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第二章~Re: start~
正直に話しました
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お風呂に入れてもらった後、ノワは私がリクエストしたシチューを本当に持ってきてくれた。
ノワが作ったのだろうか?と思ったが食べてみて分かった。
これはロアンのシチューだ。
一体どうやってロアンを騙したのか…
私が消化しやすいよう考えられているのか、野菜や肉などは極力小さく切られていた。
「ロアンにはなんと言って作って貰ったの?」
「正直に話しました。ロアンさんも心配していましたよ」
「え…?」
「ロアンさんを引き込まないことには無理だと判断しました。ロアンさんは口の固い人ですから安心してください。またアイリスさんにも格別な思い入れがあることは分かっていましたから、この状況をお伝えしても騒ぐのような真似はせずアイリスさんの為に尽くしてくれるだろうと判断しての事です」
「………」
確かにノワの言うとおり、ロアンは知り得たことを言いふらすような人ではない。
以前、私の食事を部屋に運んでくれていた時からそれは私も分かっていた。
だが、この件をもしダリアが知ったとしたら…?
果たしてロアンは無事でいられるだろうか、と不安になってしまう。
「……ノワ、セドリック様が私をどのように見ているかは…あなたも気づいているわよね?」
「まぁ…そう、ですね…恐らく…」
先程のセドリックを思い出したのかノワの顔が渋くなっている。
「……ノワに助けて貰っている私が言うことではないのだけど…ロアンが知ってしまったことで、彼が危険な目に遭うようなことは避けて欲しいの。私なら、大丈夫だから…」
「…先程まで死にそうな顔をしていた方の言葉とは思えませんね」
ジト目で見下ろすノワについ目を丸くしてしまう。
「もしかして…拗ねてるの?」
「私の事は心配してくれないのですか?まぁ、結果的にこうしてアイリスさんを手伝うことが出来るようになったので、指名して頂いたことが嫌だったとかではないのですが…つまり、いつになったら私に話してくださるのだろう?とは思っていますよ」
「……それは…セドリック様が私を監禁した理由のことを言ってるの?」
「それだけでなく…アイリスさんは他にも色々隠していらっしゃるでしょう?」
色々心当たりがありすぎてついシチューを運んでいた手が止まってしまう。
「えっと……例えば?」
「実はシリウス様が一週間前、私を訪ねてきました。アイリスさんが部屋にいないが何か聞いていないか?と」
「───」
「士官学校に帰ったはずのシリウス様が何故か次の日にわざわざ戻ってきてアイリスさんの不在に気づかれたことにも驚きましたが、伯爵家の方々ではなく私にだけ声をかけたことがずっと不思議でした。何より、その日から本当にアイリスさんの姿が見えなくなってしまって、どうするべきか私も悩んでいたらつい先程セドリック様から突然声をかけられて…」
「そう…シリウス様が…───」
私を探してシリウスが使用人の宿舎まで行ったことを聞かされて、驚きよりも嬉しさが勝っていた。
だがそれ以上に、シリウスが恋しくなってつい言葉に詰まってしまう。
こんなことならセドリックを突き飛ばして死にものぐるいでシリウスのところへ駆けていけば良かった。
シリウスには会えなくて、私のせいでセドリックが狂っていく姿を見せつけられるだけの日々に心が折れそうになる。
そんな私の背中を優しく撫でながら抱きしめてくれるノワ。
ノワの胸で泣くのはこれで三度目だった。
何だかんだ言っても、私にとってノワはノワ姉さんであることを自覚するのだった。
気持ちが落ち着いてから、改めて邸宅内の様子をノワに教えてもらった。
私の不在が発覚した時、血相を変えて騒いだのはダリアだったらしい。
まぁ、セドリック自身が私を監禁しているのだから、騒ぐふりはしても積極的に捜索に乗り出すようなことはしないだろうが…
驚いたことに、むしろセドリックは私が行方知らずになってしまったことがダリアの犯行ではないのかとすごい剣幕で詰め寄っていたらしい。
どうやら成人までは伯爵家で私の面倒を見る、というのは二人の間でも契約のようなものがあったらしく…
仮に私が戻らない場合は契約不履行と判断してダリアとは離縁する、とまで言いきっていたそうだ。
だがその後、私の部屋からメイド長として前もって決済していた書類が見つかったことで、私の意思で邸宅を出ていった可能性が高いとダリアが主張し、話は平行線のまま一旦私を探す方向で落ち着いたそうだ。
そうこうするうちに一週間が経ち、弱りきった私の元へノワが連れてこられたという状況だった。
「……なるほど」
あえて監禁というリスクを負ってまで私をダリアから隠す理由が分からなかったが…
そのような契約があったのなら私の失踪に全く関わっていないダリアも黙ってはいられないだろう。
私に危害を加えられないようにする為の対策程度だと思っていたが、どうやらセドリックは本気で離縁する為に動いていたらしい。
回帰前、ダリアが伯爵邸を出ていったのも私がヘリオに連れ出してもらった後だった。
その時も同じようなやりとりがあったのだろうか?
「どちらにせよアイリスさんの行方不明の件で離縁が成立するのは難しいでしょう。あくまでもお二人だけでの口約束ですし、両家…特に奥様のご実家であるシュタート侯爵家は納得されないと思います。それでも、アイリスさんはずっとここにいるつもりなのですか?」
「まぁ…そうなるでしょうね。トライオス猊下も既に帰国されたはずなのに、セドリック様は私を解放するつもりはなさそうだもの」
五日間盛大に開かれた建国祭は既に終了しており、トライオス猊下も一度挨拶の為に伯爵邸に立ち寄ったものの、コーデリアと共に既にアストラス神聖国に帰国しているはずだ。
「それはあくまでもきっかけですよね?セドリック様はダリア奥様と離縁する為に動かれているようですし、アイリスさんへの態度だって…」
「…そうね。まぁ、ダリア奥様がこの部屋を見つけるような事にでもならなければしばらくはここにいることになると思うわ…」
「やめてください。絶対にダリア奥様には見つからないようにしないと…本当に危険なんですから…」
「…ふふっ、そうね」
使用人に対する偏愛の末、監禁という狂行を犯したセドリックを伯爵家当主の適正なしと判断して王家に切り捨ててもらうことならばできるだろう。
そうなるにはオリヴィエ王妃の召喚命令があると、一番話が早かったのだが…
シリウスと身を隠すと思っていた為、オリヴィエ王妃にはしばらく会えなくなると私自身が言ってしまった。
しばらくはオリヴィエ王妃からの召喚命令は期待出来ないだろう。
仮にノワからのつてで私の状況が伝わったとしても、保護される前にダリアは私を見つけてしまうだろう。
足枷が付けられ身動きが全く取れない今、私が監禁されていることを公にするのは危険な賭けになる。
何より…たかが一週間程度の監禁ではセドリックの狂行と判断してもらう材料としてはまだ弱いように思えた。
「セドリック様の望む通り…ダリア奥様との離縁が成立するかダリア奥様が伯爵邸から離れない限り、私はここから出してもらえないでしょう」
問題はそれまでダリアに見つからないように気をつけつつ、セドリックの理性が保つよう気をつけなければならないのだが…
「では、シリウス様にはなんと伝えましょうか?」
「………シリウス様には伝えなくていいわ」
「よろしいのですか?シリウス様が後で知ったら……正直、私が怖いのですが…」
「…シリウス様が怖いの?」
「まぁ…はい。深夜に突然現れて…アイリスさんがいないって…私もまだ何も知らなかったのに…」
「そうなの?でも、シリウス様は怒鳴ったりしないでしょう?」
「まぁ、シリウス様はダリア奥様のように感情的になることはありませんが…あの目が怖いというか…底冷えするような威圧感というか…」
まるで回帰前のシリウスのような印象を聞かされてつい笑ってしまう。
おそらく、約束の時間になっても私が現れなかったことでシリウスも慌てていたのだろう。
トライオスの帰国はシリウスも知っているはずだ。
今更私を探して下手に騒ぐことは無いだろう。
何かあればノワから連絡すると約束したことで、シリウスはちゃんと士官学校に戻って通常通り授業にも参加しているらしい。
長期休暇は取得したばかりだから、私の情報が入るまでは伯爵邸に戻ることはしないだろう。
あえて私の監禁を教えてシリウスの邪魔をすることはない。
多少の心配はかけてしまうだろうが、シリウスが私のことで無茶をしたり士官の義務を放棄して王家に目をつけられるような事態になるよりはずっとマシだと考えていた。
ノワが作ったのだろうか?と思ったが食べてみて分かった。
これはロアンのシチューだ。
一体どうやってロアンを騙したのか…
私が消化しやすいよう考えられているのか、野菜や肉などは極力小さく切られていた。
「ロアンにはなんと言って作って貰ったの?」
「正直に話しました。ロアンさんも心配していましたよ」
「え…?」
「ロアンさんを引き込まないことには無理だと判断しました。ロアンさんは口の固い人ですから安心してください。またアイリスさんにも格別な思い入れがあることは分かっていましたから、この状況をお伝えしても騒ぐのような真似はせずアイリスさんの為に尽くしてくれるだろうと判断しての事です」
「………」
確かにノワの言うとおり、ロアンは知り得たことを言いふらすような人ではない。
以前、私の食事を部屋に運んでくれていた時からそれは私も分かっていた。
だが、この件をもしダリアが知ったとしたら…?
果たしてロアンは無事でいられるだろうか、と不安になってしまう。
「……ノワ、セドリック様が私をどのように見ているかは…あなたも気づいているわよね?」
「まぁ…そう、ですね…恐らく…」
先程のセドリックを思い出したのかノワの顔が渋くなっている。
「……ノワに助けて貰っている私が言うことではないのだけど…ロアンが知ってしまったことで、彼が危険な目に遭うようなことは避けて欲しいの。私なら、大丈夫だから…」
「…先程まで死にそうな顔をしていた方の言葉とは思えませんね」
ジト目で見下ろすノワについ目を丸くしてしまう。
「もしかして…拗ねてるの?」
「私の事は心配してくれないのですか?まぁ、結果的にこうしてアイリスさんを手伝うことが出来るようになったので、指名して頂いたことが嫌だったとかではないのですが…つまり、いつになったら私に話してくださるのだろう?とは思っていますよ」
「……それは…セドリック様が私を監禁した理由のことを言ってるの?」
「それだけでなく…アイリスさんは他にも色々隠していらっしゃるでしょう?」
色々心当たりがありすぎてついシチューを運んでいた手が止まってしまう。
「えっと……例えば?」
「実はシリウス様が一週間前、私を訪ねてきました。アイリスさんが部屋にいないが何か聞いていないか?と」
「───」
「士官学校に帰ったはずのシリウス様が何故か次の日にわざわざ戻ってきてアイリスさんの不在に気づかれたことにも驚きましたが、伯爵家の方々ではなく私にだけ声をかけたことがずっと不思議でした。何より、その日から本当にアイリスさんの姿が見えなくなってしまって、どうするべきか私も悩んでいたらつい先程セドリック様から突然声をかけられて…」
「そう…シリウス様が…───」
私を探してシリウスが使用人の宿舎まで行ったことを聞かされて、驚きよりも嬉しさが勝っていた。
だがそれ以上に、シリウスが恋しくなってつい言葉に詰まってしまう。
こんなことならセドリックを突き飛ばして死にものぐるいでシリウスのところへ駆けていけば良かった。
シリウスには会えなくて、私のせいでセドリックが狂っていく姿を見せつけられるだけの日々に心が折れそうになる。
そんな私の背中を優しく撫でながら抱きしめてくれるノワ。
ノワの胸で泣くのはこれで三度目だった。
何だかんだ言っても、私にとってノワはノワ姉さんであることを自覚するのだった。
気持ちが落ち着いてから、改めて邸宅内の様子をノワに教えてもらった。
私の不在が発覚した時、血相を変えて騒いだのはダリアだったらしい。
まぁ、セドリック自身が私を監禁しているのだから、騒ぐふりはしても積極的に捜索に乗り出すようなことはしないだろうが…
驚いたことに、むしろセドリックは私が行方知らずになってしまったことがダリアの犯行ではないのかとすごい剣幕で詰め寄っていたらしい。
どうやら成人までは伯爵家で私の面倒を見る、というのは二人の間でも契約のようなものがあったらしく…
仮に私が戻らない場合は契約不履行と判断してダリアとは離縁する、とまで言いきっていたそうだ。
だがその後、私の部屋からメイド長として前もって決済していた書類が見つかったことで、私の意思で邸宅を出ていった可能性が高いとダリアが主張し、話は平行線のまま一旦私を探す方向で落ち着いたそうだ。
そうこうするうちに一週間が経ち、弱りきった私の元へノワが連れてこられたという状況だった。
「……なるほど」
あえて監禁というリスクを負ってまで私をダリアから隠す理由が分からなかったが…
そのような契約があったのなら私の失踪に全く関わっていないダリアも黙ってはいられないだろう。
私に危害を加えられないようにする為の対策程度だと思っていたが、どうやらセドリックは本気で離縁する為に動いていたらしい。
回帰前、ダリアが伯爵邸を出ていったのも私がヘリオに連れ出してもらった後だった。
その時も同じようなやりとりがあったのだろうか?
「どちらにせよアイリスさんの行方不明の件で離縁が成立するのは難しいでしょう。あくまでもお二人だけでの口約束ですし、両家…特に奥様のご実家であるシュタート侯爵家は納得されないと思います。それでも、アイリスさんはずっとここにいるつもりなのですか?」
「まぁ…そうなるでしょうね。トライオス猊下も既に帰国されたはずなのに、セドリック様は私を解放するつもりはなさそうだもの」
五日間盛大に開かれた建国祭は既に終了しており、トライオス猊下も一度挨拶の為に伯爵邸に立ち寄ったものの、コーデリアと共に既にアストラス神聖国に帰国しているはずだ。
「それはあくまでもきっかけですよね?セドリック様はダリア奥様と離縁する為に動かれているようですし、アイリスさんへの態度だって…」
「…そうね。まぁ、ダリア奥様がこの部屋を見つけるような事にでもならなければしばらくはここにいることになると思うわ…」
「やめてください。絶対にダリア奥様には見つからないようにしないと…本当に危険なんですから…」
「…ふふっ、そうね」
使用人に対する偏愛の末、監禁という狂行を犯したセドリックを伯爵家当主の適正なしと判断して王家に切り捨ててもらうことならばできるだろう。
そうなるにはオリヴィエ王妃の召喚命令があると、一番話が早かったのだが…
シリウスと身を隠すと思っていた為、オリヴィエ王妃にはしばらく会えなくなると私自身が言ってしまった。
しばらくはオリヴィエ王妃からの召喚命令は期待出来ないだろう。
仮にノワからのつてで私の状況が伝わったとしても、保護される前にダリアは私を見つけてしまうだろう。
足枷が付けられ身動きが全く取れない今、私が監禁されていることを公にするのは危険な賭けになる。
何より…たかが一週間程度の監禁ではセドリックの狂行と判断してもらう材料としてはまだ弱いように思えた。
「セドリック様の望む通り…ダリア奥様との離縁が成立するかダリア奥様が伯爵邸から離れない限り、私はここから出してもらえないでしょう」
問題はそれまでダリアに見つからないように気をつけつつ、セドリックの理性が保つよう気をつけなければならないのだが…
「では、シリウス様にはなんと伝えましょうか?」
「………シリウス様には伝えなくていいわ」
「よろしいのですか?シリウス様が後で知ったら……正直、私が怖いのですが…」
「…シリウス様が怖いの?」
「まぁ…はい。深夜に突然現れて…アイリスさんがいないって…私もまだ何も知らなかったのに…」
「そうなの?でも、シリウス様は怒鳴ったりしないでしょう?」
「まぁ、シリウス様はダリア奥様のように感情的になることはありませんが…あの目が怖いというか…底冷えするような威圧感というか…」
まるで回帰前のシリウスのような印象を聞かされてつい笑ってしまう。
おそらく、約束の時間になっても私が現れなかったことでシリウスも慌てていたのだろう。
トライオスの帰国はシリウスも知っているはずだ。
今更私を探して下手に騒ぐことは無いだろう。
何かあればノワから連絡すると約束したことで、シリウスはちゃんと士官学校に戻って通常通り授業にも参加しているらしい。
長期休暇は取得したばかりだから、私の情報が入るまでは伯爵邸に戻ることはしないだろう。
あえて私の監禁を教えてシリウスの邪魔をすることはない。
多少の心配はかけてしまうだろうが、シリウスが私のことで無茶をしたり士官の義務を放棄して王家に目をつけられるような事態になるよりはずっとマシだと考えていた。
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