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第三章 寡黙な女戦士
第17話 罠
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――盗賊への道
カリンはツキフネを追いかけて……迷っていた。
「あ、あれ? ツキフネさんの姿がない? もしかして、さっきの横道が正解だったの? 仕方ない戻ってっと」
来た道を戻り、横道を観察する。
「ふむふむ、草が折れてる。地面にオーガリアン特有の足の爪痕。やっぱりこの道を通ったんだ。ふっふっふ、さすがは名探偵カリンちゃん。冴えてる……名探偵なら初めから気づけ、という声は無視して進もうっと」
横道は森の中へと続き、本道よりも狭く、カリンの二人分程度しかない。その道を二十分ほど歩む。
すると、奥からツキフネのものと思われる呻き声。そして、それを大勢が嘲る囃が聞こえてくる。
「ツキフネさん? それにこの騒ぎ……まさか!?」
カリンは走り出し、一気に森を駆け抜けていく。
――少し前
ツキフネは横道を抜けて、開けた場所へ出た。
前方は小さな広場。先は草むら。後方は細い道。
そして、左右には幅6mほどで高さ4mほどの小さな崖。その崖がツキフネを挟み込む。崖上は見通しの利きづらい森……待ち伏せには最適な場所――。
そう考えた途端、崖上から無数の矢が放たれて狙い撃ちされた。
しかし、ツキフネはそれらを冷静に躱して、一部は素手で叩き落す――が、一本の矢が太ももをかすめて、薄曇りのような空鼠色の肌に鮮血を這わした。
彼女は矢尻と傷をチラ見して、眉をひそめつつ正面の開けた場所へ意識を向ける。
その開けた場所の奥の草陰から、十人を超える武装した男たちが出てきた。
同じく後方の小道の脇からも、隠れ潜んでいた数人の男たちが出てきて、ツキフネの退路を断った。
正面に立つ纏め役と思われるひげ面の青年が嫌らしく顔を捻じ曲げて、ねっとりとした口調で言葉を発する。
「へ~、やるじゃん。さすがは賞金稼ぎで有名なツキフネさんよ。最初の矢で仕留められると思ったんだが」
彼はすでに勝利を確信しているのか、口元を緩め、舌先でべろりと下唇を舐めて、彼女に不快さを与える余裕を見せた。
ツキフネは敵の策略に嵌った己の浅はかさを呪いつつ声を生む。
「なるほど、村人とグルか。貴様ら」
「ほ~、さっすが最強の賞金稼ぎと言われるツキフネ。見抜いちまったか」
「村の者に伝えられた場所を歩み、待ち伏せをしやすいこのような場所で、見事、待ち伏せにあったわけだからな」
「良い勘してるぜ。だけどよ、気づくのがちょいと遅かったようだな」
男はクイッと顎先を振り、彼女の太ももから流れ出る血へ瞳を向けて、下卑た笑みを浮かべる。
「へへ、矢が当たんなくてもかすり傷で十分。そろそろ毒が回ってんじゃねぇか?」
「私としたことが、あの程度で傷を負うとは。だが、問題ない」
毒が回り、熱が上がり、視界は霞む。それでも背から大剣を引き抜き、咆哮と共に構えた。
「がぁぁあぁ!!」
しかし、その気迫とは裏腹に、柄を握る手には痺れが走り、足元にも震えが表れる。
ふらつく彼女の様子を見て、纏め役は腹の底から笑い声を上げた。
「ぎゃはははは! 何が問題ないだ! ふらふらじゃねぇか! だけどよ、相手はオーガリアン。しかも、あのツキフネ。無理はよくねぇな。お前ら、こいつに近づくな。距離を取って、崖上の連中が弓を放ち続けろ」
彼の命に応え、崖上に広がる森奥から無数の矢が放たれる――矢数は面を埋め尽くすほど。
そうであっても、彼女は朦朧とする意識に耐えながら矢を躱し続けるのだが……その矢の様子がおかしい。
左右から放たれる矢――のはずだが、右側から矢が飛んでこない。
そのおかしな様子に気づいた纏め役が、右の崖に向かって大声を張り上げた。
「おい、何してんだ!? さぼってんじゃねぇ!!」
だが、その声に応えて現れたのは矢ではない。
森の木々の隙間を走り縫って、一人の少女が現れ、そのまま反対側の崖へと大きく跳躍した。
「な、なんだ、あの女は?」
左の崖へ移った少女。そこから悲鳴が聞こえてくる。
「ぎゃっ!?」
「ひ!?」
「だ、だれだてめぇ、が!?」
悲鳴はすぐに途絶え、崖上から少女が飛び降りて、ツキフネの前に立った。
「大丈夫、ツキフネさん?」
「お前は……たしか、カリンだったか?」
カリンは血飛沫が残る刀を構えて、纏め役を睨みつつ声を返す。
「ツキフネさんを追いかけたんだけど、途中で道に迷っちゃった。でも、それが功を奏したみたいだね」
遅れてやってきたカリンはツキフネが囲まれていることを知り、まずは右上の崖にいた弓兵を倒して、次に左へ渡り、同じく弓兵を倒した。
カリンはツキフネに尋ねる。
「何がどうなってるの? 待ち伏せされてたみたいだけど?」
「ルシアン村の連中は初めから私を嵌めるつもりで、元々盗賊などいなかったというわけだ」
「ほぇ、どういうこと?」
ツキフネはオレンジ色の瞳を纏め役へ向けて睨みつける。
「こいつらはオーガリアンである私を狩る連中なのだろう。良くあることだ」
「そ、そんな!? そうなの、あなた!?」
カリンに声をぶつけられた纏め役はわざとらしく肩を揺らしながら笑う。
「クックックック、その通りだよ。俺たちはそこのオーガリアンを狩ってたんまりと金を得ようって考えさ。特にツキフネはいろんな奴に恨みを買ってるしな。それによ、とある貴族様がこいつの剥製を欲しがってる。その方へ引き渡せば、さぞかし高く売れるだろうさ。ククククク」
「な、なんて人たちなの! ツキフネさんは村のみんなのために盗賊退治の依頼を受けたのに! それなのに、村の人たちとグルって!」
「あはは、何がみんなのためだよ。金のためだろ。俺たちと同じさ」
「違う! 誰かを救うことで得るお金と、尊厳を蹂躙して得るお金じゃ全然違う!」
「おいおいおい、そんな青臭い言葉を出さないでくれよ、お嬢ちゃん。臭さで鼻がひん曲がっちまうぞ」
「なにおう~!?」
「まったく、なんでこんなゲストが飛び込んでくるんだ? 親父の話だとオーガリアン一匹のはずだっただろ?」
「親父?」
「あ、知らねぇのか。俺はルシアン村の村長様の息子ってわけさ」
「……は?」
「戦争のせいで税が上がってよ、村が金に困ってな。そこで親思いで故郷想いの俺が一計を案じて、ツキフネを嵌めたってわけさ。こいつを剥製にして貴族様に売っちまえば、村を数年維持できるだけの金が手に入るからな」
「ひ、ひどい。どうしてこんな非道で愚かな真似ができるの?」
「愚かだぁ? 愚かなのはてめえだよ。たった一つの命で無数の命が救えるんだぞ。どうだ、俺の方が圧倒的に正しいだろ。しかも、使うのはオーガリアンの命。誰も気に留めねぇ。あははは!」
纏め役である村長の息子は腹の底から笑う。それに呼応するように、カリンとツキフネを挟み込んでいる男の戦士たちも笑い声を上げる。
彼らは別にカリンをからかって笑っているわけではない。
心の奥底から、オーガリアンの一人の命で大勢を救えることが正しいことだと思い、それを理解できないカリンを笑っているのだ。
彼らはただ、オーガリアンという異種族を対等な存在と認めていないだけ……。
それは、同じく差別される存在である影の民カリンにとって、到底受け入れられないこと。
カリンはツキフネを追いかけて……迷っていた。
「あ、あれ? ツキフネさんの姿がない? もしかして、さっきの横道が正解だったの? 仕方ない戻ってっと」
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「ふむふむ、草が折れてる。地面にオーガリアン特有の足の爪痕。やっぱりこの道を通ったんだ。ふっふっふ、さすがは名探偵カリンちゃん。冴えてる……名探偵なら初めから気づけ、という声は無視して進もうっと」
横道は森の中へと続き、本道よりも狭く、カリンの二人分程度しかない。その道を二十分ほど歩む。
すると、奥からツキフネのものと思われる呻き声。そして、それを大勢が嘲る囃が聞こえてくる。
「ツキフネさん? それにこの騒ぎ……まさか!?」
カリンは走り出し、一気に森を駆け抜けていく。
――少し前
ツキフネは横道を抜けて、開けた場所へ出た。
前方は小さな広場。先は草むら。後方は細い道。
そして、左右には幅6mほどで高さ4mほどの小さな崖。その崖がツキフネを挟み込む。崖上は見通しの利きづらい森……待ち伏せには最適な場所――。
そう考えた途端、崖上から無数の矢が放たれて狙い撃ちされた。
しかし、ツキフネはそれらを冷静に躱して、一部は素手で叩き落す――が、一本の矢が太ももをかすめて、薄曇りのような空鼠色の肌に鮮血を這わした。
彼女は矢尻と傷をチラ見して、眉をひそめつつ正面の開けた場所へ意識を向ける。
その開けた場所の奥の草陰から、十人を超える武装した男たちが出てきた。
同じく後方の小道の脇からも、隠れ潜んでいた数人の男たちが出てきて、ツキフネの退路を断った。
正面に立つ纏め役と思われるひげ面の青年が嫌らしく顔を捻じ曲げて、ねっとりとした口調で言葉を発する。
「へ~、やるじゃん。さすがは賞金稼ぎで有名なツキフネさんよ。最初の矢で仕留められると思ったんだが」
彼はすでに勝利を確信しているのか、口元を緩め、舌先でべろりと下唇を舐めて、彼女に不快さを与える余裕を見せた。
ツキフネは敵の策略に嵌った己の浅はかさを呪いつつ声を生む。
「なるほど、村人とグルか。貴様ら」
「ほ~、さっすが最強の賞金稼ぎと言われるツキフネ。見抜いちまったか」
「村の者に伝えられた場所を歩み、待ち伏せをしやすいこのような場所で、見事、待ち伏せにあったわけだからな」
「良い勘してるぜ。だけどよ、気づくのがちょいと遅かったようだな」
男はクイッと顎先を振り、彼女の太ももから流れ出る血へ瞳を向けて、下卑た笑みを浮かべる。
「へへ、矢が当たんなくてもかすり傷で十分。そろそろ毒が回ってんじゃねぇか?」
「私としたことが、あの程度で傷を負うとは。だが、問題ない」
毒が回り、熱が上がり、視界は霞む。それでも背から大剣を引き抜き、咆哮と共に構えた。
「がぁぁあぁ!!」
しかし、その気迫とは裏腹に、柄を握る手には痺れが走り、足元にも震えが表れる。
ふらつく彼女の様子を見て、纏め役は腹の底から笑い声を上げた。
「ぎゃはははは! 何が問題ないだ! ふらふらじゃねぇか! だけどよ、相手はオーガリアン。しかも、あのツキフネ。無理はよくねぇな。お前ら、こいつに近づくな。距離を取って、崖上の連中が弓を放ち続けろ」
彼の命に応え、崖上に広がる森奥から無数の矢が放たれる――矢数は面を埋め尽くすほど。
そうであっても、彼女は朦朧とする意識に耐えながら矢を躱し続けるのだが……その矢の様子がおかしい。
左右から放たれる矢――のはずだが、右側から矢が飛んでこない。
そのおかしな様子に気づいた纏め役が、右の崖に向かって大声を張り上げた。
「おい、何してんだ!? さぼってんじゃねぇ!!」
だが、その声に応えて現れたのは矢ではない。
森の木々の隙間を走り縫って、一人の少女が現れ、そのまま反対側の崖へと大きく跳躍した。
「な、なんだ、あの女は?」
左の崖へ移った少女。そこから悲鳴が聞こえてくる。
「ぎゃっ!?」
「ひ!?」
「だ、だれだてめぇ、が!?」
悲鳴はすぐに途絶え、崖上から少女が飛び降りて、ツキフネの前に立った。
「大丈夫、ツキフネさん?」
「お前は……たしか、カリンだったか?」
カリンは血飛沫が残る刀を構えて、纏め役を睨みつつ声を返す。
「ツキフネさんを追いかけたんだけど、途中で道に迷っちゃった。でも、それが功を奏したみたいだね」
遅れてやってきたカリンはツキフネが囲まれていることを知り、まずは右上の崖にいた弓兵を倒して、次に左へ渡り、同じく弓兵を倒した。
カリンはツキフネに尋ねる。
「何がどうなってるの? 待ち伏せされてたみたいだけど?」
「ルシアン村の連中は初めから私を嵌めるつもりで、元々盗賊などいなかったというわけだ」
「ほぇ、どういうこと?」
ツキフネはオレンジ色の瞳を纏め役へ向けて睨みつける。
「こいつらはオーガリアンである私を狩る連中なのだろう。良くあることだ」
「そ、そんな!? そうなの、あなた!?」
カリンに声をぶつけられた纏め役はわざとらしく肩を揺らしながら笑う。
「クックックック、その通りだよ。俺たちはそこのオーガリアンを狩ってたんまりと金を得ようって考えさ。特にツキフネはいろんな奴に恨みを買ってるしな。それによ、とある貴族様がこいつの剥製を欲しがってる。その方へ引き渡せば、さぞかし高く売れるだろうさ。ククククク」
「な、なんて人たちなの! ツキフネさんは村のみんなのために盗賊退治の依頼を受けたのに! それなのに、村の人たちとグルって!」
「あはは、何がみんなのためだよ。金のためだろ。俺たちと同じさ」
「違う! 誰かを救うことで得るお金と、尊厳を蹂躙して得るお金じゃ全然違う!」
「おいおいおい、そんな青臭い言葉を出さないでくれよ、お嬢ちゃん。臭さで鼻がひん曲がっちまうぞ」
「なにおう~!?」
「まったく、なんでこんなゲストが飛び込んでくるんだ? 親父の話だとオーガリアン一匹のはずだっただろ?」
「親父?」
「あ、知らねぇのか。俺はルシアン村の村長様の息子ってわけさ」
「……は?」
「戦争のせいで税が上がってよ、村が金に困ってな。そこで親思いで故郷想いの俺が一計を案じて、ツキフネを嵌めたってわけさ。こいつを剥製にして貴族様に売っちまえば、村を数年維持できるだけの金が手に入るからな」
「ひ、ひどい。どうしてこんな非道で愚かな真似ができるの?」
「愚かだぁ? 愚かなのはてめえだよ。たった一つの命で無数の命が救えるんだぞ。どうだ、俺の方が圧倒的に正しいだろ。しかも、使うのはオーガリアンの命。誰も気に留めねぇ。あははは!」
纏め役である村長の息子は腹の底から笑う。それに呼応するように、カリンとツキフネを挟み込んでいる男の戦士たちも笑い声を上げる。
彼らは別にカリンをからかって笑っているわけではない。
心の奥底から、オーガリアンの一人の命で大勢を救えることが正しいことだと思い、それを理解できないカリンを笑っているのだ。
彼らはただ、オーガリアンという異種族を対等な存在と認めていないだけ……。
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