109 / 359
第十章 喧騒と潮騒の中で
ギウの実力
しおりを挟む
現場は混乱に満ちている。
私はその混乱を整理すべく、アルリナに訪れた理由をアイリに尋ねた。
「アイリ、どうしてここへ? 遊んでないで答えなさい」
「うっ、冷たい言い方。昔のお兄ちゃんは優しかったのに。議員になってから、すっかり人が変わって……ジクマのおじさんが悪い」
「私の話はいいから。それと、人前で閣下をおじさん呼ばわりしない」
「う~、わかったよ~」
地面に突っ伏していたアイリは立ち上がり、土埃を落とす動作を見せてから、口調を事務的なものに変えてノイファンを見据えた。
「アルリナの代表ノイファン様の要請を受けて、ハルステッドは王都から派遣されました。この勇者アイリ=コーエンがレイア=タッツ艦長代理としてご挨拶を申し上げます」
「要請? ノイファン殿?」
「魔族のことです。アグリスはカルポンティと大陸の方で手が一杯で、半島に手を回す余力がないようでしたので。それに手を借りるなら、アグリスよりもヴァンナスの方が話が通りやすいですから」
「なるほど、それで。だが、少し遅かったな、アイリ」
「なにが?」
「半島に侵入した七匹のうち、六匹はすでに退治を終えている」
「ええ~!? 誰が、どうやって? アグリス以外で半島内にそれだけの戦力を持つ組織ってないよね? もしかして、ワントワーフかキャビットが軍でも動かしたの?」
この疑問にノイファンはちらりと私たちを見て、軽く手で指し示す。
彼の仕草の意味を知った警備隊や町の人々は騒めき、驚きの視線を私たちに集める。
「まぁ、なんだ。私、というか、私たちが退治した」
「え~、うそだぁ。だって、お兄ちゃん、へなちょこじゃん!」
「へなちょこと言うな。もちろん、私がやったわけじゃない……彼が一人で退治した」
そういって、ギウに手を向ける。
本当はフィナとギウだが、フィナがここにいることを知られるわけにはいかない。
そういうことで、ギウが全て退治したことにする。
ノイファンはフィナの存在を知っているが、テイローの一族だとは知らない。
彼から見れば、なぜギウだけの手柄にしたのだろうか? という疑問を抱くだろう……そこは後程、適当な言い訳をするとしよう。
「へ~、この人がぁ~」
「ぎ、ぎうっ」
アイリはギウの全身を舐めるように見つめ、ギウはその視線に怯えている。
(さすがにギウ一人で退治した、では説得力に欠けるか?)
と、思っていたが、予想外にアイリは納得した声を上げた。
「たしかに、あなたなら十分にできるでしょうね」
「ん? どうしてそう思う?」
「こちらのギウさんって方、私よりも強い。レイ並の強さくらいはあるかも」
「なっ!? 彼が凄腕だということは十分に承知しているが、さすがにそれはないだろうっ」
「なら、試してみる?」
アイリは石畳に突き刺した大鎌を手に取った。ギウもまた、銛を持つ手に力を込める。
「二人とも待て。まったく、私の周りにいる者はどうしてこうも好戦的な者ばかりなんだ……」
「ばかり?」
「なんでもないっ。しかし、アイリ。本当にギウがレイと同等だというのか?」
「刃を交えなくても相手の力量くらいは測れるもん。こんな人がいるなんて、世界って広いな~」
アイリは感心したような声を漏らしてギウを見ている。
私もまた驚きを交えギウに視線を振るが、その視線には複雑な思いが内包していた。
(ムキとの争いで、ギウを危険な目に遭わせたくないと思っていたが、彼がレイと同等の力量を持つならば五百の傭兵くらい物の数じゃなかったのでは? 私の立ち回りはなんだったんだろう……いや、あれはあれで事をうまく治めるのに必要なものだったっ。うんっ)
過ぎ去った出来事を引きずっても仕方がない。話はどんどん前に進めよう。
「ともかく、報告によると山脈を越えた魔族は他になく、残すはあと一匹。ただし、吸血型で……」
「うん? なにか問題があるんだ?」
「ああ、ある。だが、ここでは」
ちらりと周りに視線を振る。
すると、ノイファンが続きは自分の屋敷で、という申し出をしてきた。
その申し出を受けて、私たちはノイファンの屋敷へ向かうことにした。
その途中、心配事が頭をよぎる。
心配事とはフィナのこと。
彼女は今どこで、何をやっているんだろうか……。
――ノイファンの屋敷への道中
屋敷へ向かう道すがら、私は飛行艇ハルステッドのレイア=タッツ艦長についてアイリに尋ねた。
「アイリ。レイアは?」
「事務処理。急遽決まったこのアルリナの派遣について色々忙しいから、代わりに私が代表を。それに魔族についての協議なら現場で動く私の方が話がスムーズに進むし、勇者の肩書を持ってるから艦長の代理として申し分ないし」
「ほっ、それは良かった」
私は文字通りホッと胸を撫で下ろす。
このあからさまに安堵する様子を見たギウ・エクア・ノイファンは、その意味が気になったようだ。
しかし、彼女との関係はあまり触れたくないこと。だから、私は軽く触れるだけで話を終わらせようとした。
「ハルステッドのレイア=タッツ艦長。彼女とは相性があまり良くなくてね」
「彼女? 艦長さんは女の人なんですか?」
「ああ。私は彼女ことが昔から苦手で……」
私が眉を顰めてこう答えを返すと、エクアは私の表情を読んでこれ以上深く尋ねようとしなかった。
その代わりに、先ほどの会話で何かを思い出したようで、別の質問をアイリに尋ねる。
おかげでこの話は終える。
「昔と言えば……あのアイリ様?」
「うん? アイリでいいよ」
「さすがにそれは……先ほど、ケント様は昔と変わられたと仰ってましたが、昔はどのようなお人だったんですか?」
「そうだねぇ~、昔はすっごく優しかった。今みたいに私を突き放つようなこともなく」
「というと?」
「んとね~、私が任務から帰って来て、お兄ちゃんに挨拶をすると頭を撫でながら優しくこう言ってくれるの。『アイリは頑張り屋さんだからね。無理しては駄目だよ』って」
「そ、そうなんですか。今のケント様からは想像もつきませんね」
エクアは少し目を開き気味で私を見ている。
それに対して、私は苦笑いを見せてからアイリに言葉を返す。
「アイリ、昔話はやめてくれ」
「いいじゃん。たった数年前の話だし。はぁ~あ、こんなことならお兄ちゃんが政治家になること反対しておけばよかった」
「そのご様子だと、アイリ様は反対じゃなかったんですか?」
「うん、色々あって、お兄ちゃんが大変な時だったから。少しでも目標というか、やるべき何かを手に入れられたことが、自分のことのように嬉しかった……結果、こんなに冷たいお兄ちゃんに変化しちゃったけど……」
この会話にノイファンが混ざる。
「以前、ケント殿から中央議会の恐ろしさを少しばかり聞きましたが。なるほど、聞きしに勝る恐ろしさのようで」
「そうなんだよ~。胡散臭い人格改造セミナーみたいな場所。いやそれよりもひどい、洗脳かなぁ」
「君たちは好き勝手に私のことを……」
「ギウギウギウ」
「今の私を好んでくれるのか? ありがとう、ギウ」
「そんな、私も今のケント様を嫌ってなんかいませんよ」
「私も昔のケント殿に興味があっただけで、今のケント殿に何ら含みはありませんよ」
と、次々にフォローが入る。
その中でアイリは深紅の瞳でギウをじっと見つめていた。
「どうした、アイリ? ギウを睨んで」
「睨んでるわけじゃないけど。どうしてみんな、ギウさんの言葉がわかるんだろうと思ったの」
「それは何となくだ」
「私も感覚で何となく」
「はは、私はケント殿やエクアさんのようにはわかりませんがね」
「なんとなくねぇ~」
「君もギウと過ごせばわかるようになると思うぞ」
「それは面白そうだけど、そうもいかないから。別件の任務があるし」
「うん?」
「魔族のことも含めて、屋敷についてから今の話もするよ」
私はその混乱を整理すべく、アルリナに訪れた理由をアイリに尋ねた。
「アイリ、どうしてここへ? 遊んでないで答えなさい」
「うっ、冷たい言い方。昔のお兄ちゃんは優しかったのに。議員になってから、すっかり人が変わって……ジクマのおじさんが悪い」
「私の話はいいから。それと、人前で閣下をおじさん呼ばわりしない」
「う~、わかったよ~」
地面に突っ伏していたアイリは立ち上がり、土埃を落とす動作を見せてから、口調を事務的なものに変えてノイファンを見据えた。
「アルリナの代表ノイファン様の要請を受けて、ハルステッドは王都から派遣されました。この勇者アイリ=コーエンがレイア=タッツ艦長代理としてご挨拶を申し上げます」
「要請? ノイファン殿?」
「魔族のことです。アグリスはカルポンティと大陸の方で手が一杯で、半島に手を回す余力がないようでしたので。それに手を借りるなら、アグリスよりもヴァンナスの方が話が通りやすいですから」
「なるほど、それで。だが、少し遅かったな、アイリ」
「なにが?」
「半島に侵入した七匹のうち、六匹はすでに退治を終えている」
「ええ~!? 誰が、どうやって? アグリス以外で半島内にそれだけの戦力を持つ組織ってないよね? もしかして、ワントワーフかキャビットが軍でも動かしたの?」
この疑問にノイファンはちらりと私たちを見て、軽く手で指し示す。
彼の仕草の意味を知った警備隊や町の人々は騒めき、驚きの視線を私たちに集める。
「まぁ、なんだ。私、というか、私たちが退治した」
「え~、うそだぁ。だって、お兄ちゃん、へなちょこじゃん!」
「へなちょこと言うな。もちろん、私がやったわけじゃない……彼が一人で退治した」
そういって、ギウに手を向ける。
本当はフィナとギウだが、フィナがここにいることを知られるわけにはいかない。
そういうことで、ギウが全て退治したことにする。
ノイファンはフィナの存在を知っているが、テイローの一族だとは知らない。
彼から見れば、なぜギウだけの手柄にしたのだろうか? という疑問を抱くだろう……そこは後程、適当な言い訳をするとしよう。
「へ~、この人がぁ~」
「ぎ、ぎうっ」
アイリはギウの全身を舐めるように見つめ、ギウはその視線に怯えている。
(さすがにギウ一人で退治した、では説得力に欠けるか?)
と、思っていたが、予想外にアイリは納得した声を上げた。
「たしかに、あなたなら十分にできるでしょうね」
「ん? どうしてそう思う?」
「こちらのギウさんって方、私よりも強い。レイ並の強さくらいはあるかも」
「なっ!? 彼が凄腕だということは十分に承知しているが、さすがにそれはないだろうっ」
「なら、試してみる?」
アイリは石畳に突き刺した大鎌を手に取った。ギウもまた、銛を持つ手に力を込める。
「二人とも待て。まったく、私の周りにいる者はどうしてこうも好戦的な者ばかりなんだ……」
「ばかり?」
「なんでもないっ。しかし、アイリ。本当にギウがレイと同等だというのか?」
「刃を交えなくても相手の力量くらいは測れるもん。こんな人がいるなんて、世界って広いな~」
アイリは感心したような声を漏らしてギウを見ている。
私もまた驚きを交えギウに視線を振るが、その視線には複雑な思いが内包していた。
(ムキとの争いで、ギウを危険な目に遭わせたくないと思っていたが、彼がレイと同等の力量を持つならば五百の傭兵くらい物の数じゃなかったのでは? 私の立ち回りはなんだったんだろう……いや、あれはあれで事をうまく治めるのに必要なものだったっ。うんっ)
過ぎ去った出来事を引きずっても仕方がない。話はどんどん前に進めよう。
「ともかく、報告によると山脈を越えた魔族は他になく、残すはあと一匹。ただし、吸血型で……」
「うん? なにか問題があるんだ?」
「ああ、ある。だが、ここでは」
ちらりと周りに視線を振る。
すると、ノイファンが続きは自分の屋敷で、という申し出をしてきた。
その申し出を受けて、私たちはノイファンの屋敷へ向かうことにした。
その途中、心配事が頭をよぎる。
心配事とはフィナのこと。
彼女は今どこで、何をやっているんだろうか……。
――ノイファンの屋敷への道中
屋敷へ向かう道すがら、私は飛行艇ハルステッドのレイア=タッツ艦長についてアイリに尋ねた。
「アイリ。レイアは?」
「事務処理。急遽決まったこのアルリナの派遣について色々忙しいから、代わりに私が代表を。それに魔族についての協議なら現場で動く私の方が話がスムーズに進むし、勇者の肩書を持ってるから艦長の代理として申し分ないし」
「ほっ、それは良かった」
私は文字通りホッと胸を撫で下ろす。
このあからさまに安堵する様子を見たギウ・エクア・ノイファンは、その意味が気になったようだ。
しかし、彼女との関係はあまり触れたくないこと。だから、私は軽く触れるだけで話を終わらせようとした。
「ハルステッドのレイア=タッツ艦長。彼女とは相性があまり良くなくてね」
「彼女? 艦長さんは女の人なんですか?」
「ああ。私は彼女ことが昔から苦手で……」
私が眉を顰めてこう答えを返すと、エクアは私の表情を読んでこれ以上深く尋ねようとしなかった。
その代わりに、先ほどの会話で何かを思い出したようで、別の質問をアイリに尋ねる。
おかげでこの話は終える。
「昔と言えば……あのアイリ様?」
「うん? アイリでいいよ」
「さすがにそれは……先ほど、ケント様は昔と変わられたと仰ってましたが、昔はどのようなお人だったんですか?」
「そうだねぇ~、昔はすっごく優しかった。今みたいに私を突き放つようなこともなく」
「というと?」
「んとね~、私が任務から帰って来て、お兄ちゃんに挨拶をすると頭を撫でながら優しくこう言ってくれるの。『アイリは頑張り屋さんだからね。無理しては駄目だよ』って」
「そ、そうなんですか。今のケント様からは想像もつきませんね」
エクアは少し目を開き気味で私を見ている。
それに対して、私は苦笑いを見せてからアイリに言葉を返す。
「アイリ、昔話はやめてくれ」
「いいじゃん。たった数年前の話だし。はぁ~あ、こんなことならお兄ちゃんが政治家になること反対しておけばよかった」
「そのご様子だと、アイリ様は反対じゃなかったんですか?」
「うん、色々あって、お兄ちゃんが大変な時だったから。少しでも目標というか、やるべき何かを手に入れられたことが、自分のことのように嬉しかった……結果、こんなに冷たいお兄ちゃんに変化しちゃったけど……」
この会話にノイファンが混ざる。
「以前、ケント殿から中央議会の恐ろしさを少しばかり聞きましたが。なるほど、聞きしに勝る恐ろしさのようで」
「そうなんだよ~。胡散臭い人格改造セミナーみたいな場所。いやそれよりもひどい、洗脳かなぁ」
「君たちは好き勝手に私のことを……」
「ギウギウギウ」
「今の私を好んでくれるのか? ありがとう、ギウ」
「そんな、私も今のケント様を嫌ってなんかいませんよ」
「私も昔のケント殿に興味があっただけで、今のケント殿に何ら含みはありませんよ」
と、次々にフォローが入る。
その中でアイリは深紅の瞳でギウをじっと見つめていた。
「どうした、アイリ? ギウを睨んで」
「睨んでるわけじゃないけど。どうしてみんな、ギウさんの言葉がわかるんだろうと思ったの」
「それは何となくだ」
「私も感覚で何となく」
「はは、私はケント殿やエクアさんのようにはわかりませんがね」
「なんとなくねぇ~」
「君もギウと過ごせばわかるようになると思うぞ」
「それは面白そうだけど、そうもいかないから。別件の任務があるし」
「うん?」
「魔族のことも含めて、屋敷についてから今の話もするよ」
0
お気に入りに追加
350
あなたにおすすめの小説
青い扉と銀の鈴 - 世間知らずのお嬢様と魔王討伐の生き残りと魔王の息子とが出逢った頃の物語
仁羽織
ファンタジー
2018年の現代に、竜が住み魔王が暮らすファンタジーのような国家があった。その国に暮らす大商人の娘は、トラブルを呼ぶ従兄のおかげで災難続き。ある日地底湖がある洞窟へと誘われて、馬車で出かけた娘が出会ったのは、魔王討伐パーティーの生き残り忍者と、討伐対象の魔王の息子。息子を追って襲い掛かろうとする魔王の手から、逃れるために結んだ契約。それがすべての始まりでした。
異色の三人組パーティーが辿る、100年のロード・ファンタジー。その始まりの物語。
☆再構成して再登場!☆
*- -*
物語の続きは、
『赤い剣と銀の鈴 - たそかれの世界に暮らす聖霊の皇子は広い外の世界に憧れて眠る。』にてご覧下さい!
※この物語は、主人公であるレイミリア・ブラウンシュタイン・コーネリアス・ラ・グランスマイルの主幹に基づいて描かれています。実在する人物・団体・国家などについて不愉快な表現などございましたら文句は直接言ってやってください。その際のご連絡はグランスマイル商家までどうぞ!
※登場する皆さんへ応援メッセージをお待ちしております!

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる