285 / 286
最終章 物語は終わらない
女神コトアの計画
しおりを挟む
夏の陽射しが容赦なく照りつけるシオンシャの草原。
しかし、そこに佇む四人には暑さ届かず、肌に震えを与える空気が周囲に漂っていた。
女神コトアは語る。
彼女の計画を。
「まずは……そうだね~。全知全能となった君は、アクタにひどいことをした」
「ひどいこと? なにをだ?」
「なにって、アクタにいたマヨマヨたちを自分の世界に戻したことだよ。そのせいでアクタから多くの情報が失われた」
「ああ、そういうことか」
「だけど、それらを失っても余りある情報を手に入れることができた」
「え?」
「運命の力を自在に操れるようになった君は、無の先に存在する有の世界から、多くの情報をアクタへ流入させた。その情報は、全宇宙、全次元の情報。今まで私が集めてきた情報の比じゃない!!」
この彼女の言葉を受けて、笠鷺はすぐに理解した。
「そういうことか。そういや、あの時」
情報を自分に集めていた時、笠鷺は女神コトアの気配を感じていた。
だが、彼女は死力を尽くし、己の存在を笠鷺から覆い隠そうとしていた。
それを知ろうと彼はしたが、その時にはすでに脳の崩壊が始まり、万能ではなくなっていた。
「コトア。あんたは、俺があまねく世界から集めた情報を横取りしてたわけだ」
「うん、そのとおり」
「そのためにあの場面に至る道を作った」
「そういうこと。そこに至るまで大変だったけどね」
「ってことは、いまのあんたは……」
「そう。私の世界には、無限と称しても遜色のない大量の情報が集まっている。それにより、運命に次ぐ力を手に入れた」
「それが、あんたの目的。女神コトアの計画だったわけだ」
「うんっ、そうだよっ」
コトアはリズミカルに言葉を跳ねる。
四人の目に姿は映らなくとも、彼女が踊りを舞いながら、言葉を産んでいる姿が脳裏に宿る。
「もう、私を馬鹿にできるものは存在しないっ。私は如何なる存在よりも情報を持つ存在。有の世界の連中に嘲り笑われることもない!」
ひたすら踊り狂う言葉に、地蔵菩薩が言葉を荒げた。
「そのようなことをすれば、無の障壁が無くなり、有の世界は!!」
「大丈夫。有の世界は消えてなくならないよ。今の私にはそれができる。その方法を知っている。それに、いずれは無や有の垣根なんてなくなるんだから心配しなくてもいいよ」
「まさか、コトア様っ!?」
「うん。私は有の世界を飲み込むつもり」
「な、なんてことを……世界が一つとなれば、多様性を失い、先に在るのは緩やかな死だけですよ!」
「大丈夫、大丈夫、そうならない情報を持っている」
「傲慢な……」
「そう? だったら、止めてみる?」
「それは……」
地蔵菩薩は錫杖を強く握り締め、押し黙ってしまった。
この一件には地蔵菩薩も関わっている。
彼は溢れんばかりの慈悲の心で、少年であった笠鷺へ手を差し伸べた。
それがここへ至る女神の計画と知らずに……。
笠鷺は無言で錫杖を震わせ先端の金環をカチカチと鳴らし続ける地蔵菩薩を目にして、声に悔しさを混ぜ込む。
「どうやら、俺はとんでもないことをしでかしたようだな」
この言葉に、コトアは無邪気な笑い声を立てた。
「あっはっはっは、気づいてももう遅いよ。でもさ、笠鷺は関係ないよね?」
「なに?」
「だって、これから起こることは高位次元の問題で人間の君には関係ないもの。仮に今すぐ、世界が一つになっても、君の身の回りで何かの変化が起こるわけじゃないし」
「そうだとしても、あんたに利用されたと思うと気分が良くないな」
「でも、得るものもあったでしょ。大罪と死から逃れ、地球では味わえない冒険に仲間たちの出会い、とかね」
「それはたしかに……」
「そうそう。ギブ&テイクってやつだよ」
後ろから届く底抜けの軽い言葉に笠鷺は眉を顰める。
「威厳の欠片もない女神様だな」
「私、庶民派だから」
「はぁ~」
笠鷺は大きく頭を振って、それよりも大きなため息を落とす。
「まぁ、いっか。あとは上の連中だけで勝手にしてくれ。なんにせよ、俺にはどうしようもない」
「そうだね。もう、私を止められる存在はいな~い」
笠鷺の後ろから、音符を纏った言葉が飛び跳ねて通り過ぎて行った。
彼は後ろで指先を天に向けて、目をくの字にしている女神を想像する。
「ったく、こんなアホの子みたいな神様がいるなんて……」
「誰がアホの子だよ! ってか、それだと私がアホじゃなくて、私の両親がアホ扱いになっているし。口論で親への悪口は第一級侮辱罪だよ!」
「たしかにね~って、あんた親がいるのかよ?」
「いないよ」
「……そう、頭痛くなってきた」
「半分の優しさでできた痛み止めいる?」
「いらない。あんたと話していると調子が狂うわ。ま、人間の俺たちには関係ないこと。せいぜい、上の連中と遊んでろ」
「そうする……と、言いたいけどっ! おりゃ、チョップ! &! ドロップキッ~ク!」
「ギャッ! グハッ!」
笠鷺は背後から両耳削ぎチョップを食らい、さらに背中を蹴られ地面に転がる。
しかし、女神の力で後ろに顔も瞳も向けることはできない。
「何すんだよっ!?」
「君の嫌がらせに対する報復措置だ。甘んじて受けろ!」
「はっ?」
「笠鷺燎。君はキタフを帰し、さらにはサシオンの宇宙を元に戻した。彼らは私に対抗できる知識と技術と力を持つ宇宙の存在」
「ん? まさか、俺は?」
「そう! 君は私が好き勝手できないように、きっちり楔を打ち込んだんだよ! 私を抑える力を持つ宇宙に、私に関する情報を残しておいた!」
「そうなんだ。やるねぇ、俺」
「ふんっだ」
少女から飛び出した荒い鼻息が、笠鷺の耳をくすぐる。
彼は自分のことを利用した神相手に、しっかりと仕返ししていたことに満足げな笑みを漏らした。
するとウードが、プンプンと蒸気を上げ続けるコトアに問いかけてきた。
「そこまで笠鷺があなたの行動を読んでいたのなら、どうして笠鷺はこんな回りくどい手段を? 止めることもできたのでは?」
「それ? たしかにあの時の笠鷺は私の計画に気づいてたよ。だけど、その直後に脳の崩壊が始まって、こうする以外なかったみたいだね」
「なるほどね。僅かでもボタンを掛け違えば、計画とやらは破綻していた。つまり、神であるあなたは危ない橋を渡っていたということ?」
「うん、そうなる。誰にも先が見えない場面を作り出す。だからこそ、今の私がいる。だけど、賭けはまだ終わっていない。今のところ八割方私が優勢だけどね」
まだ、サシオンとキタフが残っている。
彼らの宇宙が存在する限り、高位の戦いに決着はつかない。
コトアは言葉に落ち着きを取り戻し、極めて冷静な雰囲気を纏う。
「そういうことで、勝負は今も続いている。その勝負に、笠鷺が参戦してくるかはわからないけど」
「俺がか?」
「君の道は運命の力に守られている。だから、今の私の力をもってしても、君の行動の予測ができないもん」
「そうなんだ……」
笠鷺は二度三度首を捻る。
「ま、関わるのは面倒だな。あとはサシオンとキタフに任せよう」
「ホントに?」
「ホントだホント。俺はアクタで唯一の迷々として世界を旅人うさ。まぁ、迷っていることと言えば第二、いや第三か? その人生をどうするかぐらいだけど……商売でも始めようかな? プリン専門店とか」
「ふ~ん、そんな感じでずっと過ごしてくれるといいけど。さて、そろそろ私は消えるね」
「わざわざ、このことだけを伝えに来たのか?」
「うん。君には色々と無茶をさせたからね。だから、これくらいは伝えておきたかった」
「そっか……じゃ、そちらの近藤によろしく伝えておいてくれ」
「う~ん、それだったら君が死んだあと、私の部屋に来てみる?」
彼女の誘いに、一瞬だけ笠鷺は色よい返事を返そうとしたが、運命の切れ端が危険信号を放つ。
「いや、死んだのちにメイド扱いされるのはごめんだ」
「冥土だけにメイド。おお~さむいさむい。さすが、中身は爺さん」
「やかましいわ。そんなつもりで言ったわけじゃないっ」
「ま、わかったよ。折を見て、こちらから会いに行けるように近藤には休暇をあげるから、それじゃあね」
神とは思えぬ軽い別れの言葉が響く。
それと同時に、四人から圧迫感が消えた。
しかし、そこに佇む四人には暑さ届かず、肌に震えを与える空気が周囲に漂っていた。
女神コトアは語る。
彼女の計画を。
「まずは……そうだね~。全知全能となった君は、アクタにひどいことをした」
「ひどいこと? なにをだ?」
「なにって、アクタにいたマヨマヨたちを自分の世界に戻したことだよ。そのせいでアクタから多くの情報が失われた」
「ああ、そういうことか」
「だけど、それらを失っても余りある情報を手に入れることができた」
「え?」
「運命の力を自在に操れるようになった君は、無の先に存在する有の世界から、多くの情報をアクタへ流入させた。その情報は、全宇宙、全次元の情報。今まで私が集めてきた情報の比じゃない!!」
この彼女の言葉を受けて、笠鷺はすぐに理解した。
「そういうことか。そういや、あの時」
情報を自分に集めていた時、笠鷺は女神コトアの気配を感じていた。
だが、彼女は死力を尽くし、己の存在を笠鷺から覆い隠そうとしていた。
それを知ろうと彼はしたが、その時にはすでに脳の崩壊が始まり、万能ではなくなっていた。
「コトア。あんたは、俺があまねく世界から集めた情報を横取りしてたわけだ」
「うん、そのとおり」
「そのためにあの場面に至る道を作った」
「そういうこと。そこに至るまで大変だったけどね」
「ってことは、いまのあんたは……」
「そう。私の世界には、無限と称しても遜色のない大量の情報が集まっている。それにより、運命に次ぐ力を手に入れた」
「それが、あんたの目的。女神コトアの計画だったわけだ」
「うんっ、そうだよっ」
コトアはリズミカルに言葉を跳ねる。
四人の目に姿は映らなくとも、彼女が踊りを舞いながら、言葉を産んでいる姿が脳裏に宿る。
「もう、私を馬鹿にできるものは存在しないっ。私は如何なる存在よりも情報を持つ存在。有の世界の連中に嘲り笑われることもない!」
ひたすら踊り狂う言葉に、地蔵菩薩が言葉を荒げた。
「そのようなことをすれば、無の障壁が無くなり、有の世界は!!」
「大丈夫。有の世界は消えてなくならないよ。今の私にはそれができる。その方法を知っている。それに、いずれは無や有の垣根なんてなくなるんだから心配しなくてもいいよ」
「まさか、コトア様っ!?」
「うん。私は有の世界を飲み込むつもり」
「な、なんてことを……世界が一つとなれば、多様性を失い、先に在るのは緩やかな死だけですよ!」
「大丈夫、大丈夫、そうならない情報を持っている」
「傲慢な……」
「そう? だったら、止めてみる?」
「それは……」
地蔵菩薩は錫杖を強く握り締め、押し黙ってしまった。
この一件には地蔵菩薩も関わっている。
彼は溢れんばかりの慈悲の心で、少年であった笠鷺へ手を差し伸べた。
それがここへ至る女神の計画と知らずに……。
笠鷺は無言で錫杖を震わせ先端の金環をカチカチと鳴らし続ける地蔵菩薩を目にして、声に悔しさを混ぜ込む。
「どうやら、俺はとんでもないことをしでかしたようだな」
この言葉に、コトアは無邪気な笑い声を立てた。
「あっはっはっは、気づいてももう遅いよ。でもさ、笠鷺は関係ないよね?」
「なに?」
「だって、これから起こることは高位次元の問題で人間の君には関係ないもの。仮に今すぐ、世界が一つになっても、君の身の回りで何かの変化が起こるわけじゃないし」
「そうだとしても、あんたに利用されたと思うと気分が良くないな」
「でも、得るものもあったでしょ。大罪と死から逃れ、地球では味わえない冒険に仲間たちの出会い、とかね」
「それはたしかに……」
「そうそう。ギブ&テイクってやつだよ」
後ろから届く底抜けの軽い言葉に笠鷺は眉を顰める。
「威厳の欠片もない女神様だな」
「私、庶民派だから」
「はぁ~」
笠鷺は大きく頭を振って、それよりも大きなため息を落とす。
「まぁ、いっか。あとは上の連中だけで勝手にしてくれ。なんにせよ、俺にはどうしようもない」
「そうだね。もう、私を止められる存在はいな~い」
笠鷺の後ろから、音符を纏った言葉が飛び跳ねて通り過ぎて行った。
彼は後ろで指先を天に向けて、目をくの字にしている女神を想像する。
「ったく、こんなアホの子みたいな神様がいるなんて……」
「誰がアホの子だよ! ってか、それだと私がアホじゃなくて、私の両親がアホ扱いになっているし。口論で親への悪口は第一級侮辱罪だよ!」
「たしかにね~って、あんた親がいるのかよ?」
「いないよ」
「……そう、頭痛くなってきた」
「半分の優しさでできた痛み止めいる?」
「いらない。あんたと話していると調子が狂うわ。ま、人間の俺たちには関係ないこと。せいぜい、上の連中と遊んでろ」
「そうする……と、言いたいけどっ! おりゃ、チョップ! &! ドロップキッ~ク!」
「ギャッ! グハッ!」
笠鷺は背後から両耳削ぎチョップを食らい、さらに背中を蹴られ地面に転がる。
しかし、女神の力で後ろに顔も瞳も向けることはできない。
「何すんだよっ!?」
「君の嫌がらせに対する報復措置だ。甘んじて受けろ!」
「はっ?」
「笠鷺燎。君はキタフを帰し、さらにはサシオンの宇宙を元に戻した。彼らは私に対抗できる知識と技術と力を持つ宇宙の存在」
「ん? まさか、俺は?」
「そう! 君は私が好き勝手できないように、きっちり楔を打ち込んだんだよ! 私を抑える力を持つ宇宙に、私に関する情報を残しておいた!」
「そうなんだ。やるねぇ、俺」
「ふんっだ」
少女から飛び出した荒い鼻息が、笠鷺の耳をくすぐる。
彼は自分のことを利用した神相手に、しっかりと仕返ししていたことに満足げな笑みを漏らした。
するとウードが、プンプンと蒸気を上げ続けるコトアに問いかけてきた。
「そこまで笠鷺があなたの行動を読んでいたのなら、どうして笠鷺はこんな回りくどい手段を? 止めることもできたのでは?」
「それ? たしかにあの時の笠鷺は私の計画に気づいてたよ。だけど、その直後に脳の崩壊が始まって、こうする以外なかったみたいだね」
「なるほどね。僅かでもボタンを掛け違えば、計画とやらは破綻していた。つまり、神であるあなたは危ない橋を渡っていたということ?」
「うん、そうなる。誰にも先が見えない場面を作り出す。だからこそ、今の私がいる。だけど、賭けはまだ終わっていない。今のところ八割方私が優勢だけどね」
まだ、サシオンとキタフが残っている。
彼らの宇宙が存在する限り、高位の戦いに決着はつかない。
コトアは言葉に落ち着きを取り戻し、極めて冷静な雰囲気を纏う。
「そういうことで、勝負は今も続いている。その勝負に、笠鷺が参戦してくるかはわからないけど」
「俺がか?」
「君の道は運命の力に守られている。だから、今の私の力をもってしても、君の行動の予測ができないもん」
「そうなんだ……」
笠鷺は二度三度首を捻る。
「ま、関わるのは面倒だな。あとはサシオンとキタフに任せよう」
「ホントに?」
「ホントだホント。俺はアクタで唯一の迷々として世界を旅人うさ。まぁ、迷っていることと言えば第二、いや第三か? その人生をどうするかぐらいだけど……商売でも始めようかな? プリン専門店とか」
「ふ~ん、そんな感じでずっと過ごしてくれるといいけど。さて、そろそろ私は消えるね」
「わざわざ、このことだけを伝えに来たのか?」
「うん。君には色々と無茶をさせたからね。だから、これくらいは伝えておきたかった」
「そっか……じゃ、そちらの近藤によろしく伝えておいてくれ」
「う~ん、それだったら君が死んだあと、私の部屋に来てみる?」
彼女の誘いに、一瞬だけ笠鷺は色よい返事を返そうとしたが、運命の切れ端が危険信号を放つ。
「いや、死んだのちにメイド扱いされるのはごめんだ」
「冥土だけにメイド。おお~さむいさむい。さすが、中身は爺さん」
「やかましいわ。そんなつもりで言ったわけじゃないっ」
「ま、わかったよ。折を見て、こちらから会いに行けるように近藤には休暇をあげるから、それじゃあね」
神とは思えぬ軽い別れの言葉が響く。
それと同時に、四人から圧迫感が消えた。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる