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第一幕

第一幕・最終話 赤黒く染められた人生は続く

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 日記帳……シオンの苦悩が書き込まれた悲しい記録。
 最後のページには『死にたい』と書かれてあった。

 これはシオンの遺書。
 そう、遺書のはず。
 そうだというのに、その遺書は大切に引き出しに仕舞われていた。
 それも鍵付きの引き出しに!

 これは通常あり得ない。
 遺書なんてものは見せたい相手がいるから書くものだ。
 それをわざわざ引き出しに入れて鍵まで掛けるなんて。
 だから俺は引き出しをこじ開けて日記を発見したとき、疑問と疑念を抱いた。
 
 これに加え、俺に依頼をして人生を渡すつもりだった少女が遺書を残すという点もおかしい。


 これらにより、この遺書はシオンが書いたものではないのでは? 何者かが彼女を自殺に見せかけて殺害しようとしていたのでは? という疑いを持つ。
 そしてその疑いはすぐに当たることになる。

 食堂で香辛料の使い方に物申して、調理室へ向かった日。
 その時俺はルーレンにレシピを取らせて、その文字を指先で味わう。

 その文字の筆圧が……日記帳の最終ページである『死にたい』と同じだった。
 俺は彼女へ疑念を集める。
 
 次に確証へ至る出来事。
 洗濯物から発見される鍵と動いた形跡がある日記帳。


 ルーレンは洗濯物に混ざっていた衣服のポケットから鍵を発見したと言っていた。
 俺はその鍵を受け取り、そして引き出しを開く。
 すると、日記帳は右隅にピタリとくっついていた……俺は右隅に寄り添うように置いたはずなのに。

 つまり、誰かが日記帳に触れて戻したということ。
 それは鍵を持っているルーレンしかいない。

 振り返れば、ルーレンは初日から怪しい動きを見せていた。

 
 初めてシオンの部屋に訪れた時、ルーレンは早朝にシオンが外出をしたため、部屋を片付ける暇がなかったので、今から片付けると言い、俺が部屋に入ることをきらった。
 おそらく、この時、日記帳は机の上に置いたままだったのだろう。

 だが、彼女の計画は予定通りいかず、シオンは生き残ってしまった。
 だから、慌てて遺書を隠して鍵を持ち去った。


 しかし、これは悪手。
 日記帳はそのままにしておくべきだった

 俺は記憶を失った状態。日記帳を発見して中身を読んだとしても、自分が自殺したという補完にしかならなかったのに……。
 だが、ルーレンは隠してしまった。
 
 これについて、記憶が戻った場合のことを考えて隠したのではとも考えたが、そうなると、そのあと消さずにそのままにしておいたことと繋がらない。

 もしやこれは、後ろ暗さによるミスだろうか? 


 その後、ルーレンは俺がいない間に部屋に入り、引き出しの日記を取り出して遺書の部分を消そうとしたが、結局やめている。
 この時、放置しても問題ないと考え直しやめたのだろうか?

 彼女は本を引き出しの右隅にピタリとつけて戻す。
 実はピタリと見えて、寄り添うように置いただけなので、僅かに隙間があったのだが、彼女はそれに気づかなかったようだ。

 ここまでで、俺は『?』を二度ほど使っている。
 何故かというと、アズール殺害の出来事によって俺は馬鹿げた推理を端に持ってしまったからだ。


 ルーレンは自分の匂いを消そうとして躍起だったはずなのに、マギーを救うために自分の痕跡を見せてしまった。
 日記帳もそう。
 隠す必要もないのに隠し、遺書を消そうとして消さなかった。

 アズール殺害においてはとても入念――そのような人物による杜撰な行為……ここでこれらは、わざとなどでは? 
 という疑問がもたげてきてしまったわけだ。
 
 そしてわざとである理由がもっとあり得ない。
 もしかしたらルーレンは、自分が犯人であることを俺に知らせようとしているのでは?
 そんなバカげた推理をしてしまったから、ルーレンのミスをミスと思えなくなってしまった。

 だが、もし本当にわざとならば――彼女は一体何を考えているのだろうか?

 日記帳に死にたいと書き、自殺の偽装工作を行った。
 つまりこの時点では、シオンを自殺に見せかけて殺す気だった。

 崖から落ちるシオン。だが生きていた。
 ここでルーレンの考えに何かの変化が起きた?
 その変化の内容はわからない。


 纏めよう――

 ルーレンにはシオンを殺害しようとした形跡がある。その動機はシオンによる叱責だろう。
 ルーレンはシオンに暴力を振るわれていた。
 それは俺が部屋から発見した鞭と、彼女の異様なまでの怯えで証明されている。

 しかし、そんな彼女は俺の計画と内容を把握して、俺に対してより良い結果をもたらせようと行動した。

 これの意味がわからない。

 殺害しようと思うほど憎んだ相手の利する行為を行うなんて。
 しかも、殺人という行為にまで及んで……。
 それどころか、俺に接する彼女の態度はシオンを令嬢として気遣うものばかりだった。


 矛盾……矛盾はまだある。
 何度も出しているがマギーのことだ。
 友人のマギーに罪をなすり付けようとしながらも、助けようとした。
 それは後ろめたさによって感情が揺れ動いていたのか、と感じていたが……それによって疑いの目が集まる。
 
 疑いの目……これは日記帳の関する行動も同じ。まるで自分が犯人であることを俺に伝えようとする行為。


 まったくもって意味不明な行動にまみれたルーレン。
 現状では情報が少なすぎて、ルーレンの行動を理解できない。


 さらにまだ、ルーレン以上に不可解な態度を取る人物が二人も残っている。
 

 一人は――セルガだ!

 
 ゼルフォビラ家の内情に疎い俺がここまで推理できたということは、切れ者であるあの男も同じ考えに至っているはず。
 だというのに、ルーレンを糾弾する気配を見せない。

 彼は観客だと言っていたが、いくら何でも自分の息子がメイドに殺害されて不干渉を貫くなんてあり得るのか!?
 
 何か理由があるのか?
 貫かなければならない理由が?
 もしや、引退の理由もそこにあるのでは……?


 そして、最後の一人。
 そいつは……シオン=ポリトス=ゼルフォビラ!


 もし、俺の推理通り、ルーレンがシオンを殺害したのであれば、どうしてあいつは俺の前に笑顔で現れることができたのか?
 日記帳を読むかぎり、ルーレンは数少ない味方だった。
 たしかにシオンはその味方に対して冷たく当たっていたが、だからと言って味方だと思っていた相手に殺害されて笑顔のままでいられるわけがない!

 それどころか俺の前に現れたシオンは、家族から虐待されていた少女とは思えない明るさと仕草を見せた。


 さらにもし、自ら命を絶ったわけではないのならば、何かしらの道具を使い命を賭して俺と接触を図ったわけではなくなってしまう。
 ルーレンによる殺害という偶発的な出来事により、道具が発動し、俺と接触した?
 あり得ない……それならば、余計にシオンの態度の説明ができない。
 

 ルーレンの矛盾・セルガの沈黙・シオンの振る舞い……一体、このゼルフォビラ家で何が起こっている!?


 俺は冷め切ったお茶をティーソーサーへ戻す。
 そして、大きくため息を吐いて、薄く笑う。
「はぁ~、適当に依頼をこなして、そのあとは金を持って逃げて、悠々自適な第二の人生でも送るかと考えていたが……フフ、そうもいかないようだな」

 血腥ちなまぐさい人生を歩んだ俺の人生は終わりを迎えた。
 だが、目の前に現れた新たな人生もまた、血腥ちなまぐさいもののようだ。

 神は……いや、シオンという少女は、この俺に、殺意と矛盾が絡み合う謎に挑めと言うのだろうか?


「ふん、面倒くさい話だ。だが、依頼を受けた以上、放置するわけにはいかねぇな。まがりなりにも命を救ってもらったわけだし。いいだろう、シオン。お前の納得の行く復讐とやらを見つけて、きっちり依頼を完遂してやろうじゃねぇか。お前が持つ矛盾を解き明かしつつな」


 こうして、俺の第二の人生が幕を開けた。
 矛盾を抱えたこのゼルフォビラ家で俺は令嬢の皮を被り、手探りの依頼内容を抱え、まずはゼルフォビラ家の乗っ取りを目指す。

 一つの敗北感を心に刻み……。
「何が牙を剥くことのできない弱者だ。警戒していたはずなのにまんまと出し抜かれたぞ、ルーレン。今回の画策、俺は二流で、お前は超一流だった。演技もな……アズールどころか、俺も騙されていたわけだ」


 ルーレンと近くにありたい。情報を引き出すために、こいつが何を考えているかを引き出すために……そうして友人のように親しくなった。
 しかし、近くにありすぎた。

 彼女にこちらの意図を渡し過ぎた。結果、思惑を探るどころか、俺の思考を完全にトレースされて、まんまと計画を乗っ取られた。
 俺はルーレンの実力を完全に見誤った……。

 そして彼女は、殺し屋の俺相手に殺意を一切見せず、見事、事を成し遂げた。
「フフ、完敗だよ、ルーレン。お前の思惑がどのようなものかわからないが、今回は敗者として、勝者の歩む道を讃えよう」


――コンコン

 響くノック音。
「どなたですの?」
「シオンお嬢様、ルーレンです。よろしいでしょうか?」
「ええ、構いませんわよ」


 扉が開かれ、黒のワンピースに真っ白なエプロンというクラシカルなメイド服に身を包む褐色肌の少女・ルーレンが姿を現す。
 くせっ毛で長い黒髪を持つ彼女からは何ら態度の変化は見られず、首を少しだけ傾けつつこちらへ黄金の瞳を向けて、いつものように愛らしく振舞う。


「茶器を下げに来たのですが?」
「あら、いつの間にか、かなりの時間が経っていたようですわね。でも、もう一杯頂こうかしら? あなたもご一緒にどう、ルーレン?」
「私もご一緒に? で、ですが」

「一人でお茶を楽しむよりも二人の方が楽しいですもの。あなたとわたくしはあるじとメイドの関係以上に、友達なのでしょう?」
「シオンお嬢様……もったいないお言葉。でも、嬉しいです!」

 ルーレンは友達という言葉に全く動じた様子も見せずに嬉しそうに言葉を生む。
 とても毒殺という殺人を行ったとは思えない少女の演技力を前に、俺の背筋に冷たいものが走る。
 
 彼女はパタパタと茶器の傍によってお茶の準備をしようとするが……。
「ルーレン、お待ちなさい。ここはわたくしに任せて頂けるかしら?」
「え、シオンお嬢様がこの私にお茶を淹れてくださるのですか?」

 俺は彼女の演技力に畏敬の念を払い、令嬢という衣を纏って言葉を返す。
 
「ええ、そうわよ」、と……。
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