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ちょっと微エロ……?
✴✴✴
「んっ……まっ、……んっ……」
「ちゅっ……ん………っ、はぁ……待てない」
「……っ、……!」
撮影から帰宅して、もつれ込むようにして玄関をくぐる。
カチャ、とどこからか音がしたからすばるくんがきっと後手で鍵をかけたのだろう。
……だけど、自分の家とはいえ同じフロアにメンバーが住んでいるのだからいつ誰が通るかわからないから落ち着かない。
キスをするのは、恋人として当たり前の行為になってきた。
気持ちがいいし、すばるくんとキスするのは好きだ。
部屋でだったらいくらでもしてくれていいし、俺だってしたい。
――だけど
「すっ、……ばる、くん……っ、だ、め……」
「……なんで?僕のこと嫌い?」
玄関で奪われるようにキスをされて息を絶え絶えにしながらも、なんとか身体を押し返すようにして言葉にすると、すばるくんは色っぽい表情だというのに、熱が冷めるほどの冷たい瞳で俺を見て、思わずヒュッと喉が鳴った。
「……っ、……嫌いなんて、ない。……怒ったのか?」
「怒ってないよ。ただ、恋人にキスはだめって言われたら悲しくなっちゃうよ」
「わ、悪い……嫌じゃないけど、その……玄関は、嫌だ……誰かに聞かれたら……」
「……そうだね。ごめんね、中に入ろっか」
「あ、ああ……」
すばるくんを怒らせたわけではなかったことに安心したけれど、悲しませてしまったことにズキリと心が痛む。
だけど、手を繋いで中へと導いてくれるすばるくんの表情は優しく微笑んでいて、さっきの怖かったすばるくんはどこにもいなかった。
……きっと、俺の見間違いだろう。
撮影も進み、恋人として過ごすことも当たり前となってきた。
すばるくんは、本当にすごい。
本当に恋人になってしまったんじゃないかって錯覚するくらいに自然と俺を恋人扱いしてくれる。
俺は、恋人として甘えることも、キスをすることも、えっちなことをするのも……普通で、当たり前で……いや、本当なら当たり前じゃないはずなんだけど、すばるくんといるときはそれが“当たり前”なのだと自然に思うようになってきた。
二人の時だけならそれでいいのかもしれない。
だけど、最近はすばるくんのことを意識してしまうような触れ合いを外でもしてくる。
さっきは玄関だったけど……外では、アイドルとして仕事をしなきゃいけないのに、すばるくんが“恋人の顔”に俺を変えようとするのは困る。
勉強は役に立っていると思うし、MV撮影はテーマとも合っていたし、だから……良かったけど、ファンの子たちには俺に夢を見てもらわなきゃいけないのに、俺がすばるくんに恋をしているような顔をしちゃいけない。
「す、すばるくん……」
「なぁに?」
すばるくんは手慣れた様子でグラスに氷を入れて、レモンを絞ってミネラルウォーターを注いだ。
「はい」と、俺の目の前にグラスを置いてくれる。
妙に緊張しているのか喉が乾いた俺は、遠慮なくすばるくんがくれた水に口をつけるとレモンの爽やかな香りが鼻を通った。
細やかな気遣いを感じて、少しだけ落ち着く。
「あの……」
「うん」
「玄関も、だけど……外で、その……キス、とかそういうのは困る。い、嫌とかじゃないんだ!
すばるくんが嫌いなんてことは絶対にない!」
「うん」
「その、すばるくんとキスしたら……気持ちいいから、もっと、したくなるし……その……………え、エロくもなるし……仕事に集中できなくなるから……」
俺は、すばるくんに嫌われたくないから本当なら否定したくなんてない。
すばるくんはいつだって正しいし、いつだってすごい。
だから、俺がこんなこと言うなんておかしいのかもしれない、けど……。
俯いて膝の上で手をキュッとする。
妙に心臓がザワザワとして落ち着かない。
本当なら目の前にある水を飲み干したい衝動にかられる。
だけど、今の俺は何故か動くことができなかった。
「……このまま流されてくれたら良かったのに」
「え?」
「ううん。なんでもないよ。そうだよね、ごめんね。ナナが可愛くて、外でもイチャイチャしたくなっちゃって……でも、えっちでかわいい顔は僕だけが知っているべきだよね」
すばるくんはにっこりと笑って俺の唇に指でそっと触れる。
さっき重ねた唇の感触を思い出して、思わずぶわっと熱が蘇ってくる。
心臓が嫌な感じにザワザワとしていたはずなのに、今度は息が苦しくなるみたいに心臓がうるさく跳ねる。ドキドキする。
「外ではしないようにするね。だから、今はいっぱいナナのかわいい姿見てもいいよね?」
「……っ、すばる、くん……っ」
「ナナ、口を開けて?」
すばるくんの言葉のままに口をゆっくりと開くと、すばるくんの綺麗な指が口の中へ入ってきた。
スルリと舌をなぞって、俺がビクッと肩を震わせると、すばるくんは小さくクスッと笑った。
「ナナ、いいこ。かわいい……ふふっ、ナナの舌冷たいね。水を飲んだからかな?」
「ふっ、ぁ……」
キスしたい。えっちなことしたい……っ
口の中にあるすばるくんの指を舌で舐める。
舌を擦りつけるように口を動かすと、ピリピリと刺激されて気持ちがいい。
「んっ、ふぁ……んっ、ん……」
「……ナナのえっち」
「んっ……、……」
すばるくんの熱っぽい声に興奮するように、指を舐めた。
溢れてくる唾液を飲み込んでは、すばるくんの指を舐める。
気持ちよくて腰が揺れる。
俺……変態、なのかな……でも、気持ちいい……っ
もっと気持ちよくなりたいと欲望のままに舌を動かす。
まるで、すばるくんの指を使ってひとりでえっちしてるみたいだ……っ
「……っ、ぅ、……んっ」
「ナナ……本当は意地悪するつもりだったのに、かわいいから意地悪よりも甘やかしたくなっちゃう……。おいで、ソファにいこ?もっと気持ちよくしてあげる」
「ぷはっ、ぁ………はぁはぁ……っ、……もっと……?」
「うん」
はぁはぁと荒い息を繰り返しながら、酸素の回っていない頭でぼんやりと考える。
気持ちよく……セックス……?
「……だめ」
「え?」
浮かんだ単語を否定するように、俺は思わず否定の言葉をポツリとこぼす。
キョトンとした顔のすばるくんと目が合って、俺はハッとして口元をおさえた。
――俺、何を考えて……?
「ご、ごめん!すばるくん!」
ばかばかばかばか!
成り行きで葵とはセックスしてしまっているけど、本当ならすることはおかしいんだ!
それに葵以外とはセックスしない約束してるし!
あ、でも恋人なら普通……いやいやいやいや、すばるくんとは恋人じゃない!恋人の勉強をしているだけで、本当の恋人じゃないし、勉強でさすがにセックスまでするのはおかしい。いや、えっちなこともしちゃってるけど、でも、でも、でも……!
ぐるぐると次から次に言葉が溢れてくるけど、どれもこれもなんの解決にもならないことばかりでパニックになる。
自分のことは馬鹿だとは思っていたけれど、まさかここまでとは……っ
「ご、ごめん……疲れてる、みたいだ……休みたい」
ぐるぐるとなる頭に酔いそうになりながら、なんとか言葉を口にすると、すばるくんは俺の身体をふんわりと優しく抱きしめてくれた。
「落ち着いて、ナナ。大丈夫、大丈夫……ゆっくりと息を吸って?」
「っ、……はぁ……」
「そう、上手。今日撮影疲れちゃったんだね。大丈夫……ゆっくり休んだらきっと元気になるよ。ごめんね、疲れてるのに気がつかなくて……」
「すばるくんは悪くない……っ」
すばるくんの悲しげな声に胸が苦しくなる。
俺が悪いのに、すばるくんは悪くないのに……っ
そんな気持ちでいっぱいの俺を慰めるように、すばるくんは優しい手で頭を撫でてくれた。
「ほら、ナナ。もう休もう?ベッドまで送ってあげる。ナナが眠ったら、僕は帰るから……あ、鍵借りるね?明日、返すから」
「で、でも」
「お願い。心配だから」
「わ、わかった……」
「うん」
「いこう?」と、すばるくんに促されて寝室へと向かう。
罪悪感でいっぱいになっていたけれど、本当に疲れていたのか、ベッドに横になると俺はあっさりと眠ってしまった。
✴✴✴
「んっ……まっ、……んっ……」
「ちゅっ……ん………っ、はぁ……待てない」
「……っ、……!」
撮影から帰宅して、もつれ込むようにして玄関をくぐる。
カチャ、とどこからか音がしたからすばるくんがきっと後手で鍵をかけたのだろう。
……だけど、自分の家とはいえ同じフロアにメンバーが住んでいるのだからいつ誰が通るかわからないから落ち着かない。
キスをするのは、恋人として当たり前の行為になってきた。
気持ちがいいし、すばるくんとキスするのは好きだ。
部屋でだったらいくらでもしてくれていいし、俺だってしたい。
――だけど
「すっ、……ばる、くん……っ、だ、め……」
「……なんで?僕のこと嫌い?」
玄関で奪われるようにキスをされて息を絶え絶えにしながらも、なんとか身体を押し返すようにして言葉にすると、すばるくんは色っぽい表情だというのに、熱が冷めるほどの冷たい瞳で俺を見て、思わずヒュッと喉が鳴った。
「……っ、……嫌いなんて、ない。……怒ったのか?」
「怒ってないよ。ただ、恋人にキスはだめって言われたら悲しくなっちゃうよ」
「わ、悪い……嫌じゃないけど、その……玄関は、嫌だ……誰かに聞かれたら……」
「……そうだね。ごめんね、中に入ろっか」
「あ、ああ……」
すばるくんを怒らせたわけではなかったことに安心したけれど、悲しませてしまったことにズキリと心が痛む。
だけど、手を繋いで中へと導いてくれるすばるくんの表情は優しく微笑んでいて、さっきの怖かったすばるくんはどこにもいなかった。
……きっと、俺の見間違いだろう。
撮影も進み、恋人として過ごすことも当たり前となってきた。
すばるくんは、本当にすごい。
本当に恋人になってしまったんじゃないかって錯覚するくらいに自然と俺を恋人扱いしてくれる。
俺は、恋人として甘えることも、キスをすることも、えっちなことをするのも……普通で、当たり前で……いや、本当なら当たり前じゃないはずなんだけど、すばるくんといるときはそれが“当たり前”なのだと自然に思うようになってきた。
二人の時だけならそれでいいのかもしれない。
だけど、最近はすばるくんのことを意識してしまうような触れ合いを外でもしてくる。
さっきは玄関だったけど……外では、アイドルとして仕事をしなきゃいけないのに、すばるくんが“恋人の顔”に俺を変えようとするのは困る。
勉強は役に立っていると思うし、MV撮影はテーマとも合っていたし、だから……良かったけど、ファンの子たちには俺に夢を見てもらわなきゃいけないのに、俺がすばるくんに恋をしているような顔をしちゃいけない。
「す、すばるくん……」
「なぁに?」
すばるくんは手慣れた様子でグラスに氷を入れて、レモンを絞ってミネラルウォーターを注いだ。
「はい」と、俺の目の前にグラスを置いてくれる。
妙に緊張しているのか喉が乾いた俺は、遠慮なくすばるくんがくれた水に口をつけるとレモンの爽やかな香りが鼻を通った。
細やかな気遣いを感じて、少しだけ落ち着く。
「あの……」
「うん」
「玄関も、だけど……外で、その……キス、とかそういうのは困る。い、嫌とかじゃないんだ!
すばるくんが嫌いなんてことは絶対にない!」
「うん」
「その、すばるくんとキスしたら……気持ちいいから、もっと、したくなるし……その……………え、エロくもなるし……仕事に集中できなくなるから……」
俺は、すばるくんに嫌われたくないから本当なら否定したくなんてない。
すばるくんはいつだって正しいし、いつだってすごい。
だから、俺がこんなこと言うなんておかしいのかもしれない、けど……。
俯いて膝の上で手をキュッとする。
妙に心臓がザワザワとして落ち着かない。
本当なら目の前にある水を飲み干したい衝動にかられる。
だけど、今の俺は何故か動くことができなかった。
「……このまま流されてくれたら良かったのに」
「え?」
「ううん。なんでもないよ。そうだよね、ごめんね。ナナが可愛くて、外でもイチャイチャしたくなっちゃって……でも、えっちでかわいい顔は僕だけが知っているべきだよね」
すばるくんはにっこりと笑って俺の唇に指でそっと触れる。
さっき重ねた唇の感触を思い出して、思わずぶわっと熱が蘇ってくる。
心臓が嫌な感じにザワザワとしていたはずなのに、今度は息が苦しくなるみたいに心臓がうるさく跳ねる。ドキドキする。
「外ではしないようにするね。だから、今はいっぱいナナのかわいい姿見てもいいよね?」
「……っ、すばる、くん……っ」
「ナナ、口を開けて?」
すばるくんの言葉のままに口をゆっくりと開くと、すばるくんの綺麗な指が口の中へ入ってきた。
スルリと舌をなぞって、俺がビクッと肩を震わせると、すばるくんは小さくクスッと笑った。
「ナナ、いいこ。かわいい……ふふっ、ナナの舌冷たいね。水を飲んだからかな?」
「ふっ、ぁ……」
キスしたい。えっちなことしたい……っ
口の中にあるすばるくんの指を舌で舐める。
舌を擦りつけるように口を動かすと、ピリピリと刺激されて気持ちがいい。
「んっ、ふぁ……んっ、ん……」
「……ナナのえっち」
「んっ……、……」
すばるくんの熱っぽい声に興奮するように、指を舐めた。
溢れてくる唾液を飲み込んでは、すばるくんの指を舐める。
気持ちよくて腰が揺れる。
俺……変態、なのかな……でも、気持ちいい……っ
もっと気持ちよくなりたいと欲望のままに舌を動かす。
まるで、すばるくんの指を使ってひとりでえっちしてるみたいだ……っ
「……っ、ぅ、……んっ」
「ナナ……本当は意地悪するつもりだったのに、かわいいから意地悪よりも甘やかしたくなっちゃう……。おいで、ソファにいこ?もっと気持ちよくしてあげる」
「ぷはっ、ぁ………はぁはぁ……っ、……もっと……?」
「うん」
はぁはぁと荒い息を繰り返しながら、酸素の回っていない頭でぼんやりと考える。
気持ちよく……セックス……?
「……だめ」
「え?」
浮かんだ単語を否定するように、俺は思わず否定の言葉をポツリとこぼす。
キョトンとした顔のすばるくんと目が合って、俺はハッとして口元をおさえた。
――俺、何を考えて……?
「ご、ごめん!すばるくん!」
ばかばかばかばか!
成り行きで葵とはセックスしてしまっているけど、本当ならすることはおかしいんだ!
それに葵以外とはセックスしない約束してるし!
あ、でも恋人なら普通……いやいやいやいや、すばるくんとは恋人じゃない!恋人の勉強をしているだけで、本当の恋人じゃないし、勉強でさすがにセックスまでするのはおかしい。いや、えっちなこともしちゃってるけど、でも、でも、でも……!
ぐるぐると次から次に言葉が溢れてくるけど、どれもこれもなんの解決にもならないことばかりでパニックになる。
自分のことは馬鹿だとは思っていたけれど、まさかここまでとは……っ
「ご、ごめん……疲れてる、みたいだ……休みたい」
ぐるぐるとなる頭に酔いそうになりながら、なんとか言葉を口にすると、すばるくんは俺の身体をふんわりと優しく抱きしめてくれた。
「落ち着いて、ナナ。大丈夫、大丈夫……ゆっくりと息を吸って?」
「っ、……はぁ……」
「そう、上手。今日撮影疲れちゃったんだね。大丈夫……ゆっくり休んだらきっと元気になるよ。ごめんね、疲れてるのに気がつかなくて……」
「すばるくんは悪くない……っ」
すばるくんの悲しげな声に胸が苦しくなる。
俺が悪いのに、すばるくんは悪くないのに……っ
そんな気持ちでいっぱいの俺を慰めるように、すばるくんは優しい手で頭を撫でてくれた。
「ほら、ナナ。もう休もう?ベッドまで送ってあげる。ナナが眠ったら、僕は帰るから……あ、鍵借りるね?明日、返すから」
「で、でも」
「お願い。心配だから」
「わ、わかった……」
「うん」
「いこう?」と、すばるくんに促されて寝室へと向かう。
罪悪感でいっぱいになっていたけれど、本当に疲れていたのか、ベッドに横になると俺はあっさりと眠ってしまった。
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