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第五章 貴族の天才魔法使い少女
第45話 少女は己を恥じ入る
しおりを挟む全ての準備が整った。後は静かに眠っている役者達を起こすだけだ。
俺は二人を強引に揺する。
「......お兄ちゃん、どうしたの」
寝ぼけた『八人目』が、俺の正体に気がついたのかと、一瞬ドキリとしたが、どうやらそうではないようだ。
「......え? なに? 私縛られてる? お兄ちゃん助けて!!」
完全に目が覚めた『八人目』は、目の前の俺を無視し、俺を探している。その叫び声で、『七人目』も目が覚めたようだ。
『......お前は誰だ。泥棒か?』
いつものように、冷静な『七人目』は質問してくる。
「僕は泥棒ではありません。ただ、あなたたちにショーに出演して欲しいだけです」
ボイスチェンジャーで変えた声は、まるで他人の話を聞いている気分になる。
「......それで、何をすればいいんだ」
俺をじっと睨み付けながら、『八人目』は聞いてきた。
「ちょっと待ってください。今ショーの内容を説明します。まず僕は、脚本家兼観客です。家族愛の美しさを題材にした、感動の物語。ああ! 素晴らしい!」
俺は両手を広げ、拍手が起きるのを待った。しかし、『八人目』の啜り泣くような泣き声以外なにも聞こえない。残念だ。
俺はため息をつき、説明を始める。
「とりあえず、あなた達二人以外の方には、人質として拘束させてもらってます。もし反抗するようなら、人質は殺します」
俺はそう言うと、ボイスレコーダーのスイッチをオンにする。
『......俺と母さんは、誘拐されたらしい。見張りの男も数人いるみたいだ――』
そこまで再生すると、俺はスイッチをオフにした。自前に俺の声を録音しておいた。もしかしたら俺も、役者としての才能があるのかもしれない。
「お兄ちゃんとお母さんは無事なんですか!」
突然、泣いていた『八人目』が叫ぶように聞いてきた。
「大丈夫です。脚本通りに動きさえすれば、無事に解放します」
俺がそう言うと、安心したようにため息をついた。
「それで、何をさせるつもりだ」
『七人目』が、冷静に尋ねてくる。
いつもこうだ。俺の父はどんな時でも冷静だ。慌てず、落ち着いている。
「それでは、第一幕の始まりです」
俺がそう言うと、二人の顔を順に見つめた。恐怖と驚きの表情が張り付いている。
「昔々あるところに、家族を人質に取られた父と妹がいました。そして家族を誘拐した犯人は言いました。人質を解放して欲しければ、家族の愛を示せと。父は、少し考え言いました。分かった。何よりも深い愛情表現をお見せしよう」
俺は言葉を切り、無言で拳銃と包丁を取り出した。『七人目』と『八人目』が恐怖の表情のまま、固まる。
俺は二人に近づいていき、手足を固定していたタイラップを切った。
『七人目』、いや、父は、恐怖を堪えるように唇を噛み締めていた。
『八人目』である妹の葵はしゃくりあげながら、ぶるぶると震えている。
二人の拘束を解き、目の前に戻ってきた俺は拳銃を構えながら命令する。
「今すぐに最高の愛情表現、つまりお前達二人で性交しろ。神ですら近親相姦しているんだ。何の問題も無い。拒否すれば人質は殺す。やれ」
俺はそう言うと、銃口を向けた。
「............」
「............」
二人とも、口を塞がれている訳でもないのに、一言も話さない。
俺は、銃口を葵に向ける。縮こまっていた体がびくりと震え、心の底から恐怖が滲み出ているような表情を見せた。
「まず君が服を脱いで」
俺は、葵が怯えないよう、できるだけ優しい声で命令した。
しかし、葵はブルブル震えながら、胸を隠すように腕を体の前でクロスさせた。そうすることで、自分の身体を守っているつもりなのだろう。
俺は、ショーを円滑に進めるため、ある提案をする。
「わかりました。服を脱がないならしょうがないですね。貴方の母と兄を殺します」
俺は、ゆっくりと携帯電話をポケットから出すと、耳に当てた。もちろん誰かに電話をかけている訳ではない。
葵が、自分が父から犯される屈辱と、大好きな母と兄の命を、天秤にかける時間を与えているだけだ。
「......分かりました......すぐに脱ぎますから、兄と母は殺さないでください......」
小さな声でそう言うと、よろよろと立ち上がり、震える手でパジャマのボタンを外し始めた。しかし、震える手では上手く外すことはできない。時間をかけて、ゆっくりと五つ全てのボタンを外し終え、静かに床に脱ぎ捨てた。
キャミソール一枚になった上半身には、成長途中の蕾が、布越しに二つ透けて見えた。
俺はまさか、実の妹のストリップショーを見ることになろうとは夢にも思わなかった。この背徳感は癖になりそうだ。もっとも、二回目は存在しないが。
葵は、やはり抵抗があるのだろう。蕾を隠しているキャミソールを脱がずに、ズボンから脱ぎ始めた。左右の足をするりと抜き取り、やはり床に脱ぎ捨てる。
小麦色の日焼けの跡が、パンティーのすぐ下まで侵食している。健康的な足は程好い肉付きで、パンティーの下に隠されている骨盤は、まだ開ききってはいなかった。
葵の動きがここで止まる。理性では脱がなければ、母と兄が殺されてしまう事は分かっているはずだ。
しかし、本能がこれ以上肌を他人に晒すことを、拒否しているようだった。
「あと十秒でキャミソールを脱げ。脱がなければお前の兄は死ぬ」
俺は、助け船を出してやった。これで葵は脱ぐしかない。
決心したようにキャミソールのすそを掴み、一気に脱ぎ捨てた。中から、蕾がこぼれ、初めて人目に触れたかのような、ピンク色の乳首が『ピン』と立っていた。
すると葵は突然泣き出し、しゃがみこんでしまった。
「次はパンティーを脱いでください。また十秒以内ですよ」
俺はカウントダウンを始めた。十、九、八、七、六、五、ここまでカウントした所で、しゃがみこんだまま、器用にパンティーを脱ぎ始めた。
「よく見えません。起立してください」
俺がそう言うと、のろのろと時間をかけ、立ち上がった。しかし、恥丘と乳房は頑なに見せようとせず、左右の手で必死に隠している。
「手は後ろに組んで」
俺がそう言うと、小刻みに震え、目から大粒の涙を流し、ついに手を後ろ手に組んだ。胸の蕾も、恥丘も、身体の全てをさらけ出した瞬間だった。
そして、今だ何者も触れた事の無い恥丘には、一本の毛も生えていなかった。その下にあるクレバスからは、今まさに蛇を迎え入れようと涙を流していた。
そして、涙は股を伝って落ちていく――。
俺はその様子を観察しながら、『七人目』に命令した。
「立って」
その簡単な命令を、父は聞き入れようとしない。その間にも、葵は涙を流し続けていた。
「立て。これが最後のチャンスだ」
俺がそう言うと、観念したように立ち上がった。
――その股間には、必死に外へ出てこようとしている蛇が住んでいた。パンパンに膨れ上がり、巣穴を見つけ、今にも潜り込まんとする蛇がのたうち回っていた――。
俺は二人を強引に揺する。
「......お兄ちゃん、どうしたの」
寝ぼけた『八人目』が、俺の正体に気がついたのかと、一瞬ドキリとしたが、どうやらそうではないようだ。
「......え? なに? 私縛られてる? お兄ちゃん助けて!!」
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『......お前は誰だ。泥棒か?』
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ボイスチェンジャーで変えた声は、まるで他人の話を聞いている気分になる。
「......それで、何をすればいいんだ」
俺をじっと睨み付けながら、『八人目』は聞いてきた。
「ちょっと待ってください。今ショーの内容を説明します。まず僕は、脚本家兼観客です。家族愛の美しさを題材にした、感動の物語。ああ! 素晴らしい!」
俺は両手を広げ、拍手が起きるのを待った。しかし、『八人目』の啜り泣くような泣き声以外なにも聞こえない。残念だ。
俺はため息をつき、説明を始める。
「とりあえず、あなた達二人以外の方には、人質として拘束させてもらってます。もし反抗するようなら、人質は殺します」
俺はそう言うと、ボイスレコーダーのスイッチをオンにする。
『......俺と母さんは、誘拐されたらしい。見張りの男も数人いるみたいだ――』
そこまで再生すると、俺はスイッチをオフにした。自前に俺の声を録音しておいた。もしかしたら俺も、役者としての才能があるのかもしれない。
「お兄ちゃんとお母さんは無事なんですか!」
突然、泣いていた『八人目』が叫ぶように聞いてきた。
「大丈夫です。脚本通りに動きさえすれば、無事に解放します」
俺がそう言うと、安心したようにため息をついた。
「それで、何をさせるつもりだ」
『七人目』が、冷静に尋ねてくる。
いつもこうだ。俺の父はどんな時でも冷静だ。慌てず、落ち着いている。
「それでは、第一幕の始まりです」
俺がそう言うと、二人の顔を順に見つめた。恐怖と驚きの表情が張り付いている。
「昔々あるところに、家族を人質に取られた父と妹がいました。そして家族を誘拐した犯人は言いました。人質を解放して欲しければ、家族の愛を示せと。父は、少し考え言いました。分かった。何よりも深い愛情表現をお見せしよう」
俺は言葉を切り、無言で拳銃と包丁を取り出した。『七人目』と『八人目』が恐怖の表情のまま、固まる。
俺は二人に近づいていき、手足を固定していたタイラップを切った。
『七人目』、いや、父は、恐怖を堪えるように唇を噛み締めていた。
『八人目』である妹の葵はしゃくりあげながら、ぶるぶると震えている。
二人の拘束を解き、目の前に戻ってきた俺は拳銃を構えながら命令する。
「今すぐに最高の愛情表現、つまりお前達二人で性交しろ。神ですら近親相姦しているんだ。何の問題も無い。拒否すれば人質は殺す。やれ」
俺はそう言うと、銃口を向けた。
「............」
「............」
二人とも、口を塞がれている訳でもないのに、一言も話さない。
俺は、銃口を葵に向ける。縮こまっていた体がびくりと震え、心の底から恐怖が滲み出ているような表情を見せた。
「まず君が服を脱いで」
俺は、葵が怯えないよう、できるだけ優しい声で命令した。
しかし、葵はブルブル震えながら、胸を隠すように腕を体の前でクロスさせた。そうすることで、自分の身体を守っているつもりなのだろう。
俺は、ショーを円滑に進めるため、ある提案をする。
「わかりました。服を脱がないならしょうがないですね。貴方の母と兄を殺します」
俺は、ゆっくりと携帯電話をポケットから出すと、耳に当てた。もちろん誰かに電話をかけている訳ではない。
葵が、自分が父から犯される屈辱と、大好きな母と兄の命を、天秤にかける時間を与えているだけだ。
「......分かりました......すぐに脱ぎますから、兄と母は殺さないでください......」
小さな声でそう言うと、よろよろと立ち上がり、震える手でパジャマのボタンを外し始めた。しかし、震える手では上手く外すことはできない。時間をかけて、ゆっくりと五つ全てのボタンを外し終え、静かに床に脱ぎ捨てた。
キャミソール一枚になった上半身には、成長途中の蕾が、布越しに二つ透けて見えた。
俺はまさか、実の妹のストリップショーを見ることになろうとは夢にも思わなかった。この背徳感は癖になりそうだ。もっとも、二回目は存在しないが。
葵は、やはり抵抗があるのだろう。蕾を隠しているキャミソールを脱がずに、ズボンから脱ぎ始めた。左右の足をするりと抜き取り、やはり床に脱ぎ捨てる。
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葵の動きがここで止まる。理性では脱がなければ、母と兄が殺されてしまう事は分かっているはずだ。
しかし、本能がこれ以上肌を他人に晒すことを、拒否しているようだった。
「あと十秒でキャミソールを脱げ。脱がなければお前の兄は死ぬ」
俺は、助け船を出してやった。これで葵は脱ぐしかない。
決心したようにキャミソールのすそを掴み、一気に脱ぎ捨てた。中から、蕾がこぼれ、初めて人目に触れたかのような、ピンク色の乳首が『ピン』と立っていた。
すると葵は突然泣き出し、しゃがみこんでしまった。
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「よく見えません。起立してください」
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「手は後ろに組んで」
俺がそう言うと、小刻みに震え、目から大粒の涙を流し、ついに手を後ろ手に組んだ。胸の蕾も、恥丘も、身体の全てをさらけ出した瞬間だった。
そして、今だ何者も触れた事の無い恥丘には、一本の毛も生えていなかった。その下にあるクレバスからは、今まさに蛇を迎え入れようと涙を流していた。
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「立って」
その簡単な命令を、父は聞き入れようとしない。その間にも、葵は涙を流し続けていた。
「立て。これが最後のチャンスだ」
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ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
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