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最終話〜夫婦喧嘩〜

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『……結局、黒竜の呪詛のとおり…魔族の王として人間と敵対することになってしまった俺は、サクラと添い遂げることは叶わなかったのだった…』

「───…ふぐぅっ…!!悲恋過ぎて辛い…!!昼ドラみたい!ズビッ…!」
「リン様…そのように泣かれては、爺が旦那様に叱られてしまいます」

マーロン爺にハンカチでグリグリと鼻を擦られてしまう。

『そんな話を聞かされた聖女アプーラはただ一言…「どうやらこの世界に私は不要なようですね…」とだけ返してくれた。どちらにせよ、帰り方も分からないのでしばらくは人間達を見守り、どこでどのように生きていくか考えたい…と言うアプーラと別れ、俺は魔王城への転移魔法のスクロールだけを渡して帰還した』
『その後、二年ほど経った頃…突然魔王城の私室に膨大な聖力が転移してきた。聖女アプーラだった。彼女は教会の庇護の下、聖女として敬虔に務めていたらしい。しかし…魔力の異常な回復に気づいた大司教より手篭めにされ、さらには大司教の子を身ごもるまで監禁されていたことまで聞かされ改めて人間の醜さを目の当たりにして久しぶりに吐き気を覚えたものだ。安定期に入り、以降も大人しくしていたおかげで、自室に戻る許可をもらえたアプーラは隠していた魔王城への転移スクロールをようやく手にすることが出来たらしい』

「…いつの時代もクソばっかじゃん!」
「リン様…そのような言葉を使ってはなりませんぞ…!」
「だってオルフェウスが死んじゃったら他の人が大魔法師になるんでしょ?!男好きにするだけじゃなくて、やっぱり大元の種を潰しておけばよかった!!」
「───リン様ぁッ!!」
「?…あぁ、ごめんて。次捲って~」
「………うぅっ…旦那様、早く帰って来てください…」
「なんでルー様に会いたいの?」
「私ではとてもリン様を御せそうにありません故…」
「御さなくていいから、早く!次ッ!!」
「……うぅっ…」

『しかし、聖女の逃亡はすぐに発覚し…聖女召喚の魔法陣でアプーラの居場所が特定されるのに一日とかからなかった。多くの魔法師が魔王城へ乗り込んでくる事態となり、聖女を結界に隠したまま、俺は各所で上がる火消しの為に魔王城を駆け回ることを余儀なくされた。俺の配下にある魔族達は率先して聖女を守った。だが、その光景がアプーラには耐え難かったのだろう…「どうか私を神の御元へお召しください」と祈ってしまい、俺の目の前で消えてしまったのだった』
『サクラとアプーラ二人の《お祈り》を間近で見た俺は、その底知れない能力に気づいてしまった。それからは、たびたび召喚されるようになってしまった聖女達の元を訪ねては『元の世界へ帰りたい』と神に願うよう促し…聖女達がいつでもこの世界から逃げ出せるよう手助けをしながら過ごした…』

おお…さすがルーファスの先祖。
どうやら魔王の系譜は教会への嫌がらせが得意らしい。

『だがすぐに帰る者もいれば、それを教会への脅しのネタにする猛者も居たらしく…聖女の能力に気づいた教会は、魔王に関する刷り込み教育から始め聖女への対応も時と共に変わっていったらしい。ロルムガード王家が滅んだところで国トップがすげ代わっただけ…人間は年々その数を増やし、人間が住む土地も広がっていった。
人間だった頃の俺を知る者はあっさりいなくなり、長寿といわれる魔族も不老不死ではない。
新しい国の興りと終わりを見守り、多くの浅い出会いと別れを繰り返しながら永い時を黒竜の呪詛の通り一人無気力に生きてきた。
…魔王となって五百年が経った頃だろうか。このまま死を待つつもりだった俺の身体は徐々に黒竜に支配されるようになってしまった。身に覚えもないのに俺に瓜二つの息子が現れた時、ようやく黒竜の思惑に気づいて笑ってしまったものだ』

「……初代魔王は、黒竜を封印したまま死ぬつもりだったんだ」
「ええ。ですが、魔王の子孫を遺したいと考えていた黒竜は初代魔王様が眠られている間に、身体の支配権を一時的に奪い…魔王城に務めていた侍女との間に子を成していたのです。身に覚えはなくとも…目の前に立つ幼子が自身の系譜であることは見た目や魔力で一目瞭然だったようですな。この手記は死を目前に控えた初代魔王様が一人残される御子…つまり二代目魔王様のためにしたためられたものなのです」
「じゃあルー様も、いつかは黒竜に支配されてしまうの…?」
「そうですな。初代魔王様は唯一ご自身の血を引く御子を手にかけることは出来ませんでしたが、代わりに子々孫々四百年以上生きることを禁忌とされました。人間との争いを極力避けられていた初代魔王様の意思を継がれた二代目魔王様は、ルシファーの名と称号に誇りを持っておられたようで…聖女の帰還をサポートするお役目も果たされていたそうです」
「ってことは、この本には初代魔王様が死んだあとのことも書いてあるの?」
「ええ、少しだけですが…二代目と三代目の魔王様が残りのページに禁忌について書き加えておられました…後世の魔王継承者に対する禁忌は、代を重ねるごとに増やされていったようです。この本に全てが書かれている訳ではありませんが、ペナルティというのはこれら禁忌を犯した魔王様に対するお仕置といいますか…禁忌を犯す時点で黒竜の思想に染まっている可能性が高いと判断し、黒竜の影響を最大限制限するためのものと思っていただいていいかと」
「ん~お仕置って言われちゃうと可愛く聞こえるんだけど…黒竜の影響がない魔王からしてみればいい迷惑だよね。とりあえず、ルー様が言ってた『制約で廃人』って部分は、黒竜の呪詛が原因ってことでいいの?」
「そうですな、初代魔王様の手記から考えても間違いではないかと…」
「ほ~ん…?」

ってことは、四代前のとち狂った魔王って…もしかしなくても実は黒竜に乗っ取られてたんじゃない?
お気に入りの美女と聖女の魂を欲しいままに食べちゃった結果、歴代の魔王様が定めた禁忌に抵触して結局寿命を一気に縮めたってこと…?
黒竜って何気に馬鹿なのかもしれない?

う~ん、うちのルーファスはまだ六十になったばかりではあるが…大丈夫なのだろうか?
たまにポンコツになるので、少しだけ心配である。

「───…なにが、ほ~ん…だ!」
「「ひッ?!」」

突然背後に現れたルーファスに毛が逆だってしまう。
数日前から部屋から出ることすら完全に禁止されてしまったので暇を持て余していた私は、ルーファスが外出したのをいいことに早速脱走していた。
…のだが、珍しく転移魔法を使ったのか、ルーファスはもう帰ってきたらしい。

「お前はまたリンの姿になって何をしている!」
「ご、ごめんねぇ?」
「そんな冷える格好で歩き回って、なにかあったらどうするつもりだ!」
「えー大丈夫だよ、毛皮がついてるんだし、心配性だなぁ…暇つぶしにマーロン爺から話聞いてただけじゃん」
「…ちっ!いいから帰るぞ」
「ちょ…旦那様…!」

わかりやすく苛立っているルーファスを隠そうとマーロン爺が慌てて立ち上がっているが…
残念なほど身長差があるためなんの役にも立っていない。

「…はぁ?ちょっと待って…まさか、今私に舌打ちしたの?」
「いやいやまさか!そんなはずはありません!どうか…どうか落ち着かれてください、リン様…!」
「ああ、その小さな頭で考えの足らない奔放さぎる俺の嫁に舌打ちをしたがなにか文句でもあるのか?」

トドメにこつんこつんと猫の額を指先で小突かれてしまう。

「───信…じらんないッ!こうなったら離婚よっ!」

ビシッと仁王立ちすると私は反射的に宣言していた。

「っ…許可できない!」

眉尻を下げるルーファスの顔に少しだけ後悔したものの…
それでもここで引下がるわけにはいかなかった。

「みんなに誓ったでしょ!私とはケンカはしないって!私を悲しませることはしないってー!!」
「…いいや、俺は誓っていないが?」
「───…むきぃいいッ!!」

そういえば、全ての愛情を注ぐとしか誓ってなかった!
こいつ…端からそういう扱いをするつもりだったのか!

飛び蹴りをお見舞いしようとしてマーロン爺を飛び越えたもののあっさりルーファスの右手に捕まってしまう。
首根っこを掴まれた姿のまま、必死に手足を蹴り出してファイティングポーズを維持する。

「リン様!興奮するのはお身体にもよくありませんっ!旦那様もリン様に我慢を強いるのは悪影響だと何度お伝えすれば分かっていただけるのですか!お二人ともお願いですから、落ち着かれてくださいッ!!」
「マーロンは黙っていろ!」
「マーロン爺は黙って……おえっ!」
「───リンッ?!」

悪阻で吐きそうになった瞬間、マーロン爺が転移魔法でルーファスごと部屋まで連れ帰っていってくれる。
リンの姿だと悪阻が起きない気がしていたのだが、どうやらあまり関係なかったらしい。

ベッドに下ろされて鈴の姿に戻ると、ルーファスが取ってくれた壺に今朝頑張って食べたものを全て吐きだしてしまう。

「───」

この前までは妊娠を喜んでくれていたくせに、私の悪阻が酷いことに焦ったルーファスが子どもを堕ろそうと言い出し…
おかげで私達は別々の部屋で寝るようにしていた。
悪阻に苦しむ私の姿を見せたくないのと、私以上に何故か辛そうなルーファスの顔を見たくないという思いもあった。

「ですから、リン様にストレスを与えてはいけないとあれほど…」
「っ…だが、ただでさえ細いのにほとんど食事を取れていないではないか…大好きな料理も匂いで気分が悪くなると近づけることすら嫌がるのだぞ…?」
「まずはリン様が召し上がれる物を探して無理なく必要な栄養分を摂っていただくことが先決なのです。心配される気持ちは分かりますが、外出も食事も禁止されてはリン様が辛いだけなのです」
「………」

そうだ、もっと言ってやれ!と吐きながらも壺の中からマーロン爺を応援する。
マーロン爺は頭が私の倍くらいあるので、どうやらルーファスも小さい頭と馬鹿に出来ないらしい。

───コンコン…!

「リン様~フルーツをお持ちしましたよ…って、大丈夫ですか?!」
「…シロ~ン」

壺に頭を突っ込んだままシロンへ手を振ると、パタパタと駆け寄ってくれる。

風魔法が得意なシロンは直ぐに優しく扇ぐようなそよ風を送ってくれた。

「風…気持ちいい…はぁ、シロンのおかげで落ち着いてきたかも…」

この壺にもシロンが魔法をかけてくれていて、吐いた後の匂いが上がってこないよう風で蓋をしているらしい。

シロン…
我がオアシス。最高。

軽く口をゆすいだ後、小さくカットされた果物が山盛りのお皿に視線を移す。

「……どれか食べられそうですか?」
「ん~オレンジちょうだい」
「はい…あ~ん」
「あ~ん…うん、イケルイケル」
「良かったです、無理しないで食べたいと思う物だけ食べてみてください」
「うん、わかった。そっちの丸いヤツちょうだい」
「こちらですね、少し甘いですよ」
「わかった~」

大人しくシロンに餌付けされている私を、しょんぼりと見つめてくるルーファス。
正直、妊婦としての私を気遣う気がないならこの部屋から出ていって欲しい。

「「………」」

シロンとマーロン爺とちらりと目を合わせると小さく頷き合っている様子に気づいてしまう。

「あ!私、洗濯物を干さないといけないんでした!」
「あ!自分は初代魔王様の本を保管しなければ!」
「「………」」

明らかに棒読みのセリフを聞かされて、仕方なくシロンの持っているフォークへ手を伸ばす。
しかし私の手が届く前にシロンは立ち上がってルーファスの元へ歩いていってしまう。

「…ということで、旦那様…リン様のお食事のお世話をお願い出来ますか?」
「………あぁ」
「無理なく、少しずつですからね?」
「……あぁ、分かっている…」

シロンと入れ替わりでルーファスが隣の席に腰かけると心配そうな顔をじっと見つめてくる。

「「………」」

ちらちらと振り返りながら部屋を出ていくマーロン爺とシロン。
部屋のドアが閉まると同時に、ジトッと目が据わってしまう。

「………リン…」
「絶対堕ろしたりしないんだから…」
「…わかった。もう言わない」
「次言ったら二度と口聞かないんだからね!」
「っ……どれか食べたいものはあるか?」

また言質を取られないよう上手い具合に誤魔化しおって…

「はぁ……じゃあ、そのつぶつぶしてるやつ」
「これか…これはフルーツではなく、カエルの卵だが大丈夫か?」
「………なんで言うかなぁッ?!」
「ん?」

シロンがしれっと入れていたというなら、この世界の食べ物に疎い私なら食べても分からないと思ってのことだろう。
それをルーファスがネタバレしてくれたお陰で、すっかり受け付けられなくなってしまった。

「───もう食べないっ!!」
「何故だっ?!」
「も~!ルーのせいでどれもこれもカエルの卵に見えるじゃんッ!!」

このポンコツ旦那様めっ!

「うぅ…また気分悪くなってきた…リンの姿になりたい…」
「それは良くない、変身魔法はお腹の子にも悪影響があるかもしれないだろう?」
「……ふぇ~ん…だって、辛いんだもん!」
「リン…これはカエルの卵ではないから…食べてみるか?」

確かに先程と違って色味も鮮やかではあるが…
ザクロのような艶々した形がどうしても何かの卵に見える。

「……なら、なんの卵なの?」
「ビーナという魔樹の卵だ」
「卵なんじゃんッ!!馬鹿なのッ?!」
「栄養価は高いのだ…リンのために町人が取ってきてくれたらしい」

ずるい。
そんなことを言われては断れないではないか。

「うぅ……食べてみる…」
「無理はしない方が…」
「…あ~」

口を開けて見せると、一粒だけ掬って私の口に運んでくれる。
プチッとする感じはイクラのような食感だが、潰してみると中からは甘い蜜が出てきた。

「……うまっ…!なにこれぇ!蜂蜜みたい」
「そうかっ!良かった!」

久しぶりにルーファスの笑顔が見れて、なんだか申し訳なくなる。
無理のない範囲でフルーツを食べて見せると、ようやくルーファスの顔色が少しだけ良くなった気がした。

「……ルー、わがままばっかり言ってごめんね…」
「リン…俺もリンの気持ちも考えず酷いことを言って済まなかった…」

久しぶりに抱きしめてくれるルーファスに素直に甘える。

あまりにも平和ですっかり忘れていた。
私がルーファスの隣にいられるのは当たり前ではない。
ルオンを始め献上されてしまった多くの魔族達…何より、初代魔王様の献身があってこそ繋がれた命なのだ。

そんなルーファスが気まぐれで私に会いに来てくれた結果、こうして家族という特別な繋がりを持つことが出来た。

「ルー、これからも私と赤ちゃんを守ってくれる?」
「……あぁ、約束する…俺の子ならば賢いはずだ。お前を命がけで育ててくれているママをあまり苦しめるでないぞ?」

優しくお腹を撫でてくれるルーファスがようやく赤ちゃんを認めてくれたようで嬉しくなる。

「へへ…きっと私達に似てすっごく可愛い赤ちゃんだよっ!」

ころんと並んでベッドに転がると、もふもふな毛布をお腹に掛けてくれるルーファス。

「リン…愛してる」
「…うんっ、私も愛してる!」

一週間に渡る夫婦喧嘩に終止符を打つことを決めた私は、ルーファスの腕の中で久しぶりにぐっすり眠ることが出来たのだった。
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