127 / 286
第十五章 絶望の先にあるもの
誓い
しおりを挟む
出鼻をくじいてしまった感はあるけど、とにかくシュラク村へ向かおう。
道中の足は、馬。
各自、馬に乗って移動を開始する。
アマンはケットシーなので足が鐙に届かず、フォレの前にちょこんと座っている。
それをアプフェルとパティが恨めしそうに眺めていた。
「なんで、私は馬に乗れるんだろう……」
「ああ、乗馬なんて習うんじゃありませんでしたわ……」
「いや、乗れなくてもフォレの後ろに付く選択肢はないぞ。そん時は馬車に、っと」
馬が手綱の操作を嫌がって、軽く首を振った。
「もう~、びっくりするなぁ。馬なんて操ったことないから、いまいちなぁ……」
「ねぇ、ヤツハ。やっぱり馬車の方が良かったんじゃない?」
「いや、これから色々あるかもしれないって考えると、乗馬ぐらいできないとっとっと。頼むから言うこと聞いてくれ」
首を振る馬の手綱を無理やり引いて押さえようとする。
すると、パティが真横に馬を寄せてきて、俺の手綱を持った。
「ヤツハさん、目線は馬じゃなくて、まっすぐ前を見なさい。お尻の力を抜いて鞍に座り、体重を均等に分散させます。踵は上げて、肩とお尻と踵が一直線になるように」
「こ、こうか?」
「ええ。両足で馬の胴体を挟み、背筋を伸ばして。では、手綱を返します。手綱で馬の口を引っ張ったり、バランスを取ろうとしない。僅かに抵抗を感じる程度で握りなさい」
「わかった」
パティに言われた通り、馬を操る。
首を振っていた馬は大人しくなり、素直に前へ歩くようになった。
「おおぅ、いい感じ」
「筋はよろしいようですね」
「そう? 言われた通りしたら、馬の上下する振動や力の向きが体に伝わってきて、一体感みたいなものを感じるよ」
「馬は生き物。気持ちがありますから。無理を押さず、歩み寄ることが大切なのですのよ」
「なるほどねぇ」
「では、少しずつ速度を上げていきましょうか」
それから二十分程の講義を受けて、俺はすっかり馬を操れるようになった。
「うわ~、面白れぇ。乗馬って意外に簡単だね」
「いえ、普通はもっと時間がかかるものなんですが……ヤツハさんは才能がおありなようね」
「え、そう。もっと褒めて」
「調子に乗らない。落馬は大怪我の元。命を失うことだってあるんですから」
「あ、ごめんね、てへ」
「ふふ、まったく」
パティと向き合い、互いに軽い微笑みを浮かべる。
そこへ、先行していたアプフェルとフォレが速度を緩めて近づいてきた。
「お、結構乗れるようになったね」
「まぁね。パティのおかげだよ。パティ、ありがとね」
「どういたしまして」
フォレの脇から、アマンが頭をコロンと出してくる。
「私には馬の正確な操作ができませんので羨ましいですよ」
「正確な操作? 乗ることはできるの?」
「はい。馬の背びれを握って、走らせるくらいなら」
「危なそう……」
「ですから、フォレさんに乗せて頂いているんですよ。ご迷惑おかけします、フォレさん」
「いえいえ。おかげでアマンさんと楽しいひと時を一緒に過ごせるのですから」
「ふふふ、フォレさん。その一言は命とりですよ」
「え?」
アプフェルとパティがギラリと目を光らせながら、フォレを挟みこんでいく。
これは一悶着起こりそうだ。
そんな面倒が起きる前に、俺は話題を変える。
「そういや、フォレ。食事のときにパラディーゾ様から何か話があるとか言われてたけど?」
「ああ、それですか」
この話題にアプフェルとパティが食いついた。
「それ、私も気になりますっ」
「ええ、トレーニングが終えた後、フォレさんはケイン様と侯爵閣下に引き連れられて行きましたから、いったい何がっ?」
「何もありませんよ。ただ、サシオン様が私の先のことをお考えになっていたみたいで」
フォレは少しはにかみつつ、困ったような顔を見せる。
それは父親の話題を口にする子どもの姿。
「私の出自は卑しく、後ろ盾となる家も人もいません。そこで、サシオン様はパラディーゾ様とケイン様に引き合わせたようです」
パティはフォレの言葉に、静かなる熱を持って言葉を返す。
「パラディーゾ様は七大貴族のお一人。今後、フォレさんが近衛騎士団の団長として、いえ、議会への影響力を行使できるお立場になるために必要な方々」
「私がですか? サシオン様がご健在である現在、団長はまだ先の話です。ましてや議会への選出なんて私には」
「そんなことありませんっ! フォレ様はお優しくご立派な方。そんな方にこそ、民のための政を振るっていただかないと!」
アプフェルは馬から体を乗り出して、声を跳ね上げた。
さらにパティ、アマンも続く。
「そうですわね。フォレさんは人の痛みを知る方。わたくしがフィナンシェ家の一翼を担う際は、フォレさんを表裏で支えたいと思っております」
「フォレさんは人間以外の種族に対しても寛容な方。人猫族としては、あなたのような方に中央にいて頂きたい。私も陰ながら応援しますよ」
みんなは次々にフォレへ、叱咤と激励と期待を込めて声を掛けていく。
俺も何か声を掛けようかと思ったけど……特に何も思いつかない。
なのに、フォレを挟んで向こう側にいるアプフェルが俺に向かい、口をパクパクさせながら何でもいいから声を掛けろと催促してくる。
(そうは言ってもねぇ。政治かぁ……面倒なことを背負い込むことになって大変そうなんだけど、応援していいものか)
俺としては、今あるフォレが好きだ。
(だけど、歩もうとしてる奴の足を止めるなんてできないよな)
そうだ。フォレが新たな道を目指すというなら、俺は止めはしない。
「フォレ」
「ヤツハさん?」
「頑張れ、応援してる。でも、迷ったら俺に会いに来い。悩みくらいなら聞いてやる」
「ふふ、以前、同じような話をしましたね……期待はしてもいいんですか?」
「いや、そんなに期待されたら困る。ほどほどな」
俺は眉を跳ねて、ニヤリと笑う。
アプフェルたちは呆れ返った顔を浮かべ、俺を見る。
だけど、フォレだけは羽のように軽やかな笑い声を上げた。
そして……。
「ははははっ。……みなさん」
フォレは自分を囲む仲間たちをゆっくりと見回す。
彼は心に決意を刻む。
「私には過ぎる評価ですが……もし、機会があれば迷わず、席に座ります。アプフェル、パティさん、アマンさん、ヤツハさん。そして……サシオン様の期待を裏切らぬように」
彼は優しく手を胸に置き、思いを奥底へと浸透させていく。
俺はフォレに拳を向ける。
「フォレ」
「え? ふふ、はい」
フォレは俺の拳に軽く拳をぶつけた。
続いて、アマンがちっさな猫の手をフォレに向ける。
フォレは優しく、拳をアマンの手に乗せる。
アプフェルとパティもフォレに拳を伸ばす。
フォレは決意の証として、彼女たちの拳に熱を乗せて伝える。
それはとても粗野で野暮ったい誓いの儀式。
でも、俺たちにとっては何よりも神聖な誓いだった。
儀式を終えた俺たちは、シュラク村へと目を向けた。
そこでアプフェルが空を指さす。
「ねぇ、あれなに?」
「え?」
俺は彼女が差した空を見上げる。
空には数本の黒い煙が見える。
煙はこの先のシュラク村から上がっているようだ。
俺は首を傾ける。
「なんだろうね? たき火?」
「まさかっ!?」
「フォレ?」
フォレは大声を上げて、一気に青ざめる。
「アマンさん、しっかり捕まっていてください!」
「わかりましたっ! 急ぎましょうっ!」
フォレは鞭をしなるように打ち、シュラク村へと駆け出す。
アプフェルも馬に鞭を打つ。
「パティ! 早く!」
「わかっていますわ! ヤツハさん、行きますわよ!」
「え?」
パティは俺の馬の傍に寄り、尻に鞭を打つ。
彼女は俺の馬に寄り添い呼吸を合わせて、一緒に走りだした。
俺は激しく上下する馬にしがみつき、舌を噛まないように気をつけながら問いかける。
「パ、パティっ?」
「ヤツハさん、あれはたき火などではありませんわ! シュラク村が何者かに襲われていますの!」
「えっ!? 誰に?」
「わかりませんっ。盗賊か、それとも……とにかく、急ぎますわよっ!」
「わ、わかった」
風車の修理道具を届けるだけだったはずの依頼。
しかし、届け先の村からは黒煙立ち昇る。
それは、なに?
道中の足は、馬。
各自、馬に乗って移動を開始する。
アマンはケットシーなので足が鐙に届かず、フォレの前にちょこんと座っている。
それをアプフェルとパティが恨めしそうに眺めていた。
「なんで、私は馬に乗れるんだろう……」
「ああ、乗馬なんて習うんじゃありませんでしたわ……」
「いや、乗れなくてもフォレの後ろに付く選択肢はないぞ。そん時は馬車に、っと」
馬が手綱の操作を嫌がって、軽く首を振った。
「もう~、びっくりするなぁ。馬なんて操ったことないから、いまいちなぁ……」
「ねぇ、ヤツハ。やっぱり馬車の方が良かったんじゃない?」
「いや、これから色々あるかもしれないって考えると、乗馬ぐらいできないとっとっと。頼むから言うこと聞いてくれ」
首を振る馬の手綱を無理やり引いて押さえようとする。
すると、パティが真横に馬を寄せてきて、俺の手綱を持った。
「ヤツハさん、目線は馬じゃなくて、まっすぐ前を見なさい。お尻の力を抜いて鞍に座り、体重を均等に分散させます。踵は上げて、肩とお尻と踵が一直線になるように」
「こ、こうか?」
「ええ。両足で馬の胴体を挟み、背筋を伸ばして。では、手綱を返します。手綱で馬の口を引っ張ったり、バランスを取ろうとしない。僅かに抵抗を感じる程度で握りなさい」
「わかった」
パティに言われた通り、馬を操る。
首を振っていた馬は大人しくなり、素直に前へ歩くようになった。
「おおぅ、いい感じ」
「筋はよろしいようですね」
「そう? 言われた通りしたら、馬の上下する振動や力の向きが体に伝わってきて、一体感みたいなものを感じるよ」
「馬は生き物。気持ちがありますから。無理を押さず、歩み寄ることが大切なのですのよ」
「なるほどねぇ」
「では、少しずつ速度を上げていきましょうか」
それから二十分程の講義を受けて、俺はすっかり馬を操れるようになった。
「うわ~、面白れぇ。乗馬って意外に簡単だね」
「いえ、普通はもっと時間がかかるものなんですが……ヤツハさんは才能がおありなようね」
「え、そう。もっと褒めて」
「調子に乗らない。落馬は大怪我の元。命を失うことだってあるんですから」
「あ、ごめんね、てへ」
「ふふ、まったく」
パティと向き合い、互いに軽い微笑みを浮かべる。
そこへ、先行していたアプフェルとフォレが速度を緩めて近づいてきた。
「お、結構乗れるようになったね」
「まぁね。パティのおかげだよ。パティ、ありがとね」
「どういたしまして」
フォレの脇から、アマンが頭をコロンと出してくる。
「私には馬の正確な操作ができませんので羨ましいですよ」
「正確な操作? 乗ることはできるの?」
「はい。馬の背びれを握って、走らせるくらいなら」
「危なそう……」
「ですから、フォレさんに乗せて頂いているんですよ。ご迷惑おかけします、フォレさん」
「いえいえ。おかげでアマンさんと楽しいひと時を一緒に過ごせるのですから」
「ふふふ、フォレさん。その一言は命とりですよ」
「え?」
アプフェルとパティがギラリと目を光らせながら、フォレを挟みこんでいく。
これは一悶着起こりそうだ。
そんな面倒が起きる前に、俺は話題を変える。
「そういや、フォレ。食事のときにパラディーゾ様から何か話があるとか言われてたけど?」
「ああ、それですか」
この話題にアプフェルとパティが食いついた。
「それ、私も気になりますっ」
「ええ、トレーニングが終えた後、フォレさんはケイン様と侯爵閣下に引き連れられて行きましたから、いったい何がっ?」
「何もありませんよ。ただ、サシオン様が私の先のことをお考えになっていたみたいで」
フォレは少しはにかみつつ、困ったような顔を見せる。
それは父親の話題を口にする子どもの姿。
「私の出自は卑しく、後ろ盾となる家も人もいません。そこで、サシオン様はパラディーゾ様とケイン様に引き合わせたようです」
パティはフォレの言葉に、静かなる熱を持って言葉を返す。
「パラディーゾ様は七大貴族のお一人。今後、フォレさんが近衛騎士団の団長として、いえ、議会への影響力を行使できるお立場になるために必要な方々」
「私がですか? サシオン様がご健在である現在、団長はまだ先の話です。ましてや議会への選出なんて私には」
「そんなことありませんっ! フォレ様はお優しくご立派な方。そんな方にこそ、民のための政を振るっていただかないと!」
アプフェルは馬から体を乗り出して、声を跳ね上げた。
さらにパティ、アマンも続く。
「そうですわね。フォレさんは人の痛みを知る方。わたくしがフィナンシェ家の一翼を担う際は、フォレさんを表裏で支えたいと思っております」
「フォレさんは人間以外の種族に対しても寛容な方。人猫族としては、あなたのような方に中央にいて頂きたい。私も陰ながら応援しますよ」
みんなは次々にフォレへ、叱咤と激励と期待を込めて声を掛けていく。
俺も何か声を掛けようかと思ったけど……特に何も思いつかない。
なのに、フォレを挟んで向こう側にいるアプフェルが俺に向かい、口をパクパクさせながら何でもいいから声を掛けろと催促してくる。
(そうは言ってもねぇ。政治かぁ……面倒なことを背負い込むことになって大変そうなんだけど、応援していいものか)
俺としては、今あるフォレが好きだ。
(だけど、歩もうとしてる奴の足を止めるなんてできないよな)
そうだ。フォレが新たな道を目指すというなら、俺は止めはしない。
「フォレ」
「ヤツハさん?」
「頑張れ、応援してる。でも、迷ったら俺に会いに来い。悩みくらいなら聞いてやる」
「ふふ、以前、同じような話をしましたね……期待はしてもいいんですか?」
「いや、そんなに期待されたら困る。ほどほどな」
俺は眉を跳ねて、ニヤリと笑う。
アプフェルたちは呆れ返った顔を浮かべ、俺を見る。
だけど、フォレだけは羽のように軽やかな笑い声を上げた。
そして……。
「ははははっ。……みなさん」
フォレは自分を囲む仲間たちをゆっくりと見回す。
彼は心に決意を刻む。
「私には過ぎる評価ですが……もし、機会があれば迷わず、席に座ります。アプフェル、パティさん、アマンさん、ヤツハさん。そして……サシオン様の期待を裏切らぬように」
彼は優しく手を胸に置き、思いを奥底へと浸透させていく。
俺はフォレに拳を向ける。
「フォレ」
「え? ふふ、はい」
フォレは俺の拳に軽く拳をぶつけた。
続いて、アマンがちっさな猫の手をフォレに向ける。
フォレは優しく、拳をアマンの手に乗せる。
アプフェルとパティもフォレに拳を伸ばす。
フォレは決意の証として、彼女たちの拳に熱を乗せて伝える。
それはとても粗野で野暮ったい誓いの儀式。
でも、俺たちにとっては何よりも神聖な誓いだった。
儀式を終えた俺たちは、シュラク村へと目を向けた。
そこでアプフェルが空を指さす。
「ねぇ、あれなに?」
「え?」
俺は彼女が差した空を見上げる。
空には数本の黒い煙が見える。
煙はこの先のシュラク村から上がっているようだ。
俺は首を傾ける。
「なんだろうね? たき火?」
「まさかっ!?」
「フォレ?」
フォレは大声を上げて、一気に青ざめる。
「アマンさん、しっかり捕まっていてください!」
「わかりましたっ! 急ぎましょうっ!」
フォレは鞭をしなるように打ち、シュラク村へと駆け出す。
アプフェルも馬に鞭を打つ。
「パティ! 早く!」
「わかっていますわ! ヤツハさん、行きますわよ!」
「え?」
パティは俺の馬の傍に寄り、尻に鞭を打つ。
彼女は俺の馬に寄り添い呼吸を合わせて、一緒に走りだした。
俺は激しく上下する馬にしがみつき、舌を噛まないように気をつけながら問いかける。
「パ、パティっ?」
「ヤツハさん、あれはたき火などではありませんわ! シュラク村が何者かに襲われていますの!」
「えっ!? 誰に?」
「わかりませんっ。盗賊か、それとも……とにかく、急ぎますわよっ!」
「わ、わかった」
風車の修理道具を届けるだけだったはずの依頼。
しかし、届け先の村からは黒煙立ち昇る。
それは、なに?
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる