312 / 359
第二十六章 過を改め正へ帰す
フィコンの手紙
しおりを挟む
――トロッカー鉱山(ワントワーフの領地)
マスティフはしばらく留守にする旨を伝えるべく、一時トロッカー鉱山に戻っていた。
その鉱山で黒の短毛種のマスティフとは違い、もふもふの茶色の毛に覆われフッサフッサのしっぽを振るうワントワーフの戦士から長不在中の対応を問われた。
「親方がいない間の判断は私たちで構わないんですよね?」
「ああ、しばらく連絡が取れんから好きにやってくれ。それにそろそろワシも引退時だからな。うむ、次の長を選ばんとなぁ」
「誰にするつもりなんです。親方の時みたいに、拳で?」
「う~ん、ワシの頃とは時代も違う。皆と合議して決めるのも悪くなかろう」
「多数決ですか。みんな嫌がりますよ。長なんて面倒ですから」
「ワシとて、長になるつもりなどなかった。じゃが、まさか勝った方が長になるとは。勝った方が選べると思っていたのにな」
「あははは、それはないでしょうよ」
「この、気楽に笑いよって。よし、お前が次の長だ!」
「やめてくださいよ。絶対に嫌ですから」
「ま、今のは冗談だが、現在ワシを除けばお前がもっとも腕が立つ。留守の間はお前に判断を預ける。皆もその方が納得しやすい」
「なし崩し的に私が長になりそうで嫌なんですけど……」
「そうならぬように無能でも演じるか?」
「それはそれで嫌ですね」
「がははは、それでは留守を頼んだぞ」
マスティフは揚々とトロッカー鉱山を離れ、途中で人目のない場所に入り込み、フィナから貰った転送用の指輪を振るう。
すると、転送装置が現れ、彼は古代遺跡へと戻った。
鉱山を任された戦士は鼻をぴくぴくさせる。
「クンクン、親方の気配が急に消えた。それに奇妙な力も感じた……ま、いっか。それよりも親方のあのご機嫌ぶり。絶対、強敵を相手にはしゃいでる姿だよなぁ。いい年した爺さんが何をしてるんだか……不安だよ」
すると、彼の不安が形として現れるように、他のワントワーフが手紙を携えやってくる。
「お~い、親方は~?」
「今、遊びに行ったよ」
「あちゃ~、じゃあ、お前に渡しとくね」
「なんだ、この手紙?」
「アグリスからの手紙。それも導者フィコンから」
「ええ~、なんでこのタイミングで厄介そうな手紙が。どれどれ…………っ!?」
手紙を読み進める戦士のだらけた瞳がみるみるうちに刃のように鋭いものへと変わっていく。
彼は鼻の頭に皺を寄せて、牙を剥き出す。
「これはマジかよ。冗談じゃないぞ」
「どうしたってんだ? まさか、アグリスが宣戦布告でもした来たのかよ?」
「それよりやべぇよ。本当に起こるかわからないが、アグリスの象徴フィコンからの手紙。悪戯とは思えない」
彼は二本の指先だけで器用に手紙をパチリと閉じる。
そして、手紙を届けたワントワーフにこう命じた。
「軍の準備を。山に監視を置け。大陸側で起きる変化はどんな些細なものであろうと即座に報告しろ!」
――マッキンドーの森(キャビットの領地)
背にこげ茶、お腹は真っ白すっごいもふもふのマフィンもまた、しばらく留守にする旨を伝えるべく一時森に戻っていた。
彼は青い狩人服に身を包む息子――へたりと倒れたお耳と尻尾の先が茶色の縞々で、身体は真っ白なかなかもふもふなスコティと話をしている。
「しばらく連絡が取れないと思うニャ。だから俺がいない間、全権はお前に預けるニャ」
「また、ケント様とお遊びですかニャ?」
「遊びじゃにゃいニャ。色々あるんニャよ」
「その色々を詳しく教えてほしいんですけどニャ~」
スコティは父親の自由な行動と、その行動の意味を秘匿にする態度へ不満そうな声を出した。
それに対してマフィンはニャハハハ~っと声を出して笑って誤魔化すが、彼の心中は……。
(今度のはヴァンナスと敵対するかもしれないことニャ。万が一、遺跡の力でもヴァンナスを抑えられないとにゃったら、滅ぼされてしまうニャ。その時にみんにゃは何も知らにゃいとしておいた方が都合がいいニャ。これは俺個人の勝手な行動ニャ)
彼は遠く離れたトロッカー鉱山へ視線を振る。
(最悪、これらは長の身勝手だったで押し通して、俺の首だけで済ますニャ。マスティフ、お前も俺と同じで誰にも伝えてニャいんだろ)
「親父? どうしたんだ、にゃぼーっとして?」
「ニャハ、にゃんでもにゃいニャ。それじゃ、あとは任せたニャよ。跡継ぎとしての息子のお手並みを拝見するニャ」
「はいはい、任せてくださいニャ。あ、そうだ、もし会うことがあれば、キサさんによろしく伝えてくださいニャ」
「にゃんニャ? もしかして、最近は会ってにゃいニャか?」
「お互い忙しくて、ニャかニャか」
「にゃにをなさけニャいことを。そこは無理にでも時間を作って会いに行くもんニャよ。にゃから、よろしくは自分で伝えるニャ」
「はぁ~、わかりましたニャ……親父がほっつき歩くから時間がにゃいんだけどニャ」
「にゃんか言ったかニャ?」
「にゃんでもニャいですっ」
「にゃ、ならいいけどニャ」
マフィンはトーワの北の荒れ地に続く森の小道へと足を向けて、森の中に溶け込んでいく。
そして、スコティの視界から消えたところで彼は指輪を振るい、転送の流れに乗って古代遺跡へと向かった。
スコティはお耳をぴくぴくさせて、それを敏感に感じ取る。
「ニャニャ? 空間に干渉する力? 親父は転送魔法なんて繊細な魔法は使えにゃいはずだけどニャ? これはあの錬金術士の女の子の力かニャ?」
「スコティ様~」
スコティの呼ぶ声が響く。
声の主はカオマニーだ。
通り名である白の宝石の通り、美しい白の毛並みを持つカオマニーは緑色の導師服に包み、愛らしい肉球が見え隠れする手に手紙を携えて現れた。
「スコティ様、マフィン様はどこかニャ?」
「今さっき出かけたニャよ。ケント様のところに。場所は秘密だそうニャ」
「マフィン様もマスティフ様も頻繁にトーワに訪れてますが、急用があって使いを届けても、そのトーワにいないことが多いニャね」
「まったく、どこでにゃにをやっているんだか。しかも今回は僕に全権を預けてニャ、はぁ~」
「そんなため息をついては駄目ニャよ。いずれはスコティ様がマッキンドーを預かることにニャるんだから」
「そうニャんだけどね~。親父の奔放っぷりを目の当たりにしていると、僕で務まるか不安にニャるよ」
「マフィン様と同じににゃる必要はにゃいと思いますけどニャ。それよりもお手紙ですニャ」
「手紙?」
手紙を受け取り、スコティは猫の瞳を左右に揺らす。
「これは……アグリスのフィコン様から……にゃっ!?」
「どうしましたニャ?」
「にゃにかの奸計? いや、違うニャ。これは……カオマニー!」
「は、はいですニャ」
「戦準備を。クライル半島に危機が迫っているニャ!」
――港町アルリナ
浅黒で老人とは思えぬがっしりとした体を持つノイファンは屋敷の執務室で事務仕事を行っていた。
そこにノックが響き、大剣を背負った男が入ってくる。
「ノイファン様、アグリスから書状が」
「アグリスから? ふぅ~、あまり良い予感がしませんね。どれ」
書状を受け取り、目を通す。
そして、目が止まったところで書状を落とした。
「そ、そんなことがっ、馬鹿な!?」
「ノイファン様?」
「し、しかし、書状にはフィコン様直筆のサインが。かような冗談を送るわけがない! だが、本当にこのようなことが起きれば! アルリナでは対応できない!」
「ノイファン様、どうされたのだ?」
「この書状を読んでみてくれ」
彼は震える手で書状を拾い上げて、大剣を背負う男に渡す。
渡された男は重要な書状に目を通すことにためらいを覚えながらも、文章へ目を向けて……一言声を漏らした。
「なっ!?」
「アルリナの軍では対応は不可能。ですが、マッキンドーもトロッカーも動いているようです。それでも、書状にあるようなことが起きれば、クライル半島は……」
ノイファンは震える手で、もう一つの震える手の甲を打つ。
「逃げることはできません。ならば、できるだけの手を打ちましょう。軍船の用意を!」
「はっ!」
「そして、危険ですが彼らの手を借りましょう。我々の手だけでは足りない」
「彼ら?」
ノイファンは男へアルリナに存在する、彼の麾下にはない二つの戦力を伝える。
男はそれに反対するが……。
「ノイファン様、彼らとは交流が難しく、さらにもう一方は信用できませんっ。危険すぎます!」
「その危険はこの書状よりもですか?」
「そ、それは……」
押し黙る男に背を向けて、ノイファンは遠く北にあるアグリスを見つめる。
「ムキに対抗するために、警備や軍の調練を欠かさなかった。書を読み、学び、商人以外の知識を、兵法の知識を吸収していった。しかし、それを振るうことなくケント様に全てを奪われましたが……まさか、活躍の場が生まれようとは……それでもこの書状――フィコン様の誤りであることを祈りましょう」
マスティフはしばらく留守にする旨を伝えるべく、一時トロッカー鉱山に戻っていた。
その鉱山で黒の短毛種のマスティフとは違い、もふもふの茶色の毛に覆われフッサフッサのしっぽを振るうワントワーフの戦士から長不在中の対応を問われた。
「親方がいない間の判断は私たちで構わないんですよね?」
「ああ、しばらく連絡が取れんから好きにやってくれ。それにそろそろワシも引退時だからな。うむ、次の長を選ばんとなぁ」
「誰にするつもりなんです。親方の時みたいに、拳で?」
「う~ん、ワシの頃とは時代も違う。皆と合議して決めるのも悪くなかろう」
「多数決ですか。みんな嫌がりますよ。長なんて面倒ですから」
「ワシとて、長になるつもりなどなかった。じゃが、まさか勝った方が長になるとは。勝った方が選べると思っていたのにな」
「あははは、それはないでしょうよ」
「この、気楽に笑いよって。よし、お前が次の長だ!」
「やめてくださいよ。絶対に嫌ですから」
「ま、今のは冗談だが、現在ワシを除けばお前がもっとも腕が立つ。留守の間はお前に判断を預ける。皆もその方が納得しやすい」
「なし崩し的に私が長になりそうで嫌なんですけど……」
「そうならぬように無能でも演じるか?」
「それはそれで嫌ですね」
「がははは、それでは留守を頼んだぞ」
マスティフは揚々とトロッカー鉱山を離れ、途中で人目のない場所に入り込み、フィナから貰った転送用の指輪を振るう。
すると、転送装置が現れ、彼は古代遺跡へと戻った。
鉱山を任された戦士は鼻をぴくぴくさせる。
「クンクン、親方の気配が急に消えた。それに奇妙な力も感じた……ま、いっか。それよりも親方のあのご機嫌ぶり。絶対、強敵を相手にはしゃいでる姿だよなぁ。いい年した爺さんが何をしてるんだか……不安だよ」
すると、彼の不安が形として現れるように、他のワントワーフが手紙を携えやってくる。
「お~い、親方は~?」
「今、遊びに行ったよ」
「あちゃ~、じゃあ、お前に渡しとくね」
「なんだ、この手紙?」
「アグリスからの手紙。それも導者フィコンから」
「ええ~、なんでこのタイミングで厄介そうな手紙が。どれどれ…………っ!?」
手紙を読み進める戦士のだらけた瞳がみるみるうちに刃のように鋭いものへと変わっていく。
彼は鼻の頭に皺を寄せて、牙を剥き出す。
「これはマジかよ。冗談じゃないぞ」
「どうしたってんだ? まさか、アグリスが宣戦布告でもした来たのかよ?」
「それよりやべぇよ。本当に起こるかわからないが、アグリスの象徴フィコンからの手紙。悪戯とは思えない」
彼は二本の指先だけで器用に手紙をパチリと閉じる。
そして、手紙を届けたワントワーフにこう命じた。
「軍の準備を。山に監視を置け。大陸側で起きる変化はどんな些細なものであろうと即座に報告しろ!」
――マッキンドーの森(キャビットの領地)
背にこげ茶、お腹は真っ白すっごいもふもふのマフィンもまた、しばらく留守にする旨を伝えるべく一時森に戻っていた。
彼は青い狩人服に身を包む息子――へたりと倒れたお耳と尻尾の先が茶色の縞々で、身体は真っ白なかなかもふもふなスコティと話をしている。
「しばらく連絡が取れないと思うニャ。だから俺がいない間、全権はお前に預けるニャ」
「また、ケント様とお遊びですかニャ?」
「遊びじゃにゃいニャ。色々あるんニャよ」
「その色々を詳しく教えてほしいんですけどニャ~」
スコティは父親の自由な行動と、その行動の意味を秘匿にする態度へ不満そうな声を出した。
それに対してマフィンはニャハハハ~っと声を出して笑って誤魔化すが、彼の心中は……。
(今度のはヴァンナスと敵対するかもしれないことニャ。万が一、遺跡の力でもヴァンナスを抑えられないとにゃったら、滅ぼされてしまうニャ。その時にみんにゃは何も知らにゃいとしておいた方が都合がいいニャ。これは俺個人の勝手な行動ニャ)
彼は遠く離れたトロッカー鉱山へ視線を振る。
(最悪、これらは長の身勝手だったで押し通して、俺の首だけで済ますニャ。マスティフ、お前も俺と同じで誰にも伝えてニャいんだろ)
「親父? どうしたんだ、にゃぼーっとして?」
「ニャハ、にゃんでもにゃいニャ。それじゃ、あとは任せたニャよ。跡継ぎとしての息子のお手並みを拝見するニャ」
「はいはい、任せてくださいニャ。あ、そうだ、もし会うことがあれば、キサさんによろしく伝えてくださいニャ」
「にゃんニャ? もしかして、最近は会ってにゃいニャか?」
「お互い忙しくて、ニャかニャか」
「にゃにをなさけニャいことを。そこは無理にでも時間を作って会いに行くもんニャよ。にゃから、よろしくは自分で伝えるニャ」
「はぁ~、わかりましたニャ……親父がほっつき歩くから時間がにゃいんだけどニャ」
「にゃんか言ったかニャ?」
「にゃんでもニャいですっ」
「にゃ、ならいいけどニャ」
マフィンはトーワの北の荒れ地に続く森の小道へと足を向けて、森の中に溶け込んでいく。
そして、スコティの視界から消えたところで彼は指輪を振るい、転送の流れに乗って古代遺跡へと向かった。
スコティはお耳をぴくぴくさせて、それを敏感に感じ取る。
「ニャニャ? 空間に干渉する力? 親父は転送魔法なんて繊細な魔法は使えにゃいはずだけどニャ? これはあの錬金術士の女の子の力かニャ?」
「スコティ様~」
スコティの呼ぶ声が響く。
声の主はカオマニーだ。
通り名である白の宝石の通り、美しい白の毛並みを持つカオマニーは緑色の導師服に包み、愛らしい肉球が見え隠れする手に手紙を携えて現れた。
「スコティ様、マフィン様はどこかニャ?」
「今さっき出かけたニャよ。ケント様のところに。場所は秘密だそうニャ」
「マフィン様もマスティフ様も頻繁にトーワに訪れてますが、急用があって使いを届けても、そのトーワにいないことが多いニャね」
「まったく、どこでにゃにをやっているんだか。しかも今回は僕に全権を預けてニャ、はぁ~」
「そんなため息をついては駄目ニャよ。いずれはスコティ様がマッキンドーを預かることにニャるんだから」
「そうニャんだけどね~。親父の奔放っぷりを目の当たりにしていると、僕で務まるか不安にニャるよ」
「マフィン様と同じににゃる必要はにゃいと思いますけどニャ。それよりもお手紙ですニャ」
「手紙?」
手紙を受け取り、スコティは猫の瞳を左右に揺らす。
「これは……アグリスのフィコン様から……にゃっ!?」
「どうしましたニャ?」
「にゃにかの奸計? いや、違うニャ。これは……カオマニー!」
「は、はいですニャ」
「戦準備を。クライル半島に危機が迫っているニャ!」
――港町アルリナ
浅黒で老人とは思えぬがっしりとした体を持つノイファンは屋敷の執務室で事務仕事を行っていた。
そこにノックが響き、大剣を背負った男が入ってくる。
「ノイファン様、アグリスから書状が」
「アグリスから? ふぅ~、あまり良い予感がしませんね。どれ」
書状を受け取り、目を通す。
そして、目が止まったところで書状を落とした。
「そ、そんなことがっ、馬鹿な!?」
「ノイファン様?」
「し、しかし、書状にはフィコン様直筆のサインが。かような冗談を送るわけがない! だが、本当にこのようなことが起きれば! アルリナでは対応できない!」
「ノイファン様、どうされたのだ?」
「この書状を読んでみてくれ」
彼は震える手で書状を拾い上げて、大剣を背負う男に渡す。
渡された男は重要な書状に目を通すことにためらいを覚えながらも、文章へ目を向けて……一言声を漏らした。
「なっ!?」
「アルリナの軍では対応は不可能。ですが、マッキンドーもトロッカーも動いているようです。それでも、書状にあるようなことが起きれば、クライル半島は……」
ノイファンは震える手で、もう一つの震える手の甲を打つ。
「逃げることはできません。ならば、できるだけの手を打ちましょう。軍船の用意を!」
「はっ!」
「そして、危険ですが彼らの手を借りましょう。我々の手だけでは足りない」
「彼ら?」
ノイファンは男へアルリナに存在する、彼の麾下にはない二つの戦力を伝える。
男はそれに反対するが……。
「ノイファン様、彼らとは交流が難しく、さらにもう一方は信用できませんっ。危険すぎます!」
「その危険はこの書状よりもですか?」
「そ、それは……」
押し黙る男に背を向けて、ノイファンは遠く北にあるアグリスを見つめる。
「ムキに対抗するために、警備や軍の調練を欠かさなかった。書を読み、学び、商人以外の知識を、兵法の知識を吸収していった。しかし、それを振るうことなくケント様に全てを奪われましたが……まさか、活躍の場が生まれようとは……それでもこの書状――フィコン様の誤りであることを祈りましょう」
0
お気に入りに追加
350
あなたにおすすめの小説
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
魔術師の妻は夫に会えない
山河 枝
ファンタジー
稀代の天才魔術師ウィルブローズに見初められ、求婚された孤児のニニ。こんな機会はもうないと、二つ返事で承諾した。
式を済ませ、住み慣れた孤児院から彼の屋敷へと移ったものの、夫はまったく姿を見せない。
大切にされていることを感じながらも、会えないことを訝しむニニは、一風変わった使用人たちから夫の行方を聞き出そうとする。
★シリアス:コミカル=2:8
青い扉と銀の鈴 - 世間知らずのお嬢様と魔王討伐の生き残りと魔王の息子とが出逢った頃の物語
仁羽織
ファンタジー
2018年の現代に、竜が住み魔王が暮らすファンタジーのような国家があった。その国に暮らす大商人の娘は、トラブルを呼ぶ従兄のおかげで災難続き。ある日地底湖がある洞窟へと誘われて、馬車で出かけた娘が出会ったのは、魔王討伐パーティーの生き残り忍者と、討伐対象の魔王の息子。息子を追って襲い掛かろうとする魔王の手から、逃れるために結んだ契約。それがすべての始まりでした。
異色の三人組パーティーが辿る、100年のロード・ファンタジー。その始まりの物語。
☆再構成して再登場!☆
*- -*
物語の続きは、
『赤い剣と銀の鈴 - たそかれの世界に暮らす聖霊の皇子は広い外の世界に憧れて眠る。』にてご覧下さい!
※この物語は、主人公であるレイミリア・ブラウンシュタイン・コーネリアス・ラ・グランスマイルの主幹に基づいて描かれています。実在する人物・団体・国家などについて不愉快な表現などございましたら文句は直接言ってやってください。その際のご連絡はグランスマイル商家までどうぞ!
※登場する皆さんへ応援メッセージをお待ちしております!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

神の豆を育てる聖女は王子に豆ごと溺愛される
西根羽南
恋愛
豆原あずきは、豆の聖女として豆愛が深すぎる異世界に招かれた。
「開け豆」の言葉と共に強制睡眠の空豆のベッドや聖なる供物のあんこを呼び、日本に帰るために神の豆を育てる日々。
王子の優しさに淡い好意を抱くが、これは豆への愛なので勘違いしてはいけない。
「アズキの心の豆型の穴、俺に埋めさせてください」
「……これ、凄くいいこと言っているんだろうけど。何か緊張感がなくなるのよね。主に豆のせいで」
異世界で豆に愛される聖女になった女の子と、豆への愛がこじれて上手く伝えられない王子のラブコメ……豆コメディです。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完】こじらせ女子は乙女ゲームの中で人知れず感じてきた生きづらさから解き放たれる
国府知里
恋愛
ゲーム会社で完徹続きのシステムエンジニア・ナナエ。乙女ゲームを納品した帰り、バスの中で寝落ちしてしまう。目が覚めるとそこは乙女ゲームの世界だった! あろうことか、全攻略キャラの好感度がMAXになるという最強アイテムにバグが発生! 早く起きて社長に報告しないと……!
「ええっ、目覚めるためには、両想いにならないとゲームが終わらない~っ!?」
恋愛経験ゼロのこじらせ女子のナナエにはリアル乙女ゲームは高い壁! 右往左往しながらもゲームキャラクターたちと関わっていく中で、翻弄されながらも自分を見つめ直すナナエ。その都度開かれていく心の扉……。人と深くかかわることが苦手になってしまったナナエの過去。記憶の底に仕舞い込んでいた気持ち。人知れず感じてきた生きづらさ。ゲームの中でひとつずつ解き放たれていく……。
「わたし、今ならやり直せるかもしれない……!」
~恋愛経験値ゼロレベルのこじらせ女子による乙女ゲームカタルシス&初恋物語~
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる