21 / 42
第21話 八歳の記憶・前編
しおりを挟む
――八歳・秋
湿潤に満たされた風からは粘度が失われ、さらりと肌を撫でる涼やかな風へと変わる季節。
俺は視線を空の果てに向けて、瞳に血塗られた戦場を映す。
(あの戦いも秋の頃だったな。補給路を断たれ、援軍もなく、四方を敵に囲まれた籠城戦。あの戦いをきっかけに、俺は勇者を目指すことになった。友を犠牲にして……)
勝手気ままに冒険をしていた少年が勇者を目指すことになった戦い。
秋の風を頬に受けて、ふと、そんな昔話を思い出した。
瞳を果ての空から下げて、遼遠の王都へと向ける。
(クルスは勇者としてどれほど成長しただろうか? だが、聞こえてくるのは……)
この絶壁に閉ざされた東方領域の最東端であっても、外の情報は届いてくる。
外では戦いが激化の一途を辿り、血で血を洗うこの世の地獄と言ってもよい様相を呈しているという。
その主だった理由は魔族側の政変。
魔王の息子カルミア……アスティの兄にあたるカルミアが父であるガルボグの命を奪い、玉座を奪ったことを端に発する混乱。
カルミアは魔族の諸侯をまとめきれず、魔族は半ば内乱状態に陥ったそうだ。
俺はアスティの姿を思い描き、それはさも当然だと納得する。
(兄妹の粛清。それは親類縁者にも及んだのだろうな。そんなことをすれば一族の力は失われ、他の一族が台頭してくることは目に見えていた。愚かな男だな、カルミアは……)
魔王ガルボクから玉座を奪い、己の地位を盤石にするため脅威を排除したい思いは理解できる。
だがそれは、あくまでも玉座を奪える可能性の高い者だけにとどめるべきだった。
それなのに、当時赤子であったアスティまで粛清しようとするなんて……これでは一族の力を弱めるようなもの。
害のない者には役職を与え、牙ある者からは牙を奪い無力化してから同じく役職を与え、一族による支配を強める。
これが良いとは言えないが、権力基盤が盤石ではない場合、一族の結びつきを強固にする必要性がある。そうしないと、他の一族による影響力が入り込んでくるからな。
だがカルミアは、自ら一族の力を削いで、他の一族が台頭するきっかけを与えた。
それにより、魔族は権力争いに溺れ、弱体化。
そのおかげで、クルスたちが成長できる時間が生まれたとも言えるのだが…………その反面、魔族の大貴族たちは内部の勢力図を書き換えるために、影響力の拡大と名声を求めて人間族へ無用な攻撃を仕掛けてくるようになった。
それは時を追うごとに過激さを増して、それに応えるように人間族側も過激さが増していく。
今では互いに民間人、女子供年寄りも関係なく虐殺を行っているというが……。
俺は軽く鼻から息を漏らす。
「フッ、それはさすがにないか。ここは中央から遠く離れた場所。ここまで情報が届く前に、余計なものがくっついて、ありもしない出来事が付け足されているんだろうな」
魔族側の混乱。
彼らは一族誇示のために軍功を求め、たしかに過激さは増しているだろうし、それによりかつてないほど人間族側に憎しみが広がっているだろうが、非戦闘員にまで危害が及んでいるとは思えない。
なにせ、この千年間、人間族と魔族は争いを続け、その間に条約が制定されて、そのような愚かな行為は禁じており、そしてこの三百年間、それらはほとんど起きていないし、起きた場合も互いにその部隊や責任者を厳罰に処している。
だから俺は、これらの情報をゴシップの類程度にしか受け止めていなかった……。
――――
外の世界のことはさておき、娘について語ろう。
アスティは八歳となり、反抗期が落ち着きを見せ始めていた。
子守りのばーさん曰く、またすぐにやってくるそうだが……。
子どもは理性と社会性の未熟さのため、反発という行為で己を表して自我を形成していく。
親はそれを理解して、子どもたちの理性と社会性を養わなければならない。
ある意味、俺も親としての理性と社会性、そして忍耐を試されるわけだが……これらはカシアやローレといった、多くの助けがあるので乗り越えていけるだろう。
――――
ある日の午後、俺はちょっとした仕事を任されて学舎へ訪れていた。
少しばかり早く来すぎたため、まだ授業中のようだ。
学舎は木造の一階建てで、オレンジの屋根が乗っかり、室内は五十人ほどが机を並べて学べる広さ。
生徒の年齢は様々で六歳から十四歳。
俺はガラス窓から中を覗き見る。
するとちょうど、ちょっぴり素直になったアスティが魔法を学んでいた。
皆を教え導く先生は魔法が得意なローレ。
姿はいつも通りの多様なフリルがついたホワイトロリータの姿。
いま行われている授業は魔導学の初歩についてのようだが、アスティは座学で魔法を学ぶよりも実践で覚える方が得意なようで、新しい魔法を教えてもらったらまず生み出すといった感じで魔法を身に着けている様子。
それにローレは眉をひそめて困り顔。
「はぁ、しっかり座学で基礎を理解してからじゃないと危険なんだけど。魔法が得意な人って極端なのよねぇ」
座学が得意なタイプは新たな魔導理論を構築する研究職に向いており、実践が得意なタイプは魔法を操ることに長けている傾向が強い。
アスティは後者のようだ。
そんなアスティの姿を恨めしそうに見ているローレの娘フローラ。
彼女は父ヒースが魔族のため、人間族と魔族のハーフ。
そのため、魔力覚醒が起きるまで魔法を本格的に学べない。
現状では初歩と言える簡単な魔法を使用できるだけで、それもまた非常にか細い。
だから今は座学に集中しているわけだが、幼馴染であるアスティが手のひらサイズの火球を生み出している姿にあからさまな不満顔を見せていた。
その一方、魔力覚醒が起きたアスティは通常の子どもたちよりも早い段階で魔法に触れることができる……しかし、ローレによると、七歳で魔力覚醒が訪れた割には成長が鈍いらしい。
親としては非常に残念である。
不満顔を見せていたフローラが恨めしそうに声を漏らす。
「いいな~、わたしも早く強い魔法を使えるようになりたい」
この声に、隣の席でノートに落書きをしていたアデルが答えた。
「そうだよなぁ、魔法って面白そうだし」
「そう思うならちゃんとノート取ろうよ」
「魔法は使えるようになりたいけど、勉強はきらいなんだよ。それにあんなじっとしてムムムッてやるよりも体を動かす方がすきだし」
そう言って、アデルは定規を剣に見立てて振り回す。
それにフローラが小さな叫び声を上げた。
「きゃっ! もう、あぶないよ」
「大丈夫だって! おれは父ちゃんみたいなすごうでの剣士なる男だぜ」
「意味わかんないから! もう、ママに――じゃない、先生に言いつけるやるんだから!」
「や、やめろよ! 今日怒られたらヤーロゥおじさんの授業を――――っ!? おじさん!!」
フローラに咎められて慌てていたアデルと窓越しで目が合った。
俺は軽く片手を上げて挨拶を交わし、学舎の玄関前に向かい、中へと入る。
湿潤に満たされた風からは粘度が失われ、さらりと肌を撫でる涼やかな風へと変わる季節。
俺は視線を空の果てに向けて、瞳に血塗られた戦場を映す。
(あの戦いも秋の頃だったな。補給路を断たれ、援軍もなく、四方を敵に囲まれた籠城戦。あの戦いをきっかけに、俺は勇者を目指すことになった。友を犠牲にして……)
勝手気ままに冒険をしていた少年が勇者を目指すことになった戦い。
秋の風を頬に受けて、ふと、そんな昔話を思い出した。
瞳を果ての空から下げて、遼遠の王都へと向ける。
(クルスは勇者としてどれほど成長しただろうか? だが、聞こえてくるのは……)
この絶壁に閉ざされた東方領域の最東端であっても、外の情報は届いてくる。
外では戦いが激化の一途を辿り、血で血を洗うこの世の地獄と言ってもよい様相を呈しているという。
その主だった理由は魔族側の政変。
魔王の息子カルミア……アスティの兄にあたるカルミアが父であるガルボグの命を奪い、玉座を奪ったことを端に発する混乱。
カルミアは魔族の諸侯をまとめきれず、魔族は半ば内乱状態に陥ったそうだ。
俺はアスティの姿を思い描き、それはさも当然だと納得する。
(兄妹の粛清。それは親類縁者にも及んだのだろうな。そんなことをすれば一族の力は失われ、他の一族が台頭してくることは目に見えていた。愚かな男だな、カルミアは……)
魔王ガルボクから玉座を奪い、己の地位を盤石にするため脅威を排除したい思いは理解できる。
だがそれは、あくまでも玉座を奪える可能性の高い者だけにとどめるべきだった。
それなのに、当時赤子であったアスティまで粛清しようとするなんて……これでは一族の力を弱めるようなもの。
害のない者には役職を与え、牙ある者からは牙を奪い無力化してから同じく役職を与え、一族による支配を強める。
これが良いとは言えないが、権力基盤が盤石ではない場合、一族の結びつきを強固にする必要性がある。そうしないと、他の一族による影響力が入り込んでくるからな。
だがカルミアは、自ら一族の力を削いで、他の一族が台頭するきっかけを与えた。
それにより、魔族は権力争いに溺れ、弱体化。
そのおかげで、クルスたちが成長できる時間が生まれたとも言えるのだが…………その反面、魔族の大貴族たちは内部の勢力図を書き換えるために、影響力の拡大と名声を求めて人間族へ無用な攻撃を仕掛けてくるようになった。
それは時を追うごとに過激さを増して、それに応えるように人間族側も過激さが増していく。
今では互いに民間人、女子供年寄りも関係なく虐殺を行っているというが……。
俺は軽く鼻から息を漏らす。
「フッ、それはさすがにないか。ここは中央から遠く離れた場所。ここまで情報が届く前に、余計なものがくっついて、ありもしない出来事が付け足されているんだろうな」
魔族側の混乱。
彼らは一族誇示のために軍功を求め、たしかに過激さは増しているだろうし、それによりかつてないほど人間族側に憎しみが広がっているだろうが、非戦闘員にまで危害が及んでいるとは思えない。
なにせ、この千年間、人間族と魔族は争いを続け、その間に条約が制定されて、そのような愚かな行為は禁じており、そしてこの三百年間、それらはほとんど起きていないし、起きた場合も互いにその部隊や責任者を厳罰に処している。
だから俺は、これらの情報をゴシップの類程度にしか受け止めていなかった……。
――――
外の世界のことはさておき、娘について語ろう。
アスティは八歳となり、反抗期が落ち着きを見せ始めていた。
子守りのばーさん曰く、またすぐにやってくるそうだが……。
子どもは理性と社会性の未熟さのため、反発という行為で己を表して自我を形成していく。
親はそれを理解して、子どもたちの理性と社会性を養わなければならない。
ある意味、俺も親としての理性と社会性、そして忍耐を試されるわけだが……これらはカシアやローレといった、多くの助けがあるので乗り越えていけるだろう。
――――
ある日の午後、俺はちょっとした仕事を任されて学舎へ訪れていた。
少しばかり早く来すぎたため、まだ授業中のようだ。
学舎は木造の一階建てで、オレンジの屋根が乗っかり、室内は五十人ほどが机を並べて学べる広さ。
生徒の年齢は様々で六歳から十四歳。
俺はガラス窓から中を覗き見る。
するとちょうど、ちょっぴり素直になったアスティが魔法を学んでいた。
皆を教え導く先生は魔法が得意なローレ。
姿はいつも通りの多様なフリルがついたホワイトロリータの姿。
いま行われている授業は魔導学の初歩についてのようだが、アスティは座学で魔法を学ぶよりも実践で覚える方が得意なようで、新しい魔法を教えてもらったらまず生み出すといった感じで魔法を身に着けている様子。
それにローレは眉をひそめて困り顔。
「はぁ、しっかり座学で基礎を理解してからじゃないと危険なんだけど。魔法が得意な人って極端なのよねぇ」
座学が得意なタイプは新たな魔導理論を構築する研究職に向いており、実践が得意なタイプは魔法を操ることに長けている傾向が強い。
アスティは後者のようだ。
そんなアスティの姿を恨めしそうに見ているローレの娘フローラ。
彼女は父ヒースが魔族のため、人間族と魔族のハーフ。
そのため、魔力覚醒が起きるまで魔法を本格的に学べない。
現状では初歩と言える簡単な魔法を使用できるだけで、それもまた非常にか細い。
だから今は座学に集中しているわけだが、幼馴染であるアスティが手のひらサイズの火球を生み出している姿にあからさまな不満顔を見せていた。
その一方、魔力覚醒が起きたアスティは通常の子どもたちよりも早い段階で魔法に触れることができる……しかし、ローレによると、七歳で魔力覚醒が訪れた割には成長が鈍いらしい。
親としては非常に残念である。
不満顔を見せていたフローラが恨めしそうに声を漏らす。
「いいな~、わたしも早く強い魔法を使えるようになりたい」
この声に、隣の席でノートに落書きをしていたアデルが答えた。
「そうだよなぁ、魔法って面白そうだし」
「そう思うならちゃんとノート取ろうよ」
「魔法は使えるようになりたいけど、勉強はきらいなんだよ。それにあんなじっとしてムムムッてやるよりも体を動かす方がすきだし」
そう言って、アデルは定規を剣に見立てて振り回す。
それにフローラが小さな叫び声を上げた。
「きゃっ! もう、あぶないよ」
「大丈夫だって! おれは父ちゃんみたいなすごうでの剣士なる男だぜ」
「意味わかんないから! もう、ママに――じゃない、先生に言いつけるやるんだから!」
「や、やめろよ! 今日怒られたらヤーロゥおじさんの授業を――――っ!? おじさん!!」
フローラに咎められて慌てていたアデルと窓越しで目が合った。
俺は軽く片手を上げて挨拶を交わし、学舎の玄関前に向かい、中へと入る。
24
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる