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第七章 勇者フォルス=ヴェル
第48話 魔王に並び立つ者たち
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シャーレは自らの過ちを振り返り、慚愧の念を交えた告白を行う。
「私の過ちを語るならば、魔族に牙を収めよ、という命令をしてしまったこと。豊かな生活が皆に戦いへの渇望を忘れさせることができると思い込んでしまったこと。そして何より、王として見えざる不満を感じ取ることができなかったこと」
彼女は胸元へ手を置き、小さな拳を固め、ドキュノンたちへ悲しげな瞳を向けた。
「あなたの言う通り、私は王失格よ。魔族でありながら、魔族であることを理解していなかった」
「はんっ! そんな懺悔じみたこといまさら言われても意味がねぇんだよ! あんたの居場所はもうない! 玉座にふさわしいのは巫女フィナクル様だけ!!」
「そのフィナクルも私と同じく現状を理解していたはず。あなたたちで人間族と渡り合うなど力不足だと……」
「このっ――」
「でも……」
シャーレはドキュノンたちから視線を外し、土煙舞う戦場を見つめる。
ここから離れた場所では魔族と人間が戦いを続けている。
その魔族たちはシャーレが知るものよりも、強い。
「フィナクルが何かしたのね?」
「ああ、その通りだ。あの方は俺たちに新たな力を下さった! この力をもってすれば、今のあんたにだって!!」
ドキュノンは長剣を振るい、赤黒い炎を全身に纏う。
彼に続き、明哲のデガン。風葬のアース。山壊のブルブリンも同じく赤黒い炎を纏う。
彼らはそれぞれ手に武器を持つ。
青き水晶。二本の短剣。頑強なガントレット。
肉体だけではなく彼らの持つ武具からもまた赤黒い炎が立ち上る。
それらを目にしたシャーレは呟く。
「何らかの方法で肉体を強化。そして、それぞれおもちゃをもらったのね」
「おもちゃだと! これは五騎士のみに授与された特別な武具。こいつを使えば魔王シャーレであろうとも俺たちで討ち取れる!!」
四騎士は明確な殺気をシャーレへぶつけた。
しかし、彼女は嘆息を生むばかりで、戦いへの気配を纏わない。
黒の瞳を空に浮かぶ転送魔法陣へ向ける。
「フィナクル……いったいどれだけの同胞を犠牲にしたの? だけど……あなたは魔族として正しいのかもしれない。そう、私には欠けていた魔族の頂に立つ者としての資質があなたにはある。そしてそれが、この魔王シャーレが椅子を奪われた最大の過ち」
瞳を空から降ろし、かつての部下たちを映す。
そして、ゆらりと漏らす言葉に王としての重みを乗せる。
「私は魔族の王として過ちを犯した。理解を求めるなどという、魔族の王としてあるまじき行為を行った。私は魔王として、力尽くでお前たちを従わせるべきだった。お前たちの意見など、思いなど……魔王の前では塵の価値もないというのに」
シャーレの迫力に押され、ドキュノンは一言うめき声を上げたが、すぐにシャーレを小馬鹿にする笑みを漏らす。
「ググ……へへ、大した迫力だぜ。だけど、フィナクル様の御力を得た俺たちの相手じゃねぇ!!」
四騎士を包んでいた赤黒い炎が天を突き、空の色を赤と黒で蹂躙する。
これには仲間である魔族の兵士たちも怯え、敵である人間の兵士たちに至っては恐怖に足を掴まれ、身動き一つ取ることもできない。
それを――シャーレは笑う……。
「ウフフフフ、フィナクルからおもちゃを得た程度で私に追いつけると思ったか?」
「な、なんだと?」
シャーレの体を漆黒の風が包む。
「私は魔族の王。力を信奉する者たちの象徴にして、力そのもの。お前たちは力を束ねる象徴たる魔王の力を忘れたか!!」
漆黒の風は嵐となり、四騎士の赤黒き炎をかき消した。
吹き荒れた風はシャーレへと帰り、ピタリと収まる。
だが、闇の淀みは周囲に伝わり、魔王の全身に満ちた魔力の充足を誰もが感じていた。
かつて、魔王と戦いを行い、勝利した勇者レムが語る。
「なんという力、でしょう……私の知る、魔王よりも、強い!」
国を失いし吸血鬼の始祖にして王女たるララは小さく両拳を固める。
「四騎士が出てきたときはヤッバと思ったけど、シャーレについてよかった~」
魔王シャーレを瞳に収めたフォルスは力への恐怖よりも感動が心を満たしていた。
「あれがシャーレの本気……凄い……あんなに強いんだ。ハハ、なんて子だ。俺なんかまだまだ全然。でも――だからこそ――追いつきたい! 追い越したい!! 勇者を目指す者として、負けていられない!!」
相対する四騎士は想像を超えた力を前にして、震えを思い出す。
相対している存在が魔王であることに……だが――。
「たしかにつえぇ! シャーレ、てめえは強いよ! だがな、こっちは四人! フィナクル様から授かった加護と武具があれば、勝てる!」
「よほど自信があるようね。だけど、言うだけはある。今のあなたたちの力と武具……たしかに手こずりそう。だけど、良い戦いなんてしてあげない。力で……あなたたちを蹂躙してあげる!」
見開かれた黒の瞳に殺気が迸る。
これに四騎士は瞬刻の間、怯みを見せたが、すぐに戦いへの熱き血潮を体へ巡らせる。
そんな彼らへ、シャーレは無慈悲な絶望という冷たさを伝える。
「あなたたちは、敵を私だけと思っているの?」
「はっ?」
「今の私には、共に旅をする仲間たちがいる。その者たちの一人一人が――魔王に並び立つ者たち! 私の背中を預け、共に歩む力を持つ者たちが今の私にはいる!!」
シャーレの言葉を受けて、共に旅をするアスカが前へ躍り出る。
「なるほどのぅ、力で蹂躙か。ワシらが出れば良い戦いなど不可能じゃしな……ま、本音を言えば面倒じゃが、おぬしにそうまで評価されたのならば、協力せぬわけにはいかぬな」
アスカは四騎士の前に立ち、己の名を世界に掲げる。
「ワシの名はアスカ! ここより異なる世界から訪れし神の名を冠する龍ぞ!! 友、シャーレのために助力を惜しまぬ!!」
アスカの身の内から、この世界レントとは異なる力である黄金色の波動が沸き立つ。
それは魔王シャーレが背を預けることのできる力。
異界から訪れた龍という言葉とともに、世界が軋む力が伝わる。
それは証明――彼女が偽りなく異世界より訪れし龍であり、絶対強者であるということ。
大将軍ウォーグバダンは幼き少女に敬意を表す。
「おお、なんという力だ。異界の龍? 魔王シャーレに龍と何が何やらわからぬが、敵でないのであれば歓迎しよう」
アスカの次にラプユスが名乗りを上げる。
「私はモチウォン様へ身命を投げ打つ聖女ラプユス! 多くの戦士たちへ絶対の守りを約束しましょう!!」
兵士たちは再び聞こえたラプユスの声に安堵を示した。
「ラプユス様が守ってくださる! 我々にラプユス様の加護を! 聖女ラプユスに栄光あれ!!」
さらに、ララが声を上げる。
「な~んか成り行きって感じだけど、私も名乗ってあげる。私は吸血鬼の始祖デュセイア家の王女、ララ=リア=デュセイア!! 五騎士のルフォライグには借りがあるから前哨戦として、あんたたちをぶっ飛ばしてあげる!!」
王家に連なる魔族であり吸血鬼の始祖デュセイアの名。
これに大将軍ウォーグバダンと兵士たちにどよめきが走るが、それ以上に魔族の兵士たちにどよめきが走っていた。
「な、なんでデュセイアの王女が!? 同じ魔族だろ!! デュセイアは魔王シャーレ様についたのか!?」
そして、誰もが耳を疑いし名前が草原を駆け抜ける。
「フフ、皆さんが、名乗りを上げたのならば、私も負けていられませんね。すでに捨てた肩書きですが、最後に一度だけ、借りましょう……我が名は、レム=サヨナレス。三百年前の亡霊にして、聖騎士と勇者の名を戴く者――聖騎士勇者レム=サヨナレス!!」
――伝説の勇者・レム=サヨナレス――
三百年前に存在した勇者。
あまりにも馬鹿げた名乗りに、名を耳に響かせた敵味方双方が戦いの手を止めるほどであった。
だが、聖女ラプユスが彼女の名を讃える。
「伝承では男性と伝わっていますが、彼女はまごうことなき、かの伝説の勇者レム=サヨナレス! 聖女ラプユスがその名誉を保証しましょう!!」
この場にいるはずのない存在。伝説。勇者。
静まり返った戦場は、ラプユスの宣言で再び熱を思い出す。
人々は希望を手にして歓喜に涙を流し、奇跡だと声を出す。
一方魔族側は、絶望に打ち震え、偽りだと喚き飛ばす。
レム=サヨナレスの名はこの場にいる誰よりも皆の心に浸透するものだった。
最後にアスカが剣を構えたままのフォルスを指差す。
「ワシら、龍神・魔王・聖女・王女・勇者。それらを纏め上げている者の名は――フォルス=ヴェル! 次世代の勇者じゃ!!」
戦場に散らばる瞳たちが一斉にフォルスを見た。
しかし彼は、場の雰囲気に乗り遅れてしまい小さく会釈をするだけがやっと……。
「えっと、その、ドモです……」
「私の過ちを語るならば、魔族に牙を収めよ、という命令をしてしまったこと。豊かな生活が皆に戦いへの渇望を忘れさせることができると思い込んでしまったこと。そして何より、王として見えざる不満を感じ取ることができなかったこと」
彼女は胸元へ手を置き、小さな拳を固め、ドキュノンたちへ悲しげな瞳を向けた。
「あなたの言う通り、私は王失格よ。魔族でありながら、魔族であることを理解していなかった」
「はんっ! そんな懺悔じみたこといまさら言われても意味がねぇんだよ! あんたの居場所はもうない! 玉座にふさわしいのは巫女フィナクル様だけ!!」
「そのフィナクルも私と同じく現状を理解していたはず。あなたたちで人間族と渡り合うなど力不足だと……」
「このっ――」
「でも……」
シャーレはドキュノンたちから視線を外し、土煙舞う戦場を見つめる。
ここから離れた場所では魔族と人間が戦いを続けている。
その魔族たちはシャーレが知るものよりも、強い。
「フィナクルが何かしたのね?」
「ああ、その通りだ。あの方は俺たちに新たな力を下さった! この力をもってすれば、今のあんたにだって!!」
ドキュノンは長剣を振るい、赤黒い炎を全身に纏う。
彼に続き、明哲のデガン。風葬のアース。山壊のブルブリンも同じく赤黒い炎を纏う。
彼らはそれぞれ手に武器を持つ。
青き水晶。二本の短剣。頑強なガントレット。
肉体だけではなく彼らの持つ武具からもまた赤黒い炎が立ち上る。
それらを目にしたシャーレは呟く。
「何らかの方法で肉体を強化。そして、それぞれおもちゃをもらったのね」
「おもちゃだと! これは五騎士のみに授与された特別な武具。こいつを使えば魔王シャーレであろうとも俺たちで討ち取れる!!」
四騎士は明確な殺気をシャーレへぶつけた。
しかし、彼女は嘆息を生むばかりで、戦いへの気配を纏わない。
黒の瞳を空に浮かぶ転送魔法陣へ向ける。
「フィナクル……いったいどれだけの同胞を犠牲にしたの? だけど……あなたは魔族として正しいのかもしれない。そう、私には欠けていた魔族の頂に立つ者としての資質があなたにはある。そしてそれが、この魔王シャーレが椅子を奪われた最大の過ち」
瞳を空から降ろし、かつての部下たちを映す。
そして、ゆらりと漏らす言葉に王としての重みを乗せる。
「私は魔族の王として過ちを犯した。理解を求めるなどという、魔族の王としてあるまじき行為を行った。私は魔王として、力尽くでお前たちを従わせるべきだった。お前たちの意見など、思いなど……魔王の前では塵の価値もないというのに」
シャーレの迫力に押され、ドキュノンは一言うめき声を上げたが、すぐにシャーレを小馬鹿にする笑みを漏らす。
「ググ……へへ、大した迫力だぜ。だけど、フィナクル様の御力を得た俺たちの相手じゃねぇ!!」
四騎士を包んでいた赤黒い炎が天を突き、空の色を赤と黒で蹂躙する。
これには仲間である魔族の兵士たちも怯え、敵である人間の兵士たちに至っては恐怖に足を掴まれ、身動き一つ取ることもできない。
それを――シャーレは笑う……。
「ウフフフフ、フィナクルからおもちゃを得た程度で私に追いつけると思ったか?」
「な、なんだと?」
シャーレの体を漆黒の風が包む。
「私は魔族の王。力を信奉する者たちの象徴にして、力そのもの。お前たちは力を束ねる象徴たる魔王の力を忘れたか!!」
漆黒の風は嵐となり、四騎士の赤黒き炎をかき消した。
吹き荒れた風はシャーレへと帰り、ピタリと収まる。
だが、闇の淀みは周囲に伝わり、魔王の全身に満ちた魔力の充足を誰もが感じていた。
かつて、魔王と戦いを行い、勝利した勇者レムが語る。
「なんという力、でしょう……私の知る、魔王よりも、強い!」
国を失いし吸血鬼の始祖にして王女たるララは小さく両拳を固める。
「四騎士が出てきたときはヤッバと思ったけど、シャーレについてよかった~」
魔王シャーレを瞳に収めたフォルスは力への恐怖よりも感動が心を満たしていた。
「あれがシャーレの本気……凄い……あんなに強いんだ。ハハ、なんて子だ。俺なんかまだまだ全然。でも――だからこそ――追いつきたい! 追い越したい!! 勇者を目指す者として、負けていられない!!」
相対する四騎士は想像を超えた力を前にして、震えを思い出す。
相対している存在が魔王であることに……だが――。
「たしかにつえぇ! シャーレ、てめえは強いよ! だがな、こっちは四人! フィナクル様から授かった加護と武具があれば、勝てる!」
「よほど自信があるようね。だけど、言うだけはある。今のあなたたちの力と武具……たしかに手こずりそう。だけど、良い戦いなんてしてあげない。力で……あなたたちを蹂躙してあげる!」
見開かれた黒の瞳に殺気が迸る。
これに四騎士は瞬刻の間、怯みを見せたが、すぐに戦いへの熱き血潮を体へ巡らせる。
そんな彼らへ、シャーレは無慈悲な絶望という冷たさを伝える。
「あなたたちは、敵を私だけと思っているの?」
「はっ?」
「今の私には、共に旅をする仲間たちがいる。その者たちの一人一人が――魔王に並び立つ者たち! 私の背中を預け、共に歩む力を持つ者たちが今の私にはいる!!」
シャーレの言葉を受けて、共に旅をするアスカが前へ躍り出る。
「なるほどのぅ、力で蹂躙か。ワシらが出れば良い戦いなど不可能じゃしな……ま、本音を言えば面倒じゃが、おぬしにそうまで評価されたのならば、協力せぬわけにはいかぬな」
アスカは四騎士の前に立ち、己の名を世界に掲げる。
「ワシの名はアスカ! ここより異なる世界から訪れし神の名を冠する龍ぞ!! 友、シャーレのために助力を惜しまぬ!!」
アスカの身の内から、この世界レントとは異なる力である黄金色の波動が沸き立つ。
それは魔王シャーレが背を預けることのできる力。
異界から訪れた龍という言葉とともに、世界が軋む力が伝わる。
それは証明――彼女が偽りなく異世界より訪れし龍であり、絶対強者であるということ。
大将軍ウォーグバダンは幼き少女に敬意を表す。
「おお、なんという力だ。異界の龍? 魔王シャーレに龍と何が何やらわからぬが、敵でないのであれば歓迎しよう」
アスカの次にラプユスが名乗りを上げる。
「私はモチウォン様へ身命を投げ打つ聖女ラプユス! 多くの戦士たちへ絶対の守りを約束しましょう!!」
兵士たちは再び聞こえたラプユスの声に安堵を示した。
「ラプユス様が守ってくださる! 我々にラプユス様の加護を! 聖女ラプユスに栄光あれ!!」
さらに、ララが声を上げる。
「な~んか成り行きって感じだけど、私も名乗ってあげる。私は吸血鬼の始祖デュセイア家の王女、ララ=リア=デュセイア!! 五騎士のルフォライグには借りがあるから前哨戦として、あんたたちをぶっ飛ばしてあげる!!」
王家に連なる魔族であり吸血鬼の始祖デュセイアの名。
これに大将軍ウォーグバダンと兵士たちにどよめきが走るが、それ以上に魔族の兵士たちにどよめきが走っていた。
「な、なんでデュセイアの王女が!? 同じ魔族だろ!! デュセイアは魔王シャーレ様についたのか!?」
そして、誰もが耳を疑いし名前が草原を駆け抜ける。
「フフ、皆さんが、名乗りを上げたのならば、私も負けていられませんね。すでに捨てた肩書きですが、最後に一度だけ、借りましょう……我が名は、レム=サヨナレス。三百年前の亡霊にして、聖騎士と勇者の名を戴く者――聖騎士勇者レム=サヨナレス!!」
――伝説の勇者・レム=サヨナレス――
三百年前に存在した勇者。
あまりにも馬鹿げた名乗りに、名を耳に響かせた敵味方双方が戦いの手を止めるほどであった。
だが、聖女ラプユスが彼女の名を讃える。
「伝承では男性と伝わっていますが、彼女はまごうことなき、かの伝説の勇者レム=サヨナレス! 聖女ラプユスがその名誉を保証しましょう!!」
この場にいるはずのない存在。伝説。勇者。
静まり返った戦場は、ラプユスの宣言で再び熱を思い出す。
人々は希望を手にして歓喜に涙を流し、奇跡だと声を出す。
一方魔族側は、絶望に打ち震え、偽りだと喚き飛ばす。
レム=サヨナレスの名はこの場にいる誰よりも皆の心に浸透するものだった。
最後にアスカが剣を構えたままのフォルスを指差す。
「ワシら、龍神・魔王・聖女・王女・勇者。それらを纏め上げている者の名は――フォルス=ヴェル! 次世代の勇者じゃ!!」
戦場に散らばる瞳たちが一斉にフォルスを見た。
しかし彼は、場の雰囲気に乗り遅れてしまい小さく会釈をするだけがやっと……。
「えっと、その、ドモです……」
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