171 / 359
第十六章 銀眼に宿るモノ
数式
しおりを挟む
フィナの視線に促されるように私もまたガラスに近づき、水球の中で眠る男を見つめた。
「謎の答えがすぐそばにあるのに、手に入らないのはもどかしいな」
「どっかの誰かさんたちが慎重すぎるからね~」
「君は大胆過ぎるんだよ。ところで」
私は空中に浮かぶバイタルサインへ顔を向ける。
「このモニターに手打ち入力は可能なのか?」
「え? あ、うん。画面を指でギュッと長めに押さえればできるけど……日本語入力でね」
「日本語か……」
「それがどうしたの?」
「君は本を破ったり板を叩いたり、グーで映像を殴ったり飛ばしたりと、私には受け入れがたい感性をしている。だから、普通に文字入力や音声入力は可能かどうか知りたかっただけだ」
「人を変わり者みたいに言いやがって~」
「変わり者だろ?」
「このやろっ」
「ははは、少々言葉が過ぎたか。それで、他にわかったことは?」
「今のところ、開けられる情報ファイルを開けたり閉じたりしてるだけだから他はさっぱり。あ、でも、荒れ地の浄化機構には触れられた」
「本当か?」
「ただ、まだまだ扱い方に謎な部分があるから、浄化はもうちょい待って。たぶん、それほど時間はかかんないから」
「そうか……まぁ、謎の多い技術だ。焦らず、ゆっくり行こう。他には?」
「なし! メインの古代人蘇生イベントが崩れちゃったからねっ」
と言って、フィナは私をじろりと睨む。
それに苦笑いを浮かべ、私はカインをちらりと見る。
「カイン、君は遺跡に初めて訪れたのだから少し見て回るといい。フィナ、彼を案内してやってくれないか?」
「え、なんで私が? エクアや親父でも案内くらいできるでしょ?」
「そうだろうが、以前、私はここで死にかけたからな。念には念を入れて、施設を最も把握している人間に案内を任せたいんだ」
「はぁ、心配性ねぇ」
「心配性なのもあるが、カインにもこの施設の情報を共有してもらいたい。それには君のガイドが最適だ」
「まぁ、そうかもね。わかった、案内してあげる。と言っても、全部同じ部屋で見るもんないよ」
「だそうだが、カインどうする?」
「そうですね。驚きの連続ですが、心を落ち着かせるためにも、もう少しここを知りたいと思います」
「そういうことだ、フィナ」
「はいはい。じゃあ、カイン。古代人の遺跡観光ツアーに向かいましょうか」
カインはフィナに連れられ、部屋から出ていく。
その二人を見張るようにとエクアと親父に声を掛ける。
「案内させてなんだが、学者肌の二人を一緒にするのは少し不安があるな。二人ともこっそり見張っててくれるか?」
「はぁ、いいですけど?」
「旦那は?」
「ここで少し休んでおく。カインほどではないが、こう見えて私もそれなりに驚いている。少しの間、一人で心を休めたい」
「わかりました」
「それじゃ、俺らも行きます」
二人は部屋から出ていこうとする。
だが、エクアは入り口近くにあった、丁度彼女の背丈と同じくらいの細長いボックス状の機械の前で立ち止まる。
そして、ボックス上部の空洞に向かって日本語で話しかけた。
「ocha」
そう唱えると、空洞に小さな光のカーテンが降りて、暖かな湯気を揺らすお茶が現れた。
「エクア、それは?」
「フィナさんが施設の情報セクションにアクセスして作り出したんです。食べ物を複製できる機械だそうですよ。日本語での食べ物の発音をフィナさんがいくつか知っていましたから、それで」
「そ、そうか。凄いな」
「はい、これお茶です。紅茶ではなくて緑茶ですけど。なぜか、お茶の言葉が緑茶に固定されていて」
エクアはフィナが腰を掛けていた執務机にお茶を置く。
「ちょっと不気味に感じるかもしれませんが、飲んでも大丈夫ですよ。それじゃ、ケント様」
エクアと親父はフィナを見張るために部屋から出ていった。
部屋には私一人……私は、浮かびっぱなしのモニターに顔を向ける。
「さて、フィナたちが戻ってくる前に……これに注目したいのだが……」
半透明のモニターに映る細胞の周りで蠢く、奇妙な粒に触れる。
するとそれは拡大され、粒の形がはっきりとする。粒は球体で表面に多くの触手があるもの。
「やはり、見た目はドハ研究所で合成できるものと同じ。元はウイルスよりも小さいが集合体となることで、より複雑に機能するものへと変化している。だがあれは細胞内にとどまり、消えたりはしない。こちらのは別物なのか、それともより高度な物なのか……ともかく、調べられることを調べておこう」
粒の映像の隣にある真っ黒な画面に注目する。
「ドハと同じ形式であれば、この画面に触れ、数度横に流すと現れる空白の部分に触れたあと、さらに縦に数度流せば……あった」
真っ黒だった画面に数式が浮かぶ。
その数式を見つめ、数式の下にある数値と文字へ視線を向ける。
数値はアラビア数字で文字は虫食いの日本語だが、読める箇所だけを掻い摘む。
「なるほど、改良しようとしていた。いや、長い時間をかけて合うようにしているのか? 数値は既定の範囲内。文字は……この漢字ならわかる『成功』か。うん? この男には『初めから存在』しない?」
さらに数値と映像を読み進める
「細胞の結合。ちがう、肉体の分子結合自体が弱まっている。そこを強化すれば蘇生も……それはさておき、ここはドハにあった遺跡の欠片とは違い、生きた遺跡。演算能力は比べ物になるまい。どうなるか……?」
私は数式の部分を押さえて、別の数式をアラビア数字で入力する。
すると、モニターは自動的に結果を示す。
その結果を見て、私は言葉を床に叩きつけるようにぶつけた。
「クソッ!! やっぱり、私の研究はミスをしていたんだ!! だが、すぐさま致死性の発動はない。この施設の力を借りれば、何とか……そうだ、トーワの数式!」
モニターにトーワの地下に書かれていた数式を打ち込む…………結果は?
「なんだ、これは……? 細胞が変質を始めた? どうして? 何のために? いや、元に戻って、ん? 途中で崩壊した? この数式は一体?」
トーワの地下に書かれていた数式は私の予想したものとは違う結果を示した。
これは私の考えだした不完全なものとは違い、『大切な人たち』を助けることのできる完全な数式だと思っていた。
だが、違うようだ。これはまったく別の特性を持つものへ変化させるものだろうか?
いや、元に戻り、崩壊するということは失敗作? それとも何か意味が?
数式を初期設定のものへ戻す。
初期の数式は安全に力を取り入れ、普通の状態を維持するためのもの。
致死性を除去するものではない。
これでは私が求めているものとは違う。
今のところ、唯一の収穫は私が産み出した数式は欠陥品だったことがわかったこと。
いや、それだけではないか。
「この施設があれば、何とかできるかもしれない。まだまだ扱い方はわからないから、しばらくはフィナに探らせて様子を見るとしよう。さて、特にこれ以上用もないので、今はカインを連れて引き上げるとするか」
と、私はあくまでもフィナたちに私が成そうとしていること。私に眠る体の秘密。古代人の力の正体を隠すつもりでいた。
だが、ある出来事がきっかけで、それらの大部分を開示することになる。
「謎の答えがすぐそばにあるのに、手に入らないのはもどかしいな」
「どっかの誰かさんたちが慎重すぎるからね~」
「君は大胆過ぎるんだよ。ところで」
私は空中に浮かぶバイタルサインへ顔を向ける。
「このモニターに手打ち入力は可能なのか?」
「え? あ、うん。画面を指でギュッと長めに押さえればできるけど……日本語入力でね」
「日本語か……」
「それがどうしたの?」
「君は本を破ったり板を叩いたり、グーで映像を殴ったり飛ばしたりと、私には受け入れがたい感性をしている。だから、普通に文字入力や音声入力は可能かどうか知りたかっただけだ」
「人を変わり者みたいに言いやがって~」
「変わり者だろ?」
「このやろっ」
「ははは、少々言葉が過ぎたか。それで、他にわかったことは?」
「今のところ、開けられる情報ファイルを開けたり閉じたりしてるだけだから他はさっぱり。あ、でも、荒れ地の浄化機構には触れられた」
「本当か?」
「ただ、まだまだ扱い方に謎な部分があるから、浄化はもうちょい待って。たぶん、それほど時間はかかんないから」
「そうか……まぁ、謎の多い技術だ。焦らず、ゆっくり行こう。他には?」
「なし! メインの古代人蘇生イベントが崩れちゃったからねっ」
と言って、フィナは私をじろりと睨む。
それに苦笑いを浮かべ、私はカインをちらりと見る。
「カイン、君は遺跡に初めて訪れたのだから少し見て回るといい。フィナ、彼を案内してやってくれないか?」
「え、なんで私が? エクアや親父でも案内くらいできるでしょ?」
「そうだろうが、以前、私はここで死にかけたからな。念には念を入れて、施設を最も把握している人間に案内を任せたいんだ」
「はぁ、心配性ねぇ」
「心配性なのもあるが、カインにもこの施設の情報を共有してもらいたい。それには君のガイドが最適だ」
「まぁ、そうかもね。わかった、案内してあげる。と言っても、全部同じ部屋で見るもんないよ」
「だそうだが、カインどうする?」
「そうですね。驚きの連続ですが、心を落ち着かせるためにも、もう少しここを知りたいと思います」
「そういうことだ、フィナ」
「はいはい。じゃあ、カイン。古代人の遺跡観光ツアーに向かいましょうか」
カインはフィナに連れられ、部屋から出ていく。
その二人を見張るようにとエクアと親父に声を掛ける。
「案内させてなんだが、学者肌の二人を一緒にするのは少し不安があるな。二人ともこっそり見張っててくれるか?」
「はぁ、いいですけど?」
「旦那は?」
「ここで少し休んでおく。カインほどではないが、こう見えて私もそれなりに驚いている。少しの間、一人で心を休めたい」
「わかりました」
「それじゃ、俺らも行きます」
二人は部屋から出ていこうとする。
だが、エクアは入り口近くにあった、丁度彼女の背丈と同じくらいの細長いボックス状の機械の前で立ち止まる。
そして、ボックス上部の空洞に向かって日本語で話しかけた。
「ocha」
そう唱えると、空洞に小さな光のカーテンが降りて、暖かな湯気を揺らすお茶が現れた。
「エクア、それは?」
「フィナさんが施設の情報セクションにアクセスして作り出したんです。食べ物を複製できる機械だそうですよ。日本語での食べ物の発音をフィナさんがいくつか知っていましたから、それで」
「そ、そうか。凄いな」
「はい、これお茶です。紅茶ではなくて緑茶ですけど。なぜか、お茶の言葉が緑茶に固定されていて」
エクアはフィナが腰を掛けていた執務机にお茶を置く。
「ちょっと不気味に感じるかもしれませんが、飲んでも大丈夫ですよ。それじゃ、ケント様」
エクアと親父はフィナを見張るために部屋から出ていった。
部屋には私一人……私は、浮かびっぱなしのモニターに顔を向ける。
「さて、フィナたちが戻ってくる前に……これに注目したいのだが……」
半透明のモニターに映る細胞の周りで蠢く、奇妙な粒に触れる。
するとそれは拡大され、粒の形がはっきりとする。粒は球体で表面に多くの触手があるもの。
「やはり、見た目はドハ研究所で合成できるものと同じ。元はウイルスよりも小さいが集合体となることで、より複雑に機能するものへと変化している。だがあれは細胞内にとどまり、消えたりはしない。こちらのは別物なのか、それともより高度な物なのか……ともかく、調べられることを調べておこう」
粒の映像の隣にある真っ黒な画面に注目する。
「ドハと同じ形式であれば、この画面に触れ、数度横に流すと現れる空白の部分に触れたあと、さらに縦に数度流せば……あった」
真っ黒だった画面に数式が浮かぶ。
その数式を見つめ、数式の下にある数値と文字へ視線を向ける。
数値はアラビア数字で文字は虫食いの日本語だが、読める箇所だけを掻い摘む。
「なるほど、改良しようとしていた。いや、長い時間をかけて合うようにしているのか? 数値は既定の範囲内。文字は……この漢字ならわかる『成功』か。うん? この男には『初めから存在』しない?」
さらに数値と映像を読み進める
「細胞の結合。ちがう、肉体の分子結合自体が弱まっている。そこを強化すれば蘇生も……それはさておき、ここはドハにあった遺跡の欠片とは違い、生きた遺跡。演算能力は比べ物になるまい。どうなるか……?」
私は数式の部分を押さえて、別の数式をアラビア数字で入力する。
すると、モニターは自動的に結果を示す。
その結果を見て、私は言葉を床に叩きつけるようにぶつけた。
「クソッ!! やっぱり、私の研究はミスをしていたんだ!! だが、すぐさま致死性の発動はない。この施設の力を借りれば、何とか……そうだ、トーワの数式!」
モニターにトーワの地下に書かれていた数式を打ち込む…………結果は?
「なんだ、これは……? 細胞が変質を始めた? どうして? 何のために? いや、元に戻って、ん? 途中で崩壊した? この数式は一体?」
トーワの地下に書かれていた数式は私の予想したものとは違う結果を示した。
これは私の考えだした不完全なものとは違い、『大切な人たち』を助けることのできる完全な数式だと思っていた。
だが、違うようだ。これはまったく別の特性を持つものへ変化させるものだろうか?
いや、元に戻り、崩壊するということは失敗作? それとも何か意味が?
数式を初期設定のものへ戻す。
初期の数式は安全に力を取り入れ、普通の状態を維持するためのもの。
致死性を除去するものではない。
これでは私が求めているものとは違う。
今のところ、唯一の収穫は私が産み出した数式は欠陥品だったことがわかったこと。
いや、それだけではないか。
「この施設があれば、何とかできるかもしれない。まだまだ扱い方はわからないから、しばらくはフィナに探らせて様子を見るとしよう。さて、特にこれ以上用もないので、今はカインを連れて引き上げるとするか」
と、私はあくまでもフィナたちに私が成そうとしていること。私に眠る体の秘密。古代人の力の正体を隠すつもりでいた。
だが、ある出来事がきっかけで、それらの大部分を開示することになる。
0
お気に入りに追加
350
あなたにおすすめの小説


【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております


【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる