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第一章〜First end〜
何故、あなただったの?
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シリウスは士官学校へ入学し、伯爵邸を離れてしまった。
今まではシリウスが気遣ってくれていたけれど、あの子が居なくなった後この邸で私はどうやって生きていけばいいのだろう。
「………私、いつからそんな風に考えるようになったのかしら」
いつまでもシリウスの優しさに甘える訳にはいかない。
私ももうすぐ十八歳になる。
二十歳を超えても嫁ぎ先が見つからなければ、お金持ちの老人に売られてしまう可能性は格段に高くなるだろう。
でも今更社交界に戻ることも難しい。
公的には療養中とはなっていても、私の誘拐事件と婚約者候補からの除外で噂の大半は事実であったことを社交界中が認識しているからだ。
しかも来年にはコンラッド王子の結婚式が予定されている。
この状況で、元筆頭候補の私が社交活動を再開したところで変な憶測や余計な噂のネタにされるだけだろう。
庭園を歩きながら止めどなく溢れてくる不安に息を吐く。
「…それでも、逃げてばかりはいられないのよね」
「珍しいわね、部屋から出てくるなんて…」
突然声をかけられて驚いて横へ顔を向ける。
予想外なことにダリアか声をかけられたようだ。
その手にはハサミがある。
傷んでいる花を切り、枝葉を整えているようだが、まさかこの庭園の手入れを伯爵夫人がしているとは思わなかった。
「……おはようございます、お養母様」
「シリウスが居なくなった途端、邸宅内をうろつくだなんて…」
「…すみません、すぐ部屋に戻ります」
「シリウスとは、適切な距離を保つようになさい」
「適切な距離、ですか…?」
───パチン…。
「シリウスはあなたを随分と慕っているようね。実の姉であるアネスティラ以上に…」
「…あの、シリウス様には…とても良くしていただいてます」
「あの年頃は、近しい女性に恋心を抱きやすいものなの…公的には血の繋がらない姉弟としてあるのだから、シリウスに絆されて距離感を間違えることのないように…」
「───…しっかりと、肝に銘じておきます」
いつかの夢のことを指摘されているようで冷や汗が出る。
お茶を変えた頃から夢は見なくなったものの、私の中にはシリウスへの罪悪感がしっかり根付いてしまっていた。
「……あら、め~ずらしい!元王子妃候補のイーリスじゃない!!」
部屋から少し出ただけで、ダリアに続きアネスティラとも顔を合わせることになってしまった。
アネスティラは事件以降私の部屋には全く近寄らなくなってしまった人で、ほぼ一年ぶりの再会だった。
「アネスティラ…姉様?」
玄関ホールから登ってきたアネスティラは、記憶よりもずっとやつれてしまっていた。
まさか、夜会で朝まで出かけていたのだろうか…?
まだ午前中だと言うのにかなり酒の臭いがしている。
一年前とはまるで別人のようなアネスティラの姿に驚きを隠せない。
てっきり私の話をネタに楽しく過ごしているものだと思っていたのに…
「……なに?あなたも私をそんな目で見るのね…」
アネスティラをまじまじと見てしまったことを反省して視線を逸らす。
しかし、あのやつれようは…
「アネスティラ姉様、もしかして…薬でもしてるの?」
「………してないわ?お母様が許さないもの…」
「………」
「…何故、あなただったの?」
「え?」
「コンラッド王子は何故あなたを選んだのかしら…」
「そ、れは……」
なんと答えるべきか言葉に詰まる。
なんと答えても角が立つような気もするし…
そもそも、アネスティラ自身も私から答えを聞けるとは思っていないだろう。
「最初の舞踏会で、コンラッド王子とお話した時間は私の方が長かった。休憩室でも真摯に対応して下さったわ…何故ほとんど話もしていないあなたが選ばれたの…?あなたが居なくなれば、私を選んでくださると思っていたのに…今は汚らわしい物を見るような目しか向けて下さらなくなった…私はあんなことまでしたのに…」
ぽろぽろと泣き出してしまったアネスティラの落ち込みように驚く。
アネスティラも本当にコンラッド王子を慕っていたのだ。
高飛車なアネスティラの態度に、てっきりコンラッド王子の肩書きしか見ていないのだと勝手に思い込んでいた。
コンラッド王子からの贈り物がないと憤慨していたのも、本当は寂しいという本音を隠す為だったのだろうか。
「……イーリス、あなたは本当に男を誑かす天才ね」
「………え?」
「コンラッド王子も、シリウスも…お父様まで…今ではあなたのことばかり気にかけて…私のことを煩わしいと思ってるのよ!!」
お父様が…?
この一年、私の部屋を一度も訪ねてきたことないセドリックが?
高いヒールにおぼつかない足取りのアネスティラに不安を覚える。
「姉様、ここでは危ないから座ってお話しましょう?」
「触らないでよッ!!」
階段から離そうと興奮しているアネスティラの手を取ったのが間違いだった。
私の手を振り払おうとしたアネスティラが体勢を崩して後ろへ倒れ込んでしまう。
「「───!!」」
慌ててアネスティラを引き寄せるが、落ちる威力を殺す事しか出来なかった。
手すりにすがりつき難を逃れたアネスティラの代わりに、階段を転がり落ちてしまう。
「……ァ…ネス……」
全身を打ちつけ床に転がった私の視界には、青ざめた様子で逃げ出すアネスティラの後ろ姿がはっきりと見えていた。
*
「……だいぶ、顔色が良くなったな」
目を開けるとセドリックと目が合う。
…驚いた。
あの事件以来引きこもっていた私は、外出の多いセドリックとはほとんど顔を合わせる機会がなかった。
久しぶりに顔を合わせた父親は少しやつれたように見えた。
「……お父様?どうされたのですか?」
「階段から落ちたのを忘れたのか…?」
怪訝な面持ちで眉を寄せているセドリックに言われ、気を失った原因を思い出す。
思い出すと同時に身体のあちこちが痛み出して思わず顔を顰めてしまう。
「…ああ、そうでしたね。アネスティラ姉様はご無事ですか?」
「……あの子も玄関ホールに居たのか?」
「いえ、記憶違いだったようです…」
助けを呼んでくれたのはアネスティラではないようだ。
酷く酔っていたので、自分が加害者だと疑われかねないあの状況が恐ろしかったのだろう。
「なかなか会いに来られなくて済まなかった。この一年、シリウスが世話をしてくれていたと聞いた。あいつが居なくなって不便はないか?」
「……いえ、むしろシリウスには甘えてしまって、なんだか申し訳ない気持ちです…これからはなるべく外に出るように致します」
「そうか。シリウスが食事を見張っていたおかげか、だいぶ肉付きが良くなったな。ようやく健康的な見た目になったのに、また怪我をしてしまうとは…」
たしかにシリウスの持ってくる食事は安全だったので安心して食べることが出来たのが大きい。
食事の量は変わらなくても、日長ほとんど動かず食べては寝てを繰り返していたのだから一年前と比べれば随分と肉付きは良くなったと思う。
それにしてもまさかお父様がお見舞いに来て下さるとは思わなかった。
いつもは忙しそうに食事もさっさと済ませてしまう人だが、今日は話す時間があるのだろうか?
せっかくなので気になっていたことを聞いてみることにする。
「……あの…私は、嫁ぐのが難しくなってしまったと思うのですが…」
「………」
「このままこのお邸に居ていいものか…悩んでいました」
「…お前が、私の娘であることに変わりない。気にせず心が落ち着くまで健やかに暮らせ。伯爵家とはいえお前一人を養う程度の金ならば余裕である」
「………」
今日は驚かされてばかりだ。
初めて、親らしい言葉をかけてもらった。
いや…お母様と暮らしていた時も、確かにそのような言葉をたくさんかけてもらったような記憶もあるが…
全て偽りだと思っていた。
胸に込み上げてくるものを感じて、思わずそっぽを向いてしまう。
セドリックは黙って私の頭に手をぽんっと置くと部屋を出ていってしまった。
「………」
あの人の中で私はもう娘とは呼べない存在なのだと思っていた。
母の亡骸を見たあの人はどんな顔をしていた…?
ダリアの元へ駆けて行ったのは、もしかして私の為だったの…?
母を亡くして、絶望の中でいたあの牢屋から抜け出せていなかったのは私の方だったのだろうか。
アネスティラの代わりに階段から落ちてしまったのは想定外だったが、悪くない結果だったと思う。
アネスティラから聞いていなければ、セドリックが見舞いにきてもひと言も話さずに終わっていたかもしれないのだから。
それにあのアネスティラの涙は本物だった。
コンラッド王子…
この一年、極力考えないようにしていたが久しぶりに名前を聞いて胸が熱くなる。
求婚してくれた時のコンラッド王子の瞳を思い出して、恋しさばかりが募っていく。
あの人はもうすぐ結婚してしまうのに…
自嘲するように目を閉じると、チラつくコンラッド王子の顔を忘れようと頭を振る。
クローゼットの奥に今もしまってある大切な宝物も、そろそろ手放す時が来たようだ…
今まではシリウスが気遣ってくれていたけれど、あの子が居なくなった後この邸で私はどうやって生きていけばいいのだろう。
「………私、いつからそんな風に考えるようになったのかしら」
いつまでもシリウスの優しさに甘える訳にはいかない。
私ももうすぐ十八歳になる。
二十歳を超えても嫁ぎ先が見つからなければ、お金持ちの老人に売られてしまう可能性は格段に高くなるだろう。
でも今更社交界に戻ることも難しい。
公的には療養中とはなっていても、私の誘拐事件と婚約者候補からの除外で噂の大半は事実であったことを社交界中が認識しているからだ。
しかも来年にはコンラッド王子の結婚式が予定されている。
この状況で、元筆頭候補の私が社交活動を再開したところで変な憶測や余計な噂のネタにされるだけだろう。
庭園を歩きながら止めどなく溢れてくる不安に息を吐く。
「…それでも、逃げてばかりはいられないのよね」
「珍しいわね、部屋から出てくるなんて…」
突然声をかけられて驚いて横へ顔を向ける。
予想外なことにダリアか声をかけられたようだ。
その手にはハサミがある。
傷んでいる花を切り、枝葉を整えているようだが、まさかこの庭園の手入れを伯爵夫人がしているとは思わなかった。
「……おはようございます、お養母様」
「シリウスが居なくなった途端、邸宅内をうろつくだなんて…」
「…すみません、すぐ部屋に戻ります」
「シリウスとは、適切な距離を保つようになさい」
「適切な距離、ですか…?」
───パチン…。
「シリウスはあなたを随分と慕っているようね。実の姉であるアネスティラ以上に…」
「…あの、シリウス様には…とても良くしていただいてます」
「あの年頃は、近しい女性に恋心を抱きやすいものなの…公的には血の繋がらない姉弟としてあるのだから、シリウスに絆されて距離感を間違えることのないように…」
「───…しっかりと、肝に銘じておきます」
いつかの夢のことを指摘されているようで冷や汗が出る。
お茶を変えた頃から夢は見なくなったものの、私の中にはシリウスへの罪悪感がしっかり根付いてしまっていた。
「……あら、め~ずらしい!元王子妃候補のイーリスじゃない!!」
部屋から少し出ただけで、ダリアに続きアネスティラとも顔を合わせることになってしまった。
アネスティラは事件以降私の部屋には全く近寄らなくなってしまった人で、ほぼ一年ぶりの再会だった。
「アネスティラ…姉様?」
玄関ホールから登ってきたアネスティラは、記憶よりもずっとやつれてしまっていた。
まさか、夜会で朝まで出かけていたのだろうか…?
まだ午前中だと言うのにかなり酒の臭いがしている。
一年前とはまるで別人のようなアネスティラの姿に驚きを隠せない。
てっきり私の話をネタに楽しく過ごしているものだと思っていたのに…
「……なに?あなたも私をそんな目で見るのね…」
アネスティラをまじまじと見てしまったことを反省して視線を逸らす。
しかし、あのやつれようは…
「アネスティラ姉様、もしかして…薬でもしてるの?」
「………してないわ?お母様が許さないもの…」
「………」
「…何故、あなただったの?」
「え?」
「コンラッド王子は何故あなたを選んだのかしら…」
「そ、れは……」
なんと答えるべきか言葉に詰まる。
なんと答えても角が立つような気もするし…
そもそも、アネスティラ自身も私から答えを聞けるとは思っていないだろう。
「最初の舞踏会で、コンラッド王子とお話した時間は私の方が長かった。休憩室でも真摯に対応して下さったわ…何故ほとんど話もしていないあなたが選ばれたの…?あなたが居なくなれば、私を選んでくださると思っていたのに…今は汚らわしい物を見るような目しか向けて下さらなくなった…私はあんなことまでしたのに…」
ぽろぽろと泣き出してしまったアネスティラの落ち込みように驚く。
アネスティラも本当にコンラッド王子を慕っていたのだ。
高飛車なアネスティラの態度に、てっきりコンラッド王子の肩書きしか見ていないのだと勝手に思い込んでいた。
コンラッド王子からの贈り物がないと憤慨していたのも、本当は寂しいという本音を隠す為だったのだろうか。
「……イーリス、あなたは本当に男を誑かす天才ね」
「………え?」
「コンラッド王子も、シリウスも…お父様まで…今ではあなたのことばかり気にかけて…私のことを煩わしいと思ってるのよ!!」
お父様が…?
この一年、私の部屋を一度も訪ねてきたことないセドリックが?
高いヒールにおぼつかない足取りのアネスティラに不安を覚える。
「姉様、ここでは危ないから座ってお話しましょう?」
「触らないでよッ!!」
階段から離そうと興奮しているアネスティラの手を取ったのが間違いだった。
私の手を振り払おうとしたアネスティラが体勢を崩して後ろへ倒れ込んでしまう。
「「───!!」」
慌ててアネスティラを引き寄せるが、落ちる威力を殺す事しか出来なかった。
手すりにすがりつき難を逃れたアネスティラの代わりに、階段を転がり落ちてしまう。
「……ァ…ネス……」
全身を打ちつけ床に転がった私の視界には、青ざめた様子で逃げ出すアネスティラの後ろ姿がはっきりと見えていた。
*
「……だいぶ、顔色が良くなったな」
目を開けるとセドリックと目が合う。
…驚いた。
あの事件以来引きこもっていた私は、外出の多いセドリックとはほとんど顔を合わせる機会がなかった。
久しぶりに顔を合わせた父親は少しやつれたように見えた。
「……お父様?どうされたのですか?」
「階段から落ちたのを忘れたのか…?」
怪訝な面持ちで眉を寄せているセドリックに言われ、気を失った原因を思い出す。
思い出すと同時に身体のあちこちが痛み出して思わず顔を顰めてしまう。
「…ああ、そうでしたね。アネスティラ姉様はご無事ですか?」
「……あの子も玄関ホールに居たのか?」
「いえ、記憶違いだったようです…」
助けを呼んでくれたのはアネスティラではないようだ。
酷く酔っていたので、自分が加害者だと疑われかねないあの状況が恐ろしかったのだろう。
「なかなか会いに来られなくて済まなかった。この一年、シリウスが世話をしてくれていたと聞いた。あいつが居なくなって不便はないか?」
「……いえ、むしろシリウスには甘えてしまって、なんだか申し訳ない気持ちです…これからはなるべく外に出るように致します」
「そうか。シリウスが食事を見張っていたおかげか、だいぶ肉付きが良くなったな。ようやく健康的な見た目になったのに、また怪我をしてしまうとは…」
たしかにシリウスの持ってくる食事は安全だったので安心して食べることが出来たのが大きい。
食事の量は変わらなくても、日長ほとんど動かず食べては寝てを繰り返していたのだから一年前と比べれば随分と肉付きは良くなったと思う。
それにしてもまさかお父様がお見舞いに来て下さるとは思わなかった。
いつもは忙しそうに食事もさっさと済ませてしまう人だが、今日は話す時間があるのだろうか?
せっかくなので気になっていたことを聞いてみることにする。
「……あの…私は、嫁ぐのが難しくなってしまったと思うのですが…」
「………」
「このままこのお邸に居ていいものか…悩んでいました」
「…お前が、私の娘であることに変わりない。気にせず心が落ち着くまで健やかに暮らせ。伯爵家とはいえお前一人を養う程度の金ならば余裕である」
「………」
今日は驚かされてばかりだ。
初めて、親らしい言葉をかけてもらった。
いや…お母様と暮らしていた時も、確かにそのような言葉をたくさんかけてもらったような記憶もあるが…
全て偽りだと思っていた。
胸に込み上げてくるものを感じて、思わずそっぽを向いてしまう。
セドリックは黙って私の頭に手をぽんっと置くと部屋を出ていってしまった。
「………」
あの人の中で私はもう娘とは呼べない存在なのだと思っていた。
母の亡骸を見たあの人はどんな顔をしていた…?
ダリアの元へ駆けて行ったのは、もしかして私の為だったの…?
母を亡くして、絶望の中でいたあの牢屋から抜け出せていなかったのは私の方だったのだろうか。
アネスティラの代わりに階段から落ちてしまったのは想定外だったが、悪くない結果だったと思う。
アネスティラから聞いていなければ、セドリックが見舞いにきてもひと言も話さずに終わっていたかもしれないのだから。
それにあのアネスティラの涙は本物だった。
コンラッド王子…
この一年、極力考えないようにしていたが久しぶりに名前を聞いて胸が熱くなる。
求婚してくれた時のコンラッド王子の瞳を思い出して、恋しさばかりが募っていく。
あの人はもうすぐ結婚してしまうのに…
自嘲するように目を閉じると、チラつくコンラッド王子の顔を忘れようと頭を振る。
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