36 / 286
第六章 遭遇……アクタの謎
いざ、違法賭博場へ
しおりを挟む
サシオンからの依頼。
街の人々の真の声を届け、できたら違法賭博場の情報を得ること。
できたらってのは俺の言い分で、サシオンから見ればこちらが本命。
彼は無理強いや急かすようなことはしないが、内心は『はよ、情報集めてこい』と思っているだろう。
俺としても、なんだかんだで大金を貰っているわけだし、それなりのことはしようと考えている。
そこで違法賭博場の視察を考えた。
しかし、自分一人で乗り込むというのはかなり心細い。
誰か、賭博場に詳しい人が一緒に来て欲しいけど、そんな人物、俺の心当たりにいるわけ――いたよ。
心当たりの人物とともに、夜の食事処。賭博場へやってきた。
彼は酒の匂いのする息を吐き出しながら、へらへらと笑っている。
「いや~、ヤツハちゃんが賭け事に興味あるなんてね~。おじさん、びっくり」
「どんなものか覗きたいだけだよ。てゆ~か、サダさん。あんたもう、酒が入ってるのか?」
「酒は命の源だからね、仕方ないね」
「はぁ~、まあいいけど」
おっさんの飄々っぷりにがくりと肩を落とす。
そんな俺たちの後ろから、女の子が声を掛けてくる。
「ほら、ヤツハにサダさん。こんなところで突っ立ってないで、早く中に入りましょ」
「アプフェル。ほんとに一緒にくるの? 来てくれるのは心強いんだけどさ」
「ここまで来て帰れるわけないでしょ。でも、頼ってくれてるんだ。ありがと」
彼女は変装用の眼鏡をくいっと上げつつ、ピンクのケモ耳をピンっと跳ねて、くすりと笑う。
どうしてアプフェルまで違法賭博場に来ることになったかというと、話は昨日の宿屋サンシュメまで戻る。
俺は遊び人のサダさんに賭博場のことを尋ねる。
すると、彼は予想通り賭博場を出入りしていた。
そこで連れて行ってもらえるようにお願いをした。
もちろん、サシオンの話はしていない。あくまでも俺が興味があるというかたちで。
しかし、それをたまたまアプフェルが立ち聞きしてしまった。
当初、真面目な彼女はこめかみに青筋を浮かべて、尾っぽと耳の毛を逆立てながら咎めてきた。
だけど、アプフェルは騎士団関係者。すでに、俺がサシオンの隠密もどきをやっていることは知っている。
依頼による仕事だと耳打ちすると、すぐに彼女は納得した。
納得したのだけど……自分もついていくと言い出して、こうなってしまったのだ。
アプフェル曰く『賭博場って荒くれどもが多いんでしょ。サダさんの案内だけじゃ、ヤツハのこと心配だもん』と。
本当なら、彼女をこんな危険なことに付き合わせたくない。
でも、つい、顔を真っ赤に照れながら心配してくれるアプフェルがとても可愛くて、そして嬉しくて、素直に彼女の申し出を受け入れてしまった。
もっとも、そういった感情的なことを抜きしても、万が一何かあった場合のことを考えると、魔法使いであるアプフェルという存在はとても頼りになる。
そんなわけでアプフェルには、俺からの正式な護衛依頼という形で協力してもらうことにした。
もちろん、仕事料は支払う。
彼女はそれを何度も断ったが、無理矢理にでも受け取らせた。
今後、他の人と組んで仕事をすることを想定すると、アプフェルだけタダというわけにはいかない。
親しいから、友人だから、身内だから、そんな理由で仕事を手伝ってもらうのは良くない。
仕事は仕事。友達は友達。
特に今回は、身の危険があるかもしれない仕事。厚意のみに甘えるわけにはいかない。
サダさんも協力者に入るが事情は説明できないので、今までの尻触り代を免除してやることにした。
理由も教えずに免除すると調子に乗りそうだけど、そこは我慢しよう。
賭博場に乗り込む前に、アプフェルはもう一つの変装用眼鏡を出してきた。
そして、サダさんに聞こえないように小声で話しかけてくる。
「念のため、ヤツハも掛けといた方がいいんじゃない?」
「いや、俺はアプフェルと違い、学生でも何でもないから」
アプフェルは学生で騎士団とも関係があるため、変装は必要。
しかし、俺は立場上、普通の民間人。余計な行動は無用な疑いを生む。
彼女は軽く息を漏らして、眼鏡をひっこめた。
「そう。それじゃ、さっさと行きましょ」
店の中に入り、俺はサダさんに耳打ちする。
「本当に大丈夫? 俺たちみたいな子どもが来ても」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。金さえあれば誰でもいいんだから。一応、誰かの紹介がないといけないけど。そこはおじさんに任せといてよ」
グッと、サダさんは胸を張る。張った矢先にむせている。不安だ……。
店の奥まで来ると木製の扉があり、前には柔和な表情をした優男が門番をしていた。
彼は俺たちに視線を向ける。
その視線を向けられた瞬間に、ぞくりと冷たいものが背筋を走った。
一見、穏やかな青年なのだが、彼からはどろりとした闇を感じる。
さすが賭博場へ通じる門番だけあって、ただ者ではないらしい。
サダさんは勝手知ったるといった感じで、扉に近づき、青年に話しかける。
「ご苦労さん。今日は勝たせてもらうよ~」
「サダさん、いつも楽しんでいただきありがとうございます。そちらのお嬢様方は?」
「この子たちね。お・れ・の、いい子たち」
そう言いながら、サダさんは俺とアプフェルの尻を揉む。
アプフェルは一瞬、尾っぽの毛を毛羽立たせたが、グッとこらえて笑顔を見せている。
俺も彼女を見習い、笑顔で青年に答えた。
「はい、サダさんにはいつも遊んでもらってるの。今日は面白いところに連れて行ってくれるって言ってくれたんだけど……私たちは、入っちゃだめ?」
上目遣いを見せながら、甘えるように青年へ微笑んだ。
彼は顔を赤く染めて、体全身から発してたおどろおどろしい気配を引っ込める。
自分で言うのもなんだが、ヤツハという女性の魅力に飲まれたようだ。
「い、いえ、そんなことは……。サダさん、どこでこんな綺麗な子たち見つけてきたんですか? この、妖艶さ。とても年若い子の魅力じゃない」
「へっへっへ、いいでしょ。でも、ないしょ」
「はは、残念です。しかし、サダさんはあまり年下の子に興味なかったですよね。どうしてまた?」
「ん? 俺は可愛けりゃ、何でも食べるタチだぞ」
「あはは、そうなんですか。それで、こんな若い子と……おや、そちらのお嬢さんはどこかで?」
青年は俺をじっと見ている。
俺は仕事であちこち歩き回り、噂もあるだろうから、どこかで俺のことを知ったのだろう。
だけど、いくら有名人でも俺は一介の庶民で、表向き騎士団とは関係ない。
下手に動揺すれば怪しまれる。
「最近は、いろんな仕事してるからね。ふふ」
「ああ、そうか、それで。申し訳ありません。お客様の素性を探るような真似を」
「いえ」
「ここは誰もが気兼ねなく楽しめる場所。今宵は何者でもないあなたとして、遊戯をお楽しみください。では、どうぞ」
奥へ続く扉が開かれ、いざ賭博場へ。
扉が閉じたのを確認して、俺はサダさんの脇腹を殴った。
「おい、ふざけんなっ。何が紹介だよ。あんたの女扱いか! 尻まで触りやがって!!」
「ぐはっ、ヤツハちゃん。いきなり脇腹はやめてね」
「うるさい、あとでボコボコの刑にしてやる」
「ええ~、そんな~、きっついなぁ。たっはっは」
俺の怒りに対してサダさんは全然懲りた様子を見せず、おでこに手を当てて、へらへらしている。
しかし、後ろから響いてきたドス黒い声を聴いて、彼の心は凍りつく。
「サダさん。必要とはいえ、物事にはやりすぎってことがあると思うの」
「へ? ア、アプフェルちゃん。ちょっと、落ち着いて。ここで暴れたら、追い出されるよ。まぁ、もっとも……」
サダさんはアプフェルの右手を見た。
そこにはいつも握っている、クラウンの形をした金属で翠石を包んだ魔導杖は存在しない。
さすがに賭博場に武器は持ち込めないため、今日は置いてきたのだ。
だからこそ、サダさんはアプフェルが何もできないと高をくくっている。
しかし、その考えは甘すぎた……。
アプフェルは無言のまま、右手でサダさんの首をグッと掴んだ。
「あがっ! あ、あ、あ、あぷふぇる、ちゃん?」
「雷よ。我が手に宿り、このクソ親父の魂を焦がせ」
「アプ、ま、まってっ。アビャびゃびゃびゃ~」
哀れサダさん。
全身から電気を迸らせ、身体を激しくばったばったと振るわせている。
ま、ざまーみろ、と。
街の人々の真の声を届け、できたら違法賭博場の情報を得ること。
できたらってのは俺の言い分で、サシオンから見ればこちらが本命。
彼は無理強いや急かすようなことはしないが、内心は『はよ、情報集めてこい』と思っているだろう。
俺としても、なんだかんだで大金を貰っているわけだし、それなりのことはしようと考えている。
そこで違法賭博場の視察を考えた。
しかし、自分一人で乗り込むというのはかなり心細い。
誰か、賭博場に詳しい人が一緒に来て欲しいけど、そんな人物、俺の心当たりにいるわけ――いたよ。
心当たりの人物とともに、夜の食事処。賭博場へやってきた。
彼は酒の匂いのする息を吐き出しながら、へらへらと笑っている。
「いや~、ヤツハちゃんが賭け事に興味あるなんてね~。おじさん、びっくり」
「どんなものか覗きたいだけだよ。てゆ~か、サダさん。あんたもう、酒が入ってるのか?」
「酒は命の源だからね、仕方ないね」
「はぁ~、まあいいけど」
おっさんの飄々っぷりにがくりと肩を落とす。
そんな俺たちの後ろから、女の子が声を掛けてくる。
「ほら、ヤツハにサダさん。こんなところで突っ立ってないで、早く中に入りましょ」
「アプフェル。ほんとに一緒にくるの? 来てくれるのは心強いんだけどさ」
「ここまで来て帰れるわけないでしょ。でも、頼ってくれてるんだ。ありがと」
彼女は変装用の眼鏡をくいっと上げつつ、ピンクのケモ耳をピンっと跳ねて、くすりと笑う。
どうしてアプフェルまで違法賭博場に来ることになったかというと、話は昨日の宿屋サンシュメまで戻る。
俺は遊び人のサダさんに賭博場のことを尋ねる。
すると、彼は予想通り賭博場を出入りしていた。
そこで連れて行ってもらえるようにお願いをした。
もちろん、サシオンの話はしていない。あくまでも俺が興味があるというかたちで。
しかし、それをたまたまアプフェルが立ち聞きしてしまった。
当初、真面目な彼女はこめかみに青筋を浮かべて、尾っぽと耳の毛を逆立てながら咎めてきた。
だけど、アプフェルは騎士団関係者。すでに、俺がサシオンの隠密もどきをやっていることは知っている。
依頼による仕事だと耳打ちすると、すぐに彼女は納得した。
納得したのだけど……自分もついていくと言い出して、こうなってしまったのだ。
アプフェル曰く『賭博場って荒くれどもが多いんでしょ。サダさんの案内だけじゃ、ヤツハのこと心配だもん』と。
本当なら、彼女をこんな危険なことに付き合わせたくない。
でも、つい、顔を真っ赤に照れながら心配してくれるアプフェルがとても可愛くて、そして嬉しくて、素直に彼女の申し出を受け入れてしまった。
もっとも、そういった感情的なことを抜きしても、万が一何かあった場合のことを考えると、魔法使いであるアプフェルという存在はとても頼りになる。
そんなわけでアプフェルには、俺からの正式な護衛依頼という形で協力してもらうことにした。
もちろん、仕事料は支払う。
彼女はそれを何度も断ったが、無理矢理にでも受け取らせた。
今後、他の人と組んで仕事をすることを想定すると、アプフェルだけタダというわけにはいかない。
親しいから、友人だから、身内だから、そんな理由で仕事を手伝ってもらうのは良くない。
仕事は仕事。友達は友達。
特に今回は、身の危険があるかもしれない仕事。厚意のみに甘えるわけにはいかない。
サダさんも協力者に入るが事情は説明できないので、今までの尻触り代を免除してやることにした。
理由も教えずに免除すると調子に乗りそうだけど、そこは我慢しよう。
賭博場に乗り込む前に、アプフェルはもう一つの変装用眼鏡を出してきた。
そして、サダさんに聞こえないように小声で話しかけてくる。
「念のため、ヤツハも掛けといた方がいいんじゃない?」
「いや、俺はアプフェルと違い、学生でも何でもないから」
アプフェルは学生で騎士団とも関係があるため、変装は必要。
しかし、俺は立場上、普通の民間人。余計な行動は無用な疑いを生む。
彼女は軽く息を漏らして、眼鏡をひっこめた。
「そう。それじゃ、さっさと行きましょ」
店の中に入り、俺はサダさんに耳打ちする。
「本当に大丈夫? 俺たちみたいな子どもが来ても」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。金さえあれば誰でもいいんだから。一応、誰かの紹介がないといけないけど。そこはおじさんに任せといてよ」
グッと、サダさんは胸を張る。張った矢先にむせている。不安だ……。
店の奥まで来ると木製の扉があり、前には柔和な表情をした優男が門番をしていた。
彼は俺たちに視線を向ける。
その視線を向けられた瞬間に、ぞくりと冷たいものが背筋を走った。
一見、穏やかな青年なのだが、彼からはどろりとした闇を感じる。
さすが賭博場へ通じる門番だけあって、ただ者ではないらしい。
サダさんは勝手知ったるといった感じで、扉に近づき、青年に話しかける。
「ご苦労さん。今日は勝たせてもらうよ~」
「サダさん、いつも楽しんでいただきありがとうございます。そちらのお嬢様方は?」
「この子たちね。お・れ・の、いい子たち」
そう言いながら、サダさんは俺とアプフェルの尻を揉む。
アプフェルは一瞬、尾っぽの毛を毛羽立たせたが、グッとこらえて笑顔を見せている。
俺も彼女を見習い、笑顔で青年に答えた。
「はい、サダさんにはいつも遊んでもらってるの。今日は面白いところに連れて行ってくれるって言ってくれたんだけど……私たちは、入っちゃだめ?」
上目遣いを見せながら、甘えるように青年へ微笑んだ。
彼は顔を赤く染めて、体全身から発してたおどろおどろしい気配を引っ込める。
自分で言うのもなんだが、ヤツハという女性の魅力に飲まれたようだ。
「い、いえ、そんなことは……。サダさん、どこでこんな綺麗な子たち見つけてきたんですか? この、妖艶さ。とても年若い子の魅力じゃない」
「へっへっへ、いいでしょ。でも、ないしょ」
「はは、残念です。しかし、サダさんはあまり年下の子に興味なかったですよね。どうしてまた?」
「ん? 俺は可愛けりゃ、何でも食べるタチだぞ」
「あはは、そうなんですか。それで、こんな若い子と……おや、そちらのお嬢さんはどこかで?」
青年は俺をじっと見ている。
俺は仕事であちこち歩き回り、噂もあるだろうから、どこかで俺のことを知ったのだろう。
だけど、いくら有名人でも俺は一介の庶民で、表向き騎士団とは関係ない。
下手に動揺すれば怪しまれる。
「最近は、いろんな仕事してるからね。ふふ」
「ああ、そうか、それで。申し訳ありません。お客様の素性を探るような真似を」
「いえ」
「ここは誰もが気兼ねなく楽しめる場所。今宵は何者でもないあなたとして、遊戯をお楽しみください。では、どうぞ」
奥へ続く扉が開かれ、いざ賭博場へ。
扉が閉じたのを確認して、俺はサダさんの脇腹を殴った。
「おい、ふざけんなっ。何が紹介だよ。あんたの女扱いか! 尻まで触りやがって!!」
「ぐはっ、ヤツハちゃん。いきなり脇腹はやめてね」
「うるさい、あとでボコボコの刑にしてやる」
「ええ~、そんな~、きっついなぁ。たっはっは」
俺の怒りに対してサダさんは全然懲りた様子を見せず、おでこに手を当てて、へらへらしている。
しかし、後ろから響いてきたドス黒い声を聴いて、彼の心は凍りつく。
「サダさん。必要とはいえ、物事にはやりすぎってことがあると思うの」
「へ? ア、アプフェルちゃん。ちょっと、落ち着いて。ここで暴れたら、追い出されるよ。まぁ、もっとも……」
サダさんはアプフェルの右手を見た。
そこにはいつも握っている、クラウンの形をした金属で翠石を包んだ魔導杖は存在しない。
さすがに賭博場に武器は持ち込めないため、今日は置いてきたのだ。
だからこそ、サダさんはアプフェルが何もできないと高をくくっている。
しかし、その考えは甘すぎた……。
アプフェルは無言のまま、右手でサダさんの首をグッと掴んだ。
「あがっ! あ、あ、あ、あぷふぇる、ちゃん?」
「雷よ。我が手に宿り、このクソ親父の魂を焦がせ」
「アプ、ま、まってっ。アビャびゃびゃびゃ~」
哀れサダさん。
全身から電気を迸らせ、身体を激しくばったばったと振るわせている。
ま、ざまーみろ、と。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる