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第四章 闇と踊る薄幸の少女
第34話 お前は魔王……
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――――河原
青い月の光が川面に反射して、小さな光の揺らめきが辺りを照らす。
光は河原に佇む私とツキフネの姿を亡霊のように浮かび上がらせている。
ツキフネは今しがたの私の言葉に問いを被せた。
「王? たしかにカリンは国を興して王になることを目指しているが、お前は彼女に何かを望んでいるのか?」
「彼女は実に興味深い。十六という歳で世界の理不尽を受け入れながらも、まっすぐ道を歩むことを諦めていない。彼女は私とは別種の存在。そのような女性が頂に立った時、どのような世界を産み出すのか、興味深い」
私は理不尽を知り、理不尽を避けるために歪んだ道を歩み、時に目を瞑り歩いた。だが、カリンは理不尽を避けることなく道を歩み、目を閉ざすことなく歩む。
そのようなことをすれば、心が擦り切れてしまう。
しかし、彼女は歩む。
心に傷を負おうと、信念を曲げることはない。
「しかしだ、如何せん必要な経験や教育や物の見方が不足している。それを私は補助したいと思っている。なるべく、私の思想が入り込まぬよう努力してな」
「まるで指南役のような振る舞いだが、その実はカリンをおもちゃにしているだけだな」
「それは否定しない。そしてそれはカリンも知っている。知っている上で彼女は私を利用しようとしている」
「なんだと?」
「ふふ、ツキフネ。あの子はただの良い子ではないぞ。青臭い理想に盲目に寄り添うだけではなく、闇をしっかり見つめ消化できる子だ。まったく、リディと言い、今時の若者は末恐ろしい。私が十代の頃は近所の盗賊を狩って、彼らが掻き集めた盗品で女遊びに興じる程度だったが」
「それもまた、まともな十代ではないと思うが……魔族の十代と言えば、人で言えば一桁歳ではないのか?」
「いや、私たち長命種は君たち短命種と同じで二十代までは普通に年を取り、精神年齢もさほど変わらない。ただ、そこからゆっくり年を取り、心を磨いていく」
「オーガリアンである私も二百年は生きるが、千年を生きるお前たち魔族からすれば短命種扱いか」
「ふふ、なにせ君は、私の五分の一程度しか生きられないからな。さて、話もここまでにして、私たちも戻ろう」
そう言って、残った食器類を拭き上げて戻る準備をしようしたのだが……ツキフネは意外な名前を口にする。
「話はまだ終わっていないぞ、アルラ。いや、魔王アルラ=アル=スハイル」
私は今の言葉にさほど反応を見せずに、鍋の中に食器類を詰め込み、立ち上がる。
そして、ツキフネに問い掛ける。
「一度は否定した名を、何故出す?」
「最初は悪い冗談だと思った。しかし、影の民の話……教会関係者でも上位の者しか知らぬであろう裏話をお前は知り過ぎている。まほろば峡谷についてもそう」
「ふむ、続けたまえ」
「あの峡谷に関しては近づくこともままならず、誰一人として詳しいことを知る者はいない。教会関係者も、国家の中枢も。だがもし、その内部について知っている者がいるとすれば、それは、訪れたことがある者のみ」
「で、私を訝しんだ?」
「ああ、そうだ。そして、今回の洞察力。また時折見せる、常人とは思えぬ価値観。到底、一介の魔族とは思えない」
「それらが、私が魔王であると断定せしめたと」
「これらもあるが、強く確信に至ったのは流行り病――あれを真っ先にお前は死斑病と疑った。それで確信に至った」
「ん? 何故、それが確信なんだ?」
ツキフネは小さな声で、とある町の名を唱え、私はそれに眉をひそめて答える。
「百年前に魔王アルラ=アル=スハイルが行った、国境の町ファリサイの虐殺」
「それは……」
「この虐殺にはまことしやかな噂がある。あれは虐殺なのではなく、伝染病を抑え込むために行ったのではないかと言うな。そして、その伝染病の名は――死斑病」
「そうか、そんな噂が人間族側に。少々驚きだな」
「この村の連中の症状は風邪の症状に似通っている。通常ならば死斑病など疑いはしない。だというのに、真っ先に死斑病を懸念したということは、それに関する苦い記憶を持っている人物なのではと疑った」
「そういうことか。そして、今まで並みの魔族ならぬ様子を見せていた私と結びつけて、魔王と確信した。どうりで、君が妙な態度を見せていたはずだ。私を魔王だとずっと訝しんでいたのだな」
「そのとおりだ。それで答えは?」
「正解だ。如何にも私は魔王アルラ=アル=スハイルだ。もっとも、すでに、一度は名乗っている名だけどな」
そう言って、両肩を軽く上げておどけた様子を見せる。
その魔王らしからぬ態度にツキフネは鼻からため息のような息を抜いた。
「ふ~、高潔で王の中の王であり、また美の魔王と称されていたが、あれは虚飾だったのか?」
「いや~、そういうわけではない。百年前はそうだったが、ま、なんだ。この百年で、やる気が、な。それに引きずられるように体重も……」
「はぁ~、信じられない王だ。これが彼の有名な魔王アルラとは」
「あはは、酷い言われようだな。言われても仕方はないが」
「しかしだ、何故魔王がこんなところにいる?」
「……まぁ、いろいろあってな」
民から見限られました~。とは、さすがに言いにくい。
いろいろ失ったとはいえ、味噌っかすなプライドくらいはまだ持ち合わせている。
だから誤魔化したつもりだったのだが……。
「先ほどリディに三億の民に見限られたと言っていたのは本当なのか?」
「うぐっ! そうか、聞いていたんだったな君は……」
「信じられん。これが暴虐と恐怖の象徴とまで呼ばれた成れの果てとは……」
「け、結構ボロカス言うな、君は……」
「まぁ、いい。そのような話よりも尋ねたいことがある。ファリサイの虐殺。真実はなんだ?」
「何故、尋ねる?」
「大元は興味本位だが……教会の連中が広めている魔王の悪逆にしては、納得のいかぬ部分が前々からあった。故に、真実を知りたい」
「当事者の私の言葉が信用に足るか?」
「判断するのは私だ。話せ」
「横暴だな。だが、そのはっきりしているところは君の長所かもな。話すのは構わないが、長々と話しても下らぬ話。簡素に語ろう」
青い月の光が川面に反射して、小さな光の揺らめきが辺りを照らす。
光は河原に佇む私とツキフネの姿を亡霊のように浮かび上がらせている。
ツキフネは今しがたの私の言葉に問いを被せた。
「王? たしかにカリンは国を興して王になることを目指しているが、お前は彼女に何かを望んでいるのか?」
「彼女は実に興味深い。十六という歳で世界の理不尽を受け入れながらも、まっすぐ道を歩むことを諦めていない。彼女は私とは別種の存在。そのような女性が頂に立った時、どのような世界を産み出すのか、興味深い」
私は理不尽を知り、理不尽を避けるために歪んだ道を歩み、時に目を瞑り歩いた。だが、カリンは理不尽を避けることなく道を歩み、目を閉ざすことなく歩む。
そのようなことをすれば、心が擦り切れてしまう。
しかし、彼女は歩む。
心に傷を負おうと、信念を曲げることはない。
「しかしだ、如何せん必要な経験や教育や物の見方が不足している。それを私は補助したいと思っている。なるべく、私の思想が入り込まぬよう努力してな」
「まるで指南役のような振る舞いだが、その実はカリンをおもちゃにしているだけだな」
「それは否定しない。そしてそれはカリンも知っている。知っている上で彼女は私を利用しようとしている」
「なんだと?」
「ふふ、ツキフネ。あの子はただの良い子ではないぞ。青臭い理想に盲目に寄り添うだけではなく、闇をしっかり見つめ消化できる子だ。まったく、リディと言い、今時の若者は末恐ろしい。私が十代の頃は近所の盗賊を狩って、彼らが掻き集めた盗品で女遊びに興じる程度だったが」
「それもまた、まともな十代ではないと思うが……魔族の十代と言えば、人で言えば一桁歳ではないのか?」
「いや、私たち長命種は君たち短命種と同じで二十代までは普通に年を取り、精神年齢もさほど変わらない。ただ、そこからゆっくり年を取り、心を磨いていく」
「オーガリアンである私も二百年は生きるが、千年を生きるお前たち魔族からすれば短命種扱いか」
「ふふ、なにせ君は、私の五分の一程度しか生きられないからな。さて、話もここまでにして、私たちも戻ろう」
そう言って、残った食器類を拭き上げて戻る準備をしようしたのだが……ツキフネは意外な名前を口にする。
「話はまだ終わっていないぞ、アルラ。いや、魔王アルラ=アル=スハイル」
私は今の言葉にさほど反応を見せずに、鍋の中に食器類を詰め込み、立ち上がる。
そして、ツキフネに問い掛ける。
「一度は否定した名を、何故出す?」
「最初は悪い冗談だと思った。しかし、影の民の話……教会関係者でも上位の者しか知らぬであろう裏話をお前は知り過ぎている。まほろば峡谷についてもそう」
「ふむ、続けたまえ」
「あの峡谷に関しては近づくこともままならず、誰一人として詳しいことを知る者はいない。教会関係者も、国家の中枢も。だがもし、その内部について知っている者がいるとすれば、それは、訪れたことがある者のみ」
「で、私を訝しんだ?」
「ああ、そうだ。そして、今回の洞察力。また時折見せる、常人とは思えぬ価値観。到底、一介の魔族とは思えない」
「それらが、私が魔王であると断定せしめたと」
「これらもあるが、強く確信に至ったのは流行り病――あれを真っ先にお前は死斑病と疑った。それで確信に至った」
「ん? 何故、それが確信なんだ?」
ツキフネは小さな声で、とある町の名を唱え、私はそれに眉をひそめて答える。
「百年前に魔王アルラ=アル=スハイルが行った、国境の町ファリサイの虐殺」
「それは……」
「この虐殺にはまことしやかな噂がある。あれは虐殺なのではなく、伝染病を抑え込むために行ったのではないかと言うな。そして、その伝染病の名は――死斑病」
「そうか、そんな噂が人間族側に。少々驚きだな」
「この村の連中の症状は風邪の症状に似通っている。通常ならば死斑病など疑いはしない。だというのに、真っ先に死斑病を懸念したということは、それに関する苦い記憶を持っている人物なのではと疑った」
「そういうことか。そして、今まで並みの魔族ならぬ様子を見せていた私と結びつけて、魔王と確信した。どうりで、君が妙な態度を見せていたはずだ。私を魔王だとずっと訝しんでいたのだな」
「そのとおりだ。それで答えは?」
「正解だ。如何にも私は魔王アルラ=アル=スハイルだ。もっとも、すでに、一度は名乗っている名だけどな」
そう言って、両肩を軽く上げておどけた様子を見せる。
その魔王らしからぬ態度にツキフネは鼻からため息のような息を抜いた。
「ふ~、高潔で王の中の王であり、また美の魔王と称されていたが、あれは虚飾だったのか?」
「いや~、そういうわけではない。百年前はそうだったが、ま、なんだ。この百年で、やる気が、な。それに引きずられるように体重も……」
「はぁ~、信じられない王だ。これが彼の有名な魔王アルラとは」
「あはは、酷い言われようだな。言われても仕方はないが」
「しかしだ、何故魔王がこんなところにいる?」
「……まぁ、いろいろあってな」
民から見限られました~。とは、さすがに言いにくい。
いろいろ失ったとはいえ、味噌っかすなプライドくらいはまだ持ち合わせている。
だから誤魔化したつもりだったのだが……。
「先ほどリディに三億の民に見限られたと言っていたのは本当なのか?」
「うぐっ! そうか、聞いていたんだったな君は……」
「信じられん。これが暴虐と恐怖の象徴とまで呼ばれた成れの果てとは……」
「け、結構ボロカス言うな、君は……」
「まぁ、いい。そのような話よりも尋ねたいことがある。ファリサイの虐殺。真実はなんだ?」
「何故、尋ねる?」
「大元は興味本位だが……教会の連中が広めている魔王の悪逆にしては、納得のいかぬ部分が前々からあった。故に、真実を知りたい」
「当事者の私の言葉が信用に足るか?」
「判断するのは私だ。話せ」
「横暴だな。だが、そのはっきりしているところは君の長所かもな。話すのは構わないが、長々と話しても下らぬ話。簡素に語ろう」
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