71 / 168
第二章~Re: start~
飯食いに来ただけなんでっ!
しおりを挟む
とうとうアネスティラの舞踏会デビューが近づいてきた。
この記念すべき日に向けて邸宅内はお祭り状態となっている。
アネスティラの夜会用のドレス制作から始まり、靴から装飾品まで多様な種類を取り揃えてダリアやアネスティラが気に入ったものを片っ端から購入していく。
その大量に仕入れた品が納品されるタイミングにあわせて、ダリアの指示によりアネスティラのクローゼットの中を一掃することになった。
そうしたイベントが続いたことで邸宅内にも人員が増やされた訳だが…
「…アネスティラお嬢様」
「どうしたの?アイリス」
「邸宅内で新しくメイドが雇用された件なのですが…」
「そうね、お母様からも気に入った子がいたら専属にしてもいいと言われているわ」
「……フローという少女が素直で良さそうだと思いまして…」
「ん~そうね、私としては銀髪の子の方が気に入ってたのだけど…アイリスがそう言うならそうするわ。使用人同士の相性も大切だものね」
「…ありがとうございます」
そう、予想外なことにノワが送り込まれてしまったのだ。
何故なのかは全く分からなかったが、ヘリオによる潜入であることは確かだろう。
今のアネスティラは全くと言っていいほどなんの悪さもしていない。
性格が落ち着いてからは社交界での評判も良い方だった。
これが王子妃候補に対する内偵調査のようなものならば問題はないだろうが、ヘリオが絡んでくるだけで私の心中は穏やかではいられなかった。
極力アネスティラにもシリウスにも近づかれないよう、ノワには洗濯場を担当させることにした。
その方が私と絡む機会も最小限に抑えられると思ってのことだった。
それがまさかこんなことになるなんて…
「………」
「…アイリスさんは私のことが嫌いなんですか?」
敷地内の一角で私はノワに問い詰められていた。
直接乗り込まれるとは思っていなかった私は、諜報員という存在の認識を改めることにする。
今までは隠密的に情報を収集するイメージが強かったのだが…情報の為ならこんなに過激なこともできる人、それが諜報員だったらしい。
「そんなつもりは…」
「ではどうして私を避けるんですか?!」
「そ、れは…」
思わず言葉に詰まってしまう。
「同じ時期に入ったフローをアネスティラお嬢様の側仕えに推薦されたと聞きました!」
「……ええ、まぁ…そうね…」
「何故私はダメなのですか?!」
ここで私が決定権はアネスティラにある、などと言おうものならそのままアネスティラのところまで乗り込みかねない勢いだ。
「私の何がいけないのでしょう?足りないところがあるのなら仰ってください!!」
「う~ん…そうねぇ……」
───ガサッ…。
「……あれ?アイリスさん?すみません、お邪魔でしたか?」
「あ、大丈夫ですよ」
「………私は仕事に戻ります…また来ますから!」
突然現れた第三者にノワはすぐ引き下がった。
一応目立つ行動はしないよう気をつけているようで安心する。
「はぁ…変なところを見られてしまいましたね」
「いいえ、なんだか困っていたようだったので…お役に立てたなら良かったです」
助けに来てくれたのは以前話題に登っていた厩の息子のレオだ。
半年前ジェナからの紹介で知り合ってからは、たまにだがこうして会うことが増えていた。
「実は、昼食を取りに厨房へ行こうとしていたんですけど…」
「あらそうなんですね、でしたら一緒に行きませんか?私もまだなので」
「はい!ぜひ!」
そう言ってレオは並んで歩き出す。
厩を担当していた父親から正式に仕事を引き継いでから、レオは食事を厨房で取るようになった。
それまでは厨房で用意してもらった弁当を父親が持ち帰り、二人で外で食べていたそうだ。
邸宅内を使用人の子どもがうろちょろするのは良くないという父親の考えからそうしていたらしい。
どおりで何年もいる割に一度も会ったことがないはずだ。
「…先程の事は、どうか内密にしてもらえませんか?」
「あぁ、アイリスさんがそんなことをする子じゃないってことは、邸宅の使用人ならみんな分かってくれてると思いますよ」
「ん~その懸念もありますけど、ノワが悪く言われるようなことも避けたいので、見なかったことにしていただけると助かります」
「…アイリスさんは優しすぎますよ。アイリスさんにあんな風に詰め寄るなんて人間性を疑います」
「………ふふっ…人間性を疑うだなんて…」
レオが誰かを悪し様に言うのを初めて聞いてつい笑ってしまう。
「…なんで笑うんですか?!」
「ふふっ、いえ…珍しいなって、つい…」
「珍しいって……俺は、アイリスさんを心配してるだけで…」
「はい。ありがとうございます」
「……いや、お礼を言って欲しいわけではなくて……」
照れたように頭を搔くレオと並んで裏口から厨房へと入ると、ロアンだけでなくジェナとリニィもいた。
「あら!アイリスってばレオと一緒に入ってきてどういう風の吹き回し?!」
「お疲れ様です。風の吹き回しもなにも、そこでばったり会っただけですよ」
「……レオ、あんた…」
「───…自分は昼飯食いに来ただけなんでっ!!」
「たま付いてないん「ジェナ~?アイリスちゃんに変な言葉を教えないでよ!!」
一気に騒がしくなった厨房にロアンは顔を顰めながらも、私とレオにすぐ昼食を出してくれる。
「最近忙しくてあんまり食べてないだろ?」
「…失礼ですね。食べていますよ、ちゃんと」
「一日一食は食べたうちに入らないんだよ」
「…料理長ってなんだかアイリスさんのお父さんみたいですね」
「レオもそう思います?」
「くだらないこと言ってないでちゃん食え。お前の分はちゃんと取っておいてあるから、遅くなっても必ず食べに来いよ」
「……」
それだけ言うとロアンはかまどの方へと行ってしまう。
そうは言っても、私が一日厨房に寄れなかった時、実はロアンが部屋まで夕食を持ってきてくれていた。
ロアンには手間をかけさせて申し訳ないが、今はスケジュール的にそうして貰えると助かるので続けて欲しいというのが本音だった。
まぁそれをみんなの前であえて言うことではないと思い、無言でサラダにフォークを刺しながらもぐもぐと口を動かす。
「…もし、良かったら…俺が夕食を部屋まで運びましょうか?夕方は終業してるんで…余裕ありますし」
「レオ!よく言ったわ!!」
「ふざけないでジェナ!!女の子の部屋に勝手に入るなんて絶対許されないわ!!」
「そうですね。レオは私の部屋に勝手に入ってはいけませんよ?」
「……はい」
「お気持ちだけありがたく受け取っておきます。私をいつも気にかけてくれてありがとうございます」
「……アイリスさん」
そう言うと、かまどの前にいたロアンと目が合う。
少しだけ口の端を上げるとロアンも笑って鍋に視線を戻すのだった。
この記念すべき日に向けて邸宅内はお祭り状態となっている。
アネスティラの夜会用のドレス制作から始まり、靴から装飾品まで多様な種類を取り揃えてダリアやアネスティラが気に入ったものを片っ端から購入していく。
その大量に仕入れた品が納品されるタイミングにあわせて、ダリアの指示によりアネスティラのクローゼットの中を一掃することになった。
そうしたイベントが続いたことで邸宅内にも人員が増やされた訳だが…
「…アネスティラお嬢様」
「どうしたの?アイリス」
「邸宅内で新しくメイドが雇用された件なのですが…」
「そうね、お母様からも気に入った子がいたら専属にしてもいいと言われているわ」
「……フローという少女が素直で良さそうだと思いまして…」
「ん~そうね、私としては銀髪の子の方が気に入ってたのだけど…アイリスがそう言うならそうするわ。使用人同士の相性も大切だものね」
「…ありがとうございます」
そう、予想外なことにノワが送り込まれてしまったのだ。
何故なのかは全く分からなかったが、ヘリオによる潜入であることは確かだろう。
今のアネスティラは全くと言っていいほどなんの悪さもしていない。
性格が落ち着いてからは社交界での評判も良い方だった。
これが王子妃候補に対する内偵調査のようなものならば問題はないだろうが、ヘリオが絡んでくるだけで私の心中は穏やかではいられなかった。
極力アネスティラにもシリウスにも近づかれないよう、ノワには洗濯場を担当させることにした。
その方が私と絡む機会も最小限に抑えられると思ってのことだった。
それがまさかこんなことになるなんて…
「………」
「…アイリスさんは私のことが嫌いなんですか?」
敷地内の一角で私はノワに問い詰められていた。
直接乗り込まれるとは思っていなかった私は、諜報員という存在の認識を改めることにする。
今までは隠密的に情報を収集するイメージが強かったのだが…情報の為ならこんなに過激なこともできる人、それが諜報員だったらしい。
「そんなつもりは…」
「ではどうして私を避けるんですか?!」
「そ、れは…」
思わず言葉に詰まってしまう。
「同じ時期に入ったフローをアネスティラお嬢様の側仕えに推薦されたと聞きました!」
「……ええ、まぁ…そうね…」
「何故私はダメなのですか?!」
ここで私が決定権はアネスティラにある、などと言おうものならそのままアネスティラのところまで乗り込みかねない勢いだ。
「私の何がいけないのでしょう?足りないところがあるのなら仰ってください!!」
「う~ん…そうねぇ……」
───ガサッ…。
「……あれ?アイリスさん?すみません、お邪魔でしたか?」
「あ、大丈夫ですよ」
「………私は仕事に戻ります…また来ますから!」
突然現れた第三者にノワはすぐ引き下がった。
一応目立つ行動はしないよう気をつけているようで安心する。
「はぁ…変なところを見られてしまいましたね」
「いいえ、なんだか困っていたようだったので…お役に立てたなら良かったです」
助けに来てくれたのは以前話題に登っていた厩の息子のレオだ。
半年前ジェナからの紹介で知り合ってからは、たまにだがこうして会うことが増えていた。
「実は、昼食を取りに厨房へ行こうとしていたんですけど…」
「あらそうなんですね、でしたら一緒に行きませんか?私もまだなので」
「はい!ぜひ!」
そう言ってレオは並んで歩き出す。
厩を担当していた父親から正式に仕事を引き継いでから、レオは食事を厨房で取るようになった。
それまでは厨房で用意してもらった弁当を父親が持ち帰り、二人で外で食べていたそうだ。
邸宅内を使用人の子どもがうろちょろするのは良くないという父親の考えからそうしていたらしい。
どおりで何年もいる割に一度も会ったことがないはずだ。
「…先程の事は、どうか内密にしてもらえませんか?」
「あぁ、アイリスさんがそんなことをする子じゃないってことは、邸宅の使用人ならみんな分かってくれてると思いますよ」
「ん~その懸念もありますけど、ノワが悪く言われるようなことも避けたいので、見なかったことにしていただけると助かります」
「…アイリスさんは優しすぎますよ。アイリスさんにあんな風に詰め寄るなんて人間性を疑います」
「………ふふっ…人間性を疑うだなんて…」
レオが誰かを悪し様に言うのを初めて聞いてつい笑ってしまう。
「…なんで笑うんですか?!」
「ふふっ、いえ…珍しいなって、つい…」
「珍しいって……俺は、アイリスさんを心配してるだけで…」
「はい。ありがとうございます」
「……いや、お礼を言って欲しいわけではなくて……」
照れたように頭を搔くレオと並んで裏口から厨房へと入ると、ロアンだけでなくジェナとリニィもいた。
「あら!アイリスってばレオと一緒に入ってきてどういう風の吹き回し?!」
「お疲れ様です。風の吹き回しもなにも、そこでばったり会っただけですよ」
「……レオ、あんた…」
「───…自分は昼飯食いに来ただけなんでっ!!」
「たま付いてないん「ジェナ~?アイリスちゃんに変な言葉を教えないでよ!!」
一気に騒がしくなった厨房にロアンは顔を顰めながらも、私とレオにすぐ昼食を出してくれる。
「最近忙しくてあんまり食べてないだろ?」
「…失礼ですね。食べていますよ、ちゃんと」
「一日一食は食べたうちに入らないんだよ」
「…料理長ってなんだかアイリスさんのお父さんみたいですね」
「レオもそう思います?」
「くだらないこと言ってないでちゃん食え。お前の分はちゃんと取っておいてあるから、遅くなっても必ず食べに来いよ」
「……」
それだけ言うとロアンはかまどの方へと行ってしまう。
そうは言っても、私が一日厨房に寄れなかった時、実はロアンが部屋まで夕食を持ってきてくれていた。
ロアンには手間をかけさせて申し訳ないが、今はスケジュール的にそうして貰えると助かるので続けて欲しいというのが本音だった。
まぁそれをみんなの前であえて言うことではないと思い、無言でサラダにフォークを刺しながらもぐもぐと口を動かす。
「…もし、良かったら…俺が夕食を部屋まで運びましょうか?夕方は終業してるんで…余裕ありますし」
「レオ!よく言ったわ!!」
「ふざけないでジェナ!!女の子の部屋に勝手に入るなんて絶対許されないわ!!」
「そうですね。レオは私の部屋に勝手に入ってはいけませんよ?」
「……はい」
「お気持ちだけありがたく受け取っておきます。私をいつも気にかけてくれてありがとうございます」
「……アイリスさん」
そう言うと、かまどの前にいたロアンと目が合う。
少しだけ口の端を上げるとロアンも笑って鍋に視線を戻すのだった。
1
お気に入りに追加
196
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……
若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる