23 / 56
第三章 童貞勇者のくせに生意気じゃ
第23話 騎士と教皇の密謀
しおりを挟む
――同時刻、グラシエル教皇の私室
本棚にぎっしりと詰まった書物。黒色の執務机にも書物の山。床にも足の踏み場なく書物の束。
ここは部屋の主を書物だと称しても過言ではない書物によって形作られた部屋。
その中で、僅かに人が収まることが許された執務椅子に腰を掛ける教皇グラシエル。
机を挟み、とても窮屈そうな様子で彼の前に立つ仮面の騎士アルフェン。
アルフェンはちらりと書物へ視線をぶつけ、瞳をグラシエルへ戻して声を生むが……声帯も爛れた顔と同様に爛れており、彼はしゃがれ潰れた醜き化け物のような声を出す。
「アイカわらず、ヘヤが乱雑としていますね。片づけるキはないのですか?」
「こう見えても私なりに整理整頓はできていてね。この部屋のどこにどんな書物があるのかしっかり把握している」
「書物が書物のシタジきになっているようでは取り出すのもタイヘンでしょうに。これを整理セイトンができている言えますかね?」
「フフ、この状態ならば不埒な輩が侵入したとしても、貴重な書物を探すことも持ち出すこともできまい。防犯という面では大きく寄与しているよ」
「モノは言いようですね」
アルフェンは小さなため息を挟み、話を本題へ移す。
「ワタシを呼びタてたのは、ラプユス様のことについてですね」
「ああ。君は彼女の旅を許すべきと言ったがやはり不安は残る。だから改めて君の口から保証を得たい」
「そうですか、では……レペアトの巫女フィナクルの反乱、魔王シャーレのシッキャク。これは予期されていたこと。そしてそれは我々のケイカクの狼煙でもある。そのケイカク内容をラプユス様にシられるわけにはいかない」
「その通りだ。彼女の耳に入れば必ず邪魔をする。だから、遠ざけると言うわけだな。我々が事を行いやすくするために」
「ええ。ですが、ラプユス様の御身を保証なくトオざけるのは問題。彼女はモチウォン様の聖女にして聖都グラヌスのショウチョウ。彼女にマンイチでもあれば、事」
「そうだな。ラプユスの身を守護せねばならぬ。彼らに預けて安心と?」
「魔王シャーレ、アスカなる少女。そして、ナグライダを屠った青年。ミナ、超一流の実力の持ち主と見受けられます。ゴエイとしては申し分ないかと」
「力量は十分。だが、信頼はできるのか?」
「そこは大いに不安視されるでしょうが、カレらならばラプユス様に危害を加えることもなく、また、御身の安全をハカってくれるでしょう」
「その根拠はなんだ?」
「ラプユス様の瞳と、私のカンです」
「ふむ……」
グラシエルは鼻で息を抜き、両腕を組んで目を閉じ、静かに熟考する。
「……勘か。普通ならばこれほどいい加減な保証もないが、私の知る限り、これまで君の勘は外れたことがない。それに、計画とラプユスを天秤に量れば、優先されるべきは計画。彼女が聖都に居ては計画が滞るどころか破綻しかねない。わかった、彼らに預けよう。だが……」
アルフェンの言に納得する素振りを見せたグラシエルは、言葉の最後に逆接の接続詞を置いた。
これは前文に対して矛盾や対立を仄めかすもの。
しかし、彼の『だが』は全く別のものへと繋がっている。
そのことはアルフェンにもよく伝わっていた。
「まんまと籠に飛び込んできた鳥をトリカゴから解き放つことにテイコウがあるのですね」
「ああ、君の言うとおりだ」
「しかしながら、強制的な拘束となるとムズカしい。もちろん、やってやれないことはありませんが……ラプユス様がハンタイされるでしょう」
「そうだな」
「だからこそ、ラプユス様の旅の同行が意味をオびてくる」
「彼女を遠ざけると同時に、定期連絡という名目で監視の役目を負わせる。今は不安を押し殺し、気配を隠すことが肝心か。わかった、そのように『彼』にも手紙を送っておこう」
グラシエル教皇は白眉を撫でて、最終目標である計画の完遂に重きを置き、己の不安を鎮めた。
そこから話題をもう一つの懸念へ移す。
「ナグライダの復活。となれば、人柱となった彼の者の封印も解けているだろう」
「はい、そうでしょうね」
「恨みと憎悪が聖都を襲うな」
「当然でしょう。私たちはそれだけのシウちを行った。だからといって、アマんじて憎しみを受け止めるわけにはいかない」
「そこで、彼らの手を借りるのだな。教会の恥部を晒すことを厭わずに」
「そのヨテイです」
「そうなるとラプユスが心配だ。無事で済むと思っているのか?」
「ナグライダを事もなく屠る青年に魔王シャーレがいます。モンダイないでしょう。ラプユス様もまた、彼の者を救えないことはショウチでしょうから」
「自我を保ち百年苛まれ、正気を失い二百年嘆き苦しむ。身勝手ではあるが永遠に眠ってもらうことが最善であろうな」
「我々は罪をオカシ続けてますね」
「導く者の役目だ。言い訳は許されない。ただ罪を受け入れ、世界に栄華を与えるのみ。それにだ、我々は更なる罪を重ね、世界を救わねばならん。あの時、我ら三人はそう誓ったのだから」
教皇グラシエルは漆黒の瞳を悲しげに揺らすが、宿る光には決意を秘めていた。
それは、これから先、どのようなことが起きようとも必ず計画を完遂するという覚悟――。
静かなる決意は主を書物に置く部屋を静謐へと帰し、世界が凍りついたように、ただ無音のまま時だけが流れゆく。
アルフェンは決意に満たされた音無き世界へ敬意を払い、空気の揺らぎもなく踵を返し、部屋から立ち去ろうとした。
だが、グラシエルは静謐に音を授け、彼へ問い掛ける。
「巨なる悪魔ナグライダ……君ならばフォルスという青年と同じことが、いやそれ以上のことができたであろう」
「ええ」
「そして、彼の者の魂へ安らぎを与えること。それもまた可能であろう」
「ええ……ですが、私が表舞台に立つことはキケンです」
「そうであるな。何者にも警戒されることなく、事を完遂せねば。ふふ、彼らが訪れたことにより君の実力を披露する機会は失われたが、そうであって良かった。これはモチウォン様のお導きかもしれん」
「ええ、きっとそうでしょう。それでは、シツレイいたします」
重厚な扉はゆっくりと音もなく閉じられる。
扉から離れ、アルフェンは長廊下の先を見つめる。
廊下の壁には光の力が封じられた魔石が置かれ足元を照らし出しているが、廊下の奥は闇に閉ざされ人の目では先を捉えることは許されない。
だがしかし、彼は闇を見つめ、先を覗き込み、足を一歩、踏み出す。
(まさか、あのナグライダをあれほど軽々と。想定したよりも遥かに強い。あれが時滅剣ナストハの可能性を喰らう力か)
彼はこの世界では誰も知らぬはずの剣の名を心の中で唱え、見えざる先を見通す。
(巫女フィナクルの動きもまた想定より早い。しかし、私に大きな介入は許されない。傍観あるのみ……いや、介入などせずともナストハならば。フフ、大いに期待が持てるな)
本棚にぎっしりと詰まった書物。黒色の執務机にも書物の山。床にも足の踏み場なく書物の束。
ここは部屋の主を書物だと称しても過言ではない書物によって形作られた部屋。
その中で、僅かに人が収まることが許された執務椅子に腰を掛ける教皇グラシエル。
机を挟み、とても窮屈そうな様子で彼の前に立つ仮面の騎士アルフェン。
アルフェンはちらりと書物へ視線をぶつけ、瞳をグラシエルへ戻して声を生むが……声帯も爛れた顔と同様に爛れており、彼はしゃがれ潰れた醜き化け物のような声を出す。
「アイカわらず、ヘヤが乱雑としていますね。片づけるキはないのですか?」
「こう見えても私なりに整理整頓はできていてね。この部屋のどこにどんな書物があるのかしっかり把握している」
「書物が書物のシタジきになっているようでは取り出すのもタイヘンでしょうに。これを整理セイトンができている言えますかね?」
「フフ、この状態ならば不埒な輩が侵入したとしても、貴重な書物を探すことも持ち出すこともできまい。防犯という面では大きく寄与しているよ」
「モノは言いようですね」
アルフェンは小さなため息を挟み、話を本題へ移す。
「ワタシを呼びタてたのは、ラプユス様のことについてですね」
「ああ。君は彼女の旅を許すべきと言ったがやはり不安は残る。だから改めて君の口から保証を得たい」
「そうですか、では……レペアトの巫女フィナクルの反乱、魔王シャーレのシッキャク。これは予期されていたこと。そしてそれは我々のケイカクの狼煙でもある。そのケイカク内容をラプユス様にシられるわけにはいかない」
「その通りだ。彼女の耳に入れば必ず邪魔をする。だから、遠ざけると言うわけだな。我々が事を行いやすくするために」
「ええ。ですが、ラプユス様の御身を保証なくトオざけるのは問題。彼女はモチウォン様の聖女にして聖都グラヌスのショウチョウ。彼女にマンイチでもあれば、事」
「そうだな。ラプユスの身を守護せねばならぬ。彼らに預けて安心と?」
「魔王シャーレ、アスカなる少女。そして、ナグライダを屠った青年。ミナ、超一流の実力の持ち主と見受けられます。ゴエイとしては申し分ないかと」
「力量は十分。だが、信頼はできるのか?」
「そこは大いに不安視されるでしょうが、カレらならばラプユス様に危害を加えることもなく、また、御身の安全をハカってくれるでしょう」
「その根拠はなんだ?」
「ラプユス様の瞳と、私のカンです」
「ふむ……」
グラシエルは鼻で息を抜き、両腕を組んで目を閉じ、静かに熟考する。
「……勘か。普通ならばこれほどいい加減な保証もないが、私の知る限り、これまで君の勘は外れたことがない。それに、計画とラプユスを天秤に量れば、優先されるべきは計画。彼女が聖都に居ては計画が滞るどころか破綻しかねない。わかった、彼らに預けよう。だが……」
アルフェンの言に納得する素振りを見せたグラシエルは、言葉の最後に逆接の接続詞を置いた。
これは前文に対して矛盾や対立を仄めかすもの。
しかし、彼の『だが』は全く別のものへと繋がっている。
そのことはアルフェンにもよく伝わっていた。
「まんまと籠に飛び込んできた鳥をトリカゴから解き放つことにテイコウがあるのですね」
「ああ、君の言うとおりだ」
「しかしながら、強制的な拘束となるとムズカしい。もちろん、やってやれないことはありませんが……ラプユス様がハンタイされるでしょう」
「そうだな」
「だからこそ、ラプユス様の旅の同行が意味をオびてくる」
「彼女を遠ざけると同時に、定期連絡という名目で監視の役目を負わせる。今は不安を押し殺し、気配を隠すことが肝心か。わかった、そのように『彼』にも手紙を送っておこう」
グラシエル教皇は白眉を撫でて、最終目標である計画の完遂に重きを置き、己の不安を鎮めた。
そこから話題をもう一つの懸念へ移す。
「ナグライダの復活。となれば、人柱となった彼の者の封印も解けているだろう」
「はい、そうでしょうね」
「恨みと憎悪が聖都を襲うな」
「当然でしょう。私たちはそれだけのシウちを行った。だからといって、アマんじて憎しみを受け止めるわけにはいかない」
「そこで、彼らの手を借りるのだな。教会の恥部を晒すことを厭わずに」
「そのヨテイです」
「そうなるとラプユスが心配だ。無事で済むと思っているのか?」
「ナグライダを事もなく屠る青年に魔王シャーレがいます。モンダイないでしょう。ラプユス様もまた、彼の者を救えないことはショウチでしょうから」
「自我を保ち百年苛まれ、正気を失い二百年嘆き苦しむ。身勝手ではあるが永遠に眠ってもらうことが最善であろうな」
「我々は罪をオカシ続けてますね」
「導く者の役目だ。言い訳は許されない。ただ罪を受け入れ、世界に栄華を与えるのみ。それにだ、我々は更なる罪を重ね、世界を救わねばならん。あの時、我ら三人はそう誓ったのだから」
教皇グラシエルは漆黒の瞳を悲しげに揺らすが、宿る光には決意を秘めていた。
それは、これから先、どのようなことが起きようとも必ず計画を完遂するという覚悟――。
静かなる決意は主を書物に置く部屋を静謐へと帰し、世界が凍りついたように、ただ無音のまま時だけが流れゆく。
アルフェンは決意に満たされた音無き世界へ敬意を払い、空気の揺らぎもなく踵を返し、部屋から立ち去ろうとした。
だが、グラシエルは静謐に音を授け、彼へ問い掛ける。
「巨なる悪魔ナグライダ……君ならばフォルスという青年と同じことが、いやそれ以上のことができたであろう」
「ええ」
「そして、彼の者の魂へ安らぎを与えること。それもまた可能であろう」
「ええ……ですが、私が表舞台に立つことはキケンです」
「そうであるな。何者にも警戒されることなく、事を完遂せねば。ふふ、彼らが訪れたことにより君の実力を披露する機会は失われたが、そうであって良かった。これはモチウォン様のお導きかもしれん」
「ええ、きっとそうでしょう。それでは、シツレイいたします」
重厚な扉はゆっくりと音もなく閉じられる。
扉から離れ、アルフェンは長廊下の先を見つめる。
廊下の壁には光の力が封じられた魔石が置かれ足元を照らし出しているが、廊下の奥は闇に閉ざされ人の目では先を捉えることは許されない。
だがしかし、彼は闇を見つめ、先を覗き込み、足を一歩、踏み出す。
(まさか、あのナグライダをあれほど軽々と。想定したよりも遥かに強い。あれが時滅剣ナストハの可能性を喰らう力か)
彼はこの世界では誰も知らぬはずの剣の名を心の中で唱え、見えざる先を見通す。
(巫女フィナクルの動きもまた想定より早い。しかし、私に大きな介入は許されない。傍観あるのみ……いや、介入などせずともナストハならば。フフ、大いに期待が持てるな)
0
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
追放勇者は愛されていた。
はじめアキラ
ファンタジー
「今日までの特訓ではっきりした。お前は邪魔だ。一緒に連れていけば足手まといにしかならない……魔王以前に、賢者の泉に到達することもできないだろう。お前みたいなゴミのせいで、全滅なんてごめんなんだよ」
頼れる勇者パーティのリーダー、グレイスはケントをそう言って追放した。
一緒に魔王を倒そう――孤児院で家族同然に育ち、そう誓い合った筈だったのに、一体何故。
打ちひしがれるケントに、“あいつらを見返そう!”と告げる少女リリー。
何故グレイスが豹変し、ケントに怪我までさせてパーティから追い出したのか?
そこにはある、大きな理由と真実が隠されていた。
“誰も悪くない”追放勇者の物語、ここに開幕。
Spider
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
花火大会に誘われた。
相手は、会社に出入りしている、コーヒー会社の人。
彼はいつも、超無表情・事務的で。
私も関心がないから、事務的に接してた。
……そんな彼から。
突然誘われた花火大会。
これは一体……?
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
伝説の霊獣達が住まう【生存率0%】の無人島に捨てられた少年はサバイバルを経ていかにして最強に至ったか
藤原みけ@雑魚将軍2巻発売中
ファンタジー
小さな村で平凡な日々を過ごしていた少年リオル。11歳の誕生日を迎え、両親に祝われながら幸せに眠りに着いた翌日、目を覚ますと全く知らないジャングルに居た。
そこは人類が滅ぼされ、伝説の霊獣達の住まう地獄のような無人島だった。
次々の襲い来る霊獣達にリオルは絶望しどん底に突き落とされるが、生き残るため戦うことを決意する。だが、現実は最弱のネズミの霊獣にすら敗北して……。
サバイバル生活の中、霊獣によって殺されかけたリオルは理解する。
弱ければ、何も得ることはできないと。
生きるためリオルはやがて力を求め始める。
堅実に努力を重ね少しずつ成長していくなか、やがて仲間(もふもふ?)に出会っていく。
地獄のような島でただの少年はいかにして最強へと至ったのか。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ポンコツ気味の学園のかぐや姫が僕へのラブコールにご熱心な件
鉄人じゅす
恋愛
平凡な男子高校生【山田太陽】にとっての日常は極めて容姿端麗で女性にモテる親友の恋模様を観察することだ。
ある時、太陽はその親友の妹からこんな言葉を隠れて聞くことになる。
「私ね……太陽さんのこと好きになったかもしれない」
親友の妹【神凪月夜】は千回告白されてもYESと言わない学園のかぐや姫と噂される笑顔がとても愛らしい美少女だった。
月夜を親友の妹としか見ていなかった太陽だったがその言葉から始まる月夜の熱烈なラブコールに日常は急変化する。
恋に対して空回り気味でポンコツを露呈する月夜に苦笑いしつつも、柔和で優しい笑顔に太陽はどんどん魅せられていく。
恋に不慣れな2人が互いに最も大切な人になるまでの話。
7月14日 本編完結です。
小説化になろう、カクヨム、マグネット、ノベルアップ+で掲載中。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる