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プロローグ

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ある日。私・瑠乃るの12歳が学級委員の仕事を終え、友達の待つ教室に着きドアを開けようとすると。

「瑠乃って、変だよね~w」

「(え?)」

これは、友達であるあゆむの声だ。ドアを開けようとした手が引っ込む。

「え~、それわかるぅ!」この語尾が伸びている声。もう1人の友達、麻那まなだ。

「昨日の『定期テスト、何点だった?』とか、マジで優等生アピールかっつーの!」

「歩、言えてる~!しかもこの前『逆上がりできないんでしょ?私が逆上がり教えてあげようか?』なんて運動音痴の子に言ってたしぃ?お前は先生なのか、ってw」

「うっわ、引く。それないわー」

「しかも凛斗りんとくんが彼氏とかぁ?みんなの凛斗を奪うなって言ってあげようかな?」

「あははっ、麻那それは可哀想だよ~wまぁみんなの凛斗を奪ったし?言ってもいいと思うけどさ」

顔が強張る。いつもフレンドリーに接してくれて、男女共に人気の高い歩が。ふわふわしていて、とても可愛らしい麻那が。こんな陰口を言うような子とは思っていなかった。しかもその陰口の内容が自分だなんて、ショックを受ける。

「それよりさぁ、…」

「あーね、…」

話が変わったようだ。意を決して中に入る。
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