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第一章〜First end〜
デートなんですから
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「…姉様、予定が無ければ今日は久しぶりに外へ行きませんか?」
冬に向け、少しずつ肌寒くなってきた今日この頃…
年明けには十三歳になるシリウスは、寒さをものともせず今日のティータイムを庭で過ごそうと誘ってくれる。
「ああ、そうね…うん、たまには庭で過ごすのも…」
「あ、庭ではなく街の話です」
私は一人で出かけることを許されていない。
それを知ってか、シリウスは珍しく外出に誘ってくれていたようだ。
…そういえばもうすぐシリウスの誕生日だった。
なにかお祝いにご馳走でもしようと思い、私は外出を承諾したのだった。
*
シリウスは最近やけに大人びてきた。
どこで教えてもらったのか今も私をエスコートしてくれている。
今日は二人ともラフな格好をしているのに、迷子防止のつもりなのかずっと手を繋いでいる。
最近は勉強を頑張っているようで覚えた知識を自慢したいのだろうが、やけに内容が俗物的というか…
少し街中を歩いただけで色んな情報が出てくる出てくる。
「───…で、あちらのワイナリーでは有名な年代物の珍しいお酒もあるそうなので贈答品にもオススメですよ」
「ん~シリウスにお酒はまだ早いと思うのだけれど…」
「僕は飲みません。今後姉様も必要になる時があるかもしれないと思い調べておいただけですから」
「……もしかしてカフェや博物館や宝石商の話も、私のために調べてくれたの?」
「はい。必要ありませんでしたか?」
当然のように返ってきた返事に驚いてしまう。
…なんて可愛いのっ?!
こんなに献身的なのだ、将来はきっとモテるだろう。
今はちょうど私より少し目線が下にあるのもいい。
マクレーガン家には私より身長が高い人しかいないので、シリウスの背丈は見ているだけ安心してしまう。
まぁこの様子では来年には越されてしまうかもしれないが…
「…ううん、とても嬉しいわ。ありがとう、シリウス」
久しぶりの二人きりでの外出。
それだけでも十分なのに、シリウスの変わらない優しさが嬉しくてつい頭を撫でてしまう。
ふわふわの髪の毛を撫でてあげると照れくさそうに笑ってくれる。
「僕…私は、もう子どもではありません」
「まだ十二歳じゃない…もしかして嫌だった?」
「嫌ではありませんが、子ども扱いは嬉しくありません。もうすぐ十三歳になりますし、十四歳になれば士官学校に通う為寮生活をしなければなりません。寮生は自分の身の回りのことを自分出できなければいけないと聞いています。それに士官学校では…」
子どもではない、という話からいつの間にか士官学校の話に変わっている。
シリウスの言う士官学校とは、シャダーリン王国の建国時からある徴兵制度によるもので、健康な男児は十四歳から四年間在籍する義務がある。
身体の成長度合いで入学時期を遅らせることも出来るが、基本的には十四歳の誕生日後にあたる三月に入学する人がほとんどだ。
士官と言っても体格や才能に合わせてカリキュラムは選択出来るそうで…
現在、在籍期間にあたるコンラッド王子は当然ながら公務や警備の都合もあり学校には通っていない。
そもそも王位継承に必要な教育は全て修了している上、剣などの指導も個人授業で十分なレベルに達しているそうだ。
「…実は、騎士になりたいのです」
「………」
驚いたことにシリウスは、義務感ではなく騎士になる為に通いたいのだという。
士官学校は騎士になる為の過程に過ぎず、卒業したからといって全員がなれるものではない。
士官学校を卒業した者だけが王立騎士団への入団試験を受けることが出来、入団後も訓練や補助業務がメインで正騎士となれるのはほんのひと握りなのだ。
本来ならば貴族の嫡男ともなれば戦争への参加義務は免除されるのだが、当然騎士団に所属すれば嫡男であっても参戦は免れなくなってしまう。
もちろん、戦争以外にも危険な任務を請け負うこともあるという。
いつ命を落としてもおかしくない騎士職は、貴族の次男三男など爵位を継がない者が叙爵を受ける為の選択肢に過ぎない。
「…マクレーガン伯爵家は、シリウスが継ぐのではないの?」
「そうですね、後継は私しか居ないと思います。恐らくロマ帝国のことを懸念されているのかと思われますが…近隣の小国を侵略をし始めたのは二十年以上も前のことです。ロマ帝国が今更我が国に手を出すようなことはしないでしょう。騎士を目指す者として活躍する場がないことを嘆くべきか悩ましいところではありますが、父上が引退を考えられるような歳になる頃には騎士は辞めてもいいと思っています」
まだ先の話。
現在四十歳であるセドリックならば、この先二十年は伯爵としての激務も問題なくこなせるだろう。
その間、後継教育の傍ら騎士の夢を叶えるだけの話だと言うシリウス。
目標があり、希望に満ちた夢があるのはとても幸せなことだ。
大国となった北部のロマ帝国が軍事強化に伴い、近隣の小国を侵攻し始めたばかりの頃はいつ大戦に発展してもおかしくないほど緊迫した空気だったと聞いたことがある。
ある程度期間が経ち、侵攻にも落ち着きが見え始めた今、騎士の夢を叶える分にはちょうど良いタイミングなのかもしれない。
「…あなたの夢を応援するわ。でも…ケガはしないで欲しいというのも本当よ」
「姉様に心配していただけるのなら、多少のケガもいいかもしれませんね」
「…冗談でもそんなことを言わないで」
「至って真面目だったのですが…あ、ここですね」
可愛いらしい笑顔で恐ろしいことを言ってくるシリウス。
冗談として笑い返すべきか悩んでいると、ランチを予定していたレストランに到着したようだ。
「ここのショートケーキが絶品だそうです」
「…ランチに来たのよね?」
「はい、ハンバーグが人気だそうですよ。その後デザートとしてショートケーキを食べましょう」
「ふふっ、シリウスったらそんなにショートケーキが好きだったのね」
ショートケーキへのこだわりが強いシリウスについ笑ってしまう。
「いいえ。もちろん嫌いではありませんが、ショートケーキがお好きなのはイーリス姉様でしょう?」
「……え?私?」
「はい、どちらかと言えばいちごのデザートがお好きなのだろうと思っていましたが違いますか?」
「ううん、好きなんだけど…シリウスってば結構私の好みを知ってくれてるからびっくりしちゃった。さっきのお店も好みの小物が沢山あったし…」
シリウスへのプレゼントを買うつもりで外出したはずなのに…
ここまでに寄ったお店も私の好みに合うものばかりだったので、何だかんだとシリウスが買ってくれていた。
「この程度は当然です。今日はイーリス姉様とのデートなんですから」
私の言葉が嬉しかったのか、シリウスが自慢げに笑っている。
…あぁ、なんて可愛い子なの!
こんなに素直で可愛いのに、騎士になれるのだろうか?と不安でもあるが…
マクレーガン伯爵家での唯一の癒しであるシリウスに、今日は沢山奢ってあげよう!と改めて決意する。
表のメニューボードを眺めるシリウスの顔を覗き込む。
「…シリウスは何を食べるの?」
「姉様は鉄板焼きハンバーグ、僕は煮込みハンバーグにしようかな…」
「シリウスはステーキが好きでしょう?」
「………そうですが…」
「ここは私が払うから気にしないで好きなものを食べていいのよ?」
「……自分で払う方が気兼ねなく食べれそうなのですが…」
「それはダメよっ!今日はシリウスへのお礼なんだから!」
「………」
「シリウスはステーキね!ふふっ、騎士になるためにもたくさん食べるのよ?」
「……はぁ、それで姉様が喜んでくれるなら…」
シリウスのエスコートでお店に入ると、私は久しぶりに美味しいランチを心ゆくまで堪能したのだった。
冬に向け、少しずつ肌寒くなってきた今日この頃…
年明けには十三歳になるシリウスは、寒さをものともせず今日のティータイムを庭で過ごそうと誘ってくれる。
「ああ、そうね…うん、たまには庭で過ごすのも…」
「あ、庭ではなく街の話です」
私は一人で出かけることを許されていない。
それを知ってか、シリウスは珍しく外出に誘ってくれていたようだ。
…そういえばもうすぐシリウスの誕生日だった。
なにかお祝いにご馳走でもしようと思い、私は外出を承諾したのだった。
*
シリウスは最近やけに大人びてきた。
どこで教えてもらったのか今も私をエスコートしてくれている。
今日は二人ともラフな格好をしているのに、迷子防止のつもりなのかずっと手を繋いでいる。
最近は勉強を頑張っているようで覚えた知識を自慢したいのだろうが、やけに内容が俗物的というか…
少し街中を歩いただけで色んな情報が出てくる出てくる。
「───…で、あちらのワイナリーでは有名な年代物の珍しいお酒もあるそうなので贈答品にもオススメですよ」
「ん~シリウスにお酒はまだ早いと思うのだけれど…」
「僕は飲みません。今後姉様も必要になる時があるかもしれないと思い調べておいただけですから」
「……もしかしてカフェや博物館や宝石商の話も、私のために調べてくれたの?」
「はい。必要ありませんでしたか?」
当然のように返ってきた返事に驚いてしまう。
…なんて可愛いのっ?!
こんなに献身的なのだ、将来はきっとモテるだろう。
今はちょうど私より少し目線が下にあるのもいい。
マクレーガン家には私より身長が高い人しかいないので、シリウスの背丈は見ているだけ安心してしまう。
まぁこの様子では来年には越されてしまうかもしれないが…
「…ううん、とても嬉しいわ。ありがとう、シリウス」
久しぶりの二人きりでの外出。
それだけでも十分なのに、シリウスの変わらない優しさが嬉しくてつい頭を撫でてしまう。
ふわふわの髪の毛を撫でてあげると照れくさそうに笑ってくれる。
「僕…私は、もう子どもではありません」
「まだ十二歳じゃない…もしかして嫌だった?」
「嫌ではありませんが、子ども扱いは嬉しくありません。もうすぐ十三歳になりますし、十四歳になれば士官学校に通う為寮生活をしなければなりません。寮生は自分の身の回りのことを自分出できなければいけないと聞いています。それに士官学校では…」
子どもではない、という話からいつの間にか士官学校の話に変わっている。
シリウスの言う士官学校とは、シャダーリン王国の建国時からある徴兵制度によるもので、健康な男児は十四歳から四年間在籍する義務がある。
身体の成長度合いで入学時期を遅らせることも出来るが、基本的には十四歳の誕生日後にあたる三月に入学する人がほとんどだ。
士官と言っても体格や才能に合わせてカリキュラムは選択出来るそうで…
現在、在籍期間にあたるコンラッド王子は当然ながら公務や警備の都合もあり学校には通っていない。
そもそも王位継承に必要な教育は全て修了している上、剣などの指導も個人授業で十分なレベルに達しているそうだ。
「…実は、騎士になりたいのです」
「………」
驚いたことにシリウスは、義務感ではなく騎士になる為に通いたいのだという。
士官学校は騎士になる為の過程に過ぎず、卒業したからといって全員がなれるものではない。
士官学校を卒業した者だけが王立騎士団への入団試験を受けることが出来、入団後も訓練や補助業務がメインで正騎士となれるのはほんのひと握りなのだ。
本来ならば貴族の嫡男ともなれば戦争への参加義務は免除されるのだが、当然騎士団に所属すれば嫡男であっても参戦は免れなくなってしまう。
もちろん、戦争以外にも危険な任務を請け負うこともあるという。
いつ命を落としてもおかしくない騎士職は、貴族の次男三男など爵位を継がない者が叙爵を受ける為の選択肢に過ぎない。
「…マクレーガン伯爵家は、シリウスが継ぐのではないの?」
「そうですね、後継は私しか居ないと思います。恐らくロマ帝国のことを懸念されているのかと思われますが…近隣の小国を侵略をし始めたのは二十年以上も前のことです。ロマ帝国が今更我が国に手を出すようなことはしないでしょう。騎士を目指す者として活躍する場がないことを嘆くべきか悩ましいところではありますが、父上が引退を考えられるような歳になる頃には騎士は辞めてもいいと思っています」
まだ先の話。
現在四十歳であるセドリックならば、この先二十年は伯爵としての激務も問題なくこなせるだろう。
その間、後継教育の傍ら騎士の夢を叶えるだけの話だと言うシリウス。
目標があり、希望に満ちた夢があるのはとても幸せなことだ。
大国となった北部のロマ帝国が軍事強化に伴い、近隣の小国を侵攻し始めたばかりの頃はいつ大戦に発展してもおかしくないほど緊迫した空気だったと聞いたことがある。
ある程度期間が経ち、侵攻にも落ち着きが見え始めた今、騎士の夢を叶える分にはちょうど良いタイミングなのかもしれない。
「…あなたの夢を応援するわ。でも…ケガはしないで欲しいというのも本当よ」
「姉様に心配していただけるのなら、多少のケガもいいかもしれませんね」
「…冗談でもそんなことを言わないで」
「至って真面目だったのですが…あ、ここですね」
可愛いらしい笑顔で恐ろしいことを言ってくるシリウス。
冗談として笑い返すべきか悩んでいると、ランチを予定していたレストランに到着したようだ。
「ここのショートケーキが絶品だそうです」
「…ランチに来たのよね?」
「はい、ハンバーグが人気だそうですよ。その後デザートとしてショートケーキを食べましょう」
「ふふっ、シリウスったらそんなにショートケーキが好きだったのね」
ショートケーキへのこだわりが強いシリウスについ笑ってしまう。
「いいえ。もちろん嫌いではありませんが、ショートケーキがお好きなのはイーリス姉様でしょう?」
「……え?私?」
「はい、どちらかと言えばいちごのデザートがお好きなのだろうと思っていましたが違いますか?」
「ううん、好きなんだけど…シリウスってば結構私の好みを知ってくれてるからびっくりしちゃった。さっきのお店も好みの小物が沢山あったし…」
シリウスへのプレゼントを買うつもりで外出したはずなのに…
ここまでに寄ったお店も私の好みに合うものばかりだったので、何だかんだとシリウスが買ってくれていた。
「この程度は当然です。今日はイーリス姉様とのデートなんですから」
私の言葉が嬉しかったのか、シリウスが自慢げに笑っている。
…あぁ、なんて可愛い子なの!
こんなに素直で可愛いのに、騎士になれるのだろうか?と不安でもあるが…
マクレーガン伯爵家での唯一の癒しであるシリウスに、今日は沢山奢ってあげよう!と改めて決意する。
表のメニューボードを眺めるシリウスの顔を覗き込む。
「…シリウスは何を食べるの?」
「姉様は鉄板焼きハンバーグ、僕は煮込みハンバーグにしようかな…」
「シリウスはステーキが好きでしょう?」
「………そうですが…」
「ここは私が払うから気にしないで好きなものを食べていいのよ?」
「……自分で払う方が気兼ねなく食べれそうなのですが…」
「それはダメよっ!今日はシリウスへのお礼なんだから!」
「………」
「シリウスはステーキね!ふふっ、騎士になるためにもたくさん食べるのよ?」
「……はぁ、それで姉様が喜んでくれるなら…」
シリウスのエスコートでお店に入ると、私は久しぶりに美味しいランチを心ゆくまで堪能したのだった。
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