7 / 100
第一幕
第七話 壊れゆく少女の心
しおりを挟む
俺は日記帳に封じられた少女の心に触れる。
――シオンの日記帳
「このダルホルンにやって来てもう二年以上。とても息苦しい毎日。だけど、お父様の期待に応えないと。そのためには今の勉強レベルじゃダメ。もっと難しいことを学ばないと。だけど、簡単には。みんなはできているのに、どうして私は……」
「今日もお母様にお叱りを戴いた。背中が痛む。だけど、私が悪いから仕方がない。貴族としての所作を身につけないと」
「アズールとライラから馬鹿にされた。とても悲しい。その様子をザディラお兄様が見て笑っていた。使用人も私を見下している。誰も私を助けてくれない。私はみんなと違うから。庶民の子だから。お母様、助けて。スティラお母様。どうして私を置いて先に逝ってしまったの……」
――――
「スティラお母様? 庶民の子? もしや、シオンは腹違いの子なのか?」
おそらくだが、スティラという女性がシオンの実の母で、ダリアは義理の母。
そして、スティラは庶民で、シオンは庶民と貴族である父セルガ=カース=ゼルフォビラの間にできた娘。要は妾の子。
この親子はダルホルンに住んでいなかったが二年ほど前にこの屋敷に招かれた。
「なるほど、それで。ダリアや双子がシオンに冷たく当たるわけだ」
実の娘ではない。腹違いの姉でしかない。
それでいて、庶民の血を引くさほど優秀ではない娘。
エリート貴族様にとってみれば見下しの対象に過ぎない。
特にダリアから見れば、愛情など注げるはずのない他人の娘。
「おいおいおいおい、こういう重要情報は伝えてくれよ、ルーレンにマーシャル。いや、マーシャルは伝えようとしていたのか」
――――医務室にて、マーシャルは――
『私如きがお話しするようなことではございませんが、あまり良い関係ではございません。ご両親とも、ご祖父母とも、ご兄弟とも……』
『そうですか……理由は?』
『それは…………その……』
――――――――
その後、マーシャルは競争が激しいためと言ったが、あの時言い淀んだのはこの事実を伝えるべきかどうか悩んだためのようだ。
正妻ではない庶民の妻とその娘の存在……貴族の醜聞。
メイドであるルーレンはそれを口として表しにくい。
マーシャルもそうであろうが、これに加え、記憶を失った患者に対してあまり強い刺激を与えたくなかったというのもあったようだ。
「なかなか面倒な関係になってきたな……続きを読もう」
ここまでは悪戦苦闘しながらも、貴族になるべく努力をしようとする前向きな文章だったが、途中から日記の雰囲気が変質していく。
――シオンの日記帳
「全然身につかない。お父様、助けて! お父様、どうして助けてくださらないの? 私が庶民の娘だから? 無能だから? お父様はスティラお母様を愛してくれたのでしょう!! だったら、その愛を少しだけでもいいから私に下さい!」
「ああ、母様が私を打つ。母様はスティラお母様が、ママが嫌いだった。ママの代わりに私を打つ。そう! 教育なんて嘘!! 母様は私を打つことでママに憎しみをぶつけているだけ!!」
「アズールから生ゴミを投げつけられた。ライラから土下座を強要された。フィアお姉様は私を居ないものとして扱う。ザディラお兄様は汚物を見るかのように私を見る。それでも! 私はお父様の血を引いている!! 半分とはいえ、みんなの兄妹なのに! どうして、どうして、どうして……どうして!!」
「ルーレンとマーシャル先生だけが助けてくれる。だけど、耐えられない……」
――
「ああ、どうしてママは私を産んだの!? 辛い、苦しい、憎い。どうして私がこんなに怯えないといけないの? 泣かないといけないの? 私はあなたたちに何もしていないのに!?」
「お父様は何も語ってくれない。母様は私を打つことで喜びを得ている。兄様も姉様も弟も妹も私を見下すことを当然だと思っている。使用人も!」
「消えてしまえばいい! お父様もお母様も、何もかも消えてしまえばいい! 全部消えてしまえばいい! だけど、消えない。消せない! 私にはそんな力がないから! だったら、どうすればいいの!? ねぇ、誰か教えてよ!!」
――――――――
文字を撫で、その筆圧からシオンの声を知る。
父の期待に応えようと懸命だった文字は、悲痛な文字へ変わり、最後にはノートを突き破らんとするほどの筆圧で嘆きを訴えるようになった。
しかし、それもページの終わりには掠れるほど浅い筆圧へと変わる。
―――――――――
「もう……いや……死にたい。そう、死ねば解放される。お父様、私はスティラお母様の元に行きます」
―――――――――
ここで日記が終わる。
最後の文章を撫でて、微妙な心の変化に耳を立てる。
ほとんど筆圧もなく、歪み、力のない文字。
掠れて読みにくいが、『死にたい』という文字だけははっきりしており、そこだけは今までとは違う筆圧で書かれていた。
そう、これはシオンの遺書。
ここで俺は本を閉じて、引き出しの右隅へそっと寄り添うように戻し、鍵をかけて封じた。
普通の者なら少女の痛みに心を苛まれ、同情し、憤るかもしれない。涙するかもしれない。
だが、俺は普通の人間ではない。異常な世界で育った存在。
だから、思考を別の場所に置ける。
机の対となった木製の椅子に腰を掛けて疑問を声に表す。
「日記には俺と繋がりを得ることができた道具のことが書かれていない。なぜだ? 日記に道具のことを記して誰かに知られることを恐れた? 道具はどのような形をして、どこで手に入れた? どのように使う?」
日記に書いていないということは、道具の効力を発揮するためには知られてはいけない約束事みたいなものがあるのだろうか?
呪いの藁人形を釘で打ち据えるときに誰にも見られてはいけない、というような。
「ま、これらを今考えても仕方がない。だが、やはり奇妙だ。こんだけ苦しんでたのに、なんで依頼してた時に悲壮感が皆無だったんだ? 道具の効果を目の当たりにしてテンションが上がってた? いや、それはどうだろう? もしそうなら、相当な変わり種だぞ、この女」
シオンという少女――捉えどころが全くない。
だが、少なくとも家族関係で苦しみ、それが死に影響を与えている可能性は高い。
「とりあえず、家族に復讐という方向で進めるか。それに現在シオンである俺にとっても、あんな家族を相手にするのは辛いしな。住みやすいように環境を整えないと」
問題は『整える』をどこまで『整えるのか』。
「依頼を受けたとはいえ、今の俺はご令嬢。今後の生活を考えるとできれば殺しは控えたい。うん、復讐内容は指定されてないから、俺の生活と家族連中の非道っぷりを天秤にかけながら判断するか」
俺はそう考えて、席を立つ。
引き出しに封じた日記帳。それに疑問と疑念を抱きながら……。
――シオンの日記帳
「このダルホルンにやって来てもう二年以上。とても息苦しい毎日。だけど、お父様の期待に応えないと。そのためには今の勉強レベルじゃダメ。もっと難しいことを学ばないと。だけど、簡単には。みんなはできているのに、どうして私は……」
「今日もお母様にお叱りを戴いた。背中が痛む。だけど、私が悪いから仕方がない。貴族としての所作を身につけないと」
「アズールとライラから馬鹿にされた。とても悲しい。その様子をザディラお兄様が見て笑っていた。使用人も私を見下している。誰も私を助けてくれない。私はみんなと違うから。庶民の子だから。お母様、助けて。スティラお母様。どうして私を置いて先に逝ってしまったの……」
――――
「スティラお母様? 庶民の子? もしや、シオンは腹違いの子なのか?」
おそらくだが、スティラという女性がシオンの実の母で、ダリアは義理の母。
そして、スティラは庶民で、シオンは庶民と貴族である父セルガ=カース=ゼルフォビラの間にできた娘。要は妾の子。
この親子はダルホルンに住んでいなかったが二年ほど前にこの屋敷に招かれた。
「なるほど、それで。ダリアや双子がシオンに冷たく当たるわけだ」
実の娘ではない。腹違いの姉でしかない。
それでいて、庶民の血を引くさほど優秀ではない娘。
エリート貴族様にとってみれば見下しの対象に過ぎない。
特にダリアから見れば、愛情など注げるはずのない他人の娘。
「おいおいおいおい、こういう重要情報は伝えてくれよ、ルーレンにマーシャル。いや、マーシャルは伝えようとしていたのか」
――――医務室にて、マーシャルは――
『私如きがお話しするようなことではございませんが、あまり良い関係ではございません。ご両親とも、ご祖父母とも、ご兄弟とも……』
『そうですか……理由は?』
『それは…………その……』
――――――――
その後、マーシャルは競争が激しいためと言ったが、あの時言い淀んだのはこの事実を伝えるべきかどうか悩んだためのようだ。
正妻ではない庶民の妻とその娘の存在……貴族の醜聞。
メイドであるルーレンはそれを口として表しにくい。
マーシャルもそうであろうが、これに加え、記憶を失った患者に対してあまり強い刺激を与えたくなかったというのもあったようだ。
「なかなか面倒な関係になってきたな……続きを読もう」
ここまでは悪戦苦闘しながらも、貴族になるべく努力をしようとする前向きな文章だったが、途中から日記の雰囲気が変質していく。
――シオンの日記帳
「全然身につかない。お父様、助けて! お父様、どうして助けてくださらないの? 私が庶民の娘だから? 無能だから? お父様はスティラお母様を愛してくれたのでしょう!! だったら、その愛を少しだけでもいいから私に下さい!」
「ああ、母様が私を打つ。母様はスティラお母様が、ママが嫌いだった。ママの代わりに私を打つ。そう! 教育なんて嘘!! 母様は私を打つことでママに憎しみをぶつけているだけ!!」
「アズールから生ゴミを投げつけられた。ライラから土下座を強要された。フィアお姉様は私を居ないものとして扱う。ザディラお兄様は汚物を見るかのように私を見る。それでも! 私はお父様の血を引いている!! 半分とはいえ、みんなの兄妹なのに! どうして、どうして、どうして……どうして!!」
「ルーレンとマーシャル先生だけが助けてくれる。だけど、耐えられない……」
――
「ああ、どうしてママは私を産んだの!? 辛い、苦しい、憎い。どうして私がこんなに怯えないといけないの? 泣かないといけないの? 私はあなたたちに何もしていないのに!?」
「お父様は何も語ってくれない。母様は私を打つことで喜びを得ている。兄様も姉様も弟も妹も私を見下すことを当然だと思っている。使用人も!」
「消えてしまえばいい! お父様もお母様も、何もかも消えてしまえばいい! 全部消えてしまえばいい! だけど、消えない。消せない! 私にはそんな力がないから! だったら、どうすればいいの!? ねぇ、誰か教えてよ!!」
――――――――
文字を撫で、その筆圧からシオンの声を知る。
父の期待に応えようと懸命だった文字は、悲痛な文字へ変わり、最後にはノートを突き破らんとするほどの筆圧で嘆きを訴えるようになった。
しかし、それもページの終わりには掠れるほど浅い筆圧へと変わる。
―――――――――
「もう……いや……死にたい。そう、死ねば解放される。お父様、私はスティラお母様の元に行きます」
―――――――――
ここで日記が終わる。
最後の文章を撫でて、微妙な心の変化に耳を立てる。
ほとんど筆圧もなく、歪み、力のない文字。
掠れて読みにくいが、『死にたい』という文字だけははっきりしており、そこだけは今までとは違う筆圧で書かれていた。
そう、これはシオンの遺書。
ここで俺は本を閉じて、引き出しの右隅へそっと寄り添うように戻し、鍵をかけて封じた。
普通の者なら少女の痛みに心を苛まれ、同情し、憤るかもしれない。涙するかもしれない。
だが、俺は普通の人間ではない。異常な世界で育った存在。
だから、思考を別の場所に置ける。
机の対となった木製の椅子に腰を掛けて疑問を声に表す。
「日記には俺と繋がりを得ることができた道具のことが書かれていない。なぜだ? 日記に道具のことを記して誰かに知られることを恐れた? 道具はどのような形をして、どこで手に入れた? どのように使う?」
日記に書いていないということは、道具の効力を発揮するためには知られてはいけない約束事みたいなものがあるのだろうか?
呪いの藁人形を釘で打ち据えるときに誰にも見られてはいけない、というような。
「ま、これらを今考えても仕方がない。だが、やはり奇妙だ。こんだけ苦しんでたのに、なんで依頼してた時に悲壮感が皆無だったんだ? 道具の効果を目の当たりにしてテンションが上がってた? いや、それはどうだろう? もしそうなら、相当な変わり種だぞ、この女」
シオンという少女――捉えどころが全くない。
だが、少なくとも家族関係で苦しみ、それが死に影響を与えている可能性は高い。
「とりあえず、家族に復讐という方向で進めるか。それに現在シオンである俺にとっても、あんな家族を相手にするのは辛いしな。住みやすいように環境を整えないと」
問題は『整える』をどこまで『整えるのか』。
「依頼を受けたとはいえ、今の俺はご令嬢。今後の生活を考えるとできれば殺しは控えたい。うん、復讐内容は指定されてないから、俺の生活と家族連中の非道っぷりを天秤にかけながら判断するか」
俺はそう考えて、席を立つ。
引き出しに封じた日記帳。それに疑問と疑念を抱きながら……。
0
お気に入りに追加
348
あなたにおすすめの小説
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
【完結】では、なぜ貴方も生きているのですか?
月白ヤトヒコ
恋愛
父から呼び出された。
ああ、いや。父、と呼ぶと憎しみの籠る眼差しで、「彼女の命を奪ったお前に父などと呼ばれる謂われは無い。穢らわしい」と言われるので、わたしは彼のことを『侯爵様』と呼ぶべき相手か。
「……貴様の婚約が決まった。彼女の命を奪ったお前が幸せになることなど絶対に赦されることではないが、家の為だ。憎いお前が幸せになることは赦せんが、結婚して後継ぎを作れ」
単刀直入な言葉と共に、釣り書きが放り投げられた。
「婚約はお断り致します。というか、婚約はできません。わたしは、母の命を奪って生を受けた罪深い存在ですので。教会へ入り、祈りを捧げようと思います。わたしはこの家を継ぐつもりはありませんので、養子を迎え、その子へこの家を継がせてください」
「貴様、自分がなにを言っているのか判っているのかっ!? このわたしが、罪深い貴様にこの家を継がせてやると言っているんだぞっ!? 有難く思えっ!!」
「いえ、わたしは自分の罪深さを自覚しておりますので。このようなわたしが、家を継ぐなど赦されないことです。常々侯爵様が仰っているではありませんか。『生かしておいているだけで有難いと思え。この罪人め』と。なので、罪人であるわたしは自分の罪を償い、母の冥福を祈る為、教会に参ります」
という感じの重めでダークな話。
設定はふわっと。
人によっては胸くそ。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる