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第七章 勇者フォルス=ヴェル
第52話 友よ
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――地上・草原
敵味方分け隔てることなく多くの者たちが龍の顎に屈して、顔に土を舐めさせている。
その中を一人の青年がひた走る。
名はフォルス=ヴェル――勇者に憧れ目指す男。
地面へ突っ伏した粒たちを避けるように駆け抜け、古代龍を目指す若き剣士へアスカは暖かな笑みを生む。だが、そこには悲しみも混ざっていた。
「ふふ、あの衝撃に耐え抜くほど成長しておったか。そして、機というものを知っておる。良い才じゃ。しかしの、おぬしは優しすぎる……」
アスカは山の如き巨大な古代龍を見つめ、下唇を噛む。
「あれは……ナグライダよりも強い。そうであっても、シャーレとレムならば何とかなるやもしれん。じゃが、それではフォルスの望む結末は望めんじゃろうな。あやつは……犠牲なく終わらせることを考える男ゆえに」
魔王シャーレと伝説の勇者レム。
二人であれば古代龍といえど討ち取れる。
しかし、それによる被害は如何ほどのものか?
戦場で戦う者たちは三者の戦いに巻き込まれ、多くの犠牲を生む。
その犠牲は戦場にとどまらず、王都にも害を及ぶやもしれない。
だから、フォルスが草原を駆ける――時滅剣ナストハを以って、一瞬で勝負を終わらすために!
だが、相手は巨なる悪魔ナグライダを超える存在。
そのような存在を一瞬にして屠るとなると、どれだけの可能性が必要か?
神であるアスカは神にあるまじき言葉を漏らす。
「フォルスに剣を使用させて回復を早める。さほどの敵がおらぬと思い込みなんという愚かな真似を……愚か? 愚か? もともとなぜワシはあの剣を人に与えようと? 決まっておる、自身の回復を……いやいや、それだけのためにこのようなことをするとは思えん……ふむ? ワシはここまで難儀な性格じゃったか?」
もう、何度目になるだろうか? 神なる存在が人のように後悔の繰り言を漏らし、自身の行動に疑問を抱く。
そのあり得ない行為にアスカは疑問の意味を知るため、意識を思考の波に投げ入れようとしたが、ラプユスの声に現実へと戻される。
「アスカさん、フォルスさんが剣を抜きますよ」
「……そうか。願わくば、時計の針が多くを刻まんことを」
――地上、草原
足音と風の切る音が耳奥を木霊する。
フォルスは瞳を空へ上げて、そこに浮かぶ黒の巨体を収めた。
「あんな化け物に暴れられたら大変だ。一瞬で決めないと! 時滅剣ナストハ!!」
彼は左腰に提げている剣の柄に手を置いた。
すると、手のひらからはいつもと違う感覚が伝わる。
「え!? なんだよ、これは?」
巨大すぎる力が剣の柄から手のひらへ伝わり、心へ浸透する。
同時に体の動作が緩慢となり、やがては止まった。
まるで世界の時が凍りついたかのように、己の思考以外何も動いていない。
止まった世界で、フォルスは剣から伝わる力に怯える。
「なんで、止まって? それに、この力……とんでもなくヤバい……」
巨なる悪魔ナグライダを超える古代龍。
それを一瞬で屠ることを望んだフォルスに時滅剣ナストハは応えた。
その力はあまりに強大で、フォルスに怯えを与える。
フォルスは今までのことを想起する。
魔王シャーレ――彼女を抑えるために剣を使用した。その力は旅を始めたばかりのフォルスにとって巨大であったが、同時に力を得た歓喜が心を満たした。
巨なる悪魔ナグライダ――勇者の犠牲をよって封印された怪物。これを打ち破った力もまた巨大であった。しかし、巨大な力に怯えることなく、彼は聖都グラヌスの人々を救うことだけを考えていた。
伝説の勇者レム――彼女を救うために剣を使用した。犠牲となった彼女を救いたい想いと、伝説と謡われた勇者と戦える高揚感を前に、剣の力に恐怖などなかった。
だけど、今は――
「な、なんだよこれ? 今までとは桁が違う! こ、こ、こんなの使ってしまったら……」
<可能性が全て失われるんじゃないのか?>
ぞくりとした寒気が背中を走り、凍える汗がどっと噴き出す。
彼はここで初めて、巨大な力を振るうリスクに恐怖した。
可能性を失った先にあるのは、廃人か消滅か。
彼はそれを心に感じ取ってしまったのだ。
みんなを救いたい。誰一人傷つけることなく救いたい。
そう思っているが、恐怖が指先を凍てつかせて鞘から剣を抜こうとしない。
固まってしまった周囲の風景がドロリと解け始める。
「なんだ? 理屈はわからないけど、止まった時間が動き始めようとしている? もしや、剣が選択の時間をくれたのか? 剣を抜き、皆を救い、廃人となるか? 抜かずに、犠牲が生まれるのを承知で、シャーレとレムに全てを任せるのか?」
もし、フォルスが浮かべた二つの選択肢の存在が正しいのならば、正解は後者であろう――常人ならば。
だが、勇者を目指す者にとって、後者が正しいと言えるだろうか?
勇者とは、勇者とは、勇者とは…………。
――勇気を持つ者。そして、勇気を与える者だったか?――
突如聞こえた女性の声。
フォルスはこの声に聞き覚えがあった。
「この声は!? 船で聞いた!」
――落ち着け友よ。時間はあまり残されていない――
「友? あんたは一体?」
――フォルスよ。今のあなたには勇者が何者であるかはわからないだろう。だから、言葉を贈ろう――
「いったい何を言って……?」
――勇者とは多くへ勇気を与える者。恐怖を前にしても微笑みを消さぬ者。たとえ、孤独であっても戦い抜く勇気を持つ者。その末に、人々から裏切られ石をぶつけられようとも、胸を張れる者――
「人々から裏切られる?」
――勇者とは思いのほかメリットのない存在だからな。称えられもするが、ふとしたことで奈落へ落ちる。レムの存在がそうであろう?――
「それは……」
――フフ、勇者に憧れ、旅に出たばかりの青年には酷な言葉だったか……本題に入ろう。剣を抜くのか、抜かないのか?――
「――っ!? それは……」
――怖いだろうな。自分を失うかもしれない選択。だが、抜かねば後悔する。抜いても後悔する。どちらを選ぶ?――
「俺は……」
戦場を見回す。
大勢の兵士が入り乱れ、彼らは血と涙に塗れた嘆きとも歓喜とも言えぬ表情を見せている。
視線を遠くへ投げる。
シャーレとレムとララが立っている。
空へ投げる。
アスカとラプユスが浮かんでいる。
彼女たちの背後に王都。
そこには、幼い子どもたちが笑顔と共に道を駆け抜け、父と母が談笑し、祖父母は穏やかに見守っている光景がある。
愛を語り、商売に精を出し、勉学に勤しみ、夢に邁進している人たちがいる。
多くの命を思い浮かべて、フォルスは心を表す。
「俺は物語に出てくる勇者に憧れた。勇者になるためには正義の心を胸に宿し、強くあればいいと思っていた。だけど、それだけじゃダメみたいだ。だからといって、答えはまだ見つからない。でも、いま、俺が思うことは……」
――なんだ?――
「大切な仲間を守りたい。当たり前の日常を生きている人たちを守りたい。そのために必要ならば……」
(そうだ、どちらを選択しても後悔は残る。どうせ後悔するなら、自分が望んだ選択を手にして後悔したい!)
「俺は、剣を抜く!」
――……ふふ、そうか――
女性の声は短い笑いの後に、言葉を一度止める。そして、フォルスの言葉を反芻する。
――当たり前の日常を生きている人たちを守りたい、か。変わらないということか――
「え?」
――いや、なんでもない。さて、いじわるもここまでとしよう――
「いじわる?」
――いま、あなたが手にしている可能性は無限の可能性。これまで使用してきた有限の可能性とは違う――
「無限の可能性?」
――そうだ、無限だ。無限の前に時計の針など意味を為さない。どうか友よ。私の言葉を信じてほしい。今、あなたが手にしようとしている力は決してあなたを傷つけたりしない――
「よくわからないが、それならどうして最初にそのことを伝えなかった?」
――フフ、いじわるだと言っただろ。それに、あなたとの会話を楽しみたかった――
「会話を? 何故?」
――さてな……さぁ、時の帳が失われる。選択を――
「選択なら決まっている。俺は犠牲を好まない! だからみんなを救う!」
――優しすぎるな、あなたは。だが、今はそれでいい。さぁ、剣を抜け、フォルス! 無限の可能性を手に運命を切り裂け!――
敵味方分け隔てることなく多くの者たちが龍の顎に屈して、顔に土を舐めさせている。
その中を一人の青年がひた走る。
名はフォルス=ヴェル――勇者に憧れ目指す男。
地面へ突っ伏した粒たちを避けるように駆け抜け、古代龍を目指す若き剣士へアスカは暖かな笑みを生む。だが、そこには悲しみも混ざっていた。
「ふふ、あの衝撃に耐え抜くほど成長しておったか。そして、機というものを知っておる。良い才じゃ。しかしの、おぬしは優しすぎる……」
アスカは山の如き巨大な古代龍を見つめ、下唇を噛む。
「あれは……ナグライダよりも強い。そうであっても、シャーレとレムならば何とかなるやもしれん。じゃが、それではフォルスの望む結末は望めんじゃろうな。あやつは……犠牲なく終わらせることを考える男ゆえに」
魔王シャーレと伝説の勇者レム。
二人であれば古代龍といえど討ち取れる。
しかし、それによる被害は如何ほどのものか?
戦場で戦う者たちは三者の戦いに巻き込まれ、多くの犠牲を生む。
その犠牲は戦場にとどまらず、王都にも害を及ぶやもしれない。
だから、フォルスが草原を駆ける――時滅剣ナストハを以って、一瞬で勝負を終わらすために!
だが、相手は巨なる悪魔ナグライダを超える存在。
そのような存在を一瞬にして屠るとなると、どれだけの可能性が必要か?
神であるアスカは神にあるまじき言葉を漏らす。
「フォルスに剣を使用させて回復を早める。さほどの敵がおらぬと思い込みなんという愚かな真似を……愚か? 愚か? もともとなぜワシはあの剣を人に与えようと? 決まっておる、自身の回復を……いやいや、それだけのためにこのようなことをするとは思えん……ふむ? ワシはここまで難儀な性格じゃったか?」
もう、何度目になるだろうか? 神なる存在が人のように後悔の繰り言を漏らし、自身の行動に疑問を抱く。
そのあり得ない行為にアスカは疑問の意味を知るため、意識を思考の波に投げ入れようとしたが、ラプユスの声に現実へと戻される。
「アスカさん、フォルスさんが剣を抜きますよ」
「……そうか。願わくば、時計の針が多くを刻まんことを」
――地上、草原
足音と風の切る音が耳奥を木霊する。
フォルスは瞳を空へ上げて、そこに浮かぶ黒の巨体を収めた。
「あんな化け物に暴れられたら大変だ。一瞬で決めないと! 時滅剣ナストハ!!」
彼は左腰に提げている剣の柄に手を置いた。
すると、手のひらからはいつもと違う感覚が伝わる。
「え!? なんだよ、これは?」
巨大すぎる力が剣の柄から手のひらへ伝わり、心へ浸透する。
同時に体の動作が緩慢となり、やがては止まった。
まるで世界の時が凍りついたかのように、己の思考以外何も動いていない。
止まった世界で、フォルスは剣から伝わる力に怯える。
「なんで、止まって? それに、この力……とんでもなくヤバい……」
巨なる悪魔ナグライダを超える古代龍。
それを一瞬で屠ることを望んだフォルスに時滅剣ナストハは応えた。
その力はあまりに強大で、フォルスに怯えを与える。
フォルスは今までのことを想起する。
魔王シャーレ――彼女を抑えるために剣を使用した。その力は旅を始めたばかりのフォルスにとって巨大であったが、同時に力を得た歓喜が心を満たした。
巨なる悪魔ナグライダ――勇者の犠牲をよって封印された怪物。これを打ち破った力もまた巨大であった。しかし、巨大な力に怯えることなく、彼は聖都グラヌスの人々を救うことだけを考えていた。
伝説の勇者レム――彼女を救うために剣を使用した。犠牲となった彼女を救いたい想いと、伝説と謡われた勇者と戦える高揚感を前に、剣の力に恐怖などなかった。
だけど、今は――
「な、なんだよこれ? 今までとは桁が違う! こ、こ、こんなの使ってしまったら……」
<可能性が全て失われるんじゃないのか?>
ぞくりとした寒気が背中を走り、凍える汗がどっと噴き出す。
彼はここで初めて、巨大な力を振るうリスクに恐怖した。
可能性を失った先にあるのは、廃人か消滅か。
彼はそれを心に感じ取ってしまったのだ。
みんなを救いたい。誰一人傷つけることなく救いたい。
そう思っているが、恐怖が指先を凍てつかせて鞘から剣を抜こうとしない。
固まってしまった周囲の風景がドロリと解け始める。
「なんだ? 理屈はわからないけど、止まった時間が動き始めようとしている? もしや、剣が選択の時間をくれたのか? 剣を抜き、皆を救い、廃人となるか? 抜かずに、犠牲が生まれるのを承知で、シャーレとレムに全てを任せるのか?」
もし、フォルスが浮かべた二つの選択肢の存在が正しいのならば、正解は後者であろう――常人ならば。
だが、勇者を目指す者にとって、後者が正しいと言えるだろうか?
勇者とは、勇者とは、勇者とは…………。
――勇気を持つ者。そして、勇気を与える者だったか?――
突如聞こえた女性の声。
フォルスはこの声に聞き覚えがあった。
「この声は!? 船で聞いた!」
――落ち着け友よ。時間はあまり残されていない――
「友? あんたは一体?」
――フォルスよ。今のあなたには勇者が何者であるかはわからないだろう。だから、言葉を贈ろう――
「いったい何を言って……?」
――勇者とは多くへ勇気を与える者。恐怖を前にしても微笑みを消さぬ者。たとえ、孤独であっても戦い抜く勇気を持つ者。その末に、人々から裏切られ石をぶつけられようとも、胸を張れる者――
「人々から裏切られる?」
――勇者とは思いのほかメリットのない存在だからな。称えられもするが、ふとしたことで奈落へ落ちる。レムの存在がそうであろう?――
「それは……」
――フフ、勇者に憧れ、旅に出たばかりの青年には酷な言葉だったか……本題に入ろう。剣を抜くのか、抜かないのか?――
「――っ!? それは……」
――怖いだろうな。自分を失うかもしれない選択。だが、抜かねば後悔する。抜いても後悔する。どちらを選ぶ?――
「俺は……」
戦場を見回す。
大勢の兵士が入り乱れ、彼らは血と涙に塗れた嘆きとも歓喜とも言えぬ表情を見せている。
視線を遠くへ投げる。
シャーレとレムとララが立っている。
空へ投げる。
アスカとラプユスが浮かんでいる。
彼女たちの背後に王都。
そこには、幼い子どもたちが笑顔と共に道を駆け抜け、父と母が談笑し、祖父母は穏やかに見守っている光景がある。
愛を語り、商売に精を出し、勉学に勤しみ、夢に邁進している人たちがいる。
多くの命を思い浮かべて、フォルスは心を表す。
「俺は物語に出てくる勇者に憧れた。勇者になるためには正義の心を胸に宿し、強くあればいいと思っていた。だけど、それだけじゃダメみたいだ。だからといって、答えはまだ見つからない。でも、いま、俺が思うことは……」
――なんだ?――
「大切な仲間を守りたい。当たり前の日常を生きている人たちを守りたい。そのために必要ならば……」
(そうだ、どちらを選択しても後悔は残る。どうせ後悔するなら、自分が望んだ選択を手にして後悔したい!)
「俺は、剣を抜く!」
――……ふふ、そうか――
女性の声は短い笑いの後に、言葉を一度止める。そして、フォルスの言葉を反芻する。
――当たり前の日常を生きている人たちを守りたい、か。変わらないということか――
「え?」
――いや、なんでもない。さて、いじわるもここまでとしよう――
「いじわる?」
――いま、あなたが手にしている可能性は無限の可能性。これまで使用してきた有限の可能性とは違う――
「無限の可能性?」
――そうだ、無限だ。無限の前に時計の針など意味を為さない。どうか友よ。私の言葉を信じてほしい。今、あなたが手にしようとしている力は決してあなたを傷つけたりしない――
「よくわからないが、それならどうして最初にそのことを伝えなかった?」
――フフ、いじわるだと言っただろ。それに、あなたとの会話を楽しみたかった――
「会話を? 何故?」
――さてな……さぁ、時の帳が失われる。選択を――
「選択なら決まっている。俺は犠牲を好まない! だからみんなを救う!」
――優しすぎるな、あなたは。だが、今はそれでいい。さぁ、剣を抜け、フォルス! 無限の可能性を手に運命を切り裂け!――
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