから転がり落ちてしまう。
「───どわぁっ?!」
普段にないコンラッド王子の慌てぶりには驚いたものの、そんなことも気にならないほど私の方も動転していた。
昨夜の様子では、コンラッド王子もお酒に強いのだと思っていた。
もちろん、私も寝るつもりは毛頭なかったのだが…
それでもさすがに私の寝室に来るようなことはしないと思っていた。
よりによって、こんなところをシリウスに見られてしまうなんて…!!
「「………」」
慌てて身体を起こしてシリウスの様子を窺うも、シリウスはコンラッド王子を見つめたままこちらを見ようともしない。
仕方なくベッドから降りて駆け寄ろうとしたが、その前にノワが来てしまう。
「アイリスの用意が出来たら、王子の応接室に連れてきてちょうだい」
「かしこまりました」
「あの…──」
私が声をかける前にシリウスは踵を返して寝室から出ていってしまう。
一年ぶりの再会にも関わらず、私を見ようともしなかった様子のシリウスにショックが隠しきれず追いすがろうとする私をノワが引き止める。
「…アイリス様、何故殿下がこちらでお休みになっているのですか?」
その言葉はシリウスに聞いて欲しかった。
そうしたらきちんと弁明出来たのに…
「……お酒を二人で飲んでて…そのまま眠ってしまっただけなの」
そう言いながら項垂れていると、オリヴィエ王妃と入れ違いで入ってきたヘリオが床に膝を着いたまま放心しているコンラッド王子を連れていってしまう。
「………はぁ…」
落ち込む私を慰めるようにノワが背中を優しく叩いてくれる。
ノワに促され浴室へ向かったものの、先程のシリウスの様子が頭から離れないでいた。
シリウスを怒らせてしまっただろうか?
レオの時でも並んで歩いていただけでも酷い勘違いをしていたのだ。
何としても直接事実を弁明しなければ…
そう考えて、自嘲してしまう。
そもそも、私はシリウスにとって何なのだろう。
シリウスは私のことを自分のものだと言ってくれたが…恋人だと言われたことはない。
…当然だ。
私はマクレーガン家の使用人に過ぎないのだから。
言葉に表現出来ない関係であっても、シリウスに誠実であろうと決めていたのに…
以前のような甘い雰囲気をシリウスが纏うことはもう二度とないかもしれない。
そう考えただけで、ナイフに刺されたかのような鋭い痛みが胸に走る。
てっきり、痛みには慣れていると思っていたのに…
あまりの息苦しさについ視界が潤んでしまう。
「…泣いている場合ではないわね」
身分違いであっても、たとえ妻にはなれなくても…
シリウスの側にいると決めたのは自分自身なのだから。
「ええ、その粋です。シリウス様がアイリス様に夢中になるよう私も全力でお手伝いします!」
「ふふっ、頼もしいわ」
簡単な入浴を済ませ、明るいワンピースに着替えてシリウスの待つ応接室へと向かうと既にコンラッド王子も席に着いて真剣な顔で話し合いが行われていた。
「───だが…」
「あら、アイリス!待っていたわ。さぁ、こちらへいらっしゃい」
私の入室に気づいたオリヴィエ王妃に笑顔で呼ばれ急いで隣に腰を下ろす。
テーブルを挟んだ対面にはシリウス、左のソファーにはコンラッド王子が座っていた。
「…お待たせ致しました」
「さっきはごめんなさいね、シリウスがあまりに心配していたものだから、確認もせず寝室まで入っちゃって。昼前だったから、私ももう起きていると思っていたのよ」
「……母上、その話は今はちょっと…」
「あら?どうして?むしろあのまま有耶無耶にする方が良くないでしょうに…」
シリウスの顔を見る勇気が持てず、隣のオリヴィエ王妃からコンラッド王子に視線を移して反応を窺う。
おそらくシリウスもコンラッド王子を見ているのか、コンラッド王子はソファーに座る面々をぐるりと見回すと頭を抱えるように息を吐いた。
「……何もなかった!本当に!つまりあの状況は、アイリス嬢を寝かせたあとそのまま寝落ちてしまった私の失態だ!アイリス嬢の名誉にかけて、彼女と私には何もなかったことを誓おう」
「………」
「シリウス、頼むから何か言ってくれ…」
「?…何故私に仰られるのですか?」
「「………」」
シリウスの言葉に室内にいた全員が固まってしまう。
私はシリウスの顔を見れないまま、思わずスカートを握りしめる。
「……ねぇ、シリウス。あなた、この一年ずっと王子に謁見申請を出していたそうだけれど、アイリスに会うために申請していたのではないの?」
「…ええ、まぁそうですね。我が家のアイリスが王宮で保護されているのか確認する為に殿下へ謁見申請を出しておりました。そちらで平然としているノワは以前マクレーガン伯爵家に所属していたメイドなのですが、一年前から連絡がつかなくなってしまったのでミリオン侯爵閣下ならば所在をご存知かと思いまして…」
「いや、申請の件は…」
「ふふっ…うちの、だなんて…さっきわたくしがお話したことはすっかり忘れてしまったのかしら?」
「あぁ、失言でしたね。アイリスは、元々我が家の使用人だった者ですから、説明するのにどうしてもそのような表現になってしまうのですよ」
「失言だと分かっているなら…」
「───…母上!今はそんなことはどうでも良いではありませんか。ノワと連絡がつかなくなったことまでは理解出来るが、その後に何故ヘリオの話が出たのだ?そなたは一体誰の所在を確認しようとしていたんだ?!」
「……あのメイドが、ミリオン侯爵閣下の命令で我が家に来ていたことは把握しておりましたので…」
「「………」」
シリウスの言葉にコンラッド王子の纏う空気が変わったことに気づいて思わず息を潜めてしまう。
「……アイリス、君は一旦部屋に戻りなさい。昼食でも取りながら部屋で待っていてくれ」
「…はい、承知いたしました」
コンラッド王子の言葉に反論することもなく席を立つ。
私を安心させるように手を握ってくれたオリヴィエ王妃に微笑み返すと、そのままシリウスの方は見ないよう注意しながらドアへと向かう。
「………」
ドアを開けてくれたノワが私の顔を窺うように覗いてくる。
「……大丈夫よ」
小声で返しつつコンラッド王子の執務室を出ると、背後でノワの手によってドアが閉められる。
その音と同時に、何かが軋む音を聞いたような気がした。
一緒に眠る時、必ずと言っていいほどシリウスは私を抱きしめて眠っていたから…
「…殿下!お願いですから起きてください…!!」
顔を顰めつつもゆっくりと身体を起こすコンラッド王子をキッと睨みつける。
寝ぼけているのかこんな状況でもなかなか目を開けてくれないコンラッド王子についイラッとしてしまう。
「───…っ、一体どこの所属だ…?私の起床は侍従であるヘリオが担当だったはずだ…」
「私は侍女ではありません!それにここは私の部屋です!寝ぼけていないでいい加減離してください!!」
「………アイリス?!」
ようやく目を開けてくれたコンラッド王子は、真下で寝ている私に気づいて慌てて飛び退いてくれたもののそのままベッドから転がり落ちてしまう。
「───どわぁっ?!」
普段にないコンラッド王子の慌てぶりには驚いたものの、そんなことも気にならないほど私の方も動転していた。
昨夜の様子では、コンラッド王子もお酒に強いのだと思っていた。
もちろん、私も寝るつもりは毛頭なかったのだが…
それでもさすがに私の寝室に来るようなことはしないと思っていた。
よりによって、こんなところをシリウスに見られてしまうなんて…!!
「「………」」
慌てて身体を起こしてシリウスの様子を窺うも、シリウスはコンラッド王子を見つめたままこちらを見ようともしない。
仕方なくベッドから降りて駆け寄ろうとしたが、その前にノワが来てしまう。
「アイリスの用意が出来たら、王子の応接室に連れてきてちょうだい」
「かしこまりました」
「あの…──」
私が声をかける前にシリウスは踵を返して寝室から出ていってしまう。
一年ぶりの再会にも関わらず、私を見ようともしなかった様子のシリウスにショックが隠しきれず追いすがろうとする私をノワが引き止める。
「…アイリス様、何故殿下がこちらでお休みになっているのですか?」
その言葉はシリウスに聞いて欲しかった。
そうしたらきちんと弁明出来たのに…
「……お酒を二人で飲んでて…そのまま眠ってしまっただけなの」
そう言いながら項垂れていると、オリヴィエ王妃と入れ違いで入ってきたヘリオが床に膝を着いたまま放心しているコンラッド王子を連れていってしまう。
「………はぁ…」
落ち込む私を慰めるようにノワが背中を優しく叩いてくれる。
ノワに促され浴室へ向かったものの、先程のシリウスの様子が頭から離れないでいた。
シリウスを怒らせてしまっただろうか?
レオの時でも並んで歩いていただけでも酷い勘違いをしていたのだ。
何としても直接事実を弁明しなければ…
そう考えて、自嘲してしまう。
そもそも、私はシリウスにとって何なのだろう。
シリウスは私のことを自分のものだと言ってくれたが…恋人だと言われたことはない。
…当然だ。
私はマクレーガン家の使用人に過ぎないのだから。
言葉に表現出来ない関係であっても、シリウスに誠実であろうと決めていたのに…
以前のような甘い雰囲気をシリウスが纏うことはもう二度とないかもしれない。
そう考えただけで、ナイフに刺されたかのような鋭い痛みが胸に走る。
てっきり、痛みには慣れていると思っていたのに…
あまりの息苦しさについ視界が潤んでしまう。
「…泣いている場合ではないわね」
身分違いであっても、たとえ妻にはなれなくても…
シリウスの側にいると決めたのは自分自身なのだから。
「ええ、その粋です。シリウス様がアイリス様に夢中になるよう私も全力でお手伝いします!」
「ふふっ、頼もしいわ」
簡単な入浴を済ませ、明るいワンピースに着替えてシリウスの待つ応接室へと向かうと既にコンラッド王子も席に着いて真剣な顔で話し合いが行われていた。
「───だが…」
「あら、アイリス!待っていたわ。さぁ、こちらへいらっしゃい」
私の入室に気づいたオリヴィエ王妃に笑顔で呼ばれ急いで隣に腰を下ろす。
テーブルを挟んだ対面にはシリウス、左のソファーにはコンラッド王子が座っていた。
「…お待たせ致しました」
「さっきはごめんなさいね、シリウスがあまりに心配していたものだから、確認もせず寝室まで入っちゃって。昼前だったから、私ももう起きていると思っていたのよ」
「……母上、その話は今はちょっと…」
「あら?どうして?むしろあのまま有耶無耶にする方が良くないでしょうに…」
シリウスの顔を見る勇気が持てず、隣のオリヴィエ王妃からコンラッド王子に視線を移して反応を窺う。
おそらくシリウスもコンラッド王子を見ているのか、コンラッド王子はソファーに座る面々をぐるりと見回すと頭を抱えるように息を吐いた。
「……何もなかった!本当に!つまりあの状況は、アイリス嬢を寝かせたあとそのまま寝落ちてしまった私の失態だ!アイリス嬢の名誉にかけて、彼女と私には何もなかったことを誓おう」
「………」
「シリウス、頼むから何か言ってくれ…」
「?…何故私に仰られるのですか?」
「「………」」
シリウスの言葉に室内にいた全員が固まってしまう。
私はシリウスの顔を見れないまま、思わずスカートを握りしめる。
「……ねぇ、シリウス。あなた、この一年ずっと王子に謁見申請を出していたそうだけれど、アイリスに会うために申請していたのではないの?」
「…ええ、まぁそうですね。我が家のアイリスが王宮で保護されているのか確認する為に殿下へ謁見申請を出しておりました。そちらで平然としているノワは以前マクレーガン伯爵家に所属していたメイドなのですが、一年前から連絡がつかなくなってしまったのでミリオン侯爵閣下ならば所在をご存知かと思いまして…」
「いや、申請の件は…」
「ふふっ…うちの、だなんて…さっきわたくしがお話したことはすっかり忘れてしまったのかしら?」
「あぁ、失言でしたね。アイリスは、元々我が家の使用人だった者ですから、説明するのにどうしてもそのような表現になってしまうのですよ」
「失言だと分かっているなら…」
「───…母上!今はそんなことはどうでも良いではありませんか。ノワと連絡がつかなくなったことまでは理解出来るが、その後に何故ヘリオの話が出たのだ?そなたは一体誰の所在を確認しようとしていたんだ?!」
「……あのメイドが、ミリオン侯爵閣下の命令で我が家に来ていたことは把握しておりましたので…」
「「………」」
シリウスの言葉にコンラッド王子の纏う空気が変わったことに気づいて思わず息を潜めてしまう。
「……アイリス、君は一旦部屋に戻りなさい。昼食でも取りながら部屋で待っていてくれ」
「…はい、承知いたしました」
コンラッド王子の言葉に反論することもなく席を立つ。
私を安心させるように手を握ってくれたオリヴィエ王妃に微笑み返すと、そのままシリウスの方は見ないよう注意しながらドアへと向かう。
「………」
ドアを開けてくれたノワが私の顔を窺うように覗いてくる。
「……大丈夫よ」
小声で返しつつコンラッド王子の執務室を出ると、背後でノワの手によってドアが閉められる。
その音と同時に、何かが軋む音を聞いたような気がした。
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