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第四章 運命の歯車は音もなく回り始める
闇に蠢く謎の影
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思いついた交通問題の解決策を、さっそくサシオンにぶつけてみる。
「サシオン団長。全部まるっと解決する方法があるんだけど」
「……誠か?」
「英雄祭を利用すればいいのでは?」
「英雄祭を?」
「まず街の人たちの協力だけど、英雄祭に事故を減らし、スムーズに祭りを行うためと言えば、みんな協力してくれるんじゃないかな?」
「ふむ、なるほど。英雄祭という名目で皆に納得させるのか」
「で、法の方だけど、別に法を変える必要はない思う。少なくとも、近衛騎士団は門の出入りに規制を掛けられるんだよね?」
「ああ」
「だったら、門をくぐったあとも規制を掛けてしまえばいい。交通規制じゃなくて、門の規制の延長ってことで。理由付けとしては英雄祭のための臨時規制と銘打って、門をくぐったあとも規制を行うという形」
「道路の法ではなく、門の法を適用させろと? 面白い一手であるが、あまりにも強引すぎる。加えて、表通り全体に規制を掛けるのは難しい。ここだけの話だが、各近衛騎士団は一枚岩というわけではない」
「あ、そうなんだ」
どうやら、騎士団の間には権力闘争やライバル意識みたいなものがあるようだ。
(となると、僅か三か月で話をすり合わせ、規制に乗り出すには時間が足りないか。何か、別にいい方法はないかなぁ……)
目を閉じて、良い解決策がないかと頭をひねる。
すると、不意に意識が空を舞う。
箪笥と引き出しの能力と同じ感覚。
しかし、目の前には多くの知識が納められた箪笥と引き出しはなく、真っ暗な世界が広がっているだけ。
光も何もない世界。まるであの狭間の世界のようだ。
何が起こったのかわからず、ただ闇を見つめ続けていると、靄のような人影が近づいてきた。
不気味な人影……後ろを振り返り、逃げ出したいのだけど、体が言うことを聞かない。
影は、顔らしきものを俺の耳そばに近づけて、何かを囁く。
(え、それはっ?)
「ヤツハ殿、ヤツハ殿、どうされた?」
「ヤツハさん、しっかり。聞こえますか!?」
誰かが俺の肩を激しく揺らしている。
不快な感情を目に込めて瞼を開けてみると、フォレが俺の肩を揺さぶっていた。
「フォ、レ?」
「よかった。目を瞑ったまま、私たちの呼びかけに反応がないので焦りましたよ」
「ヤツハ殿、ご気分が優れぬのか?」
「い、いや、解決策を練っていたら、集中し過ぎたみたいで」
「そうか。だが、あまり根を詰める必要はない。これは我らの問題だからな」
「心配かけたみたいで、すみません。でも、解決策は浮かんだよ」
この言葉に、フォレは瞳を大きく開き、サシオンは逆に目を細めた。
サシオンは口角を緩め、訪ねてくる。
「ならば、お聞かせ願おうか」
「はい。まず、さっきの門の規制の延長上で規制するという話を忘れて」
「ほぉ。わかった。続けてくれ」
「俺は、道路の法を変えるべきだと思う」
「待ってください、ヤツハさん。それは無理だと」
「待てフォレ。ヤツハ殿には何か考えがあるようだ。最後まで聞くとしよう」
「は、はぁ」
「じゃ、続けるけど、その前にサシオン団長に質問が」
「何かな?」
「祭りには民間の協賛者みたいな人たちっている?」
「ああ、各表通りの商工会が資金を提供している」
「それは各表通りごとってこと? 東地区は東商工会みたいな?」
「そのとおりだが」
「では、彼らの協力を得ましょう。今回は東表通りの商工会ってことになるかな」
「なかなか面白いことをお考えのようだ。では、ご教示願おうか」
サシオンは居住まいを正し、どっしりと構える。
一方フォレは、今から俺が何を話すのだろうと、不安と好奇心が混じった表情で見ている。
俺と比べてフォレは実に大人だと思っていたけど、サシオンと比べると彼もまだ幼い部分があるんだなと感じられる。
それはさておき、俺は二人に新たな提案を掲げる。
・英雄祭、期間限定の規制。
・場所は東表通りのみ。
・祭りの出資者に交通規制による経済効果を説く。
・これらの効果が立証された場合、改めて道路の法案を提出する。
「以上。こんな感じ」
説明を聞き終えて、サシオンは腕を組み、反芻するように何度もこくりこくりと頷く。
「英雄祭のみの期間限定規制。要は様子見というやつか。試験的なものであるから、まずは提案者である東表通りのみで行う」
「はい。問題は経済効果なんだけど、交通がスムーズに行えると物資の搬入が効率よく行えるはず。ただ、街のみんなが雑多な行きかいに慣れてしまっている現在、煩わしく思われて説得するのは難しいかなって思うけど、そこは英雄祭の名を前面に押し出して」
「うむ。では、私は商工会に働きかけよう。ヤツハ殿の指摘通り、交通の流れを把握できれば、今までよりも物資の量と時間が正確なものになる。また、問題の発生を少なくできる。商工会の方々は商売の長。我ら以上にこの意味、重要と捉えよう」
「うん、そうだね。うまく英雄祭でいつもより儲けを上げることができたら、今後も交通には規則がある方がいいって感じてくれるはず。そこから他の表通りに、この規則が波及すれば事故は減ると思うし」
「結果が出れば、誰もが認めるだろう。しかし、商工会のみでまだ足らぬか。ここは、」
「商工会の後ろ盾である豪族、貴族の口添えあれば、上に提案が通りやすい?」
俺はサシオンが口にするであろう言葉を先んじると、いつも落ち着いているサシオンには珍しく、わずかに眉を上げて驚いた表情を見せる。
「ヤツハ殿は、そこまでお考えだったのだな」
「商売というのは商売人だけではできない。何かしらのバックがいる。彼らの鼻は金儲けに非常に敏感。交通規制の有用性……そこから生じる儲けを伝えれば、彼らから喜んで力を貸してもらえる、かなって」
「うむ。我ら近衛騎士団と商工会。そして、豪族貴族からの要請となれば、議会も無視できまい。それも、英雄祭を端に発する期間限定の法。永続的なものであれば、議会も身を構えようが……うまくできておる」
「でも、この方法だと、他の表通りは現状のまま英雄祭を迎えることになるけどね」
「それは仕方あるまい。物事はそう簡単に動かぬし、多くを望んでも叶わぬ」
「まるっと解決とはいかなかったかぁ……あ、そうだ。失敗したら、サシオン団長がつるし上げられるんだけど、大丈夫?」
「ふっ、私は分の悪い賭けはせぬ。ヤツハ殿ももとより失敗など考えてはいまい」
「まぁね」
無秩序というのは一見自由で、時に楽だ。
しかし、そこには多くの無駄が発生している。
だからこそ、僅かに整理してやるだけで、無駄だったものが利へ生まれ変わる。
(……利、か)
俺は指先でこめかみを押さえる。
この発想……俺にはなかったもののような気がする。
気持ち悪い。初めて女の姿になった自分を見た時と同じ感じする。
一体、何が起こっている? この発想と視点はお地蔵様の贈り物? だけど、あの影は……?
現時点では何もわからない……わからないものは考えても仕方ない。
俺は少し息を漏らして、表通りへ目を向ける。
「サシオン団長。交通規制を掛けるなら早めがいい。ぶっつけ本番はさすがに怖いでしょ」
「そうだな。今すぐにでも商工会と上役の方々にお会いし、話を詰めねば」
「では、俺はそろそろ帰ります。あんまり遅れるとピケから怒られるので」
「はは、長々と引き留めてしまい済まぬ。では、気を付けて帰られよ」
「はい。フォレもじゃあな。サシオン団長見習って頑張れよ~」
「え、ええ、もちろんです。ヤツハさん、お気をつけて」
俺は二人に手を振って、宿屋『サンシュメ』へ戻っていった。
途中、顔を後ろに向けると、サシオン団長とフォレが表通りを見ながら、難しい顔をして何やら話し込んでいる姿が映った。
おそらく、交通規制の話をしているのだろう。
でも、なんだろう? 二人の眼は、俺を見ているような……そんなはずないか。
――東門前
ヤツハは去り、門前にはフォレとサシオンが話を続けている。
しかし、彼らが話している内容は交通規制の話などではない。
「不思議な少女だ。私やノアゼット殿を相手に物怖じせず、また頭も切れ、視点も良い。面白い子を拾ってきたものだな、フォレ」
「いえ、偶然ですから。サシオン様。まさかと思いますが……」
フォレはヤツハの後姿から視線を外して、サシオンへ向ける。
彼は苦虫を嚙み潰したような表情を隠さず出す。
サシオンはフォレの視線に気づきながらも、振り返ることなくヤツハを見つめていた。
「彼女なら、適任やもしれぬな。それにあの子は……」
「サシオン団長。全部まるっと解決する方法があるんだけど」
「……誠か?」
「英雄祭を利用すればいいのでは?」
「英雄祭を?」
「まず街の人たちの協力だけど、英雄祭に事故を減らし、スムーズに祭りを行うためと言えば、みんな協力してくれるんじゃないかな?」
「ふむ、なるほど。英雄祭という名目で皆に納得させるのか」
「で、法の方だけど、別に法を変える必要はない思う。少なくとも、近衛騎士団は門の出入りに規制を掛けられるんだよね?」
「ああ」
「だったら、門をくぐったあとも規制を掛けてしまえばいい。交通規制じゃなくて、門の規制の延長ってことで。理由付けとしては英雄祭のための臨時規制と銘打って、門をくぐったあとも規制を行うという形」
「道路の法ではなく、門の法を適用させろと? 面白い一手であるが、あまりにも強引すぎる。加えて、表通り全体に規制を掛けるのは難しい。ここだけの話だが、各近衛騎士団は一枚岩というわけではない」
「あ、そうなんだ」
どうやら、騎士団の間には権力闘争やライバル意識みたいなものがあるようだ。
(となると、僅か三か月で話をすり合わせ、規制に乗り出すには時間が足りないか。何か、別にいい方法はないかなぁ……)
目を閉じて、良い解決策がないかと頭をひねる。
すると、不意に意識が空を舞う。
箪笥と引き出しの能力と同じ感覚。
しかし、目の前には多くの知識が納められた箪笥と引き出しはなく、真っ暗な世界が広がっているだけ。
光も何もない世界。まるであの狭間の世界のようだ。
何が起こったのかわからず、ただ闇を見つめ続けていると、靄のような人影が近づいてきた。
不気味な人影……後ろを振り返り、逃げ出したいのだけど、体が言うことを聞かない。
影は、顔らしきものを俺の耳そばに近づけて、何かを囁く。
(え、それはっ?)
「ヤツハ殿、ヤツハ殿、どうされた?」
「ヤツハさん、しっかり。聞こえますか!?」
誰かが俺の肩を激しく揺らしている。
不快な感情を目に込めて瞼を開けてみると、フォレが俺の肩を揺さぶっていた。
「フォ、レ?」
「よかった。目を瞑ったまま、私たちの呼びかけに反応がないので焦りましたよ」
「ヤツハ殿、ご気分が優れぬのか?」
「い、いや、解決策を練っていたら、集中し過ぎたみたいで」
「そうか。だが、あまり根を詰める必要はない。これは我らの問題だからな」
「心配かけたみたいで、すみません。でも、解決策は浮かんだよ」
この言葉に、フォレは瞳を大きく開き、サシオンは逆に目を細めた。
サシオンは口角を緩め、訪ねてくる。
「ならば、お聞かせ願おうか」
「はい。まず、さっきの門の規制の延長上で規制するという話を忘れて」
「ほぉ。わかった。続けてくれ」
「俺は、道路の法を変えるべきだと思う」
「待ってください、ヤツハさん。それは無理だと」
「待てフォレ。ヤツハ殿には何か考えがあるようだ。最後まで聞くとしよう」
「は、はぁ」
「じゃ、続けるけど、その前にサシオン団長に質問が」
「何かな?」
「祭りには民間の協賛者みたいな人たちっている?」
「ああ、各表通りの商工会が資金を提供している」
「それは各表通りごとってこと? 東地区は東商工会みたいな?」
「そのとおりだが」
「では、彼らの協力を得ましょう。今回は東表通りの商工会ってことになるかな」
「なかなか面白いことをお考えのようだ。では、ご教示願おうか」
サシオンは居住まいを正し、どっしりと構える。
一方フォレは、今から俺が何を話すのだろうと、不安と好奇心が混じった表情で見ている。
俺と比べてフォレは実に大人だと思っていたけど、サシオンと比べると彼もまだ幼い部分があるんだなと感じられる。
それはさておき、俺は二人に新たな提案を掲げる。
・英雄祭、期間限定の規制。
・場所は東表通りのみ。
・祭りの出資者に交通規制による経済効果を説く。
・これらの効果が立証された場合、改めて道路の法案を提出する。
「以上。こんな感じ」
説明を聞き終えて、サシオンは腕を組み、反芻するように何度もこくりこくりと頷く。
「英雄祭のみの期間限定規制。要は様子見というやつか。試験的なものであるから、まずは提案者である東表通りのみで行う」
「はい。問題は経済効果なんだけど、交通がスムーズに行えると物資の搬入が効率よく行えるはず。ただ、街のみんなが雑多な行きかいに慣れてしまっている現在、煩わしく思われて説得するのは難しいかなって思うけど、そこは英雄祭の名を前面に押し出して」
「うむ。では、私は商工会に働きかけよう。ヤツハ殿の指摘通り、交通の流れを把握できれば、今までよりも物資の量と時間が正確なものになる。また、問題の発生を少なくできる。商工会の方々は商売の長。我ら以上にこの意味、重要と捉えよう」
「うん、そうだね。うまく英雄祭でいつもより儲けを上げることができたら、今後も交通には規則がある方がいいって感じてくれるはず。そこから他の表通りに、この規則が波及すれば事故は減ると思うし」
「結果が出れば、誰もが認めるだろう。しかし、商工会のみでまだ足らぬか。ここは、」
「商工会の後ろ盾である豪族、貴族の口添えあれば、上に提案が通りやすい?」
俺はサシオンが口にするであろう言葉を先んじると、いつも落ち着いているサシオンには珍しく、わずかに眉を上げて驚いた表情を見せる。
「ヤツハ殿は、そこまでお考えだったのだな」
「商売というのは商売人だけではできない。何かしらのバックがいる。彼らの鼻は金儲けに非常に敏感。交通規制の有用性……そこから生じる儲けを伝えれば、彼らから喜んで力を貸してもらえる、かなって」
「うむ。我ら近衛騎士団と商工会。そして、豪族貴族からの要請となれば、議会も無視できまい。それも、英雄祭を端に発する期間限定の法。永続的なものであれば、議会も身を構えようが……うまくできておる」
「でも、この方法だと、他の表通りは現状のまま英雄祭を迎えることになるけどね」
「それは仕方あるまい。物事はそう簡単に動かぬし、多くを望んでも叶わぬ」
「まるっと解決とはいかなかったかぁ……あ、そうだ。失敗したら、サシオン団長がつるし上げられるんだけど、大丈夫?」
「ふっ、私は分の悪い賭けはせぬ。ヤツハ殿ももとより失敗など考えてはいまい」
「まぁね」
無秩序というのは一見自由で、時に楽だ。
しかし、そこには多くの無駄が発生している。
だからこそ、僅かに整理してやるだけで、無駄だったものが利へ生まれ変わる。
(……利、か)
俺は指先でこめかみを押さえる。
この発想……俺にはなかったもののような気がする。
気持ち悪い。初めて女の姿になった自分を見た時と同じ感じする。
一体、何が起こっている? この発想と視点はお地蔵様の贈り物? だけど、あの影は……?
現時点では何もわからない……わからないものは考えても仕方ない。
俺は少し息を漏らして、表通りへ目を向ける。
「サシオン団長。交通規制を掛けるなら早めがいい。ぶっつけ本番はさすがに怖いでしょ」
「そうだな。今すぐにでも商工会と上役の方々にお会いし、話を詰めねば」
「では、俺はそろそろ帰ります。あんまり遅れるとピケから怒られるので」
「はは、長々と引き留めてしまい済まぬ。では、気を付けて帰られよ」
「はい。フォレもじゃあな。サシオン団長見習って頑張れよ~」
「え、ええ、もちろんです。ヤツハさん、お気をつけて」
俺は二人に手を振って、宿屋『サンシュメ』へ戻っていった。
途中、顔を後ろに向けると、サシオン団長とフォレが表通りを見ながら、難しい顔をして何やら話し込んでいる姿が映った。
おそらく、交通規制の話をしているのだろう。
でも、なんだろう? 二人の眼は、俺を見ているような……そんなはずないか。
――東門前
ヤツハは去り、門前にはフォレとサシオンが話を続けている。
しかし、彼らが話している内容は交通規制の話などではない。
「不思議な少女だ。私やノアゼット殿を相手に物怖じせず、また頭も切れ、視点も良い。面白い子を拾ってきたものだな、フォレ」
「いえ、偶然ですから。サシオン様。まさかと思いますが……」
フォレはヤツハの後姿から視線を外して、サシオンへ向ける。
彼は苦虫を嚙み潰したような表情を隠さず出す。
サシオンはフォレの視線に気づきながらも、振り返ることなくヤツハを見つめていた。
「彼女なら、適任やもしれぬな。それにあの子は……」
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