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第二十一章 世界旅行
殺しなさい
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親父の手配で地下室までの人払いが済み、二人に案内される形で地下の研究室へ向かった。
研究室には、例の黒い大理石のような円盤に上下を挟まれた転送装置が。
その前でフィナは空中より黒い本を取り出して、本の文字を指先で押さえ、それを親父が無言で見守っている。
「転送装置起動。エネルギー制御。転送コイル稼働を確認。座標を設定」
私は本を指差していく彼女の左薬指に注目した。
そこにはアメジストの指輪が光っている。
私はその指輪を見て、診療室での彼女との口づけを思い出す。
「フィナ。私と君は随分と親しい仲のようだが、おそらく友達以上の」
「え? あ、ええ、そうよ。今の私はフィナ=ス=テイローじゃない。フィナ=ハドリー」
「恋人どころか、結婚とはっ? 正直、驚きだな。きっかけはなんだ?」
「それは……私たちは過ちばかりを行って、それで、互いに慰め合っているうちに、ね……」
「そうか……君は私の正体を知っていて結婚を?」
「それはもちろんよ。その様子だと、あなたはまだみんなに話していないのね」
「……ああ」
「話しなさい。話しても大丈夫だから。私たちは受け止めた。だからきっと、あなたの仲間たちも」
「頑張ってみるよ……」
「あなたは稀有。孤独な存在。だから悩むのも無理ないだろうけどね」
そう言葉を残して、彼女は作業に戻った。
作業を行う彼女の指先には未来の私が贈った紫色の指輪が煌めている……ここでふと、六十年後のフィナのことを思い出す。
「それにしても、ところ変わればパートナーも変わるものなんだな」
「え?」
「ふふ、六十年後のフィナはグーフィスと結婚して、子どもも作っていた」
「えええええええええええええ!!」
「そりゃ、マジですかっ、ケント様!?」
フィナと親父はずっと背負っていた影を吹き飛ばして、盛大に驚きの声を上げた。
少しだけ見知った姿に戻った二人を見て、私は笑い声を上げる。
「あははは、私と同じように驚いているな。私もかなり驚いたからな。あっちのフィナはグーフィスをこき使っているらしいぞ」
「そ、そうなんだ。信じられない。なんで、グーフィスなんかと……」
「こっちじゃ、世界がこうなる前に別の女と出来て、トーワから離れていきましたからね」
「ほぅ~、グーフィスめ。一途な男と思ったが違うのか? よくわからん男だ」
「はぁ、なんていうか、すごい未来があるものね」
すっかり空気が私の知る二人になった。
そこで私はもう一度だけ、二人に切り込む。
「フィナ」
「なに?」
「君は答えづらく、言葉も選び難いのだろう。だから多くは質問しない。ただ一つ教えてほしい。どうすれば、このような事態を回避できる?」
「そ、それは……」
フィナは親父をちらりと見る。
親父はゆっくりと、そして深く首を縦に振る。
これは、フィナという女性が誰かに促されないと、自らの意思で答えを口にすることができずに恐れている姿。
本当に、自信というものを失っている。
彼女は幾度もためらいを見せつつ、こう尋ねてきた。
「あなたの世界では、遺跡に眠る金髪の男を見つけた?」
「ああ、見つけた」
「殺しなさい」
「え?」
「帰り次第、殺しなさい」
「それはつまり、彼がこの事態を引き起こしたということか?」
ここで、フィナは口を噤む。私は親父に視線を振るが、彼もまた同様の姿を見せる。
(六十年後のフィナは黒髪の女性の命を奪ったため、代わりに金髪の男を助けろと言い、八年後のフィナは金髪の男を殺せという。一体、この男の存在は? だが、危険があるというのならば……)
「わかった、フィナ。そうしよう」
「いい、必ず殺して」
「ああ、もちろんだ」
「……………………信じてるよ」
フィナは長い沈黙の後に一言漏らした。
そして、視線を黒い本に向ける。
「転送の準備は整った。いつでも行ける。六十年後の私の計算通り、あと一つ世界を経由しないといけないみたいね」
「そうみたいだ。去る前に、一つ提案があるんだが」
「なに?」
「君たちも一緒に私と来ないか? こう言ってはなんだが、この世界に残るよりもマシだと思うが」
「ふふ、嬉しい申し出だけど、世界間の移動にはあなたの銀眼の力が必要なのよ。それがないと、肉体が耐えられず転送先で塵になってしまう」
「そうか。そういえば時間移動にはそういった負荷がかかるのであったな。すまないことを聞いた」
「いいえ、気遣ってくれてありがとう。それじゃ、気をつけて」
「ああ、君たちも生き残ってくれ」
「もちろんよっ。それじゃあね、ケント」
フィナは黒い本を閉じる。
同時に天井部分の円盤から青白い光のカーテンが下りて、景色は霞み、フィナと親父の姿は消えていった。
――トーワ城・地下室
ケントの姿が完全に消えたところで、フィナは黒い本を落とし、悲痛の叫びを漏らす。
「もう、私たちは生き残れない。運命は決まっている。それでも、せめて、せめて、あなたたちの世界は助かってほしい。だけど……」
「フィナの嬢ちゃん」
「親父……」
フィナは親父へ顔を向けた。頬はすでに涙で濡れている。
「親父、あのケントはあの男を殺せると思う?」
「そいつは……」
「殺せるわけがないっ! 自信過剰の過去の私が絶対に許さないっ。ケントだって、詳しい事情もわからないのに命を奪うような人じゃないもの! だけど、その事情を話すのが怖いの! 怖いのよ……」
フィナは親父に縋るような声を上げる。
「ねぇ親父、教えてよ。話すことが正解だったの? 話さないことが正解だったの?」
「それは、俺にもわからねぇ。もう、何が正解で誤りなのか、誰にもわからねぇんだよ」
「そうよね。ここは過ちに過ちを重ねた世界。もう、正解なんか出せる世界じゃない……ケント。お願いっ。あなたの世界だけはせめてっ、無事でいて!」
――その頃、現在の遺跡では……
「ああ~もうっ! ケントどこよっ?」
フィナが頭を掻きむしりながら転送システムにアクセスして、ケントの行方を追っていた。
それをエクアと親父が見守っている。
「ケント様はご無事なんですか?」
「ちゃんと、生きてんだろうな?」
「生命反応は探知できてるから大丈夫。でも、どういうわけか世界を移動してるみたい」
「世界?」
「移動?」
「この転送装置って、共鳴転送ってありえない転送システムなのよ。私たちの間では妄想空想レベルの技術」
――共鳴転送(フィナによる説明)
この世界には互いに共鳴し合う因子が存在する、という幻みたいな理論があるの。
その因子は数多の時間と世界に存在していて、一つの因子が情報を受け取ると、時間や距離や次元に干渉されることなく、数多の世界に広がる全ての因子に情報が一瞬にして伝わる。
これはそれを応用した転送技術。
ここに存在する私の因子――その私の因子は別世界にも存在する。
この因子に情報を伝播することによって、情報を共有し、別の世界に転送が可能になる。
別世界に存在する私の因子へ、ここにいる私の意志を与えて、その世界で動き存在するといった感じ。
この理論をもっと消化していけば、私は因子を通して、多次元に渡り同時に存在することも可能。
「という、とんでも理論で、それこそ過去も未来も宇宙も平行する世界も、どこにでも行ける転送技術。ただし、システムから受けた感じだと、さすがの古代人もそこまでは無理だったっぽい」
「はぁ~、いまいちわかんねぇが、何が無理だったんだい?」
「自在にとまではいかないようね。近しい世界観の行き来がやっと。その行き来も使用エネルギーが膨大で多用は無理。今回も事故だしね。あと、たぶんだけど、ケントの銀眼、ナノマシンがシステムの補助を行っているみたい。理屈は聞かないで、いまのところわかんないから」
「補助? そいつがなかったら」
「転送先で……死んじゃう」
「あっぶねぇなっ! 転送の光が旦那以外に当たってたら今頃!」
「当たってないから、結果オーライ! で、済まそう」
「済ましちゃ駄目だろうよ。しかもまだ結果もわかってねぇのに……ったく、そもそも多用できないこんなもんを古代人は何のために開発したんだ?」
「たぶん、まだ開発途中なんだと思う。あ、でも、一応これを使って通常転送くらいならできると思う。もちろん、ナノマシンの力がなくてもね。だけどこれなら、私たちが使っている転送魔法とあまり用途は変わらないかな」
「意味ねぇな」
「あえて意味を問うなら、強力な術者や貴重な道具が必要ないというところ。それと、魔法の結界程度であれば素通りできる。だから、結界を越えて直接人を送り込むなんてことができちゃう」
「戦略的には凄まじいってことか」
「古代人はそれを防ぐ方法も知っているだろうけどね」
と、フィナと親父が話し込む中、エクアがケントを心配する声を上げた。
「フィナさん、ケント様は?」
「え、ああ、ごめんね。とりあえず、無事っぽい。あとはなんとかケントをロックして、転送で戻せばいい。問題は世界間に存在する干渉が多すぎてロックが難しいこと。とにかくケントの存在に集中して、照準を合わせてみる」
研究室には、例の黒い大理石のような円盤に上下を挟まれた転送装置が。
その前でフィナは空中より黒い本を取り出して、本の文字を指先で押さえ、それを親父が無言で見守っている。
「転送装置起動。エネルギー制御。転送コイル稼働を確認。座標を設定」
私は本を指差していく彼女の左薬指に注目した。
そこにはアメジストの指輪が光っている。
私はその指輪を見て、診療室での彼女との口づけを思い出す。
「フィナ。私と君は随分と親しい仲のようだが、おそらく友達以上の」
「え? あ、ええ、そうよ。今の私はフィナ=ス=テイローじゃない。フィナ=ハドリー」
「恋人どころか、結婚とはっ? 正直、驚きだな。きっかけはなんだ?」
「それは……私たちは過ちばかりを行って、それで、互いに慰め合っているうちに、ね……」
「そうか……君は私の正体を知っていて結婚を?」
「それはもちろんよ。その様子だと、あなたはまだみんなに話していないのね」
「……ああ」
「話しなさい。話しても大丈夫だから。私たちは受け止めた。だからきっと、あなたの仲間たちも」
「頑張ってみるよ……」
「あなたは稀有。孤独な存在。だから悩むのも無理ないだろうけどね」
そう言葉を残して、彼女は作業に戻った。
作業を行う彼女の指先には未来の私が贈った紫色の指輪が煌めている……ここでふと、六十年後のフィナのことを思い出す。
「それにしても、ところ変わればパートナーも変わるものなんだな」
「え?」
「ふふ、六十年後のフィナはグーフィスと結婚して、子どもも作っていた」
「えええええええええええええ!!」
「そりゃ、マジですかっ、ケント様!?」
フィナと親父はずっと背負っていた影を吹き飛ばして、盛大に驚きの声を上げた。
少しだけ見知った姿に戻った二人を見て、私は笑い声を上げる。
「あははは、私と同じように驚いているな。私もかなり驚いたからな。あっちのフィナはグーフィスをこき使っているらしいぞ」
「そ、そうなんだ。信じられない。なんで、グーフィスなんかと……」
「こっちじゃ、世界がこうなる前に別の女と出来て、トーワから離れていきましたからね」
「ほぅ~、グーフィスめ。一途な男と思ったが違うのか? よくわからん男だ」
「はぁ、なんていうか、すごい未来があるものね」
すっかり空気が私の知る二人になった。
そこで私はもう一度だけ、二人に切り込む。
「フィナ」
「なに?」
「君は答えづらく、言葉も選び難いのだろう。だから多くは質問しない。ただ一つ教えてほしい。どうすれば、このような事態を回避できる?」
「そ、それは……」
フィナは親父をちらりと見る。
親父はゆっくりと、そして深く首を縦に振る。
これは、フィナという女性が誰かに促されないと、自らの意思で答えを口にすることができずに恐れている姿。
本当に、自信というものを失っている。
彼女は幾度もためらいを見せつつ、こう尋ねてきた。
「あなたの世界では、遺跡に眠る金髪の男を見つけた?」
「ああ、見つけた」
「殺しなさい」
「え?」
「帰り次第、殺しなさい」
「それはつまり、彼がこの事態を引き起こしたということか?」
ここで、フィナは口を噤む。私は親父に視線を振るが、彼もまた同様の姿を見せる。
(六十年後のフィナは黒髪の女性の命を奪ったため、代わりに金髪の男を助けろと言い、八年後のフィナは金髪の男を殺せという。一体、この男の存在は? だが、危険があるというのならば……)
「わかった、フィナ。そうしよう」
「いい、必ず殺して」
「ああ、もちろんだ」
「……………………信じてるよ」
フィナは長い沈黙の後に一言漏らした。
そして、視線を黒い本に向ける。
「転送の準備は整った。いつでも行ける。六十年後の私の計算通り、あと一つ世界を経由しないといけないみたいね」
「そうみたいだ。去る前に、一つ提案があるんだが」
「なに?」
「君たちも一緒に私と来ないか? こう言ってはなんだが、この世界に残るよりもマシだと思うが」
「ふふ、嬉しい申し出だけど、世界間の移動にはあなたの銀眼の力が必要なのよ。それがないと、肉体が耐えられず転送先で塵になってしまう」
「そうか。そういえば時間移動にはそういった負荷がかかるのであったな。すまないことを聞いた」
「いいえ、気遣ってくれてありがとう。それじゃ、気をつけて」
「ああ、君たちも生き残ってくれ」
「もちろんよっ。それじゃあね、ケント」
フィナは黒い本を閉じる。
同時に天井部分の円盤から青白い光のカーテンが下りて、景色は霞み、フィナと親父の姿は消えていった。
――トーワ城・地下室
ケントの姿が完全に消えたところで、フィナは黒い本を落とし、悲痛の叫びを漏らす。
「もう、私たちは生き残れない。運命は決まっている。それでも、せめて、せめて、あなたたちの世界は助かってほしい。だけど……」
「フィナの嬢ちゃん」
「親父……」
フィナは親父へ顔を向けた。頬はすでに涙で濡れている。
「親父、あのケントはあの男を殺せると思う?」
「そいつは……」
「殺せるわけがないっ! 自信過剰の過去の私が絶対に許さないっ。ケントだって、詳しい事情もわからないのに命を奪うような人じゃないもの! だけど、その事情を話すのが怖いの! 怖いのよ……」
フィナは親父に縋るような声を上げる。
「ねぇ親父、教えてよ。話すことが正解だったの? 話さないことが正解だったの?」
「それは、俺にもわからねぇ。もう、何が正解で誤りなのか、誰にもわからねぇんだよ」
「そうよね。ここは過ちに過ちを重ねた世界。もう、正解なんか出せる世界じゃない……ケント。お願いっ。あなたの世界だけはせめてっ、無事でいて!」
――その頃、現在の遺跡では……
「ああ~もうっ! ケントどこよっ?」
フィナが頭を掻きむしりながら転送システムにアクセスして、ケントの行方を追っていた。
それをエクアと親父が見守っている。
「ケント様はご無事なんですか?」
「ちゃんと、生きてんだろうな?」
「生命反応は探知できてるから大丈夫。でも、どういうわけか世界を移動してるみたい」
「世界?」
「移動?」
「この転送装置って、共鳴転送ってありえない転送システムなのよ。私たちの間では妄想空想レベルの技術」
――共鳴転送(フィナによる説明)
この世界には互いに共鳴し合う因子が存在する、という幻みたいな理論があるの。
その因子は数多の時間と世界に存在していて、一つの因子が情報を受け取ると、時間や距離や次元に干渉されることなく、数多の世界に広がる全ての因子に情報が一瞬にして伝わる。
これはそれを応用した転送技術。
ここに存在する私の因子――その私の因子は別世界にも存在する。
この因子に情報を伝播することによって、情報を共有し、別の世界に転送が可能になる。
別世界に存在する私の因子へ、ここにいる私の意志を与えて、その世界で動き存在するといった感じ。
この理論をもっと消化していけば、私は因子を通して、多次元に渡り同時に存在することも可能。
「という、とんでも理論で、それこそ過去も未来も宇宙も平行する世界も、どこにでも行ける転送技術。ただし、システムから受けた感じだと、さすがの古代人もそこまでは無理だったっぽい」
「はぁ~、いまいちわかんねぇが、何が無理だったんだい?」
「自在にとまではいかないようね。近しい世界観の行き来がやっと。その行き来も使用エネルギーが膨大で多用は無理。今回も事故だしね。あと、たぶんだけど、ケントの銀眼、ナノマシンがシステムの補助を行っているみたい。理屈は聞かないで、いまのところわかんないから」
「補助? そいつがなかったら」
「転送先で……死んじゃう」
「あっぶねぇなっ! 転送の光が旦那以外に当たってたら今頃!」
「当たってないから、結果オーライ! で、済まそう」
「済ましちゃ駄目だろうよ。しかもまだ結果もわかってねぇのに……ったく、そもそも多用できないこんなもんを古代人は何のために開発したんだ?」
「たぶん、まだ開発途中なんだと思う。あ、でも、一応これを使って通常転送くらいならできると思う。もちろん、ナノマシンの力がなくてもね。だけどこれなら、私たちが使っている転送魔法とあまり用途は変わらないかな」
「意味ねぇな」
「あえて意味を問うなら、強力な術者や貴重な道具が必要ないというところ。それと、魔法の結界程度であれば素通りできる。だから、結界を越えて直接人を送り込むなんてことができちゃう」
「戦略的には凄まじいってことか」
「古代人はそれを防ぐ方法も知っているだろうけどね」
と、フィナと親父が話し込む中、エクアがケントを心配する声を上げた。
「フィナさん、ケント様は?」
「え、ああ、ごめんね。とりあえず、無事っぽい。あとはなんとかケントをロックして、転送で戻せばいい。問題は世界間に存在する干渉が多すぎてロックが難しいこと。とにかくケントの存在に集中して、照準を合わせてみる」
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